中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

caZe uzmaki(カゼ ウズマキ)@三軒茶屋 ★★★★☆

2019-05-31 18:23:44 | イタリアン

学生の頃、アメリカはニューヨークに行った際にリバティ島の自由の女神の台座からお隣エリス島を眺めていた時のお話です。




こちらのエリス島には昔の移民局がございまして、当時アメリカンドリームを求めて世界中の人々がやってきたのでありますが、不意にアレ?「移民」って英語でなんて言うんだっけ?となり、



うーん、うーん、、えーと、確か…



「immigrant?(移民?)」



と、一人ボソッと呟いてみたら、隣で同じくエリス島を感慨深げに眺めていたラテン系のおば様が




「Yes, I'm an immigrant、、、」





いや〜ん、何か掘り当てちゃった〜(>_<)
そして、返す言葉も見つからず動揺する私を他所に、おば様はこれまでのご自身の波乱万丈な半生を語り始め収拾がつかなくなってしまったのでありました。。。



と、その日以来掘り当ててしまうコトに恐怖を感じている私ですが、本日の様な掘り当ては大歓迎です。



カゼ ウズマキ
三軒茶屋にて昼食を求めてぶらぶら彷徨っておりましたらぶち当たったお店です。




メニューを打ち眺めますと断然コレがイイみたい。こちらをお願いします。




まずは前菜。「前菜」言っても値段が値段ですので歯クソみたいな量と質のものかと思いきや、イタリアンの八寸とでも言えそうな風合いで出てきまして驚嘆しました。お味も一つひとつ丁寧に作られていてお店の誠意がビシバシ伝わってきます★★★☆☆




サラダも申し分のない盛りでワシワシいけます。




あらま、フォカッチャまで付けちゃうんですか⁈



おったまげておりましたらメインが登場




燻製バターのカルボナーラ
早速おツレと取り分けいただきます。




うんうん、美味しー★★★★☆
燻製バターのスモークな香りがカルボナーラ(炭焼き、の意)の原点を見つめ直させてくれます。クリームの具合も重たくなく、つか軽妙でスルスル食べ飽きるコトなくいただけます。




自家製ラザニア
こちらのお店のオススメだというラザニア(焼き皿、の意)。見るからに美味そう。



んで、やっぱり




おいしー★★★★☆
トマトソースとホワイトソースの比は3:1くらい。ではトマトの味が全体を覆うのかと言うとそうでは無く、トマトソースの酸味とホワイトソースのコクが共存共栄していて絶妙な加減です。なるほどオススメの意味が分かりますわ。




食後には畳み掛ける様にデザートまで。そしてこのバナナケーキが甘ったるくなく、ふんわりしっとり優しいママの味(←こんなん作ってもらったコト無いけど…)★★★★★ 甘いものが会社の上司の次に嫌いな自分ですが、実はこのバナナケーキが一番印象に残っております。




うーん、この値段でこの質と量は凄まじき。お店の雰囲気も抜群です。カゼウズマキ、素晴らしいお店を掘り当てました。たまにはこーゆー出会い方もイイですな。



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渡邊@新宿西口 ★★★☆☆

2019-05-28 18:47:46 | 蕎麦
ミノス王は短気で凶暴な半人半牛の怪物ミノタウロスを宮殿の真下に作った迷宮に閉じ込めるコトを考えつきました。



この迷宮は曲がりくねっていて、よじれたような通路があったり、行き止まりや見せかけだけの通路があったりと、まさに複雑怪奇な地下室の集合体とも言えるものでした。




時は流れて現代は八重洲地下街




ちょもらんま酒場に行きたくて見当つけてテクテク歩いて




全く違う場所に着くというミスを3回繰り返し、短気で凶暴な半人半狂の私は中っ腹になり地下迷宮を後にするのでした。



んで、向かったのは土地勘のある新宿西口はこちらのお店




渡邊
道に迷ってカッカする頭を冷やしに蕎麦を食いに来たのです。




もちろん見るべきは冷たい蕎麦の部。迷宮に迷うが如く迷いに迷った末に冷山菜そばにしようとしたその時




こんな季節を感じさせそうな爽やかな一杯を発見し、コレをお願いします。




梅禅味そば
お待たせしましたー、なんてお店のおねいさん持ってきましたがとんでもない。ものの15秒で出てきました。社員食堂も真っ青なスピード感。



んじゃ、まずは蕎麦を純粋にいただきましょうか。




うん、中々イケる★★★☆☆
シャッキリとした蕎麦はコシもあって風味も良し。ツユがツンツンと尖った感じで荒れてる感もありますが、まぁ蕎麦が力強いのでバランスとしてはいいの、かなぁ〜?




んじゃ、梅禅味でいただいてみましょうか。




おー、想像通りの清涼感です。梅肉をストレートに使うと塩っぱくなり過ぎるのを裏ごしした豆腐と和えて塩気を円やかにしているのが奇策というか何というか。さっぱりいただけるのは間違い無し。




最後はツユに蕎麦湯を多めに差して午餐を締めくくります。



ふぅ〜、穏やかな心持ちになり、一言





ちょもらんま酒場で餃子が食いたかった!!
以上です。



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ラーメン とむちゃん@桜新町 ★★☆☆☆

2019-05-26 14:32:26 | ラーメン
地味なメガネ女子がメガネを外したら可愛子ちゃんだった、みたいに



自分の娘に「ティアラ」などと名付けちゃう牛久のヤンキー夫婦が話してみるとスゲーいい人達だった、みたいに



サムネイルはいまいちなんだけど開けてみたらスゲー使えるエロ動画だった、みたいに(←耳年増なので知っているのです…)



そんな所謂「いい意味で期待を裏切られる」感覚を味わいたくて一か八かでやって来たのはこちらのお店は




とむちゃん
246沿いの暗がりにありますこちらのお店。ずっーーーーとその存在は知ってはいましたが、店構えが醸し出す独特の雰囲気に何度も店前で怖気付き回避してきたお店です。




店内に入ると意外や意外、満席に近い客の入り。こりゃもしかしますともしかしますよ。




メニューを眺めながら店の様子を更に伺いますと見たまんま「とむちゃん」なご主人が一人でお店を回してます。そんなとむちゃんにお願いしましたのは




とむちゃんラーメン(とんこく)
こんもりとうず高い一杯が登場。早速いただきます。




ふんふん、スープはあっさりとした醤油豚骨。しつこさは皆無で優しい味わい★★★☆☆



麺は中細ストレート麺。スープとの相性も中々。



麺の基礎部分に据えられた巨大なワンタン。餡にしっかりとした味付けがなされ、コレだけで酒のアテとして成立しそうです。



こちらの分厚いチャーシューはホロホロと崩れていくタイプ。やはり味付けが濃く、コレは喉が渇きます。



と、ここまで食べ進めて気が付いちゃった




にゃ〜ん!髪の毛入ってるぅ〜
思わず箸とレンゲを置いちゃいます。




そこに登場しましたのはミニチャーハン。




具は卵とチャーシューの切れっ端のみのシットリチャーハン。家で作れるレベルでわざわざ食べる様なもんじゃありませんが、ラーメン食い上げの私は食べるしかありません。。。



そんなこんなでおツレより早く食べ終わってしまった私は手持ち無沙汰になり、とむちゃんを観察するコトに。そうしましたら、お勘定で扱った貨幣を触った手でそのまま調理をなさっているではありませんか。。。とむちゃん、貴方いい人だってのはお姿から滲み出て分かるんだけど、もちっと心を砕いて下さいよ。




うーん、やはり地味なメガネ女子は所詮は地味な女だし、ティアラちゃんのご両親は将来ティアラちゃんがどういう目に遭うか分からない想像力のない馬鹿だし、不安な店構えの店はやはり不安、というコトか。。。但し、エロ動画は別(←だから耳年増だから知っているのです。。。)



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あばん@上尾 ★★★★★

2019-05-24 17:50:22 | ラーメン
源義家が前九年の役で、敵の大将・安倍貞任を馬で追走した時のお話です。



追う義家は逃げる貞任に対して、



「衣のたてはほころびにけり」
と下の句を投げつけました。



すると貞任、振り向きざまに




「年を経し糸の乱れの苦しさに」
と、上の句をすぐに返しまして、その答歌の見事さに、義家は貞任を逃がしてあげたそうな。



さて、本日ご紹介いたしますお店はそんな貞任の様に見事に応えてくれるラーメン屋さんです。




あばん
その昔、ラーメンなんぞ下賤の食い物だと思っていたバカな高校生の自分が絶対に美味いから食べてみろ!と強制的に食わされ、その美味さに感電した超思い出のお店。




あれからもう20年近くになるのかぁ、と思うと背筋がゾッとします。そんな凍った背筋を解凍すべくラーメンを注文いたします。



待つコト暫し




岩のりラーメン
うはー昔のまんまだぁー!つか、うまそー!いただきまーす!!!







年を経し麺と汁の美味しさに 私の顔はほころびにけり★★★★★
あはーん、これコレ是!濃厚な豚骨醤油なんだけど微塵もしつこくないこの奇跡のスープ。そして、そのスープをばっちり受け止める麺の絶妙な太さ。そして




岩のりにスープを吸わせ麺に絡ませていただけば、磯の香りが加わり複雑玄妙なお味になります。うまーい!




ふうー、一気にいただいちゃいました。やはり呼び掛けたら答えてくれるお店です。期待すれば応えてくれるお店です。それがあばんです。


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粥麺楽屋 喜々(かゆめんがくや きき)@外苑前 ★★★★☆

2019-05-23 08:03:04 | 中華料理

ガス機器





御用聞き





魔法使いのキキ




わたしの彼は左きき




んでもってこちらは



粥麺楽屋 喜々
風邪だかイネ花粉だかで喉をやられ何か穏やかな食べ物を、ってコトで中華粥をいただきにやって参りました。




そうしましたら流石は多様化の時代とでも言うべきかトムヤムクン粥やら坦々粥なる一風変わったヤツがありまして、超絶気になるトコではありますが喉の養生にやって来たのを思い出し大人しめのを注文します。




注文をしますとサービスで白ワインをほんのちょびっといただけます。気付けにグイッと行きまして向かいますのは




こちらのサラダ・ドリンクバー的なコーナー。+200円で利用できます。サラダは葉物だけですが、ドリンクはお茶関係が豊富です。




席に戻りまして葉っぱをワシワシやってますと





日替わり粥(三鮮粥)
美味そうなヤーツ登場。早速熱々をいただきます。




美味しー★★★★☆
鶏ガラベースの粥は貝柱の濃い旨味エでエッジを効かせています。塩加減も良い塩梅。




ちなみに「三鮮」とは海老・イカ・アサリのコトで、特にアサリがわんさか入っていて底の方にいくと潮干狩り状態。




こちらはおツレの辛トムヤムクン粥。一口いただきましたが、見た目以上に辛くてビックリ。でも、美味さは間違いなし★★★★☆




ですが、やはり弱った身体にこの刺激はやはり強かった様でこの後





胃腸の危機
人間の尊厳に関わる危機でもあります。。。



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