岐阜屋@新宿西口 ★★★★☆

居酒屋バイト時代、飲み放題の客がおりますと、あまり飲まれないようにその客付近のエアコンの設定温度を下げ、酒の進行を妨げる呼称



旅人のマントを脱がせたのは北風だった作戦
を展開し、数多くの客を討ち取って参りましたが、今考えてみると馬鹿なコトしてたなぁ、とそんな愚かしいコトして一体何になるのでしょうか。



やはり、飲食店は北風などではなく、温かな太陽の如く寛げる空間でなくてはなりません。




岐阜屋
胃の中をべったりとした脂でやられまして、この冷たく凍った胃をなんとかするには、昔ながらの町中華でホッコリするのが一番というコトでやって参りました。



わーい、あったかいお野菜のメニューがいっぱいあるー。とにかく体温の上がりそうなのを注文します。




と言ってるそばから冷えちゃうビール。まぁ、ビールは別腹ですからな。んで、町中華でビールと言ったら瓶ビールだよね、ってコトで注文。まぁ、生ビールなんてハナっから無いんだけどね。




シューマイ
とにかく温かいものが食いたくて注文。そしたら店内に蒸し器が見当たらずどうやって作るのかしら？と思っておりましたら、大鍋でグラグラ煮ていたのがそれでした。シューマイって茹でるのもアリなのね。この大雑把なトコも味があります。さ、いただきましょう。




あったか〜い★★★☆☆
大ぶりのシューマイはタマネギ多めの仕様で甘くて美味。何よりも温かいのが嬉しい限りです。じんわり胃が火照ります。




胃が動き出したので瓶ビールお代わり。そしたら2本目はクラシックラガーが出てきました。このユルさが堪らんわ。




野菜炒め
とにかく胃が、身体が野菜を渇望しておりまして噛み付くように注文したこちら。出てきた時はちょっと泣きました。




野菜最高！★★★★☆
細胞一つひとつが風速120メートルの歓喜に打ち震えます。シャキシャキとした野菜の食感と健康的な水気は涙モノ。味付けも長年吟味された野菜の旨味を殺さないちょうど良い塩梅。生き別れの兄弟と出会えた的な感動。




固いやきそば
弱った胃が炭水化物も所望するもんで注文。




コレも美味しいです★★★★☆ 基本野菜炒めをオンした感じですが、今の私には三国一の絶品グルメ。かた焼き麺も時間が経つとしんなりする仕様で食感の違いを楽しめます。




こちらはおツレが注文したラーメン。ザ・町中華のザ・ラーメンは煮干しの効いた醤油ラーメン。あったかい滋味深いスープにかたじけなさに涙こぼるる想いです★★★☆☆




まぁ欲を言えば、麺がテロテロで好みではありませんが。。。でもスープだけで充分美味いです。




あー生き返った！ありがとう！岐阜屋！！貴方はこの世の太陽、灯台、道しるべ。どーかこれからも我々を温かく見守って下さいませ。。。




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まぐろ商店@歌舞伎町 ★☆☆☆☆

私、若い身空のつもりでおりましたが、今年で35歳を迎えるワケで、最近「老いたなぁ」と思う場面が多うございます。



その１




新卒で入ってきたコが渡辺真知子を知らない。。。
資料の作成を頼んだら、時間軸に「現在、過去、未来」とあったので、「迷い道だね」と言ったら、ポカーンとされ死にたくなりました。



その２




新卒で入ってきたコがハイスクールララバイを知らない。。。
何気ない雑談の中で「意中の女の子がいるけど脈無し」とのコトだったので、「100%片想いだね」と言ったら、ポカーンとされ死にたくなりました。



その3




新卒で入ってきたコが八神純子を知らない。。。
職場で配られたハッピーターンを片手に「ハッピーターン♫ハッピーターン♫」とパープルタウン的に歌っていたら、ポカーンとされ死にたくなりました。



そして、その4




まぐろ商店
店名の通りまぐろに特化したお店です。




ですので、



メニューはご覧の通り



真っ赤っ赤。



とりあえず、様子見で3品頼んでビールをやっておりますと



これぞ！ねぎとろ
やってみたかったスプーンでねぎるヤーツ。



ただコレが思ってた以上に重労働。皮に身がガッチリ付いていて、スプーンを使ってガリガリ削ぎ落とす感じ。汗だくになりながら身を落としいただきますれば、「皮下脂肪」ってコトなんでしょうか、脂のりのりトロトロ。一口目には美味しい、で済んだのですが




食べ進めていくとベッタリした脂が蓄積していきウンザリしてきます★★☆☆☆




堪らずハイボールで洗い流し、次いでお酒にシフト。そして迎えますのは




名前まぐろの桶盛り
名物とのコトで注文。


こんもりとお山になっておりますが、当然中身は大根のつまで上げ底です。さて、いただきましょう。



うーん、こってりー★★☆☆☆
やはり一口目は美味いんです。身も厚くネットリしていて。しかし、まぐろオンリー、逃げ場のない状況で、脂の乗ったまぐろをひたすらいただくのはちょっとした試練です。。



まぐろのエンガワ炭火焼き
こちらはその名のとおり、まぐろのエンガワに当たる部分だそうで、どうりで脂が…




もう結構。。。
鮪、マグロ、まぐろ、ツナ、、、まぐろ縛りのメニュー構成で窒息寸前、具合が悪くなって店を出ました。まぐろ専門だからしょうがないのですが、もっと野菜やら他の魚やらのメニューを増やして欲しいですな。おっさんには鮪の脂は強過ぎます。そう、、、老いたなぁと思うコト、その4




脂物が駄目になった。。。
トンカツやら串揚げやらは以前からパスでしたが、まさか鮪も食えなくなるとは。。。Yahoo!シニアからメールが届くのもそう遠くなさそうです。。。




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ゆきだるま@両国 ★★★★★

雪舟筆「慧可断臂図」
洞窟の中で坐禅を組んでいるのが中国禅の始祖・達磨（ダルマ）、その達磨の背後にいるのが、慧可です。慧可は何度も達磨の元に通い、参禅を願い出ます。しかし達磨はすぐには受け入れません。



ある年の冬、雪が降り始め、慧可の膝が雪に埋もれても達磨は振り向きもしない。




そこで、慧可が何をしたか。





手をぶった切った。。。
なんと慧可は自分の求道心を示すために、左手を切り落とし、それを達磨に差し出したのでございます。。



しかし、



そんな恐ろしいコトしなくても、こちらのダルマは羊肉を分厚くぶった切って歓待してくれます。




ゆきだるま 両国部屋
羊肉を極めんという求道心から高名なこちらのお店にやって来たのでありました。




もち食べ放題飲み放題で挑みます。




まずは乾杯いたしまして




タレとお塩がセットされ




めくるめく羊の世界が始まります。んで、出てきたのが




厚くぶった切られた羊肉！！！
うひょー、コレ絶対に美味いヤツ。




早く！早く！とおツレをせっつき焼かせまして




レアが食べ頃とのコトでこの辺でいただきます。




おいひ〜★★★★★
アイスランド産のお肉は柔らかくてクセ皆無。こんなに厚切りなのに驚く程軽く、いくらでもイケるヤツ。タレもサッパリとした醤油ベースで飽きるコトなく食べ狂えます。




一方の塩はクレイジーソルト。一気におフレンチ風になりますが、やはりタレでいただく方がジンギスカンを食ってるという気になれます。




さあさ、じゃんじゃか食べましょう。




そしてじゃんじゃかお代わり




味付け肉で味変しながら（松尾ジンギスカンみたいに生姜焼きみたいになっちゃうので合間の味変くらいがちょうど良し★★★☆☆）




食い荒らし




飲み荒らします。




〆はタレをほうじ茶で割ったスープでつけ麺です。




よう覚えておりませんが、美味かったはずです。




ふー食った食った、厚切り羊肉に大満足です。達磨もぶった切ったおっさんの左手なんかより、よっぽど厚切り羊肉貰った方が嬉しかったでしょう。




そう思って絵を見直してみると達磨が「そんなん要らんわ」って顔してるように見えてきます。。。




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【番外編】マック@港区 赤坂

2019年4月22日月曜日の朝。目覚めてYahoo!ニュースを見て腰が抜けるほど驚きました。





マック◯坂 港区議 初当選
毎回節操なく日本全国で出馬し、政見放送のぶっ飛びぶりは故・三井 理峯 氏と双璧を成す彼の人がなんとご当選。平成最後のサプライズ、本日はお祝いにやって来ました。





港区赤坂のマック
もう聖地みたいなもんです。




つか、マックなんて来たの何年ぶりだ？メニューもだいぶ変わっていましたが、見覚えのあるこちらを注文。




ベーコンレタスバーガーセット
本当に久しぶりだなー。では、





◯ック赤坂 氏 ご当選おめでとうございます！
ネガティブな人が〜ポジティブに！モテない人が〜モテモテに！そんなスマイルな港区にしてやって下さいませ。



ちなみに、




こちらのポテトフライの油にアテられ、この後超絶具合が悪くなった私。そう、私の胃袋もご当選してしまったのであります。。。




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一口餃子酒場 BLG@西新宿 ★☆☆☆☆

昨日のエコーの話には続きがございます。



エコーに冷たい態度を取った美少年・ナルキッソス君。彼は彼に好意を持つ他の女子達にも冷たい態度を取り続けたため、遂には彼女達から怨まれます。そして、彼女達はとある女神の元に向かうのです。




そう、




復讐の女神・ネメシスの元へ。。。
「私達の受けた屈辱、悲しみ、絶望を野郎に味あわせてやって下さい！」と彼女達は懇願し、ネメシスは了解します。そして、ナルキッソス君にかけるのです。




どんなに恋い焦がれても相手は答えてくれないという呪いを。。。
哀れナルキッソス君はあろうコトか水面に映る自分に恋をし（ナルシストの由来）、触れようとすると波紋になって消えてしまう己の姿を追い続け、最後は衰え死んでしまいます。。。




ってな具合に復讐はいつの世も恐ろしいのです。そして、私も本日は先日の復讐にやって参りました。





B L G
先日いただけない餃子をいただきまして、それからずっと怒りに打ち震えておりましたが、本日は美味い餃子を食って褒め称えるコトで、先の店との対比として取り上げ復讐としてやろうと思い付きやって来たのでありました。




店内に入り、メニューを眺めますとなんと先のお店で餃子と同じくらいいただけなかった麻婆豆腐（丼）とのセットメニューがあるじゃありませんか。コレにしよーっと、ってコトで。




麻婆飯セット（BLG餃子）
ささ、復讐開始です。




まずは麻婆飯から。




なんぞ、この愛の無い麻婆は。。。★☆☆☆☆
美味い不味い以前の問題です。料理に全く愛を感じません。いえ、コレは料理ではなく作業の結果の工作物です。仕事だから作った、という従業者の心情を写す鏡となっています。




そんな調子なもんで勿論、餃子も




こんなん食いたいワケじゃない★☆☆☆☆
肉餡は耳クソ程度にしか入っておらず、餃子食ってるというよりは餃子の皮を食ってるといった代物。作り置き感も透け透けに見えて興が醒めます。




あーあ、復讐に来たつもりが逆に返り討ちに遭うの巻。話はちょっと変わりますが、「敵討ち」が合法（正規の手続きが必要）だった江戸時代、敵討ちに行って返り討ちに遭うコトもままあったそうで、歴史は繰り返されるのでありました。。




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