中流階級の食寝言 ~それでも上流階級の夢をみる~

普段、人様は何を召し上がっているのか気になりませんか?自分は物凄い気になる。。。

ぽど@浜松町田 ★★★★☆

2019-11-28 18:49:00 | 韓国料理(含む焼肉)


遠い昔むかし、今の韓国がまだ百済(くだら)と呼ばれていた時代、この百済からの輸入品はどれも品質が高く当時の日本では珍重されたのでありますが、逆に百済の物でないとこう言われました。



くだら(百済)ない物
と。



そして、私は常々韓国料理のビビンバは腹を満たすだけで味にドラマのない「くだらない物」と鼻で笑ってきましたが、どうも馬鹿にもできないようで。





パド
前日食べずにガブガブ飲んで、炭水化物を渇望する身体に取り敢えずビビンバでも詰め込むか、と味には全く期待せずにやって参りました。


えーと、ビビンバ、ビビンバは、と



あ、あったあった。早速注文し待つコト暫し



自家製和牛そぼろビビンパ

なんだかお写真のソレと著しく色合いが異なりますが、今の私めはそんなコトよりアルコールを分解するためのエネルギーが大切なのです。構うコトはありません。がっつきいただきます。


そしたら


あらー存外お味もイケるー★★★★☆
味なんか二の次、なんて食べてみたら結構繊細な味で考えられています。そして、そのお味の源はやはりそぼろ。流石和牛だけあって甘い脂と肉のコクが深く、ビビンバに奥行きを与えています。さらにはナムルも、例えばホウレンソウと豆もやしとでは味付けを変えており、混ぜたらどれも味が一緒、という事態には陥りません。考えて作られています。


スープは韓国らしく牛出汁のスープ。疲れた肝臓に沁み入ります。



うんうん、ちっともくだらなくないビビンバでした。コレなら立派なお料理です。




以上、くだらないブログからお届けしました。。。





羊×牛特製タレ炭火焼 シルクロード@大門 ★★☆☆☆

2019-11-25 18:21:11 | 中華料理

ミュージカル・マイフェアレディの元になった「ピグマリオン」の作者であるジョージ・バーナード・ショーは大変な皮肉屋でした。



ある日、美貌で鳴らした女優に「アタシの容姿と貴方の頭脳を掛け合わせたら素敵な子供が生まれるんじゃない?」と暗にプロポーズされた際に



「キミのオツムと俺の顔を掛け合わせた子供が生まれたらどうするんだい?」
と言ったというのですから、相当ひん曲がっています。




んじゃ、そんな皮肉屋な彼にこちらの掛け合わせはいかがでしょうか。



黒毛和牛×羊のお店です。



シルクロード
大門を彷徨っていたら行き当たり、入ってみるコトにいたしました。




メニューを眺め、珍しいこちらを注文します。




ラム肉入り麻婆豆腐定食


グッツグツ、と言いたいトコですがそんなに熱くありません。。ま、猫舌の自分には返って有り難いです。さ、いただいてみましょうか。




うん、羊肉の嫌なトコが強調されてしまっている。。。★★☆☆☆
一口いただくと、羊の肉がダメな方がよく言う「臭み」に包まれます。




その正体はこの羊の肉片。恐らく夜のメニューに出す肉の切れっ端なんでしょうが、状態が全く良くないです。こーゆー変な誤解を招きかねない羊肉を出すのは専門店としていかがかしらん。




ご飯でかっこみ飲み込みます。




うーん、羊×牛ねぇ〜。夜の料理食ってないから何ともですが、掛け合わせる前にまずは一方を成立させた方がいいんじゃないですかねぇ。。。


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EZO(イーゼットオー)@赤坂見附 ★★★★★

2019-11-22 18:04:36 | フレンチ
ハイドンがザロモン・セットの第六番ニ長調の指揮をした際に、彼の指揮ぶりを間近で観たい聴衆が勝手に椅子を前に移動させ、その直後巨大なシャンデリアがその場に落下。もし椅子を移動していなければ大惨事であったため、この時の曲はこう呼ばれます。




『奇蹟』と。
そして、この日のこちらのお料理も奇蹟と言うべきでしょう。





イーゼットオー
そうです、つまり蝦夷。北海道出身のシェフが北海道の食材をテーマに作るお店です。




分かりにく〜いトコですが、会社の女子パイセン夫婦のご案内でおツレと4人でやって参りました。




19時カウンター一斉スタート。シェフのご挨拶を受けながら本日のメニューを凝視します。う、美味そー




まずはシャンパンで乾杯。ドリンクはペアリングでお代わり可。意地汚く早速お代わりです。




自家製鴨の生ハム・蝦夷鹿サラミ・放牧豚のモンディオラ
一番右のが八角っぽいスパイスが効いて印象的★★★★☆ あと、ホオズキが甘くてとっても美味!





シャブリが出てきて次のお料理



酪恵舎のモッツァレラとおがわの塩水ウニ
ギューーーっと凝縮したモッツァレラは水っぽくなくウニの濃厚さに引けを取りません★★★★☆ オリーブオイルも香りが良く吟味されてます。




自家製・季節のバターチーズ『えびす南瓜』
コックリと甘い南瓜にバターの風味が素敵★★★★☆



そして、こちらの甘いワインをぶつけるコトで柔らかく塩を使っているコトが分かります。仕掛けが凝ってるなぁ。




お見事な鱈の白子が披露されました後、出てきましたのは



真鱈白子とロックフォールの山かけグラタン
いや〜ん!絶対美味いヤーツ。こんなん食べる前から分かりきってます。




ほらね★★★★★
白子は生命力に満ちた軽やかさと濃厚さが同居し、そこへロックフォールチーズの心湧き立つ風味が相まり素敵に素敵。ソースに山芋を使っているおかげでクドさは皆無。素晴らしいアイディアです。




そうこうしている間に次なるプレゼン。何と蝦夷鹿のレバー。あー、早く食わせてよう!





迅る気持ちを赤で鎮めます。




グビグビやってますといよいよその時




超希少『シカレバカツ』
あー、もうコレも決まってるじゃないですか。。。




本当に美味しい★★★★★
ハンターさんがシェフの注文に応じてズドンとやったこちらの鹿ちゃんのレバーは恐ろしく新鮮。よって臭みなどとは無縁で、とーっても甘くめっちゃ美味い!凝ったソースとカラシも添えてありますが、コレは塩で食べなきゃ勿体無い!






さぁ、メインをお迎えする間にガンガン飲んじゃいましょう。




お、シェフがまた何か企んでいるようですよ



って




瞬間スモーク!!!
んで、



ソースをかけていただき出来上がり。




蝦夷鹿ロース肉の瞬間薫製
ジュワッと溢れ出す肉汁、野趣溢れる風味、ソースの典雅さ、完璧です★★★★★ もっともっと食べたい。。。



あー、幸せ




って




貴方、幸せで人殺す気ですかっ!!!??




〆の土鍋リゾット
もーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!




明日から何食えばイイんですかっっっ!!!??
贅沢にカジカから取ったという出汁に、爽やかな大葉、そしててんこ盛りの弾けんばかりのイクラ。信じらんないくらいに美味★★★★★




カジカの肝入りお吸物。もうね、完落ちです。。。




甘いものが駄目なパイセン夫婦と自分はチーズ



甘いもんOKなおツレはデザートに焼きリコッタケーキで締め括りです。




エスプレッソで終わり。いや〜〜〜奇蹟的なお料理の数々でした。只今プレオープン中とのコトですが、オープン後には白味噌トリュフ鍋なんていう聞いただけでヨダレモノのメニューを投下するそうで今からとっても楽しみ!!!



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俺のイタリアン@新橋 ★★★☆☆

2019-11-21 07:49:25 | イタリアン
今更、ふるさと納税を始める様に



今更、バズるの意味を人に聞けない様に



今更、剛力彩芽のファンだと告白する様に



今更、武蔵小杉のタワマンに住みたいなどと言うように



はい、今更です。




俺のイタリアン
今更ですが、初「俺の〜」です。




色々「俺の〜」があるんですねぇ。




メニューを見ますとラインナップは至って普通のイタリアン。捻ってるヤツは無さそうです。




お昼からビール。って今更背徳感なんてnothing。グビーと流し込みます。




俺ん家のサラダ
伝わらないと思いますが、鉢程にデッカい器にて登場。2人で食うには十二分です。



取り分けていただきますとシャキシャキロメインレタスにアンチョビベースのドレッシングがかかっており美味★★★★☆ 散らしたベーコンもデッカいカットで食べ応えがあります。コレはマスト注文ですな。




ローストビーフ
メニューには載ってない本日のオススメですー、なんて店員さんに言われたら断われんでしょ。



柔らかにしっとり焼き上がってますが、ソースが凡庸で面白味に欠けます★★★☆☆




クレマディマイス
珍しく粉物注文




コーンの甘みとアンチョビの塩気の対比が中々★★★☆☆ シンプルですが、食べ飽きる味にはなってません。




ふぅー、食った食った。粉物はやはり腹に溜まるわぁー、なんて言いながら外に出たら




やや⁉︎




あー、この前テレビで観たふざけたラーメン(1,180円也)だー!!!
今更発見するのでした。。。



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東京トンテキ@渋谷 ★★★★☆

2019-11-19 11:14:53 | その他

蛇に唆され、ご禁制の知恵の実を食べたコトで欲を覚え、楽園から追放されたアダム&イヴ。



この神への背信行為をキリスト教では「原罪」と言い、その子孫たる現代の人間も罪を背負ってる、んだそうな。



しかし、知恵も欲も持たずに阿呆のまま楽園に閉じ込められて何が楽しいんだ?という考えから「追放」ではなく、「楽園解放」と解釈する方もいるとのコトで、異教徒たる私めにはこちらの方がしっくりきます。



そんな風に旧約聖書を引っ張り出してまで、欲の解放を正当化してご紹介するのはこちらのお店。




東京トンテキ
渋谷スクランブルスクエアに昼時に行ったら飲食店はどこも馬鹿馬鹿しい程の混雑。当ビルを追放された我々が落ち延びたのがこちらのお店でありました。




メニューを眺めると背徳感満載の豚料理の数々。取り敢えず初めてなのでベーシックで行ってみるコトにいたしました。



んで、待つコトしばし




トンテキ定食200g
ぶひー旨そう!早速、豚のように貪り食います。




うん、背徳の味★★★☆☆
適度な弾力の豚肉は噛み締めるとジュワッと肉汁が溢れ出します。ソースがかなり濃い目で正直愚鈍なお味なのですが、この肉汁と相まうとちょうど良い加減になります。脂身も甘くて、でもギトギト感は無くサラサラしてます。そして、何と言っても上にパラパラふりかけられたガーリックチップの効用と言ったら。一緒にして食べるのと食べないのとでは大違い。旨味が何層も深くなります。



背徳ついでにオンザライス。コレがね、




地獄に堕ちる味★★★★☆
あー、もー、肉ってなんで米とこんなに相性良いんだろ⁈こんなんデブの素なのに、分かっていても理性を抑えきれない正に悪魔のお味。ぶひー、私めは人豚ですー、なんて言いながら完食。嗚呼…




やはり楽園で体重計を知らぬ阿呆として生きてた方が良かったかもしれません。。。