雨がそぼ降る奈良の都、国の起源と伝わる畝傍御陵に向かいます。
近鉄線で樫原神宮行に乗車して八木西駅で下車しました。
畝傍御陵前駅に急行電車も停車しますが、多くの御陵を効率良く巡るために、あえて神武天皇陵に先駆けて、第二代綏靖天皇陵から参拝します
奈良の街中三条通りとは全く趣が異なり、旧家の立ち並ぶ今井町が本日の実質的な出発点です。
今井町の外周道路は幅広で歩きやすく、趣があります。
篠突く雨でも歩道には水溜りが出来ません。
落ち着いた色調も共感できます。
歩き中心の旅人には、本当にやさしい造りで、とても助かります。
歩くこと数分で、畝傍御陵の森と思しき山が見えてきました。
旧家の残る風情ある街並みと神聖な御陵の間に、雑駁な生活臭のある道路が横切ります。
更を目を疑うのは御陵の森に隣接して、この種の建物が軒を連ねていることです。
やっと畝傍御陵の森に入ってきました。
やがて天皇陵と思われる場所が現れました。
目指す第二代綏靖天皇陵でしょう。
欠史八代の一人、第二代綏靖天皇陵でした。
神武天皇が崩御された後、兄を射殺して第二代天皇に即位したと伝わる綏靖天皇、力のあるものが皇統を継ぐことを正当化しているのでしょうか?
昨夜来から続く雨でさすがに天皇陵の参道も、この朝は落ち葉が散乱していました。
鳥居の背後にはこんもりとした森が続いており、円丘墓であることを確かめることは出来ません。
第二代綏靖天皇の御陵印です。
慌てたわけではありませんが、押印に失敗してしまいました。