JAZZ最中

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槍が飛ぶ理論は original Pimpant / emil parisien

2010-05-13 22:25:54 | 聞いてますCDおすすめ


さてこのアルバムの出会いに関しては、いささかの経緯があります。
このアルバムをアマゾンに注文して手にいれましたが、それはblogの先輩であるアーティチョークさんの記事を読んだからです。
http://ameblo.jp/irregular-time/entry-10530147812.html

アーティさんが絶賛ですが、実はこのグループの1作目を紹介した記事を私が書き、それに反応してのが、アーティさんでした。お互い凄いグループだと思ったわけですが、2作目を発見してご紹介いただいたのがアーテイチョークさん、私もすぐに手配、入手となりました。

CDとDVDのカップリングですが、残念ながらDVDは観ることが出来ません。フランス方面にテクニカルなアーティさんはDVDを褒めていらっしょいまが、それはいつかに見れるかなじょうたいで、こちらはCDだけです。
DVDでは最初のアルバムの3曲がありますが、、CDは新曲、だいぶアブストラクトのウエイトが増したように感じます。
さてこのグループ、リーダーのソプラノ一本とピアノトリオの組み合わせですが、その構成(ストラクチャルと読んで欲しい、セシル・テーラーのある部分を現実の今にしているのです。)
さて、内容ですがいささかアブストラクトな色あいが強いのですが、そこにあるのは構成と触発、発展、実に凄いのです。
ご自身つたないとおっしゃられるアーティチョークさんの文章が実はすべてを表現されていて、感服しました。
アーティさんの記事のちゅうばん以降、アルバム紹介はまさにその通りで、私書く必要ない。これは楽です。でも大当たりです。
こんな、緊張、こんな音響、こんなリズム、そしてこんな驚き久しぶりです。
ただ一作目の若々しく、もう少し聴きやすいほうが好きかも知れませんが、重要度、ここまで行くのかグループとしてはもちろんこちらでしょう。
(この記事の重要な部分はアーテチョークさんの部分にあります。)
さーて、大変な部分をお任せしてしまって、気が楽な私は気軽にこのアルバムからの連想を書くことにしました。

唐突ですが(いつもだけど)私このアルバムを聴いていて、槍が飛ぶイメージを思い描いていました。
それは古代の戦場であれ、槍投げというスポーツにおいてもです。
槍の投げられる理論をよく解りません。遠くに飛ばすための理論はあるのでしょうが、検索しても行き当たりませんでした。
ただイメージとして槍が弧を描いて飛んでいく様を思い浮かべたのです。
オリンピックなどで競技を見られたかたは、手を離れた槍を超スロー映像で観ている様に思い浮かべていただきたい。
長い槍は、先端中ほど、後ろとまるで違う振動をしながら一本の槍として飛んでいくのです。
前の部分の振れと中間は同じであっては実はならない、一本でありながら、効果的な振れは分け与えられた動作によって決められているのです。
(この文まったくの空想、想像です、槍の飛ぶイメージを書いているだけで理論ではありません。)
その空想がこのグループを聴いていて思い浮かんだのです。
プレーヤーそれぞれが、素晴らしいバイブレーションの仕方をみせ、あるときはバイブレーションが協調し、またあるときは思わぬ静けさを作る。
そのバイブレーションは各自与えられた、飛ぶためのなすべき理論的必須、記録のための考え抜かれた動きなのです。
そして少しパンしてみれば、なんと美しく、静かに弧を描いて飛んでいくことか。
槍としての使命をまさに体現して飛んでいるのです。

そして結果、槍は、相手の胸倉なり、目的の大地に達したのです。

“グサッ”

アルバム内容説明、省略しましたが、繊細にして豪胆、自由奔放にして緻密な構成、DVD見る方法考えなければいけません。という事で最後にもう一度書きますが、このグループ、日本であまりしらていなさ過ぎです。
1作目は別としてこれはアマゾンで手に入りました。クリポタ・ファンならば絶対はまります。ここははっきりと推薦と言っておきます。

original Pimpant / emil parisien

EMILE PARISIEN (ss)
JULIEN TOUERY (p)
IVAN GELUGNE (b)
SYLVAIN DARRIFOURCQ (ds, perc)

Disc 1
1. SANCHATOR DE PROFUNDIS
2. DARWIN A LA MONTAGNE
3. REQUIEM TITANIUM
4. LE BEL A L'AGONIE
5. SOPALYNX

Disc 2
1. BAM
2. HYSM
3. AU REVOIR PORC-EPIC
4. ESKAL
5. SOPALYNX



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4 コメント

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おーっ (めがねねがね)
2010-05-14 21:46:51
youtubeで拝見しましたが、なんかおもしろそうなのでamazonで注文しました。(在庫切れ)
が、他で売ってるとこはないのでしょか??
monakaさん、こんばんは (アーティチョーク)
2010-05-14 21:58:40
トラバさせていただいてよろしいかしらん。

4人の作る音を槍投げのイメージにたとえて書いていらっしゃいますが、私もそのとおりだと思います。このバンドは、ここ数年のあいだに著しく進化してますね。まったく怪物ですよ。EMILE PARISIENは、やはりソプラノサックス1本で勝負するほうが断然いいと思います。

monakaさん、PAL方式のDVDは、パソコンで視聴可能ですよ!
お使いのパソコンがWindowsならWindows Media Playerで簡単に再生できます。外付けのスピーカーに繋いでいない場合はヘッドフォンを使用しても良いですが、耳を守るため音量にご注意くださいね。
DVDで演奏してるAU REVOIR PORC-EPICなんて、凄過ぎてぶっ飛びますよ!
探して (monaka)
2010-05-14 23:11:46
めがねめがねさん、こんにちはmonakaです。

このアルバム本当に推薦なのです。
で実はamazonで何日か前に手に入れたので、じゃ最後のほうだったのですね。
諦めずに探してください、これ、JAZZコンテンポラリーの最先鋒といっていいと思います。
広めましょう (monaka)
2010-05-14 23:41:09
アーテイチョークさん、こんにちは,monakaです。
貴女の書いた演奏に対しての表現は、的どまんなか、同じように書くのがしんどくて、パスしました。
同調させていただきましたが、本心です、悩まず表現いただいたようなきがします。
こちらは、勢いでの感想を述べましたが、同調いただいたようで何よりです。

このグループ、もう少し日本で広まってくれ様にしたいですね。
日本後押しも結構効きますからね。

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