JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

呼吸とピアノが singularity / michel bisceglia

2014-06-24 21:00:02 | 聞いてますCDおすすめ


singularity / michel bisceglia

Michel Bisceglia (p)
Werner Lauscher (b)
Marc Lehan (ds)
2014年作品

1.Puccini
2.Meaning of the Blues
3.Jasmine
4.Lonely Woman
5.Choosing
6.Singularity
7.Augmented Tree
8.Don't Explain
9.Passion Theme


ミシェル・ビセリアの新しいアルバムは久しぶりでうれしくなって予約したけれど、時間がかかって組み合わせしたマックスとラングレンのアルバムがずいぶん遅くなってしまった。
でもこの人はゆっくり聞きたいということで、もう何度も聴いているけれど聞くほどに善さが伝わってくるアルバムです。

1曲目、ピアノのやわらかい和音の連なりから始まる“プッチーニ”、落ち着いた左手の和音にシングルトーンにちかい美しいタッチの右手、この人のピアノとの向かい方は変わらないというか、より洗練されたという感じです。
2曲目、まったくメロディを美しい音と流れで弾く人です。フレーズをつぐむといういう意味でこの人一流です。呼吸とピアノが同じレベルであるようです。
3曲目“ジャスミンン”というタイトルのフォーキーな美しい曲。
4曲目はゆったりとした和風の音階の曲。
5曲目はフリー・インプロもちょっといれた感じの変化させた曲。リズムはこのトリオのずっと同じメンバ―、何をピアノがするのか完全にわかっているバック・アップです。
7曲目、このバラッドも素晴らしい、フレージングこれを楽しまないのはもったいない。

で通勤に難度か聞いているけれど、アルバム「singularity」は57分、一枚をすべて聞き終わらないうちに会社についてしまいますが、このアルバムには凄いおまけ、「my ideal」というリリース記念のライブの演奏が7曲、これもすべて違う曲がalternate takeとしてヴォーナスとして41分のアルバムがついているのです。




my ideal / michel bisceglia
alternate takes(bonus album)

1.My Ideal
2.The Epic
3.Out To Sea
4.Red Eye
5.Paisellu Miu
6.A Whiter Shade of Pale
7.N'Siata

どっかの大きな会社の、ニュー・リリースと銘打って17曲中15曲が古い録音というのとはえらい違いです。
そしてこのもう一枚、本作と大きく変えたのかなと予想しましたが、基本同じパターン、幾分リラックスした演奏が収められています。
おいおいこっちも素晴らし、記事には書きませんがスタンダードではじめて、これは美しいという2曲目、哀愁たっぷりで5曲目、6曲目は“青い影”など素晴らしい演奏がこれがヴォーナス?、録音してみたらあまりに良い演奏なので、選別できずに一緒に出そうみたいな話になったのだろうと想像できます。
ミュージシャン、自分の素敵な演奏は省けないし、こうやって皆さんに公開するのでしょうね。

ミッシェル・ビゼリア、10枚ぐらいアルバムを出していますが、このアルバム彼の最高作と位置付けて間違いないと思います。



コメント
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