JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ピアニスト狩り、失礼 Good Days at Schloss Elmau / G・ Simcock

2011-02-11 22:35:29 | 聞いてますCDいいと思う


Gwilym Simcockの2枚組みアルバムを聞いたら、ピアノのテクニックにビックリしたし、ここまで上手い人がテクで押し切らず、きちんとジャズ・ピアノトリオの演奏をしているのでまた1人注目の人が出来ました。
そうしたら新作がなんとACTから発売されました。
ここでアルバムに行く前に、ACT世界中のピアノの精鋭を集めているのではと思うほどの勢いです。アルバムよりかまずはその勢いに驚かされます。

E・S・Tのスベンソンは亡くなってしまいましたが、Jan Langren ヤン・ラングレン(スェーデン)、アルバラン・トリオのPaolo Paliaga パオロ・パリアガ(イタリア)、Leszek Mozder レシェク・モジュシェル(ポーランド)、Thirry Lang ティエリー・ラング(スイス)、Vijay Lyer ヴィジェイ・アイヤー(インド系アメリカ)などなど最近ではYaron Herman ヤーロン・ハーマン(イスラエル)が加わったり、Pawel Kaczmarczyk パウエル・カチュマルチク(ポーランド)などの新人も発掘しています。そこにGwilym Simcock(イギリス)ですからなんだかピアニスト狩り、いや
失礼、でもサッカーのスペイン・リーグ、R・マドリッドを“銀河系軍団”と呼ぶようになんだか凄いレーベルになってきました。

そっちに頭が行ってしまいました、先の記事でのお約束、このグゥイラム・シムコックは1981年生まれで30歳、イケメンで、その点ハーマンより有利(関係ないか)ということで、なかなかの容姿がこちらです。



アルバムはこちらもピアノ・ソロ、それも全曲オリジナルです。
ACTの色合い、狙いが入っているのでようか、あえてJAZZ臭さを強調することなくACTの芸術的な部分を出した(ECMに追従する部分がある)ピアノ・ソロ集になっています。

1曲目、それでも前作同様のテクニックを感じる演奏で、途中キースみたいにリズムをつけます。キースがこのように演奏するとき、ベースにはブルースがあるのですが、こちらはそこら辺は薄く、どちらかというとチックの雰囲気、音数もキースより多くしています。
演奏は前作のソロ同様の技量で進んでいきますが、こちらのほうが曲に統一性がある感じで、ただし前作を聴いているので前作ほど驚きません。
こちらが先ならば、こちらで吃驚しているでしょう。
7曲目、こんなテクニック他に聴いたかと思うほど、ちょっと前衛が入るのに、音は正確、ピアノが鳴り響いて、やはり凄い、アングリと口が開いてしまいました。

次はリズムを入れたのを是非お願いします。
コメント (5)
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