中古屋さんのJAZZの棚にTangoという文字があると依然反応していますが、今日であったのはドイツのグループのようです。かなりのジャズ・フェスにもでているようで、分野としてはジャズにはいるのでしょうか。
1曲目、生ギターのリズムをバックに哀愁あるテナーのメロディ、とても柔らかい音色はバルネ・ウィランが吹いているのを思い出します。その後の生ギター、スパニシュな雰囲気をだして再びテナー、サックスの吹き方はジャズ的、重くはないけど、ムード音楽とも違う。
2曲目はマヌーシュのスウィングが漂うウキウキする演奏で、ギターソロはきっちりとジプシーギターですクラリネット、ミュゼットも充分作りながら枠を拡大します。
収録されている曲はポピュラーなものも多く、3曲目“小さな花”が流れ始めたら嬉しくなりました。大好きなのです。クラリネットで吹く“小さな花”はベシェとも違うし、エドモンド・ホールとも違う、まねでないきちんとした歌心ある演奏です。
5曲目、アラン・ドロンとダリダで有名というか、中村晃子と細川俊之で有名な曲、結構ヨーロッパのミュージシャン、イタリア系は演奏します。
6曲目がミシェル・ルグランの“風のささやき”ベースの低音のリズムがとても心地よく響きます。
7曲目が“ジャラシー”で8曲目も知ったラテンの曲“avant de mourir’”でちょっとナイト・クラブにいるような気にはなりますが、でもそれも気持ちが良い。
11曲目もおなじみのジルベール・べコーの“そして今は”、ヨーロッパの人々が好きな曲が並んでいるのでしょう。テナーのフレーズは完全にJAZZです。
13曲目も、歌詞がありすぐ歌い始めてたくなる哀愁ある曲です。
15曲目、アルコのソロを聴くとベースの実力も相当とおもいます。
最後は、ハチャトゥリアンの“剣の舞”で終わります。
このグループ、リード系管楽器、ギター系弦楽器、アコーディオン系鍵盤楽器、それにベースを基本に鳴り物多数で、テナー、ベース、は完全にJAZZ、生ギターもとても力図良く、聴いているうちに頭に浮かぶグループがありました。多くの楽器を使って多彩な色をだしながら、グループの色がしっかりしています。
Tangoという縦糸があるにしろ、あのオレゴンととても良く似ています。
知らないグループでしたが、これは驚きました。新しいのもでているみたいですので、探してみます。
タンゴのオレゴンという題になっちゃいました。
Tango bitter Sweet / Quadro Nuevo
Mulo Francel (sax, clarinet, mandoline, vibraphon and others)
Robert Wolf (guitar and others)
Andreas Hinterseher (accordion, vibrandoneon, piano and others)
D.D. Lowka (acoustic bass, percussions and others
1. Été Indien
2. Swing Vagabond
3. Petite Fleur
4. Tango Bitter Sweet
5. Paroles, Paroles
6. Windmills of Your Mind
7. Tango Jalousie
8. Avant de Mourir' - Son Nefes
9. Malafemmena
10. Milonga Tati
11. Et Maintenant
12. Einem Winterabend
13. Müde Sonne - Ta Ostatnia Niedziela
14. Isla de Las Mujeres
15. Gloomy Sunday
16. Afternoon
17. At Night
18. Sabre Dance - Säbeltanz - Danse du Sabre