美味艶女~おいしい料理に囲まれて~

おいしい料理に囲まれてれば 福来る♪ おいしいものの連鎖は 幸せの連鎖♪

グレープフルーツのアロマ♪久美子と篤編

2015-03-26 | ショートストーリー

「きゃっ!!なんで こんなところに コーヒーが あるのよ!!」

自分の左腕が コーヒーにあたり、床に こぼしてしまった 久美子は、コーヒーのしみを 拭きながら、

  イライラしてきた。

「ああ、さっき そこで オレ 飲んでたから」

 篤は ソファに 座りながら のんきに テレビを見ながら 答えた。

 

「こんなとこにあったら、 こぼすじゃん!」

 こんなとこに コーヒーを 置きっぱなしなんて ひどい。本当 やめてほしい。

 久美子は 篤の無神経さに ますます イライラが 募った。

 

「え~。こぼしたのは 久美子じゃん、人のせいにするなよな」

「えっ 違うよ。ほっておいた 篤が 悪いんじゃん」

 

 テーブルに置きっぱなしにしていた 篤が 悪いのか

  こぼした 久美子が 悪いのか・・・。

篤が おかなかったら 私は こぼさないんだから 篤の方が 悪いじゃん。

   久美子は 自分が 正しいと 思い直して、 ますます 頭にきた。

 

  その様子を みていた 篤は 久美子から 殺気を かんじ、

  「わかったよ。久美ちゃん けがはなかったか? 大丈夫か?」

 久美子に 近寄って 優しく声をかけた。

 

 

なにそれ、そんな風に 言われたら 怒れないじゃない。

  拭き終わった布巾を 台所へ 持っていき、そのまま  

   黙ったまま グレープフルーツを 剥き始めた。

  いらいら しているときは これが 一番だ。

  この匂いを 全身にかいで 癒されよう・

  篤も 匂いにつれられて

「おっ うまそうじゃん」

  と 近づいてきた。

 

「うん。どうぞ 食べて」

   久美子は さっきは ちょっと 怒りすぎたな・・と おもって、篤に にこっと 笑った。

 

 

 

 


 

久しぶりの ショートストーリ
  フィクションです。


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