美味艶女~おいしい料理に囲まれて~

おいしい料理に囲まれてれば 福来る♪ おいしいものの連鎖は 幸せの連鎖♪

わっぱ弁当♪ 美和編 束縛夫

2015-01-28 | ショートストーリー

 

 

「どこに 行っているの?家にいないみたいだけど・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

旦那さんからの メールに ドキッとして、美和の 体は、一瞬 固まった。

しまった。連絡するのを 忘れていた・・・・。

美和は、西友の 豆腐売り場の前で、立ち止まり、

「ごめんなさい。連絡忘れていました。西友に 買い物にきています」

と、旦那に メールを 送った。

 

家につくと

「今 戻りました」 と、すぐに 連絡を入れた。

 

美和の 旦那さんは、束縛男だった。

前の彼氏が、放任男だったので、束縛されていることが、愛されていることだと 思ったことを 後悔している。

 

「遅かったね」

旦那からの 返事に ぞっとした。

「外は 寒いから、もう出ない方がいいよ」

 

心の中で ためいきを つきながら、

「はい」 と 打った。

美和には、少しのお金はあっても 少しも自由がなかった。

 

朝、旦那さんのお弁当と一緒に 作っておいた 私用のお弁当を食べたけど、おなかがいっぱいにならない。

昨日作った クリームパンも食べた。まだ おなかいっぱいにならない。

ポテトチップスと イチゴ大福も食べよう。

 

最近 食べても食べても おなかがいっぱいにならない。

満腹って どういう状態だったっけ・・・・。

 

 

 

 

 



 

「時間を 気にしないで 買い物へ行きたい」と 勇気をふりしぼって言った美和に、

「早く帰れ なんて言ったこと 一度もないよ。」

と、不思議そうな 顔を した旦那さん。

・・・目に見えない 無意識の束縛・・・。それが 一番やっかいいいかも。

     前に 書いたショートストーリーですが、今 旬の話(笑)なので・・・。

          



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