今、春の嵐が吹き荒れています。曇り。
午前中は雨で強風とのことでしたから、これから雨がまた降り出すのかもしれません。
昨日のお天気予報では、以上のようなことでしたので、今朝は外をうかがいながら、いつもより30分ほど早く出てきました。おかげで、穏やかな春風のもと、心地よさを感じながら自転車を走らせることができました。いつもの時間でしたら、エッチラオッチラ、この強風と戦いながら自転車を漕いでいたかもしれません。下手をすると転倒してしまったかもしれませんし。
さて、学校です。
大学入試を控えている人たちと大学や専門学校入学を既に決めた人たちに、「N1文法」や「大学入試用の読解」などを教えているのですが、少しずつ参加する人は減っていきます。「やはりな」という感じがするのは否めないのですが、続いている人を見ると、これもまた「やはりな」なのです。勉強が習慣付いているのでしょう、おかしな言い方ですけれども。それに学ぶのが嫌いではないのです、この人たちは。
おそらく他の学生達と同じように、学校に来る前は「あああ、まだ早く起きなくてはいけないのか」とか、前日のアルバイトが夜遅くまであったときなど、「もう少し寝ていたい」と思うであろうに。けれども、同じなのはここまでで、来てしまえば、積極的に勉強するのです。ここが違うのです。
で、来ている人たちのことです。この前の「問題」に、日本の伝統行事や、季節の花のことがあったのですが、四季の花でひと揉め。
なにせ、日本人から見ると「四季のない国」からの人たちです(2、3度涼しければ、それが冬と言う)。季節の移ろいで、木々の姿も変わり、咲く花も違っていくというのがどうも身体で理解しがたいことであるらしく、なかなかこれが覚えられない。
おかしなことですが、「春は暖かい、夏は暑い、秋は涼しい、冬は寒い」を暗記させたこともあるのです。「理解は必要ない。日本にいれば直にわかる。今は覚えろ」と言って。
まあ、彼らの国は、年中同じような気温ですから、何ヶ月前に植えたかは大切であっても、四季のいつ咲く花であるかはあまり話題とはならぬらしい。
で、花の順序、「ウメ(梅)」、「モモ(桃)」、「サクラ(桜)」と教えていきます。今はとても便利になって、すぐにスマホで調べられますから、学生達は早速、花の姿を探して出して、なにやらかにやら言っています。ただし、やはりまだ植物図鑑には及ばぬようで、こちらもヨッコイサとばかりに重い図鑑を抱えて説明していきます。
だって、「ウメ」も「モモ」も「サクラ」も同じに見えたようですもの。首を傾げているので、すぐにわかります。図鑑では一目瞭然、おまけに説明まで添えられていますから、わかりやすいのです。
一人が言います。「これ、妙典にありました(ちなみに、妙典駅は行徳駅より一駅西船橋寄りです)」すると、「えっ。どの辺り?」と聞く者がいます。で、どの辺りかを答える。何となく2年目ともなりますと、こういう普通の会話がスムーズに聞こえてきます。
そうですね、この辺りでは、「ウメ」が終わり、「サクラ」はまだまだ蕾を固くしているものの、もう「モモ」の季節になっていますね。
「文法」と「問題」が終わったら、ちょこっとDVDを見せます。コンピューターを勉強したいという学生達がいた頃には、そういうものを準備していたのですが、彼らにとってはこういう授業は重荷だったのでしょう、直に来なくなりました。
今は、「能」、「歌舞伎」「文楽」をちょこっと見せたり、日本の社寺仏閣、城などを見せたりしています。そう、昨日は、一昨日キョトンとしていた「ガラパゴス」を見せたのでしたっけ(もちろん、これは例外です。今は日本のものだけに的を絞っています)。
ただ、私も彼らの国の文化をそれほど理解しているわけではないので、日本文化への切り込み方があまりわからないのです。どういうやりかたでやれば、彼らが少しでも理解しやすくなるかという…。
それで、悪く言うと行き当たりばったり、まず見せて、彼らの反応を伺いながら、手探りで教えていく。あるいは、彼らから何かが引き出せればそれについて話していくという形でやっています。
もっとも、こういうことがきっかけになって、「私の国では…」というのが、いくつか出てきましたから、こういうのも無駄ではないのかもしれません。
日々是好日
午前中は雨で強風とのことでしたから、これから雨がまた降り出すのかもしれません。
昨日のお天気予報では、以上のようなことでしたので、今朝は外をうかがいながら、いつもより30分ほど早く出てきました。おかげで、穏やかな春風のもと、心地よさを感じながら自転車を走らせることができました。いつもの時間でしたら、エッチラオッチラ、この強風と戦いながら自転車を漕いでいたかもしれません。下手をすると転倒してしまったかもしれませんし。
さて、学校です。
大学入試を控えている人たちと大学や専門学校入学を既に決めた人たちに、「N1文法」や「大学入試用の読解」などを教えているのですが、少しずつ参加する人は減っていきます。「やはりな」という感じがするのは否めないのですが、続いている人を見ると、これもまた「やはりな」なのです。勉強が習慣付いているのでしょう、おかしな言い方ですけれども。それに学ぶのが嫌いではないのです、この人たちは。
おそらく他の学生達と同じように、学校に来る前は「あああ、まだ早く起きなくてはいけないのか」とか、前日のアルバイトが夜遅くまであったときなど、「もう少し寝ていたい」と思うであろうに。けれども、同じなのはここまでで、来てしまえば、積極的に勉強するのです。ここが違うのです。
で、来ている人たちのことです。この前の「問題」に、日本の伝統行事や、季節の花のことがあったのですが、四季の花でひと揉め。
なにせ、日本人から見ると「四季のない国」からの人たちです(2、3度涼しければ、それが冬と言う)。季節の移ろいで、木々の姿も変わり、咲く花も違っていくというのがどうも身体で理解しがたいことであるらしく、なかなかこれが覚えられない。
おかしなことですが、「春は暖かい、夏は暑い、秋は涼しい、冬は寒い」を暗記させたこともあるのです。「理解は必要ない。日本にいれば直にわかる。今は覚えろ」と言って。
まあ、彼らの国は、年中同じような気温ですから、何ヶ月前に植えたかは大切であっても、四季のいつ咲く花であるかはあまり話題とはならぬらしい。
で、花の順序、「ウメ(梅)」、「モモ(桃)」、「サクラ(桜)」と教えていきます。今はとても便利になって、すぐにスマホで調べられますから、学生達は早速、花の姿を探して出して、なにやらかにやら言っています。ただし、やはりまだ植物図鑑には及ばぬようで、こちらもヨッコイサとばかりに重い図鑑を抱えて説明していきます。
だって、「ウメ」も「モモ」も「サクラ」も同じに見えたようですもの。首を傾げているので、すぐにわかります。図鑑では一目瞭然、おまけに説明まで添えられていますから、わかりやすいのです。
一人が言います。「これ、妙典にありました(ちなみに、妙典駅は行徳駅より一駅西船橋寄りです)」すると、「えっ。どの辺り?」と聞く者がいます。で、どの辺りかを答える。何となく2年目ともなりますと、こういう普通の会話がスムーズに聞こえてきます。
そうですね、この辺りでは、「ウメ」が終わり、「サクラ」はまだまだ蕾を固くしているものの、もう「モモ」の季節になっていますね。
「文法」と「問題」が終わったら、ちょこっとDVDを見せます。コンピューターを勉強したいという学生達がいた頃には、そういうものを準備していたのですが、彼らにとってはこういう授業は重荷だったのでしょう、直に来なくなりました。
今は、「能」、「歌舞伎」「文楽」をちょこっと見せたり、日本の社寺仏閣、城などを見せたりしています。そう、昨日は、一昨日キョトンとしていた「ガラパゴス」を見せたのでしたっけ(もちろん、これは例外です。今は日本のものだけに的を絞っています)。
ただ、私も彼らの国の文化をそれほど理解しているわけではないので、日本文化への切り込み方があまりわからないのです。どういうやりかたでやれば、彼らが少しでも理解しやすくなるかという…。
それで、悪く言うと行き当たりばったり、まず見せて、彼らの反応を伺いながら、手探りで教えていく。あるいは、彼らから何かが引き出せればそれについて話していくという形でやっています。
もっとも、こういうことがきっかけになって、「私の国では…」というのが、いくつか出てきましたから、こういうのも無駄ではないのかもしれません。
日々是好日