曇り。
昨日は、「行徳まつり」があり、それにこの学校も参加しました。
その前日、この祭りの「前夜祭」があり、その2、3時間ほど前に、「神輿」に関する外国人向けの説明会が「中台製作所」でありました。この学校からは、ネパール、ベトナム、中国からの学生が、併せて5名、通訳として参加しました。
通訳の「お仕事」の後、皆で「行徳駅前公園」へ行き、「神輿担ぎ」を体験できるというのですが、ネパールの学生は、映像で見ていても、どこかピンと来なかったようで、「担ぐ」だけで、引く身になっていました。中国人学生と、ベトナム人学生一人は、「やりたい!」と燃えていましたが。もっとも、頼りなげなベトナム人学生、一人は、そう聞いても心細げに「はぁ」。ネパール人学生は、力持ちのくせして、不安そう…で、三人は、前日まで、「通訳したら、帰る」でした。
ところが、土曜日、「中台製作所(神輿)」へ着いて、写真を撮ったり、説明を聞いたりしているうちに「ついていっても…いいかなあ」という感じになり、「では参加(半ば強引に、決めた)…」となりました。
そして、公園へ自転車で行き、実物(神輿)を見、実際に担ぐという段になりますと、途端に生き生きとし出したのです。まずは神輿の前で写真を撮って、「この神輿を担ぐんだ」。はっぴを貸していただけたのも、大きいでしょうね、気持ちの上からも。特に体の大きなネパールの学生二人は、担いでしまうと、担ぎ手として中心的な存在になっていました(後ろが二人のせいで、かなり高くなっていたのです)。一人は留学前にジムに通っていたと言いますし、一人は、太い竹や丸太を持ったことがあると言っていましたから。
途中、中国人女子が、「手が届かない~」と抜けてくると、すぐにはっぴを着た人が「こっち、こっち」と別の場所を空けてくれました。
神輿を「担いだり」、「片手で持ち上げたり」、「腰をかがめて持ったり」、「上へ放ったり」、四つの動作も指導の通りにやってのけ、二十人ほどの外国人は、終わる頃には、皆、汗びっしょりになっていました。
終わってから、留学生はインタビューなども受け、御神酒(二十歳前の学生はジュース、宗教的な理由から飲めない学生もジュースで)や天ぷらなどの食事の接待を受け、楽しそうに廻りの日本人の方と話していました。
中に升酒を少々いただき、真っ赤っかになっている者がいて、ちょっと心配しましたが、昨日、今からアルバイトに行くと、祭りの私達のテーブルに来てくれたので、ほっと一安心。
昨日、祭りの時間中、在校生は、ベトナム人は一人を除いて皆来ました。中国人、タイ人、フィリピン人も来て楽しんでいたようです。一人だけ運の悪いベトナム人学生がいて(4時の後片付けの時に来てしまったので)、何も食べられなかっただけでなく、「はい、片付けを手伝って」とやられ、少々かわいそうでした。それから最後までいた中国人学生と、在日の学生フィリピンから来た奥さんと、そのご主人など、数人が片付けを手伝ってくれました。椅子などを持って行ってくれたのは二人の留学生で、こういう時、すぐに快く手伝ってくれるから助かります。
その他、在日でこの学校で日本語を学んだことのある人が「行徳祭り」で、店を開いていて挨拶に来てくれたり、卒業生が、私達を見つけ、声をかけてくれたりと、楽しい祭りの一日でした。私は、ずっと座りっぱなしでしたが、公園を見物してくるから、ついでにパンフレットを持っていくと言ってくれたりする人もいて、皆に支えられている学校であることが再認識できた一日でもありました。
日々是好日