日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

お久しぶりです。暑いやら、忙しいやら、本当にナンジャモンジャの日々でした。

2020-09-11 08:31:25 | 日本語学校

晴れ。けれども、これからどうなるか、分かりません。もちろん、これはお天気がです。

いやあ、忙しかった、忙しかった。だいたい、夏休みなんてなかったもの。

電車通勤の教員は、ラッシュを避けるために、ためしに時間差出勤にしてみたり、それが功を奏さないということになり、いっそ休みの日を設けてみるかと、そうしてみたり…これは今でもそうですが…。

自転車でやって来ている者は、二名。ということで、フル回転で、ナンジャモンジャという状態。なんといっても、学生達は進学を控えているし、在日の人でも「日本語能力試験」の参加を考えている人もいますから。

コロナ禍で大変な期間は、在日の人は皆「休みます」ということになり、これはまたこれで、致し方のないこと。けれども、それでも、留学生は、密を避け、隔日で学校での勉強を続けていましたから(四月からの一時期)、忙しいのは同じです。それで、夏休みはなしということになり、六月からは、みんなそのまま勉強が続きました。今は、電車通勤の教員が週3休であること以外は、元に戻っています。これを嵐の前の静けさと言うべきか、それともコロナとの付き合いに長けてきたと見るべきか、それは分かりませんけれども。

皆、手洗い、マスクが習慣になり、こちらが何も言わずとも、来校後はすぐに手を洗いに行っています。ただ、かわいそうなことに、コロナで肌荒れになったというか、吹き出物ができてしまい、「痛い、痛いからあまりしたくない」という者もいるにはいます。が、それでも、口頭での練習の時は「つけるべし」です。一応のマナーですから(もう、日本ではそうですね。本当に、いつこれがマナーでなくなるのでしょう)。

今年の四月、十月の留学生は、申請が通っていても、飛行機にまだ乗れませんから、来られません。その代わり、「Aクラス」、「Bクラス」でも、在日の人が勉強を続けてくれているので、平常通りの授業ができています。隔日でやっていたのは、いわゆる「特別な期間」だけです。

だいたい、「A」も「B」も、現在一クラス、7、8人で、密になることもなく、間隔を空けて座れますから、まあ、これが不幸中の幸いと申しましょうか。もしこれが、昨年のようであったら、クラスを二つに分けねばならないところでした。却って大変なことになっていたでしょう。

そして、今年の新しいクラスです。「Cクラス」は、もともと在日生2人から始めていたものの、「春休みあり、コロナを恐れての休みあり」で、3か月くらいでしょうか、中断があったのは。本来、留学してくる4月生に合流させるつもりで、早めに勉強してもらっていたのです。それが、(留学生が)来られないことがはっきりしたことや、他にも勉強したいという在日の人が何人か出てきたことなどで、六月から再開していました。新しく勉強を始めた人たちは、午前のクラスで、「あいうえお」から勉強し、いつか、「Cクラス」に合流させるつもりでした。それでも、ここには16才の少年がいたので(若い子はやはり覚えが早い)、彼には、上のクラスの授業にも参加させていたのですが、それを見ていた他の人たちも、自分たちも両方受けたいということで…、頑張り始めましたね。

今では、どうにか形なりとも追いついているようです。もちろん、時間が必要な部分は別ですが。それでも、理屈は分かっているので、あとは時間が解決してくれるでしょう。毎日学校に来て、繰り返し練習をしていればの話ですが。

今では、このクラス、7人(一人を除いて、皆、在日の人です)になっています。もっとも、「Bクラス」にも出ている学生が二人いることはいるのですが。

そして、新しい「Dクラス」。初めはフィリピンの青年1人だけでした。彼が勉強を始めて、二週間後に一人、三週間後にまた一人、二人と、そして一昨日また一人というふうに、勉強したいと言う人が続き、今では4人になっています。もちろん、日本語学習歴ゼロの人もいますから、このクラスは前後二つに分け、初めての人は早めに来て「あいうえお」から勉強し、後に、フィリピンの青年と合流させています。先日、もう一人、中国の人が、今月末から勉強したいと来ましたから、5人になる予定です。

もともと小さな学校なのですが、こうしてみてみますと、申請が通っている四月、十月生を除けば、現在の構成員は、留学生12人、在日生12人ということになっているようです。

留学生の場合、国で「N5」レベルか「N4」レベルまでは勉強してきていますから、来日後は、基礎はさっと流し、問題があるところだけ重点的にやるという形をとっていました。それが、在日の人の場合、「まっさら」というのが当たり前と考えていた方が良く、教えるにしても、なんだか昔に戻ったかのよう、新鮮な気分になっているようです、初級担当者は。

余談ですが、暑いとは言え、帰るころには、虫たちの声も聞かれるようになっている今日この頃…と思っていたら、今朝、自転車の前の籠にお客さんが。このお客さん、ツンツンと突いてみても、鎌を振り上げて降りようとはしないのです。先住権はオイラにあるというところでしょうか。子供のころ、「カマキリ」に噛まれた覚えがあり、「カマキリ」と「ハチ」だけは、どうも掴めない。ということで、そのまま乗せて出発することに。

途中、信号で停まった時に、近くに伸びていた草を千切って、「ほれ、ここに」とやったら、素直に移ってくれました。やはり礼儀を尽くすべきでしたね。

「『トンボ』がうちに来たら、お客さんが来る」とか、よく言いますよね。カマキリが自転車の籠にやって来たら、何が起こるのかしらん。ちょっと楽しみです。

日々是好日
コメント
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