曇り。一時晴れ。
月曜日は、入学式でした。
二年生が、一階の教室で「式」の準備をしている間、新入生は三階の教室で、「新入生挨拶」の練習やら、「新入生」、「在校生」、「全員」、「起立、礼、着席」などの単語を覚え、それから、「返事」の仕方などのの練習をしました。
まだ時間が少々あったので、「日本語能力試験」が、毎年、七月と十二月にあること、大学に行きたいと云う学生が少なくなかったので、その他にも「日本留学試験」が六月と十一月にあることなどの話をしている時、二年生が遠慮がちに呼びに来てくれました。
今年の四月生は、全部で20名。うちネパールからの二名は五月の上旬にならないと来られないことがわかったので、今年は全員揃うのを待つことなく、18名で先に式を挙げることに。
この四月生、ネパールとスリランカからの人たちが大半を占めているのですが、うち女子が圧倒的に多く、しかも皆、生きがいい。男子の影は…悪いけれども、かなり薄い。授業時における、声の大きさでも、他クラスを圧倒している。毎年、新入生の声は大きいものなのですが、それ大きいと感じてしまうのは、女子の声が大きいからなのでしょう。声の小さいベトナム勢が二人しかいないということも関係しているのかもしれません。
昨年度の「四月生」も「七月生」も、そして「十月生」も、総じて、声がそれほど大きい方ではなかったし、男子が、ある程度数いたので、女子の声が消えていた…のかな。ただ、争うように勉強するという感じのネパール人学生は、いなかった…。皆、高卒できていたからかもしれません。待ちの学生たちが多かったのです…それに、バングラデシュから来ている三人の男子も、それほど日本語の勉強が好きそうには見えないし…。
ところが、昨年度の学生たち、学校は、今でも楽しいらしいのですね。聞いているだけの授業だと、ニコニコしています…ただ、質問をすると下を向いてしまうか、「アッシには関係ござんせん」みたいな顔つきになってしまう。これが困ったところなのですが。宿題を来てしていても、休みがちなのと、宿題は全部はして来ずとも、明るく元気で、毎日顔を見せてくれるのと、どちらがいいかと言われれば、宿題の「しゅく」なんて、どっかに飛んで行ってしまいますがね。
勿論、それで笑っていられるのも、「初級」の間だけです。「中級」になりますと、単語の量も、文法の量も、「初級」時代とは比べものにならないくらい増えてきます。特に「漢字」は、授業の時の導入で終わりでは、どうにもなりません。週一である「漢字テスト」でも、合格して終わりというわけにはいきません。学校が準備した「漢字一覧」に意味を書き、読みも覚えていくという努力なしには、ついていけないでしょう。そこが、今「Aクラス」と「Bクラス」に差ができているゆえんなのですが。
できれば、新入生たち、こういう状態だけは避けてほしい。特に、国で十分な日本語教育を受けて来られなかったネパール人学生はそう。「ひらがな」から入れていかねばならぬ人たちが大半なので、最初は苦労すると思いますが、がんばって毎日勉強しているうちに、きっと『みんなの日本語(Ⅰ)』の間には追いつけるでしょう。『(Ⅱ)』に入ると、かなり難しくなってくると思うので、勝負はその前までですね。実際、そうやって、「Aクラス(四月生クラス)」に入った「十月生」(ネパール人)だっていることなのですから、
まさに「初心忘るべからず」です。
日々是好日