Good Frlend!(motovlog)

個人の好きなことを書くブログです。

60年代の英国バイク事情。(番外編vol.2130)

2018-01-26 10:34:08 | 日記

オートバイの「ヴィジュアル」にばかり影響を受ける「平和意識の高い日本人」の気質とは違い、

かつて英国にあった60年代の「バイク事情」は、切実な「生活との密着」が原因とされる若者たちのムーブメントにありました。

国民の全員が中流意識を持つ日本にはあまり理解できない、古くからの歴史が作り上げたイギリスの「階級意識」が生んだものです。

俗に言うカフェレーサーを生んだ「ロッカーズ」集団と、ベスパ・カスタムを生んだ「モッズ」集団の存在です。

この「ロッカーズ」と言われる若者たちはイギリスの「労働者階級」の子供たちで、

親が仕事に有り付けない、または安い賃金で過酷な仕事を余儀なくされてる貧乏な家庭に育ち、

貧しさの中でバイクと出会い、仲間を作って始めたのがキッカケとされ、

ある種の「社会に対する反抗心」から生まれたと言われています。

逆に「モッズ」と呼ばれる若者たちは、いわゆる「中流階級」の子供たちで、

我々と同じような普通の家庭で育った人たちで構成されたオシャレ好きな若者たちです。

この「モッズ」と言う名前は「モード」から生まれた言葉で、流行ファッションをさします。

いわゆるボンボンです。(笑)

考え方も置かれた立場も違う両者は、常に「敵対意識」を持っており、

何度も集団抗争へと発展し、当時の新聞やマスコミを賑やかしていました。

こう言った事情を知らずに、ただ「カッコ良さだけ」を追求して、カフェレーサーに乗る日本人やアメリカ人の考えは若干違うと言えますが、

実際の状況を目の当たりにしない限り、本質を知ることは難しいのかもしれません。

ボクは「カフェレーサー仕様」のバイクが好きですし、かつてそう言った事情があったことも知っています。

なので、ただカッコいいから乗ってるだけでなく、その時代のことをしっかりと知りたいと思っていますし、

当時のジェネレーションを感じてバイクに乗りたいとも思っています。

どうして黒の革ジャンなのか?どうしてジェットヘルにゴーグルなのか?どうして思想を革ジャンの背中に書くのか?

どうしてカフェに集合するのか?「59」と言う数字は何を意味しているのか?

これら全てには意味や思想があるはずで、それをしっかり理解したいんですよね。

ボンボンが乗ってたベスパ・カスタムの「モッズ」には正直興味がありませんが、

カフェレーサーを知るために「モッズ」の存在も知る必要があると思っています。

60年代にあった日本人にはなかなか理解できない英国の「社会情勢やバイク事情」を知ることで、

なぜカフェレーサーが生まれたのか?

その全てを知った上で、バイクに乗りたいともボクは思っているんですよね!(笑)








コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする