1996年に免許の取得改正の伴い、それまで限定解除だった大型バイクの免許が、
教習所で取得出来る「大型二輪免許」に変更されます。
この背景には大きくアメリカのオートバイメーカーである「ハーレーダヴィットソン」の圧力があったと言われています。
日本でのハーレー台数を伸ばすために、それまでネックとなっていた「免許制度の見直し」を迫ったんですよね。
これにより、晴れて「簡単に大型免許が取得出来る」ようになり、
一気に国内でもハーレーが売れるようになります。
まずまず、メーカーの作戦通りとなったんですね。(笑)
実際、当時の教習所で大型免許を取得する目的として、ハーレーに乗りたいと言う人が大半を占めており、
国産の大型バイクや、他の海外のバイクに目を向けることは少なかったようです。
国産に関してはそれまで中型バイクに需要があったので、
まだ改定直後は、魅力的な大型バイクが少なかったことも大きな要因だったと思われます。
90年代後半までにそれを改善するために各メーカーとも、しのぎを削って新しいモデルを発表することになります。
中でもスズキ「隼」やヤマハ「YZF-R1」などはその成功事例と言えました。
そもそも大型免許の教習所での取得はハーレーの「購買層の拡大」にあったので、
それは現在でも同じ状況が言える気がします。
今も昔もハーレーに憧れるライダーは多いと言うことですね。
ハーレーから販売されてる車種をみると、最低排気量でもスポーツスターに搭載されてる883ccより。
最近、新たに750ccが登場しましたが、小さいエンジンを積んだモデルでもとにかく排気量がデカかったんですよね。
主軸となるソフテイルともなると1.450ccから1.700cc以上するモデルとなるので、
絶対的に大型免許は「必須」です。
もともと、これが国内での大型免許の取得を簡単にした要因なのですが、
その事実を知ってる人は意外に少ないと思います。
実際、乗って分かる部分もありますが、ハーレーは日本の道路事情にマッチしていません。
大陸を走って始めてその性能を知るわけですが、
スタイルが先行してしまったハーレー乗りにとっての、走りとは一体何なのか?
ツーリングと言うより、パレードのようなハーレー集団をよく見かけますが、
需要が増え、多くのハーレー乗りが増えたことは喜ばしいことかもしれませんが、
バイクの本質から随分と「違う方向に向かってる」ように見えるのはボクだけでしょうか?(笑)