根木勢介 さんの記事・・・こんぴら信仰:①金比羅さんに龍馬もお参り?!
★さて、先日龍馬研究会の忘年会がありました。その中で、来年の行事計画「案」の
話になりました。
根木としては、一つは”金毘羅さん”、もう一つは”大阪適塾”へゆきたいと提案。
『琴平へゆくなら、高杉晋作が、かくまわれていたところへも見たい』
『大阪なら、堺事件の現場も訪ねたい』、など話が盛り上がりました。
正式に決まりましたら、皆さんに連絡しますので、参加よろしくお願いします。
さて、こんぴら信仰について、「来年(?)の金毘羅訪問」に備えて、何回か随時
書き込みします。
■土佐|人と風土(平尾道雄選集・第三巻・76pより)
●こんぴら信仰
香川県大麻(おおあさ)山に鎮座する金刀比羅宮、というよりは讃岐の金毘羅さん
というのが、私たちにはなじみが深いのではないでしょうか。
明治維新までの社名は神仏習合で金毘羅大権現、社歴をたどると大宝元年(701)
文武天皇が「旗の宮」を建て、早くから大物主の神をまつり、のち金光院松尾寺の
別当寺として全国的な信仰を集め、長宗我部元親が土佐から讃岐へ攻め込んだ時も
、神威を恐れて仁王門を造営したと伝えられています。
近世になって、御朱印地として保護を加えられ、その信仰は大名といわず、全国的に
拡がったのであります。
金毘羅の語源は、サンスクリットのクンビーラ、ガンジス川に生息する鰐(わに)を
神格化して仏法の守護神としたもので、その宮殿は印度の象頭山にあった。
讃岐の金毘羅はそれを勧請(かんじょう)したものだと伝えられ、里謡の「金毘羅
船々、お池に帆かけて」で知られるようになったのであります。
金毘羅信仰が高まったのは、室町時代からで、江戸時代になって、十返舎一九の
「金毘羅道中膝栗毛」や滝沢馬琴の「金毘羅利生記」が出版されていっそう世間に
知られ、その信仰は航海安全だけではなく、商業繁栄にもつながって庶民の祈願を
誘いました。
いわゆる「金毘羅参り」は「伊勢参り」に次ぐ信仰行事として盛んになったわけで、
こんにち、森の石松が清水の次郎長親分の依頼で金毘羅参りをした話が普及して
いるのは、その一端を物語るものでしょう。
金毘羅参りの街道というのは丸亀、多度津、高松、阿波のほか、伊予、土佐街道、が
あって、土佐からは立川の番所を過ぎて伊予の川之江に出ます。それから海岸沿いに
讃岐路に入り、和田浜あたりで右折して大野原、山本を過ぎ、佐文から御使者口(
牛屋口)を越えて琴平に出る。
これを伊予土佐街道と呼び、御使者口にはずらりと土佐の講中から寄進された石灯籠が
現在も残っています。
土州高知講中とか新町、材木町、梅田橋、東蓮池町、常磐町、朝倉町、本町、中島町
など城下の町はいうまでもなく、西は中村、須崎、押岡、多野郷、宇佐、高岡、伊野町
栄連、東は赤岡、手結、奈半利、夜須、田野、安田、北は本山といったぐあいに石柱に
各講中、台石に講中氏名が刻されていて、その数は七十基余。
正面の石段一千三百六十八段を登って旧金堂、旭社の正面両側に一対の石造常夜灯が
ある。
土佐燈籠ともいうべきもので、弘化二年(1845)二月吉日の寄進。
右側の台石には約四十名、左側には約三十名の商家の名が刻まれています。
才谷屋、虎屋、田村屋、和泉屋、三島屋、土種屋、木屋などの名が見られ、石工は
丸亀の甚七。このほかに土州繁栄講寄進の玉垣がたくさんあります。
高知の浅井藤十郎、才谷屋助十郎や岸本の畠中林右衛門、そのほか浦戸、赤岡、安芸
田野、安田、吉良川、羽根、室津、浮津といったぐあいに、旭社から中宮へ登る
階段の両側に寄進の玉垣が見られるし、文化八年(1811)十月吉日寄進の
奥宮三九郎政敬、宮地十太夫元貞と言う鯨方の名がつよく視線をとらえます。
中宮正面には、土佐藩主山内豊資奉献の青銅燈籠が一対、これは抜群の姿とも
いえるでしょう。
四国路はもちろん近畿、山陽、山陰、東海、北陸の諸道にわたって金毘羅信仰は
普及しているが、土佐はそのいずれにも劣らぬものであったこと、ついでに
長岡郡改田にも金毘羅宮(現琴平神社)があることを、併せて考えてみたいと
思います。
★根木のコメント:
上記の「牛屋口」には、”旅姿の龍馬像(銅像)”があります。
ことし現地へ行きましたが、場所を探すのに苦労しました。
地元でもほとんど知られていなくて、尋ねても知らない人ばかりでした。
この龍馬銅像をもらいうけ、高知市・田中良助邸周辺に移設する話があったそう
ですが、最近は、少しは訪問者があるそうで、移設話は、”まぼろし”に
終わったようです。
根木勢介 携帯:090-2825-2069
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