緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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10月の庭

2020年10月04日 | 庭の植物
10月に入って身辺も落ち着き、放置してあった庭の手入れを始めました。

放置していても花は咲いてくれます。
タマスダレです。




こちらはゼフィランサス。タマスダレの仲間で同じように雨が降った後、たくさん花を咲かせます。

七色ランタナです。あまりにも暑い時は花は無く、少し涼しくなって満開です。

イヌサフラン。

花ではないですが、実をつけたコムラサキシキブ。



コムラサキシキブ、間違えてムラサキシキブと覚えている人が多いです。
どうやら華道をやっている人が間違いを広めているみたい。

民家に植えられているのはコムラサキシキブが多いです。
というか、コムラサキシキブはムラサキシキブの園芸種です。
もう一つ、似ている樹でヤブムラサキというのもあります。
野山でたまに見かけます。

今年はシソがやたら生えて庭はシソだらけになりました。







穂紫蘇は食べられるみたいですが我が家では食べる人はいません。
ちょっともったいないかもです。

庭はひと頃よりは涼しくなって作業も楽になりました。
といっても汗ぐっしょりになっての作業です。
おまけに蚊の襲来には閉口します。
秋になり、子孫を残したいのか蚊取り線香を点けていても構わず寄ってきて、服の上からでも刺そうとします。
作業は毎日少しづつやっていくことにします。

                       


いまさらですが政治のことなど。
興味のない人はスルーしてください。

菅首相の学術会議への介入のこと。
菅首相、どうしようもない本性を現わし始めました。
当初、メディアが「苦労人だ」などと持ち上げていたのが不思議でなりませんでした。
彼が安倍政権でやってきたことを考えれば希望などカケラも持てないのです。
外国のメディアは冷静に見ていたようです。⇒ここ

政治家に変わることは期待できません。
変わりえるのは国民の方だと思いますが、この国民が超おめでたい。
印象操作にたけたメディアの煽りに面白いほど乗ります。

安倍政権を7割の人が評価していたといいますが、内3割が岩盤支持層としても、後の4割はおめでたい人達でしょう。
安倍首相が潰瘍性大腸炎を悪化させて、志半ばで退陣したことによる同情票だったようですが、総理大臣相手に公私の区別もつかないのでしょうか。
病気は私的には気の毒なことであるものの、国政の評価はそれとは全く関係ないです。

小学生相手でも、試験で病気の子供が30点しかとれなかったら、その子の学力は30点という判断です。
病気だからといって30点の子に70点はやれないのです。

メディアも酷かった。
持病である潰瘍性大腸炎の経験から「食べることと出すこと」という本を出版した頭木弘樹氏は、安倍首相退陣時、潰瘍性大腸炎がいかに悲惨な病気が語って欲しいという取材をあちこちから受けたそうですが、すべて断ったそうです。

潰瘍性大腸炎も一律に語れる病気ではなく、難病指定から外してほしいという患者がいるほど、何ともない患者もいるからだそうです。
実際、安倍元首相の場合も、末期を除いた今回の任期期間中の大半は寛解期で健常な人と変わらなかったのです。

この場合、酷いのは取材を申し込んだというあちこちのメディアで、何とかして安倍元首相の印象を良くしようとして難病を利用して世論操作しようとしたとしか思えません。
安倍政権を評価した人達は『そんなひどい病気で総理大臣を頑張っていたんだー、偉かったんだなぁー』って感じだったのでしょうか。
そんなふうに引っ掛かったとしたら、おめでたいとしか言いようがありません。

苦労人だとか難病だとか、ある意味、“陳腐な物語”に、なぜこうも引っ掛かる国民が多いのか。
なぜ事実だけで判断できないのか、嬉々として隷属したがる国民の存在が不思議です。

この調子で国民がおめでたいままなら菅政権も安泰でしょうね。



写真は今月一日、中秋の名月の日、お茶のお稽古で先生の床の間に掛けられていたお軸です。

「月上青山玉一団」と書いてあり、」「月は青山に上る玉一団」と読みます。
本来、この句の前に「風吹碧落浮雲尽」という句があり「風は碧落を吹いて浮雲尽き、月は青山に上る玉一団」と読むようです。

現代語に訳すると以下です。
風が青空を吹きわたり、浮雲は消え去る。
青い山の上に月が出た。たくさんの宝石を集めたような月が。

意味は禅語ですから「迷いは全て消え去り、真理は自ずから現れる」といったところらしいです。