緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

京都 八坂神社と清水寺を歩く

2021年10月31日 | お出かけ
私が受講しているシニアの学校の総合文化科でのお出掛けで、京都に行ってきました。
今回の講座は「絵画から読み解く京都の寺社」で、八坂神社(祇園社)と清水寺が取り上げられました。
1回目は座学で先生の話を聞き、2回目は実際に京都を歩きながら先生のお話を伺いました。

先生は昔の絵地図などを多用されて話されるのですが、何を隠そう私は地図が読めない女。
あーだこーだと言われても頭の中の地図と一致しません。
ですから、ここで書くことはテキトーです。
あまり信用しないで下さい。

簡単にいってしまうと、江戸時代の中頃までの京都は鴨川から西側にしか一般の人は住んでいなかったらしいのです。
そして鴨川の河原というのが広大なものだったらしく、今の河原町は鴨川の河原だったみたいです。

八坂神社と清水寺は鴨川の東側にあり、一般の人達は橋を渡ってお詣りしていたとのことです。
昔は京都中央部の鴨川の東側一帯はほぼ全部、八坂神社の土地だったみたいです。
実質、田畑が広がっていたらしいです。

京都の南座です。

屋根の下のひさしの部分に二つの丸い物が立てられた場所があります。
矢倉(櫓)と言われるもので、官許の芝居小屋には必ず立てられるのだそうです。

南座も東側にありますが、昔はもっとたくさんの芝居小屋があったとか。
芝居小屋だけでなく、祇園の花街など遊ぶ所はその近くに一箇所にかためられて建てられたみたいです。
そういえば、役者のことを昔はと言いましたが、今では差別語に当たるということで放送禁止用語です。

受講生は阪急の四条河原町で集合し、四条大橋を渡って八坂神社へと歩きました。
あの辺りの道、私は若い頃に何度も歩いている筈なのですが、距離が伸びたような気がします。
単に私の足が弱ったというだけなんでしょうけど。

八坂神社です。

修学旅行生がワンサカいました。

先生の説明を聞きながらなので写真はスナップ写真だと思ってください。
本殿です。





八坂神社辺り、地形的には鴨川へと下る傾斜地で、決して住みよい場所ではなかったとか。
受講生は八坂神社の中を通り抜けて清水寺へと向かいました。

八坂の塔ですが、八坂神社の塔ではなく、別のお寺の塔です。


二年坂、産寧坂と、観光ルートです。





こんな坂、昔は何とも思わず上がっていったものですが、今では加齢やらコロナフレイルやらでヘロヘロになりました。
というわけでやっと清水寺に着きました。





清水寺は完全に山の中腹に建てられていますから絶景が多いです。





見えている塔は安産祈願の子安の塔です。

受講生はえっちらおっちら子安の塔まで歩きました。
清水寺は何度も行ったことがあったのですが、舞台だけ見て帰っていたので色々と初体験となりました。

子安の塔から望む清水の舞台です。


清水寺の語源となった音羽の瀧の水を飲む人達。
私は飲まなかったですが霊験あらたかだそうです。


途中に縁結びにご利益がある地主神社もありました。



清水寺と一口で言っても色んなものがあるのですが、それもお寺が存続して行く為の仕掛けの意味もあったとか。
そうやって参詣人を増やそうとしたわけです。

京都の神社仏閣はその時々の政権の権力者とせめぎ合って生き延びてきたのですが、とりわけ明治以降の神仏分離には打撃的な影響を受けたみたいです。
それまでの日本は神仏習合でしたので。

この日の京都、観光客は修学旅行生を中心に多かったです。
でもインバウンドの頃と比べると全然です。

今も歴史は続いているといった感の講座でした。


園芸用の靴を買う

2021年10月29日 | 買い物
庭仕事、はかどりません。
先日、枯れかけているシランの葉を刈り取っていたら足の裏がズキッ
何か踏んだと思って靴を脱ぎ、靴の裏を見てみたら1センチ余りの釘らしきものが刺さっていました。
靴から抜き取ってゴミ袋に捨てました。

作業を再開しようとすると、またもズキッ
えっ、まだ刺さっている?
靴を見てもありません。
さっき刺さった傷が痛むのかなと思い作業再開。
でもちょっと動くとズキッ

まさか足の裏の中に折れた釘の先端が入り込んでいるとか
場所を変えて念入りに調べました。
すると履いていた靴裏のゴムの中に釘のようなものが入っているのが分かりました。
見た目では分からず、靴の中に手を入れて、少し押さえるようにするとトンガリが確認できます。
それさえ手がチクッとして痛い。

靴は数年は履き込んだデッキシューズなのだけど、折れた釘の先端らしきものが靴裏のゴムの内部に収まっていて歩くたびに足に刺さる状態。
見えないので、それを抜き取るのも手で探る必要があり、その上、靴裏ゴムを強く押さえて先端部分を出してペンチで引き抜かなくてはなりません。
出来そうにないので靴は処分することにしました。

園芸用の靴というのは、いつも汚れてもいいような古い靴を履いているのですが、もう一足あった古い靴もちょっと前に捨てていて、園芸用の靴がなくなりました。
困った時のAmazon頼み。
なんか良い靴ないかなーと探していると、本格的ガーデニングシューズが結構安くて売っていました。

というわけで買ったのがこれ。

写し方が悪くて、左右の長さが違うように見えるけど、もちろん実物は左右同じ長さ。

これだと足を虫に刺されることもなさそう。
以前はこんなこともありました。⇒ここ

これで釘を踏んでも、それこそ中からは抜けないです。
でも釘もそんなには落ちていないだろうからこれでOKです。
お出掛け続きで庭仕事もできなかったのですが、これで再開できそうです。



川柳を学ぶ

2021年10月23日 | 話題
緊急事態宣言が解除されて、通っていたシニアの学校の方も再開しています。

私が受講している総合文化科、総合というだけあって毎回様々なテーマで講義があります。
先生もテーマに合わせて専門の先生が来られて話されます。

先日のテーマは川柳でした。
私、川柳をきちんと学んだことはなくて、今回初めて川柳の色んなことを知りました。

私の川柳のイメージはまずサラリーマン川柳です。
今回来られた先生に言わせると、大半の川柳作家はサラリーマン川柳をあまり評価していないんだそうです。
先生も以前はそうだったそうですが、今は時代を詠んでいるということで評価しているそうです。

もう一つ、私の川柳のイメージになったものがあります。
詳しくは書きませんが、あるナルシズム溢れる女性川柳作家の川柳です。
20年近く前、仕事で毎日通っていた銀行にいつも置かれていた雑誌があり、それに、その作家の随筆が毎週掲載されていて、読むたびにゲンナリ、ゲッソリした気分になったものでした。

その作家、私には全く合わなかったのでした。
だったら読まなきゃいいのですが、ついつい読んでしまい、予想通り毎回、ゲンナリ、ゲッソリしてました。

川柳といえば、サラリーマン川柳でなければそれでしたので、私にとっての川柳という文芸のイメージは良くなかったです。
川柳って、文学と言えるのかって感じです。

そのイメージを覆したのが、テレビで見た戦前の川柳作家、鶴彬の川柳です。
今回の先生も触れられましたが、鶴彬は命がけで川柳を詠んだ人でした。

鶴彬は、川柳で反戦を訴え、侵略戦争の悪や愚を告発し、その結果、獄中で手錠を掛けられたまま29歳の若さで死んでいます。
川柳は鋭い社会批評性をも、持つものなのでした。

とまあ私の川柳についての素地はその程度で、実はその日の朝まで、その日の講座が川柳だとも知らなかったのでした。
(カリキュラムは貰っていますが、いちいち確認はしていません)

今回の講座では川柳の歴史的な成り立ちから始まって、近代以降の川柳にも触れ、受講生は実際に川柳をその場で作るようにも言われました。

受講生が川柳を作る時、先生はお題を募集しました。
受講生の一人が「ボケ老人」と言いました。
すると先生は「6文字なので長過ぎるからダメ」と言いました。
川柳は5・7・5なので6文字のお題はダメみたいでした。

さらに先生は重要なこととして付け加えました。
川柳では、弱者を笑いの対象にすることは許されないと。
確かにシルバー川柳もありますが、自分の老いを茶化すような感じで、ボケてしまった老人を笑うものはありません。

シルバー川柳、一つ思い出しました。
目には蚊を耳には蝉を飼っている
鬱陶しい筈の飛蚊症や耳鳴りをこんなふうに詠むと面白いです。

講座でのお題は別の物になり、受講生は全員、そのお題から二つ川柳を作り、先生がそれを一つ一つ読みながら解説していきました。

それで受講生は具体的に、川柳の基本的な決まり事を知るわけです。
今回の先生は川柳作家の方ですが、色んなカルチャースクールで川柳の講座を持っていて、教え方がとにかく手際よかったです。

川柳の講座は、次回はだいぶ先になりますが、お題をいただいており、その日までに川柳を二つ持っていかなくてはなりません。
ですので、私、たまーにお題を思い出しては『う~ん』と考えています。

    
                


おまけです。
久しぶりにハッピーの写真です。
ハッピー、神経質でカメラでは写真を撮らせません(逃げます)。
ですからスマホで撮りました。

夕飯時、座椅子でくつろぐハッピーです。
スマホ見ながら『それなに?』って顔してます。



牽制?

2021年10月20日 | 日記
この間、いつも通る道を歩いていて気が付きました。

マンションのゴミ集積所の上に二羽のミミズクが…


よく通る道なのに全く気が付きませんでした。
それとも最近設置されたものなのか・・・。

このミミズクの意味は何?
向かって左にライトがあり、マンションのゴミ集積所を照らせるようになっています。
夜、照らしているのかな。

右手には、あれは監視カメラではないかしら。
それもゴミ集積所を映す位置ですね。

マンションの住人以外の人間が、勝手にゴミをそこに置かないよう牽制しているのでしょうか。
あるいはマンションの住人でも、間違ったゴミの出し方をしないように牽制してるとか。
そして極めつけにミミズク二羽。

この二羽も、ただの飾りではなく、明らかにゴミ集積所の上に設置してます。
見張り役ですね。
監視カメラはともかく、ミミズク二羽の置物は効果あるのかしら。

夜、怪しい人間がそこにゴミを置くと、ミミズクが鳴いたり、襲い掛かってきたりしたら、そりゃあ効果はあるかもしれませんが。

ライトや監視カメラだけでなくミミズクも加えると、コスト的にも当然かかりますよね。
設置した人は『見ているぞ』と言いたいのか。

色々と考えてしまうミミズクでした。


フジバカマにツマグロヒョウモン 庭仕事再開

2021年10月18日 | 庭の植物
とにかく暑いので放置していた庭仕事、いよいよ再開です。
うっかり秋植え球根のセットを買ってしまい、その中のユリは早く植えなければならないので、大慌てで花壇の整備。

まんの悪いことに、その前日に腰をいわしてしまいました。⇐関西人しか分からない言い回し。
要するに腰を痛めたのに庭仕事せなあかんようになってしもた、ということですわ。(なんで関西弁やねん)

とにかく頑張って、汗だくになり、蚊に刺されながらユリの球根8球、植えました。
あと、チューリップとかアイリスとかは慌てなくてよろしいです。
その前に雑草を抜かないといけないですが。

我が家の庭、フジバカマが花盛りです。
フジバカマといえばアサギマダラなのですが、住宅街の谷底にあるような庭のフジバカマはアサギマダラは気が付いてくれず、代わりに何匹も来てくれたのがツマグロヒョウモン。
ツマグロヒョウモンもフジバカマが大好きな様子。

雄です。


雌です。












ツマグロヒョウモンの為のフジバカマみたいになっています。

ツマグロヒョウモンの幼虫の食草はスミレなのですが、我が家の庭、野生のスミレをグランドカバー風に生やしているものだからツマグロヒョウモンが多いのかもしれません。

同じく茶花として植えたホトトギス。



葉っぱに虫食いの跡がありますが、たぶん、ルリタテハの幼虫が食べたと思います。
ホトトギスはユリの仲間で、ユリの仲間はルリタテハの幼虫の食草だからです。

夏場、2ミリほどの幼虫が何匹も付いているのを見ていて、どうしたものかと思っているうちに一匹もいなくなってしまいました。
他の虫に食べられたのだと思います。
虫たちの世界の生存競争も激しいです。

ユリといえばタカサゴユリの繁殖力も凄いです。


勝手に生えてきたタカサゴユリですが、もうすぐ弾けて種が飛んでいく筈です。
昔は高速道路の法面でだけ見かけたのですけどね。
今では街中の空き地にたくさん生えてます。

今年はアケビの豊作でした。
生ったアケビはいつもお世話になっている茶道仲間に差し上げました。
貰って嬉しいものでもないと思うのですが、あまり見ることもないので面白いかと思い・・・。

まだまだ生っているアケビです。


この口の開いたのは熟れすぎで食べられません。











庭に関しては万年初心者の私も、アケビの実を生らすのだけは上手になりました。

涼しくなったので、しばらくは庭仕事に精を出す予定です。