緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

おフランスに憧れます!!

2019年01月28日 | 話題
赤塚不二夫のマンガ、「おそ松くん」のイヤミの影響か、10代の頃からおフランスに特別な思い入れを持っている人を見ると、他人事ながら恥ずかしい気分になっていました。
でも最近、これは本当にフランスに憧れるわと思うことがありました。

あまり報道されないことですが、黄色ベスト運動でのマクロン大統領の対応です。
最初の演説で今後国民の声にどう答えるか、それについては日本でも報道がありました。
それとは別にマクロン大統領は、2018年〈12月15日から翌年3月1日までを「国家大討論期間」と定め、全ての分野・階層の国民と意見交換をすると宣言。デモに対し、「対話」で応える姿勢を見せた〉のです。詳しくはここ

たぶんBSニュースだったかで、実際の対話の様子を見ました。
いやー、びっくりでしたね。
本当に対話してるわって感じで。

私が見たのは非正規労働者についての議論でした。
フランスも日本と同じような問題を抱えているのですね。
議論では、一定割合以上、非正規労働者を雇用している企業には何らかの制裁を加えることを考えるというものでした。
そのような企業は労働者に教育も受けさせず、安価な労働力として利用しており、雇われた労働者は生活が不安定になる、企業が国家に貢献しているとはとても言えないというのです。
大統領自身が議論の中でそのように言うのです。

私は年金で生活するおばさんですが、日本では女性の賃金は男性の6~7割ですから、老後、年金だけで食べていくのはとても無理と若い頃から考えていました。
で、個人年金を長年掛けていて、現在それで何とか年金だけで暮らして行っている状態です。
それは私だけでなく、女性社員の大方は個人年金をしっかりと掛けていました。
私は長年、年末調整事務を担当していましたので、社員がどんな保険に入っているかは嫌でも把握していたのです。

で、今ですが、非正規雇用で働く労働者が自らの生活を守るため、老後に暮らしていける十分な個人年金を掛けることなどとても無理です。
非正規雇用労働者の賃金は、子供がいたりするとフルタイムで働いても生活するのが難しいほど、とても低く抑えられているのです。
そのような人達が老後働けなくなったらどうなるか、おそらく一気に生活保護になだれ込むことでしょう。

要するに国が面倒みることになるのですが、それは今非正規で働く人達の責任ではありません。
非正規労働者の労働力を食い物にしている企業が悪いのです。あるいはそれを黙認している国が悪いのです。
今現在の利益だけを追求する企業が国家に対して将来的に害をなす存在なのです。
実は、こういう話題は、年金暮らしする友人同士の話の中でよく出てきていたのです。
今の非正規の人達が老人になったら恐いと。
フランスではそういうことが公に言えて、大統領とともにどうすれば良いか考えることができる・・・。凄っ!!

フランスが黄色ベスト運動で大統領をある意味目覚めさせ、大統領もそれを弾圧するのでなく、フランス全土を回って平場で対話するって、ほんと凄いじゃないですか。
もちろん、マクロンはこの先引きずり降ろされる可能性もあるけれど、テレビで討論を見ている限り好感が持てました。

日本にないのは、苦しんでいる人達がきちんと異議申し立てをする能力であり、上に立つ人が異なる意見を持つ人達と対話する能力なのかもしれないと、つくづく思いました。
実際、日本の行政が意見聴取の場を作ったとしても、意見は聞いたという口実作りでしかないですから。
しかも意見できる人も限られている。

というわけで、今更ながら私もおフランスに憧れてしまったのでした。


                                        


お堅い話題はおいといて、我が家の冬の庭の花々です。

ようやく咲き始めた梅。

冬の間、咲き続けるガーデンシクラメン。

冬の花の定番、パンジー。
ボツボツと咲き始めた雑草のスミレ。


一年で一番寒い頃ですが、植物達は頑張っています!!

初めての初釜

2019年01月24日 | 茶道
公民館でのお茶のお稽古、月二回なのであまり負担にもならず続けています。
先日は初釜でした。年末年始をはさんで約一月ぶりのお茶です。

着物を着てくるよう言われていたので、アマゾンで買ったリサイクルの訪問着を着ていきました。

帯は母の遺品。
名古屋帯です。
先輩の皆さんもそれなりの着物で来ていました。
お聞きすると「母の遺品」が結構多い。
お茶を習っていると家にある着物を活用できるので良いです。

着物はともかく、初釜の事。
私は初めてでした。
順番があって、順番通りに席入りし、お軸やら炉やらを拝見し、ズラリと並んで座りました。
歩く時は左側通行とのこと、人とすれ違う時は右肩が擦れる感じ。
座る時、忘れていて横から入って注意されました。
正面から入らないと・・・。

主菓子はお正月定番の花びら餅。一本の黒文字で突き刺して懐紙に取りました。
そういう取り方は初めて。

その後、濃茶をいただきました。
10人以上の人がいたのですが、たぶん茶碗の大きさに合わせて最初は3人分、次は5人分、お茶が点てられました。
私は5人の中の4番目、5人目の方に「少なく残してね」と耳打ちされました。
一碗のお茶を複数の人でいただくのですが、自分が多く飲み過ぎても、少なく飲み過ぎても後の人が困ります。
最後の人はすべて飲み切ることになっているので私に多く飲むよう頼んだみたいです。

濃茶、これも好き嫌いがあるみたいです。
味の問題ではなく、同じ茶碗の回し飲み自体、嫌う人もいるようです。
以前の教室で聞いた話だと、サーズが流行中は濃茶は禁止されていたみたいです。

濃茶が済むと今度は薄茶。
福寿草の形のらくがんと紅白の飴のお干菓子が配られました。
らくがん、前歯で挟んでカッキィーンと音立てて割って食べたら、懐紙に包んで割ってから食べなさいと注意されました。
私、前歯が丈夫だから・・・。(~_~;)
飴は懐紙に包んで持ってかえりました。

長時間の正座で足の甲が痛くなりました。
膝は何ともないのですが、甲にタコができそうです。
以前の教室でも甲が痛くて、そのことを言うとアシスタントの先生が、自分もそうだったけど甲に綿の入った足袋をはくようになってマシになったと言ってました。
私もソレ、買った方が良いかも。

ともかく無事に初釜は終了。
一つ一つ経験を重ねるのみです。

帰りがけ、先生が、お稽古でも着物を着てきてください、みたいなことを言われました。
一人の人が紬でも良いですかと問われ、先生はお稽古ならば紬OKと。
他の人が着てくるのなら、私も気軽に着られます。
なにせお茶歴ウン十年の人達とご一緒のお稽古ですから、私も気を遣ってます。



松竹座で初芝居

2019年01月19日 | お出かけ
先日、大阪は道頓堀の松竹座へ友人と歌舞伎見物に行きました。
チケットは例によって兄の株主優待で送られてきたもの。

松竹座の前。沢山の人です。

昼の公演でした。
坂田藤十郎さんの米寿記念。

詳しくはここ

公演としては夜の部の方が通し狂言で片岡愛之助の石川五右衛門、宙乗りもあって面白そうでしたが、誘った友人が夜の部は行けないので昼になりました。
それでもベテラン演者が揃い、見応えがありました。

この日は久しぶりに着物を着て観劇。
リサイクルで買った藤色の小紋です。
コートは母の遺品。
見えませんが帯も母の遺品である濃い紫の色無地の着物を帯に仕立て直したもの。

友人が写真を撮ってくれましたが、老眼なのか何なのかファインダーが全く見えないらしく、適当にシャッターを押されました。
ロビーは人も多く、照明の色もあってなかなか写真の撮りづらい場所でした。

帰りに喫茶店で友人と久しぶりにおしゃべり。
友人は認知症の母親の介護で大変な様子でした。
徘徊で何度も警察の厄介になったとか。

自分の老いと親の老い、我々の世代も大変です。



アケビの籠にメジロ

2019年01月17日 | 野鳥
昨年末にアケビの蔓で作った籠を、庭のピラカンサの枝にぶら下げ、ミカンを入れてみました。

すると来ました。メジロちゃんです。

撮影のじゃまになる葉っぱを切りました。




家の中から撮影しています。
距離にすれば3メートルくらいかな。
警戒されないように、家の中の灯りを消し、レースのカーテンを閉めて、ほんの隙間からの撮影です。

メジロは二羽来ています。たぶんつがいだと思います。
もう一羽は元からある金属製の籠で食べています。
この籠は100均で買いましたが大きすぎて底に石を敷いて使用してます。



野鳥写真

2019年01月12日 | 写真
ソニーの新しいカメラを買って、目下野鳥写真の練習中。
野鳥写真を撮る場合、二つの考え方があると思う。

一つは「こんな珍しい鳥の写真を撮ったぞ」という感じの写真。
もう一つは「こんな面白いor楽しいor美しい鳥の写真を撮ったぞ」という感じの写真。
ベストはこの二つが合わさった写真。
つまり珍鳥の、面白いor楽しいor美しい写真。

元々私はバードウォッチャーなので、珍しい鳥を見たいという気持ちはあります。
ただそれを写真に撮ったとしても、撮れた写真は図鑑の写真みたいになりやすいのです。

なかなか見られない珍しい鳥は、見つけること自体苦労しなければならないので、その上その鳥のいきいきとした姿を撮るのはハードルが高いのです。

意外に思われるかもしれないですが、カワセミの写真は、よほどのベストショットでなければ、私に言わせれば恥ずかしい。
プレバト俳句の夏井先生の言葉を借りれば“king of the 凡人”の写真だと思う。
確かにカワセミはきれいですが、カワセミって、それほど珍しくもないですし・・・。

と、さんざんエラソーな事を書いておいて私の写真です。
近所の河川で撮りました。
何の写真かって?
鴨さん達が水中に頭を突っ込んで川底の餌を採っている写真です。
鴨さん達の下手なシンクロナイズドスイミングにしか見えないって?

じゃあこれならどう? 揃ってるでしょ。

鴨の種類はコカモ、オナガガモ、キンクロハジロなど。
もちろん顔を見せる時もあるんですが、川底をゴソゴソやってたせいか汚れてよく分からないのです。

ちなみに河の風景はこんなの。


河の横には大きめの公園があり、そこでも写真を撮りました。
いかにも年金暮らしらしい高齢者と雀が一羽、所在なさげに並んで公園の池を見てました・・・。
雀って可愛い❤️

と思えばコワモテの雀が・・・。


でも私、雀好きです。いつも楽しそうだから。
ここには一体何羽いるのかな。

羽を膨らませたツグミです。


近所の河川や公園は特に珍しい野鳥はいないけど、じっくり撮影できるのが良いですね。



先日は箕面にいつものバードウォッチングのグループと出掛けました。
小雪が降る天気でした。
箕面は去年の秋にようやく一昨年の台風被害の後片付けが終わったばかりで、被害のひどさがうかがわれました。
先生曰く、いつもクロジを観察できる道がまだ通れない。声だけは聞こえると。

でも一羽のクロジが目の前の道に降りてきました。ラッキー!!

拡大すると
このクロジ、口に何か虫を咥えています。
後ろ姿も写してみました。




クロジはクロジというだけあって、黒いイメージがあるのですが、黒いのは雄で、雌は赤茶色みたいです。
この日見たクロジは雌でした。

クロジを見られたのは嬉しかったのですが、写真はパッとしないです。
山の鳥は動きが素早いということもあり、クロジ以外も良い写真は撮れませんでした。

アトリの群ですが入り組んだ木立の中でピントが合いません。
群の撮りかた、工夫しないと・・・・。

せっかくなので箕面大滝の写真も。虹が写り込んでいるの分かるかな。

三脚を持って行っていなかったので、流れる水を撮る時のブラしたり、止めたりはせず。


2月は同じグループで平城宮跡に行きます。
またアリスイやヒクイナが見られるでしょうか。
良い写真が撮れたら嬉しいのですが、その為にはもっと練習が必要です。