緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

釧路旅行 食事編

2022年06月27日 | 旅行
前回の釧路旅行の記事、飛行機の中で提供された飲み物以外、飲食物について何も書かれていないのにお気づきでしょうか。
実は紹介するに値する飲食物がなかったのです。

食べ物の文句は言ってはいけないのは重々分かっています。
でも、そこそこの料金払ってあんな酷いのは初めてだったので書いておきます。
ちなみに、これは私一人の意見ではありません。
同じツアーに一人で参加した人達は異口同音でした。

旅行で嬉しいのは上げ膳据え膳の食事だと思いますが、上げ膳据え膳の食事は1回だけだったような。
他は自分で盆を持ってかき集めてくる、もしくは自分で作るスタイルでした。

ホテルではいわゆるバイキング形式ですが、人が多くてその上席と料理の置かれていた場所が離れすぎでした。
種類は多かったのですが味は今一つ。

旅行を通して一番おいしかったのは二日目と三日目のビジネスホテルの朝食でした。
バイキング形式でしたが、こじんまりとして、ちゃんと料理したものばかりでした。

旅行後に調べてみたのですが、ツアーで食べたものは釧路の定番グルメだったようです。
「ホンマかいな」です。

例えばランチで出てきたイクラが山ほどのった丼。
イクラ、多すぎて残しました。
イクラ、私も嫌いではないですが多すぎると気持ち悪くなります。
イクラ大量にのせりゃ良いってもんじゃないと思います。
そういうのって、料理の良し悪しが分かっていない、一見豪華だけどビンボー臭い料理です。

別の日のランチは釧路名物の勝手丼でした。
勝手丼とは、まずクーポンを渡され、和商市場という魚介類を扱う大きな市場の中で、最初にご飯を買い、その後、ご飯の上にのせる具を色んなお店を巡って買うという仕組み。

市場は広くて迷子になりそうだし、クーポンが使える店は限られているし、お釣りは出ないし、計算やら仕組みがややこしいし・・・。
お惣菜も買ったけど、私が作る方がマシなおかずだったし。
若い人ならそういう仕組みも楽しいかもしれないけれど関西のおばちゃん達には上げ膳据え膳の方が良いわー。

よく似た仕組みが3日目の夕食。
釧路が元祖の炉端焼きでした。
やはりクーポンを渡され、お盆を持って自分が食べたい具材を買って、自分の席に戻って、自分で焼いて食べるという仕組み。
味付けは醤油だけ。

私の席は外からの風が吹きつけるところで、炉端の熱風が顔に当たって顔がパリパリに。
熱い、とにかく熱い!!
長居できない・・。

焼き加減もよく分からず焦がしてしまったり。
炉端焼きって、こんなんだったけ。
昔行った炉端焼きはもっと洗練されてたぞ。
もう、どうでも良いから料理人がちゃんと料理した夕食を食べたかった。

もう一回の夕食はジンギスカン鍋でした。
要するにこれも自分で作れってやつです。
具材を集めに人をかき分けてウロウロ歩き回らないで済んだのは良かった。

分かるかな、この大量のモヤシが。
昔食べたニューミュンヘン神戸大使館のジンギスカンとはえらい違い。
マズくはなかったけどね。

というわけで関西のおばちゃん達は文句たらたら。
食べ物に文句を付けるのは良くないですけど、そこそこの旅行代金を支払ってこれでは。
旅行会社のアンケートに書くという人もいました。
私も「食事が酷い」と書きました。

これ、旅行会社の企画が悪いのか、それとも釧路という町に食事は期待してはいけないのか。
それとも関西のおばちゃん達は口が肥えすぎているのか。
旅行会社のうたい文句では“グルメ”って書いてあったのです。
グルメは結構なので釧路には普通の料理店はないのか。

バス会社のガイドさんや、キラコタン岬での道案内のガイドさんは、釧路という町のことを詳しく語って下さったのですが、とにかく寂れる一方の町らしいのです。

主要産業だった昔の石炭採掘産業は無くなり、製紙業も大手の会社が撤退し、人口は減る一方だとか。
これからは観光産業しかないと言うのですが、あの食事が釧路の誇るグルメでは
大丈夫か釧路。

自然は雄大で見るべきものはそれなりにあります。
でも、旅行は食事です。
若者ではなく、暇があって旅行に行ってお金を落とすシニア層が満足する食事を考えてほしい。
料理のセンスが無さすぎるのは致命的です。
以上、老婆心から釧路の観光について苦言です。


野付半島と釧路湿原へ

2022年06月23日 | 旅行
なぜか忙しい毎日なのですが、今しか行けないだろうと思い旅行に行ってきました。
場所は北海道で、3泊4日の旅行会社のツアーです。
行き先はタイトル通り。

3泊4日といっても、行きと帰りの移動に丸1日取っているので、実際に観光したのは二日間でした。
関空から中標津(なかしべつ)空港へのチャーター機だったのですが、その日の中標津は濃霧とかで、着陸できない場合は新千歳空港で降りて貰うと言われ『・・・!!』。
新千歳から中標津までどんだけ離れてんねん。

でも心配ご無用で、濃霧の中を着陸しました。
それはそれで恐かったけど(-_-;)

久しぶりの飛行機は、行きも帰りもFDA(FUGI DREAM AIRLINES)という航空会社、とても親切で感動しました。
飲み物も1回だけでなく2回。
おつまみのお菓子も2度いただけました。
その他、説明も丁寧。
今まで乗った中で一番かも。

関空を14時に出発して中標津に16時15分着、それからバスに乗り、一路この日の宿のある阿寒湖温泉へ。
ツアーには、ツアー会社の添乗員さんとバス会社のバスガイドさんが付いていました。
客は総勢19人でしたが一人客は私も含め6人でした。
バスは一人二席使用の余裕のある旅でした。
今は一人二席が主流ですね。

ガイドさん、窓の外に野生動物を見つけるといきなり大声を出して教えてくれます。
半分寝ているとビックリして目が覚めます。

これはエゾジカの雄の群です。
バスの中から撮りました。角が立派です。


エゾシカの群は時折見かけましたが雌の群が多く、雄を見かけるのは珍しいみたい。

その日は阿寒湖温泉で一泊しました。
翌日は朝8時出発で野付半島へ。
無茶苦茶寒い場所でした。

野付半島ですが、不思議な場所です。
延長28キロの巨大な砂嘴なのですが、100年くらい前から地盤沈下で沈んでいっているんです。
全体の風景は「千と千尋の神隠し」に出てくる、千尋が電車に乗って浅い海のような場所を行くあの風景に近かった。電車はないけど・・

この野付半島、近い将来、半島ではなく島になり、その内消失するだろうとのことです。
野鳥をはじめ、湿地の動植物が多く生息していてラムサール条約に登録されています。

ツアーの企画では、バードハンターの案内でバードウォッチングしながらトドワラという昔のトドマツの森跡まで歩いて行くことになっていました。

バードウォッチングするのにガイドがバードハンターとはおかしな言い方だなと思ったのですが、案の定、ネイチャーセンターのガイドは野鳥については全然詳しくなく、客である私たちに尋ねるくらい。
おまけにその日は野鳥がほとんど出てこない。
それでもオジロワシは飛んでいましたし、帰り道ではオオジュリン♂がお出ましになりました。


その上タンチョウのつがいも見ることができました。










おまけにトボトボと歩くキタキツネも目撃。




私は六甲山で野生のホンドキツネが目の前を横切ったという経験があり、その時のホンドギツネの堂々とした態度や美しさと比べると、キタキツネはショボクレています。

ネイチャーセンター近くから海の向こうの国後島を望みました。
曇りの日で分かり辛いですがボンヤリと見えます。

ロシアに向かって「返せー」って叫びたいですが、 ロシアは絶対に返さないでしょうね。

午後からは釧路から釧路湿原の中を網走まで走るローカル線に乗りました。
ちょうど下校時の高校生の集団とガッチンコして景色を楽しむ余裕はありませんでした。
途中の塘路駅で降りました。

この日は連泊する予定の釧路市内のビジネスホテルで泊まりました。
ですがここも高校生で一杯。
インターハイの北海道ブロックの大会が釧路近くであったみたい。
若い人がたくさんいるのを見るのは気持ちいいです。

3日目はこのツアーのメインイベント、釧路湿原の中を流れる釧路川をカヌーで川下り。
カヌー、ひっくり返ったらどうしようと心配していたのですが、二つのカヌーを横に繋いでひっくり返らないようになっていました。

一つのカヌーに3~4名乗り、それを横に二つ繋げているわけです。
私は右側の2番目に座りました。
一番後ろに舵を取る地元の専門スタッフが乗ります。
そういうのが3つ、順番に川を下って行きます。
乗っている間、ボーッとしていてはダメで、ちゃんと櫂で漕がないといけませんでした。

櫂、漕ぎ過ぎて手がおかしくなりかけましたが、気持ち良かったです。
これが釧路湿原だって感じです。













ミンクが泳いでいるのを見ました。
毛皮取る為の養殖用のミンクが逃げ出して釧路川で繁殖しているとか。
ミンクって泳ぐのですね。
カワウソみたいです。
害になっているみたいです。

私達のカヌーの終着地。
上から見たところ。

カヌーは車で元の場所まで戻されるみたいです。

午後は釧路湿原の最深部、キラコタン岬へハイキング。
岬といっても岬ではないです。
釧路湿原がかつて海だった時に岬だったのでそう呼ばれています。

特別保護区なので入るのに許可が必要です。
一度は絶滅したと考えられていたタンチョウが見つかった場所でもあります。

森の中を歩きますが、横手を見ると湿原が広がっています。










釧路湿原って、どれくらいの大きさなのかと思いますが、琵琶湖の三分の一くらいだそうです。

これは谷地坊主です。

スゲ類が毎年上に上に生えて出て、盛り上がって坊主みたいになります。
こういうのがボコボコあって地元の人はヤチボウズと呼ぶのだそうです。
釧路湿原にたくさんあります。

釧路湿原にはタンチョウやエゾシカもいるのですが、私達は見かけませんでした。
その代わり、バスに乗っていて見かけました。

タンチョウは多くの場合、つがいでいるみたいです。

4日目は帰るだけです。
中標津空港にあった乳牛の実物大置物。

あの辺り、牧場がたくさんあって、放牧中の乳牛を何度も見ました。
でもガイドさんの話によれば、乳牛の放牧は全乳牛中の7%くらいで、たいていの牛は牛舎の中で繋がれたままなんだそうです。

放牧した乳牛の牛乳は特別美味しいらしいです。
空港の売店で買おうとすると、売店の売り子さんから「飛行機で出るから」と言われ買わず。
帰りの飛行機での飲み物は一度目は牛乳、二度目はコーヒーにしました。
美味しかったです。



人が戻った? 着物友達と京都へ

2022年06月08日 | お出かけ
先日、茶道&着物の友達と一緒に京都に行ってきました。
行き場所は表千家の茶道文化に触れられる北山会館。
地下鉄の北山駅を降りて、京都植物園の傍にあります。

阪急電車で行ったのですが、十三で京都線に乗り換えるか、それとも始発の梅田まで行って京都線に乗るか相談して、ウィークデイだし十三で乗り換えようということになったのですが、何だか凄い人出。
最初は座れませんでした。
若い人が多いのです。
私、若い人に席を譲られました。

京都で乗り換えた地下鉄でも二組の小学生の団体に遭遇しました。
北山会館でも別の小学生の団体とガッチンコ。
社会見学だったみたいです。
人出は外国人観光客がいないだけでコロナ前に戻った感じでした。

北山会館の今の展示は「茶事」がテーマ。
たくさんの小学生の合間を縫って見学。
呈茶もあるのですがそこも小学生だらけ。
逆に小学生がいなければ友人と二人だけだったと思います。

会館のスタッフが気を遣ったのか、別室の立礼席で薄茶をいただきました。
そこは私たち以外誰もいません。
立礼卓です。

もっとも立礼卓でお茶が点てられたわけではなく、奥から持ってこられました。

その部屋の床の間の前でスタッフさんに写真を撮って貰いました。


見学を終え、北山会館を出る頃にはすっかりお腹が空いていました。
来る途中に見つけていたレトロな洋食屋さん「キャピタル東洋亭」に行きましたが、そこも人でいっぱい。
30分くらい待っては入れました。


ハンバーグランチをいただいたのですが、ハンバーグが来る前にトマト丸ごとサラダが来ました。
トマトの下にポテトサラダが敷いてあります。

美味しかったです。
その後のボリュームいっぱいハンバーグでお腹もいっぱい。

ランチの後は、やはり途中で見つけていた「古田織部美術館」へ。
小さな美術館ですが、しっかり織部焼の勉強をしました。
その後も古美術屋さんみたいなお店に入ったり。

京都は知る人ぞ知るパン屋さんの激戦地。
友人はパンを買って帰るというのでパン屋さんへ。
ついでにコーヒーでも飲もうということになってパン屋さんの2階の喫茶コーナーに行き、そこでデニッシュとコーヒーのセットをいただきました。。
お腹いっぱいと言いながらどれだけ食べることやら(-_-;)

帰りも阪急電車では途中からやっと座れる状態でした。
コロナ前の人出に戻った、というか、インバウンドで外国人観光客が来るようになれば京都はちょっと恐い状態になるかも。