mimi-fuku通信

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<シリーズ・金融危機(全6回)> :NHK-BS1/ 番組紹介。

2009-02-15 18:52:00 | テレビ番組

 
 BS世界のドキュメンタリー
 【シリーズ・金融危機(全6回)】
 
2009年2月16日~21日:NHK-BS1
 
http://www.nhk.or.jp/wdoc/yotei/index.html

  <mimifukuから、一言。>
 
 2008年9月のリーマン・ブラザースの破綻以後、
 急速な速度で悪化する世界経済。
 第2次世界大戦後、国際社会が初めて経験する世界同時不況の嵐。

 6回シリーズで放送される、この番組は、アメリカ・ヨーロッパ・中国の現状。
 さらには過去の歴史を紐解きながら、不況の深刻さとその進行状態を、
 克明に記録した番組になっているだろう。

 前半の3つの制作番組は、経済を勉強したいと思う者にとって、
 最適のテキストになると思う。

 また、
 後半の3つの番組は、この不況の深刻さと悲惨な現状を、
 改めて世に問う内容のレポートになっていそうで、
 政治を勉強する者にとって見逃せない内容になるだろう。

 世界が路頭に迷う現実の中で、光明を見出す方向性は、
 過去の歴史を洗い直し、現状をしっかりと見つめる正しい目。
 そして、国際社会が協調しながら世界市民の抱く不安を取り除き、
 未来目標を定め、安全な生活を保障すること。

 生産能力や科学力や基本的な貨幣資産量に変化がないはずの世界で、
 なぜ機能不全が起きてしまったのか?

 その答えは、
 漠然とした社会不安と、悪化する生活(流通通貨の急激な減速)への不満。
 さらには、生産過剰を生み出したグローバル体制への急速な変化と、
 フラットな製品開発を可能にしたIT技術による工業革命。
 
 もしかしたら、
 既に行動すべき答えは見えているはずなのに、
 不安に対する防衛意識が生み出す保護主義。

 保護主義とは、
 国家だけでなく個人の意識の中にも生じている。
 個人々々の意識や意志の中から保護主義を生み出す要因は何なのか?
 その答えは、一人一人の生活行動に思い当たることがあるはず。

 現在の世界同時不況の状況下で最も愚かしいことは、
 ・分配すべき富(流通紙幣)を自己防衛から独占しようとする動き。
 ・流通すべき紙幣の流れを中央(行政局)に集中させようと画策する動き。
 ・本来得られるべき富を価格競争の中で放棄することを促す社会構造。

 いずれもデフレ・スパイラル(過剰供給と需要の閉塞)を引き起こす要因として、
 最も注意すべき重要点として認識しているし、資本主義が持つ最大の矛盾は、
 <消費の美徳>を受け入れること。 
・・・本当にそれでいいの?

 そんなことを考えながら(観察者としてののテーマ)シリーズを見ようと思う。
 経済と世界の動向に興味のある方は、ぜひお勧めの番組です。

 
 ~下記、NHKホームページより転載。

 【シリーズ・金融危機(全6回)】

 1:世界を震撼させた1か月 
 ~金融危機はこうして始まった~
 2009年2月16日(月)午後9:10~10:00

 アメリカの金融機関の一連の経営破たんによって世界に広がった金融不安。
 番組は、金融危機の発端となったアメリカ大手証券会社リーマン・ブラザーズの破たんからの1ヶ月を、アメリカ、ヨーロッパで取材。
 危機がどのように始まり、またどのように国の政策や金融業界、人々の暮らしに影響を与えていったかを追跡した。
 <2008年:フランス・アルテ/CAPA制作>

 
 2:『ドルの時代』の黄昏
 ~金融危機の波紋~
 2009年2月17日(火)午後9:10~10:00

 第2次世界大戦以降、国際基軸通貨としての役割を果たしてきたドル。
 しかし、今回の金融危機によって世界的にドルの信用が低下し、ドル神話が崩れようとしている。
 番組は、ドル紙幣が初めて発行された時代から現在に至るまでのドルの歴史を、当時の政策決定者の証言を織り交ぜながら描く。
 さらに、国際金融機関の関係者やエコノミストなどへのインタビューを通して、ドルを中心とする今後の金融システムの展望を聞く。
 <2008年:フランス・アレグリア制作>


 3:クラッシュ1929 
 ~世界恐慌の教訓は生かされるのか~
 2009年2月18日(水)午後9:10~10:00

 アメリカの金融危機をきっかけに、世界では今80年前と同じ大恐慌時代が始まったのではないかとの見方が広がっており、オバマ新大統領がどのような政策をとっていくのかが注目されている。
 番組は1929年に起きた世界経済史上、最も深刻で長期に及んだ金融危機を分析。
 また果たして世界は、80年前の教訓を生かし、今ある危機から抜け出すことができるのか問いかけている。

 
 4:再訪・上海バスターミナル
 ~不況下の帰省ラッシュ~
 2009年2月19日(木)午後9:10~10:00

 中国の人々が年に一度、故郷の家族と旧正月を祝う「春節」。
 例年90万人もの帰省ラッシュに沸いていた上海の長距離バスターミナルは、金融危機の荒波を被り、賃金の未払いやリストラで途方に暮れる人々が溢れていた。
 仕事と生活の基盤を根こそぎ奪われながらも、故郷で春節を迎えたいと願ってやまない出稼ぎ労働者たち。
 好景気に沸いていた2年前のバスターミナルと対比しながら、庶民の悲喜こもごもの人生を見つめる
 <2009年:NHK制作番組>


 5:職を失いたくない
 ~イギリス・出稼ぎポーランド人の苦悩~ (仮)
 2009年2月20日(金)午後9:10~10:00

 目覚しい経済成長を続けてきたイギリスも、世界金融危機の大波にのみこまれ史上最悪の不況に突入している。
 影響が大きいのは、東欧からの低賃金の出稼ぎ労働者たち。
 特にポーランド人は、100万人が海を渡ってきたが、経済不況で真っ先に職を失い、この半年で半数近くが失意の帰国を遂げた。
 さらに必死に貯えたポンド預金は、レートの下落で大幅に目減りした。
 金融危機に翻弄される出稼ぎ労働者たちの戸惑いと苦悩の日々を追う。
 <2009年:NHK制作番組>

 
 6:差し押さえの町で。
 ~サブプライムショック・最大の被災地~ (仮)
 2009年2月21日(土)午後9:10~10:00

 アメリカ・カリフォルニア州、ストックトン。
 政府と地元自治体が勤労者のために開発した大規模な住宅団地である。
 この町は、住宅バブルの崩壊で、全米でも有名となった。
 世界同時不況のきっかけとなった“サブプライム・ショック”によって、20軒に1軒の住宅が銀行の差し押さえにあうという〈最大の被災地〉となった。
 このストックトンを舞台に、サブプライム・ショックは、アメリカの庶民にどんな運命の変転を引き起こしたのかを見つめる。
 <2009年:NHK制作番組>


 <関連記事へのブログ内リンク>
  *1929年世界大恐慌に学ぶ、2008年金融危機の読み方。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20081012
 


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