mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

佐世保市/散弾銃乱射事件について。 (2007年12月14日)

2007-12-14 23:31:13 | 政治・社会・時事

【12月18日 夜】 ~12月18日午後11時10分頃記入。

 12月14日に起きた佐世保市/散弾銃乱射事件で、この日の報道は、いっせいに馬込容疑者が、被害者の倉本舞衣さんに対する恋慕の気持ちを抱いていたと報じた。
 このことは、当初から推測されていたことだが、倉本さんの交際相手の男性が、馬込政義容疑者から、しつこく質問されたり、話しかけられていたことが、佐世保署捜査本部の調べで分かっている。
 また、プールサイドのガラス越しに、倉本さんを見つめる馬込容疑者の姿が、クラブ・スタッフに目撃されていることや、倉本さんの出勤日に合わせて馬込容疑者が、スポーツ・クラブに通っていることも証言から分かった。
 さらに最近になって、自家用車やボートを購入していることは、倉本さんに対する強い意識が感じられ、倉本さんに対する恋慕の想いと何らかの関連付けがあるとみる見方は、間違ってはいないように感じる。

 馬込容疑者の犯行当時の服装は、金属製のヘルメットに目出し帽。
 軍用ベストの下に、迷彩服。
 さらに、その下には防弾チョッキを着込み、黒のブーツに黒の手袋を着用。
 まさに、映画に出てくるような軍事テロリストの着用服を模倣していることは、容易に想像できる。

 逃走に使ったワゴン車の中や自宅、ベストのポケットには、散弾銃の実弾:約2700発を所持(合法的には800発)していたことが分かった。
 

【12月16日 夜】 ~12月16日午後10時35分頃記入。

 
 2人が死亡、子供を含む6人が重軽傷を負った、長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件で、馬込容疑者は、殺害された藤本さん含む4人の同級生に、事件の3日前から次々に電話をして、電話やメールで当日スポーツ・クラブに来るよう誘っていた。
 さらに待ち合わせ場所の指定まであったという。
 スポーツ・クラブには、藤本さんのほかにもう一人友人が来ていた。
 その友人の興味深い証言が掲載されていたので転載する。

 
 以下、Web:asahi.com に、2007年12月16日09時21分掲載されたの記事の転記、編集。

 殺害された藤本さんとは別に、スポーツ・クラブに呼び出されて来ていた友人は、フロント前のベンチに座っていた午後6時40分頃、馬込容疑者から携帯に電話があり「もう着いたや」と聞かれた。
 「フロントがプール・サイドに通してくれない」と答えると、馬込容疑者はフロントに代わるよう促した。フロントの男性は馬込容疑者と電話応対した後、友人男性に対し「原則として正会員と一緒でないと中には入れない」と改めて告げた。
 同じ頃、藤本さんには別のスタッフが対応しており、プールサイドに向かっていった。
 
 しばらくすると中から銃声が聞こえ、友人男性は急いで外の駐車場へ逃げ出した。
 携帯電話で男性は馬込容疑者との連絡を取ろうとしたが電話に出ず、友人男性は、馬込容疑者の自宅に電話。
 電話に出た母親に「待ち合わせをしてる」と伝えると、母親は「午後4時半から就職の面接に行っているので、ルネサンスには行っていないはず」と答えた。
 「もう1人も待ち合わせしてるようだ」と伝えると、母親は、テレビで放送されている事件に触れて、「実は息子は家に銃を持っている。まさか犯人では・・・」と心配そうに話したという。

 「警察から『あなたがもし、プール・サイドに通されていたら撃たれていたでしょう』と言われ、ぞっとした」と友人男性は語る。
 さらに、「仲の良かった3人を呼び出し、道連れにして自殺しようとしたのかもしれない。寂しかったのか?」と語っている。

 この日の報道は全般的に、自殺覚悟の道連れ殺人(巻添型自殺)の可能性を強調し始めている。
 ただし、上記
asahi comの記事の内容が真実だとすると就職の面接に行く人間が、本気で自殺を考えるだろうか?
 また、仮に面接が嘘だとしても、なぜ母親にそのような言葉を残し家を出たのか?
 このことは、本人の精神状態の中で就職と言う事実がかなり大きなポイントを占めていると考えられる。  
 長期間定職に付かず(付けず)毎日の生活を送ってきた37歳の独身男性の是非は別にしても、自らの心の中で自分を責め続けたことは、「就職の面接」という言葉の中に窺い知る事ができる。
 今回の事件でも容疑者の精神の不安定が取りざたされてはいるが、精神の不安定の最大の要因は、自立できない自分に対する苛立ちなのだろうか?
 また、仮に就職試験が本当の事実であるとすれば、その時の面接で何が語られていたのか?
 asahi com の記事は、こうした内容を読者に感じさせる重要な証言になっている。
 

【12月15日 夜】  ~午後9時10分頃記入。

 
 2人が死亡、子供を含む6人が重軽傷を負った、長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件は、子供達を狙った無差別乱射事件ではなく、特定の個人を狙った犯行との見方が強まった。
 犯人の馬込政義容疑者(37歳)と、この事件で銃撃被害にあい死亡した、藤本勇司さん(36歳)とは、小中高時代の同級生で、犯行の前日にも藤本さんの自宅を訪れていた。
 藤本さんの家族の話では、「親友と呼べる中であった。」との証言も出てきている。
 また、馬込政義容疑者が事件前、藤本さんだけではなく数人の知人に対し、スポーツクラブに来るよう呼び出していたとの報道もある。
 
 この事件のもう一人の死亡被害者の倉本舞衣さん(26歳)は水着姿のまま事務室で亡くなっていた。
 当初、外国人に執拗につきまとわれていたとの報道もあり、外国人説が有力になっていた。
 特に朝方の報道では、倉本さんに対する犯人の執着的殺意が示唆されていた。
 この説の背景には、犯人がカトリック教会との深い関係が取りざたされたことと、現場の南方向には、米海軍佐世保基地があるためと考えられる。

 この事件は、怨恨と言える人間関係が原因なのか犯人の短絡的な巻添型自殺が原因なのかは、これからの捜査に委ねられる。

 
 散弾銃の銃弾はプラスチック製のケースの中に、多数の小さな弾丸(散弾)が封入されている。
 そのため、銃弾は、一直線にマトに向かうわけではなく、銃口より扇形の角度で、放射状に発射され、距離が伸びれば伸びるほどに的中範囲は広まる。
  この銃は、本来は狩猟目的に開発されたらしく、飛んでいる鳥など、移動する的(マト)に対し的中率が高まる特性を持っている。
 
 そのために、今回の事件のように人の集まるところで乱射(と言っても連続的に発射されるわけではない)すると、粒状に散らばる小さな弾丸は目的以外のところにも飛び散り、今回の事件でも数人の人達が巻添えをくったと考えられる。
 (ただし、10発以上の弾丸が発射された事実は、無差別の可能性も残されていると感じる。)
 このことを考慮すると26万丁以上の数の散弾銃(合法的jな銃所有数が約33万丁)が、国内の個人に所有されている事実は今後の不安材料として残る。
 
 例えば、脳が作り出す特定思想の高揚や、精神が生み出す狂気が、対外的に作用する場合、人口の密集している地域内(都心や繁華街。お祭り等)での不特定多数の人間を狙った無差別な攻撃に散弾銃が使用される可能性は、銃の技術にかかわらず、多くの被害者を出すことも予想され、今後の銃の管理に対する議論を呼びそうだ。
 
 

【12月15日 朝】 ~午前7時40分頃に記入。

 
 スポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で、14日夜7時10分ごろに起きた銃乱射事件で、15日早朝には、同市内の37歳の男性を容疑者と特定した。
 佐世保市船越町の教会前の路上で男性の車を発見。
 中から散弾銃2丁と空気銃1丁、迷彩服などを発見した。
 男性は、さらに散弾銃を1丁所有しており、同日早朝の5時40分ごろに、この教会付近で発砲音を聞いたとの報道もある。
 
 7時半現在の報道を推測すると犯行は、カトリック教会の関係者の外国人で、亡くなった倉本舞衣さん(26)の知り合いによる犯行の可能性を示唆している。
 また、報道と過去の事件を検証した場合に、憶測にはなるがストーカー型の犯人の妄想による怨恨事件であり、犯人は、教会内もしくは教会近くで自殺を図った模様と解釈するのは早計ではないと感じる。


【12月14日 夜】 ~午後11時50分頃に記入。

 
 2日間の出張で、東京から帰ってきて、テレビを付けて見ると大きな事件報道があった。
 
 長崎県佐世保市の「ルネサンス佐世保」で起きた無差別と思われる、銃の乱射事件で死者2名と、子供を含む7人のけが人を出した事件についてだ。
 銃を撃った犯人は、11時30分現在、逃走中。

 犯人は、「身体の大きな人物で、迷彩服になんらかの防寒着を羽織った、外国人のような男。」との情報が有力。
 ただし、最近の日本人にも、金髪や茶髪にピアス等のファッションに身を包んだ大柄な者も多く、何らかの被り物で顔を隠していたとの報道に犯人を外国人と特定することは難しいだろう。

 
 今回の事件で二つの事件が頭をよぎった。

 ひとつは、2001年6月8日に大阪府池田市の小学校内で起きた、無差別殺傷事件。
 犯人は授業中の校舎に侵入し、刃物により、児童8名を殺害。児童13名・教諭2名に傷害を与えた。
 
 もうひとつが 今年の4月16日に起きたバージニア工科大学銃乱射事件で、33名が死亡している。

 私のブログの過去の記事でも述べてはいるが、バージニア工科大学の時のような惨劇が、いつ日本で起きても不思議ではない現在の状況(銃の入手経路の簡易性と、答えの出せない倫理観の狭間の中で)の中で、残念ながら日本でもこうした無差別と思われる銃による乱射事件が起きてしまった。

 この事件は、もしも何らかの怨恨でなければ個人が起こしたテロ行為と判断すべきである。

 テロが、、国家や宗教や利権のみで起きるのではなく、個人レベルの心の葛藤からも生まれるだろう社会が、刻々と人々の生活の中へ侵入しようとしている。

 警察の方々も一生懸命なご苦労と、一般人と同じ恐怖の中での戦っておられる。
 しかし、今回の異常事態の中、市民に対する情報が疎かになってはいないか?

 興奮状態の犯人が、次の事件(別の場所での無差別発砲事件)を起こす可能性のある中、市民に対する外出禁止の促進(発動は法的に無理なので)や集団に対する散逸の指導(駅やコンビニや居酒屋等の人々の集まる場所に対する連絡や巡回)等の措置があったとの報道は皆無だし、このことは、今後の課題となるだろう。
 
 せめて、犯人がどのような手段で逃走しているのかの情報くらいは、脅える市民に対して開示すべきだろうと感じた。

 亡くなられた人の無念と、ご家族や親しい方々の鎮痛に対し、お悔やみを申し上げます。


この記事で取り上げた過去の記事へのリンク。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/5b4d73b3d8cdde7107ea031b2fcaf607

  


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名古屋の夜明け ~展望写真館1 | トップ | 神宮外苑の銀杏並木 ~紅葉... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・社会・時事」カテゴリの最新記事