こんなタイトルで投稿するブログは世にないだろう。
タイトルだけを見れば関連付けを想像できないでもないが、
内容について読まれる前に想定できる人はいないと思う。
2つの記事に分け投稿すれば内容にも説得力が増すし、
検索から入ってこられる方も多いことだろう。
でもこの文書は、
mimi-fuku通信読者の方だけが読まれればよい。
内容もそれほど深いわけでもないし時間もない。
この文書は、
自分用の記憶のためのコラージュに過ぎない。
2011年6月27日。
BSプレミアムでは藤田嗣治さんの猫にまつわる番組を放送。
絵画好きよりもネコ好きの方が興味深く見られたのではないかと思う。
内容は、
*猫を愛した芸術家の物語
「第1回:藤田嗣治」
猫を愛した芸術家は数多い。
創作に身を削る日々のなかで猫は支えとなりその存在なしでは生まれなかった作品もある。
芸術家と愛猫の関係を描く4回シリーズの映像評伝。
初回は、
20世紀初頭のパリで活躍し「女と猫の画家」とも呼ばれた画家・藤田嗣治。
生涯に5度の結婚。
藤田のもとから女たちは次々と去ったがそばにはいつも猫がいた。
天才芸術家の孤独を癒やし波乱万丈の生涯を寄り添った猫たちとの物語を紡ぐ。
【出演】:竹中直人、弘中くみ子
【語り】:高橋美鈴
昨日の夜(6月26日午後8時)は再放送ながら、
*日曜美術館
『裸婦と戦争:画家・宮本三郎の知られざる闘い』
昭和の洋画壇を代表する画家・宮本三郎(1905-1974)。
その類まれなデッサン力は師・安井曾太郎も一目を置くほどだった。
「レ・トロワ・グラ―ス」など晩年に発表した裸婦像では、
高度な描写力と豊かな色彩感覚を融合させ、
生のエネルギーに満ちた独自の世界を作り上げた。
宮本はまた、
最も有名な戦争記録画「山下、パーシバル両司令官会見図」を描いた画家でもあった。
そのデッサン力を買われ従軍画家となった宮本。
軍の要請を受けて描いた大群像画面は従来の日本の洋画の歴史にはないものであり、
宮本にとっては美術上の西洋との闘いでもあった。
その成功は宮本の名を一躍高らしめることになったが、
戦後はまた別の意味を帯びて画家につきまとったのである。
宮本の死後、
アトリエから一枚の大作「死の家族」が発見された。
荒涼たる大地に横たわる死せる男とその死を悼む妻の姿。
それは戦後まもなく描かれた「最後の戦争画」だった。
勇ましい群像でもなく戦場の兵士でもない、「死」の普遍的表象。
それを宮本は一度も展示することなくアトリエに置き続けていた。
豊穣(ほうじょう)な裸婦像と対極にあるようなこの作品はいったい何を意味するのか。
激動の時代を生きた画家の足跡を追う。
【出演】:阿部 信雄(美術評論家)、山本 貞(洋画家)
藤田嗣治と宮本三郎。
連夜にテレビ番組で紹介された2人の共通点は何か?
答えは戦争に翻弄された画家であること。
近年にもBSで何度かアンコール放送された
ハイビジョンスペシャル
『さまよえる戦争画』
~従軍画家と遺族たちの証言~
初回放送:2003年1月27日
藤田嗣治、小磯良平、宮本三郎など日本の美術史に残る画家たちが、
戦意高揚のため軍の依頼により描いた「戦争画」。
現在、
国立近代美術館に保管されている戦争画は合計153点。
戦後一度も全面公開されたことがなく公開をめぐってさまざまな議論を呼んできた。
いったい、
この戦争画はどのようにして描かれたのか?
今日どんな意味を持つのか?
多くの戦争画を紹介しながらそれを描いた画家やその遺族の思いを聞く。
【ナレーション】:兼清麻美
【朗読】:佐藤慶
戦争絵画(記録画)所蔵先の東京国立近代美術館では、
夏休み期間に所蔵名品展と題し戦争絵画を展示していた時期があり、
私も15年ほど前の夏に近代美術館を訪ね観覧した経験がある。
藤田嗣治さん、小磯良平さん、宮本三郎さんの他にも中村研一さんや、
戦争絵画とは逆の方向性として靉光さん、北脇昇さんの作品なども展示。
主張の少ない日本絵画の中では異彩を放つ近代絵画の作品群にも、
常設展ではギャラリーは少なく贅沢極まりない時間を過ごした記憶があり、
常設展は写真撮影が自由だったので手持ちの使い捨てカメラで数枚撮影。
もっとも興味深く時間をかけて鑑賞したのが藤田嗣治さんの大画面。
戦争絵画の中で最も残虐性が高いとされる“アッツ島玉砕”だった。
藤田嗣治さんの戦争画は、
2006年の春に同美術館で開催された藤田嗣治展でも、
*シンガポール最後の日:1942
*アッツ島玉砕:1943
*神兵の救出到る:1944
*血戦ガダルカナル:1944
*サイパン島同胞臣節を全うす:1945
が展示され多くの鑑賞者の目に触れた(私も鑑賞)。
~総て油彩・キャンバス画で接収先の米国から無期限貸与されている。
現代では白と線の画家として世界的に評価の高い、
技巧派画家のレオナルド藤田(Léonard Foujita)。
~現代はレオナール・フジタの名称が親しい。
その、
藤田嗣治さんの汚名として語られることの多い戦争画作品。
私の目には、
狂気と静寂が同画面の中で幾多の手法で語られる独自技法に驚嘆。
ただし、
“アッツ島玉砕”や“決戦ガダルカナル”で描かれる真実は一般公開まで100年を要す。
仮にそうした判断が米国政府や日本政府から下されたとしても私は疑問を抱かない。
なぜなら、
思い出したくもない戦地の記憶を抱える方々にとってこの絵画は不快極まりないものであろう。
*戦争絵画の一般公開を反対する意見として東南アジア諸国への配慮も指摘される。
しかし私の視点は、
戦後の日本に吹き荒れた反戦の正義から戦争絵画の公開を否定するのではなく、
辛い経験(国防)を土足で踏みにじった反戦思考の論点は的確な判断を持たない事実。
また、
藤田の作品群を色眼鏡なしに絵画技巧や心理描写の観点から鑑賞すれば、
フランスを主戦場に活躍した恐るべき画家の力量は他の戦争画とは次元が違う。
芸術を鑑賞する視点には前後のストーリー(経歴や時代背景)が重要な場合もあるが、
芸術を評価する上で必要な相対的な比較と創造性の発見にストーリーは必要ない。
宮本三郎さんは石川県出身の画家で私にとって馴染み深い。
宮本さんの代表作とされる“山下、パーシバル両司令官会見図”は、
藤田作品と比較すれば穏やかな作品であり表情の捉え方に確かな技術を感じる。
初期の豊かな構図や色彩、戦争絵画時代の写実性、晩年のバラ色の作品群。
特に、
宮本三郎さんの作品としては“SALOME(サロメ)”が好きだ。
*SALOME→ http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=4877&edaban=1
1ヶ月ほど前にBSで放送されたロイヤル・オペラの楽劇『サロメ』は、
オスカー・ワイルドの戯曲をもとにリヒャルト・シュトラウスが作曲し、
絵画作品としてはギュスターヴ・モローの作品群が有名だ。
宮本さんの“サロメ”はサロメの絵画的イメージを決定づけた挿絵画家、
オーブリー・ビアズリーのアプローチとは全く違った日本的で柔らかい筆致の絵画表現。
銀の食器の上に置かれるヨカナーン(ヨハネ)の首を素裸の少女が虚ろな表情で持ち歩く。
瞳に潤いを感じる少女の表情は後悔なのか罪の意識なのかの判別はつきかねるが、
海外画家の残忍・冷徹・神秘といった表現とは一線を画する日本人的な“サロメの表情”は、
もしかしたら、
“思い出したくない記憶を抱える人々にとって不快にならないための配慮なのか?”
と夢想してみると、
“昭和の時代を生きた日本男児の心の葛藤”
が想像できれば絵画の鑑賞は数倍も自分自身の身に付くのだが、
多くの絵画鑑賞者は既存のマニュアルから逃れられないでいる。
余談だが、
石川県南部の小松市には宮本三郎さんの美術館と記念館が現存。
初期の傑作も多く小松市にお越しの際は是非お立ち寄りください。
*小松市立宮本三郎美術館
→ http://www.komatsuguide.jp/index.php/spot/detail/8/1/3
*小松市立宮本三郎ふるさと館
→ http://www.komatsuguide.jp/index.php/spot/detail/9/1/3
*****
少し前に酒場でこんな声を聞いた。
日本のマスコミは自衛隊に冷たすぎる。
そう言えばNHK等も震災から100日が過ぎても、
医療やボランティアの特集番組は組むものの、
自衛隊(&米軍の協力)や警察官の特番を組んでいない。
私は先の文書で、
戦後の日本に吹き荒れた反戦の正義から戦争絵画の公開を否定するのではなく、
辛い経験を土足で踏みにじった戦後思考の論点は的確な判断を持たない事実。
と文字にした。
この言葉から文字をバリエーションすると、
戦後の日本に吹き荒れた反戦の正義から自衛隊の存在を無視するかのような風潮は、
戦中の誤った国防意識の延長線上に自衛隊があるとする認識が反戦の論点の起点となる。
とすれば読み手の方々はどのように感じられるのだろうか?
書店で偶然見つけた、
週間大衆増刊号『自衛隊支援活動:100日全軌跡』
ワンコイン・500円で買えるミニ写真集はオール・カラーで文字も満載。
記事:『福島第一原発:20キロ圏内での過酷な任務』
の中で記入されている、
「ほとんどの隊員たちは被災地で活動したがっています。
これまで私は数年間自衛官として働いてきましたが、
“ご苦労様”とか“頑張って”という言葉を国民から、
あまりかけられた記憶がありません。
でも震災後は、
多くの方々が私たちに声をかけてくれます。
それが何より嬉しいです。」
記入されている言葉が、
任務につく自衛官すべての気持ちでないことを承知で、
国民にできる過酷任務に就く方々への最大の行動喚起。
それは“感謝を口に出して言葉に表す”ことである。
否定することを正義として突き進んだ戦後日本の言論界。
言論の先端を走るマスメディアや有識者の正義。
私が先の文書で文字にした、
夢想してみると昭和の時代を生きた日本男児の葛藤を想像できれば、
絵画の鑑賞は数倍も自分自身の身に付くのだが多くの絵画鑑賞者は、
既存のマニュアル(専門家の評価=他力)から逃れられないでいる。
この言葉をそのままに、
“既存のマニュアルから逃れられないままに足を引っ張る貴方達”
すべて贈る。
東日本大震災:自衛隊支援活動 100日全軌跡 2011年 7/23号 [雑誌] |
|
クリエーター情報なし | |
双葉社 |
週間大衆増刊号『自衛隊支援活動:100日全軌跡』
記事『女性自衛官の献身』
にカラー掲載されている音楽隊に所属する女性自衛官の姿。
自衛隊の吹奏楽は盛んであり、
吹奏楽団に所属したいがために自衛隊に入隊する隊員も多いと聞く。
しかし、
音楽隊入隊はかなりの難関で入隊している隊員はかなりのエリート。
そこで調べてみるとこんなCDを発見。
吹奏楽決定版101 | |
陸上自衛隊第1音楽隊,航空自衛隊航空中央音楽隊, 海上自衛隊東京音楽隊,陸上自衛隊中央音楽隊, 陸上自衛隊西部方面音楽隊,海上自衛隊横須賀音楽隊, 航空自衛隊西部航空音楽隊,海上自衛隊大湊音楽隊, 航空自衛隊南西航空音楽隊,陸上自衛隊北部方面音楽隊 |
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日本クラウン |
CD購入に躊躇するあなたのために無料映像の定番は、
<付録:youtubeで観る自衛隊音楽隊(吹奏楽)の演奏> *海上自衛隊音楽隊 *航空自衛隊音楽隊 *日米海軍音楽隊
*陸上自衛隊音楽隊
http://www.youtube.com/watch?v=PyUUqbeCdPU
http://www.youtube.com/watch?v=yYXUHJJx9VU
http://www.youtube.com/watch?v=kdFKgsV0t5M
http://www.youtube.com/watch?v=gAPl0C3lqao&feature=related
*他にも自衛隊各部隊が選り取り見取りで閲覧可能。
キーワード絞って検索すれば思いもよらぬお宝映像も?
<その他の自衛隊の活動を紹介した本の紹介>。
東日本大震災 自衛隊もう1つの最前線 (毎日ムック) |
|
クリエーター情報なし | |
毎日新聞社 |
【内容紹介】
東日本大震災でいち早く動いた自衛隊の活動はこれまで多くは伝わっていない。
今なお国民の生命と財産を守るために戦っている自衛隊の記録を未発表の写真を中心に紹介します。
東日本大震災 自衛隊もう1つの最前線 (毎日ムック)
価格: ¥1,000(2011年6月27日発売)
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