mimi-fuku通信

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NHK-BS:『レナード・バーンスタイン没後20年(3週連続放送)』

2010-10-06 23:28:00 | クラシック・吹奏楽


 プレミアムシアター
 『バーンスタイン没後20年(3週連続)』

 <第1週>
 *バーンスタイン・イン・ヘーヒスト
 *メイキング・オブ・”ウエスト・サイド・ストーリー”
 ~NHK-BShi:2010年10月 9日(土)午後10時42分~午前2時40分
 ~NHK-BS2:2010年10月18日(月)午前0時40分~4時40分

 <第2週>
 *ブロードウェイ・ミュージカル:キャンディード
 *ドキュメンタリー:レナード・バーンスタイン・リフレクションズ
 ~NHK-BShi:2010年10月16日(土)午後10時~午前2時
 ~NHK-BS2:2010年10月25日(月)午前0時40分~4時40分

 <第3週>
 *バーンスタインのマーラーの交響曲第5番(リハーサル付き)
 *バーンスタインのマーラーの交響曲第9番(リハーサル付き)
 ~NHK-BShi:2010年10月23日(土)午後10時~午前2時
 ~NHK-BS2:2010年11月 8日(月)午前0時40分~4時40分

 ~全3週分のBS2での<再放送>は日曜日の深夜です。
   第3週のみ1週間遅れ(11月8日=7日深夜)
の放送となります。

 <mimifukuから一言>

 レナード・バーンスタイン。
 1970~80年代に帝王:カラヤンや重鎮:ベームとともに、
 日本では絶大な人気を博した大指揮者のひとりであり、
 指揮をしながらのピアノ演奏(協奏曲)も著名。
 また、
 『ウェスト・サイド・ストーリー』、『オン・ザ・タウン』、『キャンディード』
 などのミュージカルでは親しみやすいメロディーを創作。
 さらに、
 交響曲『エミリア』や『チチェスター詩篇』などのクラシック作品。
 陽気で話好きの作曲家:レニーへの評価は日米では違った存在。

 日本人の知るバーンスタインの顔は指揮者として立位置。
 特にマーラー指揮者としての地位は不動であり、
 数々の名演奏を残しています。

 以前にも記述した土屋邦雄さんの談話を再記述。
 ~土屋さんはベルリン・フィルのヴィオラ奏者として42年余り在籍。
 
バーンスタインが一度だけのベルリン・フィルを指揮したマーラーについて、
 「マーラーの第9番ってバーンスタインが振るまでは、
 あれほど悲痛な曲とは考えていなかった。
 バーンスタインはリハーサルから泣いてるんだから。
 以後ベルリンでもマーラーの第9は“イイゾ”と注目するようになった。」
 
このバーンスタインが演奏した1979年のマーラーの第9交響曲(ニ長調)は、
 CDとなって市販されています。
 ~ただし一般向けの演奏とは言いがたくファースト・チョイスとしては不向き。
   バーンスタインの第9番ならコンセルトヘボウがお薦めです。
 
 9月に偶然名古屋のタワレコで、
 バーンスタインのマーラー全集(グラモフォン)をセール販売していたので購入。
 1,5,9をCD&2,3,6をMDで持っていたのですが4990円なら良いかと。
 ~全集にはCBSソニーのものを含め音源2種+映像でも1種が存在。
 購入後特に気に入っているのが第3番の最終楽章(愛が私に語ること)。
 ~第3番はアバドのルツェルンを聴いてから“お気に入りの曲”に浮上。
   先日もヤンソンスのコンセルトへボウがBSで放送されご満悦。
 交響曲としては異例の6楽章(愛が私に語ること)の響き(単体)は、
 ワーグナーの『ジークフリート牧歌』を彷彿させる隠れた名曲。
 ~クライマックスの稀有壮大な合奏はバーンスタンの面目躍如。
 マーラーの第2番『復活』と第3番の演奏はニューヨーク・フィルの歴史的名演。
 ~第2番は1987年4月の録音、第3番は1987年11月の録音。
 もし機会があれば是非お聴きください。

 話はそれましたが、
 今回の放送<第3週>で紹介される交響曲は第5番と第9番。
 第5番の第4楽章(全5楽章)はダーク・ボガードの名演技で誉れの高い、
 映画『べニスに死す』の挿入曲。
 「葬送行進曲」と命名される第1楽章。
 「嵐のように激動して最大の激しさで」と記される第2楽章。
 「力強く早すぎず」と指示されているスケルツォはホルンの響きに注目。
 「とてもゆっくりと」は前出の美しいアダージェット。
 「生き生きと」と表示される最終:第5楽章のラストに向けての高揚感は劇的。
 マーラーの交響曲では1番『巨人』と並ぶ最もポピュラーな1曲です。
 バーンスタイン&ウィーン・フィルの贅沢な演奏をお楽しみください。


 第9番は先にも紹介しましたが“マーラー芸術の頂点”として君臨。
 悲劇か耽美か愛か?
 バーンスタインの演奏は概ねテンポが遅く感情の揺さぶりが顕著。
 劇的な表現を望むならバーンスタインの右に出るものはいません。
 耽美(儚く美しく)な演奏を望むならカラヤンのライブ演奏は空前絶後。
 愛に満ちたマーラーは近年のアバドの神がかり的な演奏が最右翼。
 マーラーが自らの“死”と真正面から向き合った、
 クラシック音楽の至宝『交響曲第9番二長調』を是非ご鑑賞ください。

 余談ながらマーラーはユダヤ人として知られ、
 初めてマーラー全集を完結させたバーンスタインもユダヤ系ロシア移民。
 ~モーリス・アブラヴァネル指揮:ユタ交響楽団が最初の全集とされる。
 フルトヴェングラー、カラヤン、ベームなどの著名なドイツ系の指揮者が、
 ブルックナー(オーストリア)には執心だったのに対して、
 マーラーには距離を置きました。
 ドイツ人とユダヤ人の傷跡(暗い過去)。
 バーンスタインの最初の全集(1~9:CBS)は1968年でその録音の殆どが、
 ニューヨーク・フィル(8番:千人の交響曲だけがロンドン響)の演奏でした。
 マーラーに光をあてたバーンスタインの功績。
 バーンスタインを語るには枚挙に暇がありません。


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 今年没後20年のアニバーサリー・イヤーを迎えた、
 音楽家レナード・バーンスタイン(1918-1990)。
 アメリカ出身の指揮者として初めて国際的名声を獲得し、
 カラヤンと並び20世紀後半の楽壇を牽引しました。
 しかし帝王ぶることなく聴衆や仕事仲間から、
 "レニー"の愛称で親しまれたバーンスタインは、
 オーケストラ指揮者、ピアニスト、
 シンフォニーからブロードウェイ・ミュージカルの作曲家、
 教育者、TV司会者としてまさに八面六臂の活躍で
 「音楽の魅力を全世界に伝えた伝道師」だったのです。

 <第1週>

 『バーンスタイン・イン・ヘーヒスト』
 バーンスタインの自作の指揮はもちろん、
 「ラプソディ・イン・ブルー」でのピアノ弾き振りもお楽しみください。
 バーンスタインの映像はその多くがDVD化されていますが、
 この公演はDVD未発売でファン待望のレア映像ともいえます。

 【曲目】
 1.「キャンディード」序曲(バーンスタイン)
 2.ラプソディ・イン・ブルー(※)(ガーシュウィン)
 3.交響曲 第3番(コープランド)
 4.「ウエスト・サイド・ストーリー」から シンフォニック・ダンス(バーンスタイン)
 5.星条旗よ永遠なれ(スーザ)

 【管弦楽】ニューヨーク・フィルハーモニック
 【指揮とピアノ(※)】レナード・バーンスタイン

 収録:1976年6月8日、9日(標準画質)
 フランクフルト・100年ホール

 *ドキュメンタリー
 『メイキング・オブ・”ウエスト・サイド・ストーリー”』
 バーンスタインがホセ・カレーラスやキリ・テ・カナワといった、
 オペラ歌手を起用して指揮した自作ミュージカルの大ヒット・アルバムの、
 レコーディングの舞台裏を追った作品。

 【出演】
 レナード・バーンスタイン、ホセ・カレーラス、キリ・テ・カナワ
 タティアナ・トロヤノス、カート・オルマンほか
 【監督】
 クリストファー・スワン

 制作:1984年9月(16mmフィルムからのHD化)
 ニューヨークのRCAスタジオ


 <第2週>

 *ブロードウェイ・ミュージカル:『キャンディード』
 同時期に作曲された「ウエスト・サイド・ストーリー」ほどの、
 大成功を収められなかった「キャンディード」ですが、
 バーンスタイン自身は魅力的な音楽が並ぶこの作品を、
 靴の中の小石と大変気にかけ、
 晩年まで幾度も改訂を繰り返しました。

 【作曲】レナード・バーンスタイン
 【脚本】ヒュー・ホイラー 
 【作詞】リチャード・ウィルバー
 【出演】(キャンディード)ポール・グローブズ
     (クネゴンデ)クリスティン・チェノウス
     (オールドレディー)パティ・ルポン
     (パングロス博士)トーマス・アレン

 収録:2004年5月ニューヨーク 
 エイブリー・フィッシャー・ホールで収録

 *ドキュメンタリー:『レナード・バーンスタイン・リフレクションズ』
 1978年にペーター・ローゼンが監督した傑作ドキュメンタリー。
 この天才音楽家の素顔に迫ります。

 【出演】レナード・バーンスタインほか
 【監督】ペーター・ローゼン

 制作:1978年-2008年
 ペーター・ローゼン・プロダクション


 <第3週>

 『バースタインのマーラー』
 今日のマーラー・ブームの先駆者として知られる指揮者バーンスタインは、
 1970年代に世界の名門オーケストラとマーラー交響曲全集を映像として記録。
 今回はウィーン・フィルと録画した交響曲第5番と第9番を、
 バーンスタインのマーラー解釈を読み解く貴重なリハーサル風景も併せて、
 お楽しみいただきます。

 *バーンスタインのマーラーの交響曲第5番(リハーサル付き)

 【演奏】
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:レナード・バーンスタイン

 収録:1972年4月12-19日(35mmからのHD化)
 ウィーン楽友協会・大ホール

 *バーンスタインのマーラーの交響曲第9番(リハーサル付き)

 【出演】
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:レナード・バーンスタイン

 収録:1971年3月10日(35mmからのHD化)
 ベルリン・フィルハーモニー

 ~以下関連番組を紹介。

 【関連番組Ⅰ】

 こだわり人物伝 
 『バーンスタイン:愛弟子が語る』(全4回)

 放送:10月6日 PM10時25分~
 第1回・衝撃の出会い

 放送:10月13日 PM10時25分~
 第2回・ヨーロッパの伝統VSアメリカの星

 放送:10月20日 PM10時25分~
 第3回・作曲家としての遺言

 放送:10月27日 PM10時25分~
 第4回・最後のレッスン

 ことし没後20年を迎えたレナード・バーンスタイン。
 華やかで躍動感あふれるその響きは、
 今も世界の音楽ファンを魅了し続けている。
 バーンスタインの愛弟子。
 指揮者・佐渡裕がNHKのスタジオにこもり、
 師とすごした足かけ4年の体験を丸1日語り尽くした。
 英語が苦手だった佐渡の殻を破ってくれた最初のレッスン。
 ウィーンフィルと衝突したリハーサル。
 作曲家としての複雑な思い。
 そして教育に命を燃やした最後の日々。
 さらに、
 第1回では佐渡はバーンスタインから受けた、
 最初のレッスンをとらえたホームビデオを初公開!
 佐渡裕が絶妙のトークで描き出した、
 バーンスタインの素顔を4回にわたって送る。

 *プレミアム8『佐渡裕・バーンスタインを語る』   
  ~2010年11月25日(木)午後8時~9時 :NHK-BShi 


 【関連番組Ⅱ】

 映画「ウエスト・サイド物語」
 ~NHK-BShi :2010年10月 9日(土)午後8:00~午後10:43(163分)

 【出演】:ナタリー・ウッド、リチャード・ベイマー、
     :リタ・モレノ、ジョージ・チャキリスほか

 【制作】:ロバード・ワイズ
 【原作】:ジェローム・ロビンス、アーサー・ローレンツ
 【脚本】:アーネスト・レーマン
 【撮影】:ダニエル・L・ファップ
 【音楽】:レナード・バーンスタイン
 【振り付け】:ジェローム・ロビンス
 【監督】:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンズ
                              
  ~1961年 アメリカ ロバート・ワイズ・プロ制作~  
                              

 【関連番組?Ⅲ】

 プレミアムシアター
 『カラヤン&スカラ座のレクイエム』(ヴェルディ作曲)
  ~ハイビジョン・リマスター版~
 ~NHK-BShi :2010年10月20日(土)深夜枠(時間未確定)

 【出演】:レオンタイン・プライス(ソプラノ)、フィオレンツァ・コッソット(アルト)
     :ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール)、ニコライ・ギャウロフ(バス)
 【合唱】:ミラノ・スカラ座合唱団
 【管弦楽】:ミラノ・スカラ座管弦楽団
 【指揮】:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 【映像監督】:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー

 ~収録:1967年1月:~ミラノ・スカラ座

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