懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その60 「下津井祭り 大黒さん」 倉敷市児島下津井

2012年09月05日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その60 「下津井祭り 大黒さん」 倉敷市児島下津井


下津井の祭りの写真を撮った。ダンジリに七福神を乗せ子供が町内を引いてまわる。
わたしも子供の頃、楽しみで引いて回った。工場や商店を回ると小銭やお菓子がもらえるのが楽しみであった。
下津井もかろうじて祭りが残っていた感じだった。
それでも子供にとっては楽しみであったはずだ。
祭りの写真は写真展でもよく眼にする。
阿波踊りやよさこい踊りで笑顔で可愛くてパフォーマンス一杯の写真が多い。
現在のカメラは連続撮影が出来るのでまるでビデオのように撮影する。
見慣れた写真ばかりでまたか思う事がある。
人間はどうしても他人の作品やコンテストに当選した写真を真似る。
祭りはこのように撮ると言った思考がパターン化した写真はあまり面白くない。

祭りに限らず本番より片付けや準備の方が日常性がでて好きだ。
これは好みなので本人が決める事である。

今回の写真はダンジリに乗せた大黒さんを背負っている男性を撮影させてもらった。
重いのに引きとめたので怒り出し「早ようせんか」と怒鳴られながら撮影させてもらったのを思い出す。漁師町だけに気が荒い、それにしても人間の顔も文化財だと思う。
職業や生き方が時代とともに顔に刻みこまれる。

もう一枚はダンジリにエビスさんを乗せていたところを撮影、しかし、幼い子がダンジリに乗りたくて占領している。子供を全員降ろしてエビスを乗せればいいのに狭いスペースに乗せているのが滑稽だった。





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2 コメント

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驚きました (しもついっこ)
2020-06-15 01:53:15
初めまして。私は下津井育ちの40代です。15年ほど前から下津井を離れておりましたが、先日用があり久々に下津井に帰りました。すると古い民家が倒され更地になっていたり、今風の家に建て替わっていたりして、もう私の知っている風景はありませんでした。港の埋め立て地では一艘の古い木造船が陸に揚げられて、重機で潰されているところに出くわしました。「ギヤーバリバリバリ」と古い木の、張りのない音を立ててあっというまに潰されてしまいました。
時の流れを考えると当然のことですが、なんともいえず寂しい気持ちで帰宅しました。そして何気なく「下津井」と検索し、この祭りの写真を見つけました。大黒様を背負っているのは祖父の友人で、家族ぐるみの付き合いがありました。彼はこの祭りの世話人で、入れ墨の人の多かった荒っぽい土地柄の祭りで喧嘩の仲裁もしていたことを覚えています。田ノ浦地区の中に大黒組、蛭子組、弁天組がありました。この大きな神様を一年間、家の床の間などで預かり、翌年の祭りの日に、次の当番の家に渡す習わしでした。神輿を担ぐ人の中には幼馴染のお父さんの顔が見えたり、ワカメを干す写真、路地や雁木の写真など、どれも磯臭い匂いが蘇ってくるような写真でした。どれも今は失われていて、懐かしく愛おしい風景です。
こんな素敵な写真を撮って、そして今まで残して下さって、ありがとうございました。思いがけず故郷の亡くなった人たちに会えました。
コメント感謝します。 (mihoshi55)
2020-06-16 19:49:51
住まれていた地域の人に見て頂き丁寧なコメントを頂けるのは大変嬉しい事です。私のブログはローカルな昔の写真で人気のないブログてす。小さな講演会で説明できるようにPowerpointで作成した懐かしい岡山の風景というのを作成しました。youtubeでも投稿したいと思いますがやり方がわかりません。
難病で歩けず車椅子生活で一人で何も出来ないのが辛いところです。またお立ち寄りください。

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