みどりの一期一会

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オバマ米大統領がノーベル平和賞を受賞した!

2009-10-10 07:06:25 | 市民運動/市民自治/政治
昨日夜6時のニュースを見ていた「オバマ米大統領がノーベル平和賞を受賞」の速報が流れました。

就任から1年未満のノーベル平和賞受賞は、早すぎるとの声もありますが、
わたしは、オバマ米大統領がノーベル平和賞を受賞したことは、率直に良かったと思います。

「核兵器のない世界へ向けたオバマ氏の理想と行動を特に重視した」ことが、受賞の大きな理由。

オバマさんのブラハ演説や国連での行動など、大統領になってからの言動が評価されたものですが、
アメリカが一国主義から方向転換したことは、世界の平和に大きく貢献することは
間違いありません。

一番大きくとりあげているのに、読者が少ないために、
たくさんの人の目に届きにくい毎日新聞を紹介します。


ノーベル賞:オバマ米大統領平和賞 国内支持、回復の好機 医療保険改革で混乱
毎日新聞 2009年10月10日
 
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領のノーベル平和賞受賞は、医療保険制度改革の混乱などで支持率が低下する大統領にとって、国内での指導力を取り戻し、「変革」路線を再び軌道に乗せる絶好の機会となりそうだ。医療保険改革、アフガニスタン戦争への増派問題という2大課題が大詰めを迎えている時期だけに、政権側は、「国際的に評価された大統領」を前面に押し出し、反転攻勢に出るとみられる。
 「変革」を掲げて登場したオバマ大統領は、高い支持率を背景に政策を実現しようとしてきた。だが、ワシントン・ポスト紙などの世論調査では、「大統領の仕事ぶりを評価する」との答えは2月時点で68%だったものの、9月調査では54%まで低下。逆に「評価しない」は25%から43%まで上昇した。
 支持率低下の背景にあるのが大統領のリーダーシップの取り方だ。国内政治でも「対話」重視の姿勢を強調。個別政策では具体案よりも理念を提示し、議会などでの議論を見守る「調整型大統領」のスタイルを取ってきた。
 これが裏目に出た典型例が医療保険改革だった。与野党議員の集会では、議員に罵声(ばせい)を浴びせる市民の姿などが繰り返しテレビで放映され、迷走ぶりを印象付けた。
 また、16年夏季五輪開催地を決めた今月2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会では、オバマ大統領夫妻の招致演説もむなしくシカゴは最初の投票で落選。国際社会での大統領の「神通力」の陰りを示し、国内の反オバマ派を勢いづかせる結果となった。
 ノーベル賞受賞で大統領の指導力不足を批判する声は一時的には収まるとみられるが、受賞の勢いが一時的なものに終わるか、持続的な改革を後押しするかは、大統領の今後の指導力の発揮の仕方いかんと言えそうだ。
 02年にノーベル賞を受賞したカーター元大統領は「彼のビジョンや決意に対する国際的な支持を大胆に表明したもの」と評価する声明を発表。一方で、野党・共和党全国委員長のマイケル・スティール下院議員は「平和と人権のために本当の成果を上げている人たちに、大統領人気の力が勝ったのは残念だ」とコメントした。

 ◇テロやまず、心境複雑--アフガン・パキスタン国民
 【ニューデリー栗田慎一】「核なき世界」を訴え、国際協調路線にかじを切ったオバマ米大統領だが、米国の「対テロ戦」の主舞台と位置付けられ、多数の民間人が巻き添えになっているアフガニスタンとパキスタンの人々は、戦争を指揮するオバマ大統領のノーベル平和賞受賞を複雑な思いで見つめている。両国では9日も武装勢力による自爆テロが発生、女性や子供ら計約150人が死傷するなど治安の悪化が続いているからだ。
 「オバマ氏はまだ何もしていない。アフガンとパキスタンで強硬に戦争を続けたブッシュ前政権との違いはない。期待外れだ」。アフガン国境に近いパキスタン北西部ペシャワル。9日、自動車爆弾の爆発で40人以上が死亡、100人が負傷したテロ現場を取材したばかりのナシード記者はこう語った。「米国の戦闘強化策が武装勢力を勢いづかせている」との見方からだ。
 オバマ大統領は3月に発表したアフガン新戦略で、戦闘強化策に加え、旧支配勢力タリバン「穏健派」との対話やパキスタンへの民生支援を打ち出した。だが、いまだに新戦略は具体化されず、現地住民は治安悪化や失業で苦しみ続けている。
 アフガンのカルザイ大統領の報道官は9日、オバマ大統領の受賞を祝福する声明で「アフガンに平和をもたらすことを望む」と述べた。しかし、同国内務省高官は毎日新聞の取材に「新戦略は発表当時、市民に期待を与えた。しかし、今は失望のどん底にある。ノーベル賞を受賞したからと言って、もはや大きな期待は抱かないだろう」と語った。
 一方、ロイター通信によると、タリバン報道官は9日、アフガンへの米軍増派を引き合いに「(オバマ大統領は)ノーベル賞の代わりに暴力を受けるべきだ」と述べた。

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 ◇授賞の理由(要旨)
 【欧州総局】ノーベル賞委員会の発表文要旨は次の通り。
 国際的な外交を強化し、人々の間の協力を強めようとするオバマ大統領の非凡な努力に平和賞を贈る。核兵器のない世界へ向けたオバマ氏の理想と行動を特に重視した。
 オバマ氏は、国際政治に新たな流れを作った。多国間外交に再び重心が置かれ、対話と交渉が紛争解決手段として優先される。核兵器のない世界という理想は、軍備管理・軍縮交渉を後押しした。米国は、気候変動問題でより建設的な役割を果たすようになった。
 オバマ氏のように、よりよい未来への希望を世界の人々に与えた人物は、極めてまれだ。彼の外交は、世界の多くの人々が共有する価値観と姿勢に基づいて世界をリードしなければならないという考えに立脚している。
 オバマ氏の政策、理想こそ、委員会が108年間の歴史を通して促進しようとしてきたことだ。「今こそ地球規模の挑戦に対処する地球規模の責任を私たちみんなが分担する時だ」(9月の国連総会演説)という同氏の呼びかけを支持する。

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 ◇受賞後の声明(要旨)
 【北米総局】オバマ米大統領の声明要旨は次の通り。
 ノーベル賞委員会の決定に驚き、深く謙虚な気持ちで受けとめている。これは私自身が成し遂げたこととは思っていない。すべての国の人々の願望を代表して米国の指導力が肯定されたものとして受けるのだ。
 ノーベル賞の歴史を通じ、受賞が特別に達成されたものにだけでなく、大義に弾みをつける手段として用いられたこともある。だから、この受賞を行動を求めるものとして受け入れる。すべての国に21世紀の共通する挑戦に直面することを求めるものだ。
 我々は核の恐怖の中で生きることはできない。だから私たちは核なき世界を目指す具体的な措置を開始した。すべての国は核利用の意図が平和目的であることを明示しなければならない。
 気候変動がもたらす脅威も容認できない。我々はエネルギーの使い方を変えなければならない。人種や宗教が異なる人々との新たな関係を築かねばならない。イスラエルとパレスチナの人々が平和に生きる権利を認識しなければならない。
 すべての人が教育を受け、疫病や暴力などの恐怖のない、まっとうな生活ができるようにすべきだ。
 すべての問題が私の任期中に解決できるわけではない。だが、一人の人間や一つの国だけで解決できないと分かっていれば、これらの問題は解決できる。この賞はすべての人々が分かち合うべきだ。

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 ◇オバマ大統領語録(就任前含む)
 ◆勝利戦略なしに若者をイラクに送り込み、使い捨てにしている。我々が選ぶのは自己犠牲について話す者ではなく、実際に犠牲を払った人だ。強気な発言をする者でなく、本当に強い人間だ。(06年11月、中間選挙)
 ◆責任ある形でイラク戦争を終結し、アフガニスタンでの国際テロ組織アルカイダと旧支配勢力タリバンとの戦いを完遂する。21世紀の脅威を打ち負かすため新しい国際協調関係を築く。(08年8月、民主党大統領候補指名受諾演説)
 ◆先人がミサイルや戦車を使うのみならず、信念と確固たる同盟をもってファシズムや共産主義に立ち向かったことを思い出そう。(09年1月、大統領就任演説)
 ◆核保有国のひとつとして、また、過去に核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国は行動を起こす道義的責任がある。(09年4月、プラハでの「核廃絶」演説)
 ◆世界のイスラム教徒と米国との「新たな始まり」を求めるためここに来た。米国は国家主権と法による支配を尊重し、イスラム社会と協力しながら自国を守る。(09年6月、カイロでの演説)
 ◆どんな世界秩序が冷戦に取って代わるのか明確な答えはまだない。ロシア、米国そして世界中にいるあなたたちの世代が答えを出さなくてはならない。(09年7月、ロシア経済学院での演説)
毎日新聞 2009年10月10日 東京朝刊



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関連の新聞記事です。
ノーベル平和賞:オバマ氏「深く謙虚に受け止め」と声明
毎日新聞 2009年10月10日
 
 【ワシントン小松健一】オバマ米大統領は9日午前11時(日本時間10日午前0時)すぎ、ホワイトハウスで声明を発表し、ノーベル平和賞受賞が決まったことについて「驚きであり、深く謙虚に受け止めている」と語った。大統領はそのうえで「受賞は私の業績への評価とは受け止めていない」と述べ、「世界の人々の希望」が米国のリーダーシップに寄せる期待を確認したものだと語った。
 オバマ大統領は21世紀の諸課題に取り組むため、国際社会が責任を共有する「新たな関与の時代」の必要性を強調した。特に核兵器が拡散し、人々を核の大量殺りくの危険にさらすような世界を「もはや耐えられない」と指摘。
 そのために「核兵器のない世界」を目指し、「確かなステップ」へと歩み始めたと述べた。そして「すべての国は平和的な原子力を追求する権利はあるが、平和目的であることを明確に示す責任がある」と語り、イランの核開発問題を含めて核不拡散体制の強化を訴えた。
 さらに気候変動対策、中東和平の実現への決意を示したうえで、「核兵器廃絶などの課題は私の生涯でも実現できないかもしれない。しかし、一人や一国だけで解決できないことを認識するかぎり、解決はできる」と呼びかけた。

 ◇オバマ米大統領の声明要旨
 【北米総局】オバマ米大統領の声明要旨は次の通り。
 ノーベル賞委員会の決定に驚き、深く謙虚な気持ちで受けとめている。これは私自身が成し遂げたこととは思っていない。すべての国の人々の願望を代表して米国の指導力が肯定されたものとして受けるのだ。ノーベル賞の歴史を見ると、受賞が特別な業績にだけでなく、大義に弾みをつける手段として用いられたこともある。だから、この受賞を行動を呼び掛けるものとして受け入れる。すべての国に21世紀の共通する挑戦に直面することを求めるものだ。
 我々は核の恐怖の中で生きることはできない。だから私たちは核兵器なき世界を目指す具体的な措置を開始した。すべての国は核利用の意図が平和目的であることを明示しなければならない。
 気候変動がもたらす脅威も容認できない。我々はエネルギーの使い方を変えなければならない。人種や宗教が異なる人々との新たな関係を築かねばならない。イスラエルとパレスチナの人々が平和に生きる権利を認識しなければならない。
 すべての人が教育を受け、疫病や暴力などの恐怖のない、まっとうな生活ができるようにすべきだ。
 すべての問題が私の任期中に解決できるわけではない。だが、一人の人間や一つの国だけで解決できないと分かっていれば、これらの問題は解決できる。この賞はすべての人々が分かち合うべきだ。
(毎日新聞 2009年10月10日) 


出先に来ているので、通信環境が悪くて、いつ切れるかわからないので、
とりあえず、オバマさんの記事を紹介して終わり、です。

ではまた。

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