みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

福島第1原発1号機爆発/3号機も冷却装置が停止 緊急事態報告/放射性物質から身を守るには・・・

2011-03-13 09:26:09 | 地震・原発・災害
昨日、緊急にお知らせ「福島第1原発爆発」の関連の記事です。

過去のスリーマイルとチェルノブイリの原発事故は、
アメリカとソ連という両大国で起きましたが、
どちらも情報隠し(操作)と情報の遅れが、結果的に被害を広げました。

1号機の爆発が注目されている中、
3号機も冷却装置が停止しました。

3号機は出力が大きく、ここでも炉心溶融が始まっているのではないかと心配です。

    
10:10の画像追加(テレビ朝日)

福島原発でなにが起きているのか、真実はなにか、情報が少なく錯綜しているなか、
市民は自衛策を講じるしかなさそうです

とりあえず、けさ時点で分かっている情報(報道)をお知らせします。

  東日本大震災:福島第1原発爆発 専門家の見方
毎日新聞 2011年3月12日

 巨大地震の被災地の原発で起きた突然の爆発と建屋崩壊。一体何が起きたのか。専門家は水素爆発または水蒸気爆発が起きたのではないかとの見方を示している。
 経済産業省原子力安全・保安院は、12日午後6時すぎに開いた会見で、爆発の場所が、1号機の原子炉が入っている原子炉建屋か、発電用タービン建屋か調査中としている。
 吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)は、「何らかの原因で原子炉格納容器から漏れだした水素が、空気中の酸素と反応して起きた水素爆発ではないか」と推測する。燃料棒に使用するジルコニウムは1100度を超えると、水と反応しやすくなる。その反応の結果できた水素が、何らかの原因で格納容器の外部に漏れだし、空気中に含まれた酸素と反応して爆発した可能性があるという。吉川名誉教授は「情報が少ないが、現時点ではそれが一番考え得る仮説だ。1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故(旧ソ連)では、溶融した燃料が水と接触して水蒸気爆発を起こした。爆発の様子を映像で見る限り、水蒸気爆発とは考えにくい」と話す。
 長沢啓行・大阪府立大名誉教授(生産管理システム学)は「発電用タービンの部品を冷やすために使う水素が、地震の揺れによって漏れ、空気と反応して爆発、タービン建屋が破壊された可能性が考えられる。タービン建屋と原子炉建屋はつながっており、原子炉建屋側にも破壊が及んでいれば、東京電力などが炉心を冷やすために計画している海水注入が難しくなるかもしれない」と懸念。「炉内が沸騰状態になっていると、水位を測定する計器が実際より高めに出る傾向がある。計器の数値がどこまで信じられるかも課題だ。原発敷地境界の放射線量はかなり高く、原子炉建屋内で水素爆発が起き、天井が落ちた可能性も否定できない」と分析する。
 一方、原子力資料情報室の上沢千尋研究員は「水蒸気爆発が起きたのではないか」と話す。「炉心が冷却できず、原子炉圧力容器内の圧力を下げることに失敗して、水位が下がった空だき状態が続いた。ある程度の量の燃料棒が溶けて水と反応し、爆発した可能性がある。今後、放射性物質が大量に放出されることになれば、チェルノブイリ原発事故と同様の最悪のシナリオになる」と懸念する。
毎日新聞 2011年3月12日 19時52分


 放射性物質から身を守るには…口、鼻ふさぎ、雨にぬれるな!

原発から漏れた放射性物質から、どう自分を守ればいいのか。専門家らは発生源からなるべく早く離れ、放射性物質が体に触れないよう注意することが肝要と助言する。
 「吸い込まないことが大切」と話すのは原子力資料情報室の上沢千尋研究員。「避難では気密性が高い衣服やカッパを着用。マスクやぬれたハンカチで口、鼻をふさぐ。雨は濃度が高まるので、決してぬれるな」とアドバイスする。
 そして何より「発生源からなるべく遠くに離れろ」と厳命する。避難した後は「衣服を脱いで、服を処分。シャワーを浴びてほしい」。
 チェルノブイリ原発事故では、約1週間で日本の上空に放射性物質が届いたという。立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は「家の窓を閉め、不要な外出はしないことが望ましい」と強調する。放射性ヨウ素は甲状腺がんの原因となるが、自治体が備蓄するヨウ素剤を事前に飲めば、発症をある程度予防できる。だが副作用があり、指示があるまで服用しないよう警告している。
[ 2011年3月12日 21:39 ]スポーツニッポン



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福島第一原発周辺、70人以上が被曝した恐れ 保安院 
2011年3月13日9時11分 朝日新聞

 原子力安全・保安院は13日、東京電力福島第一原発の周辺で、約70人以上が放射能を被曝(ひばく)した恐れにあることを明らかにした。保安院が福島県などから受けた報告をまとめると、福島県双葉町の住民9人から放射能を計測。そのほかに、双葉高校のグラウンドで移動に利用したヘリコプターを待機している際に被曝した可能性があるのが約60人いるという。
 放射能を浴びた経路や時間は調査中としている。
     ◇
 枝野幸男官房長官は13日朝の記者会見で、福島県双葉町内でバスで避難した9人が被曝(ひばく)した可能性があることを明らかにした。福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町)からの放射性物質の放出によるとみられる。衣類や皮膚など身体表面の汚染を除去し、内部被曝がないかどうかを調べているという。  


東日本大震災:福島第1原発爆発 原発で一体何が 「どこに逃げれば」 
毎日新聞 2011年3月13日

◇避難者、村の人口超えた
 原発で一体何が起きているのか。12日午後、爆発音が響いた東京電力福島第1原発1号機。朝から避難指示圏内だった福島県大熊、浪江、双葉、富岡4町の住民たちは、バスや車に乗り込み、圏外に退避した。周辺市町の公共施設が避難した人々であふれる中、避難指示の範囲は半径20キロ圏内に拡大。夜には強い余震に見舞われたほか、近くの病院の入院患者や職員の中に被ばくした人がいたことも確認された。「これからどうなるのか」。住民に不安が広がった。
 原発の北側に位置する浪江町の北西部。夕方、原発から煙が上がる映像がテレビに流れると、町立津島中に妻らと3人で避難してきた男性(57)は「原発が燃えているように見える」と不安な思いを口にし「食事もないし、ガソリンもないので動けない」と話した。学校には1000人以上が避難していたが、一部はさらに西へ車で向かい始めたという。
 原発の南に位置する広野町に住む男性(62)は自宅で妻と孫の3人で待機しようと考えていたが、午後7時過ぎに避難地域が拡大されたと町役場から連絡があった。「避難指示が途中で変わり、余計神経がすり減る」と混乱する情報にいら立った。南にあるいわき市の親族宅に車で避難するといい「原発の爆発の詳しい説明もない。心労ばかりが募っていく」と疲れた声で話した。
 同じ広野町の自宅にいた女性は「町役場から避難指示が出てびっくりした」と話した。「とりあえず、貴重品だけ持って今から出ます」。母や娘、孫ら家族5人で近くの児童館に避難するという。
 原発の西側に位置する川内村では、村内17カ所に設けた避難所に村の人口を1000人ほど上回る約4000人が集まり、飽和状態になっているという。森雄幸教育課長(56)は「小学校に1400人いるが限界だ。トイレも詰まってあふれている」と戸惑った様子で語った。
 村内で理容室を営む女性(57)は「テレビで情報を集めるしかない」と不安な様子。「自分たちはどこに逃げれば良いのか分からない。こんな怖い事態を想像したことは一度もなかった」と心細そうに話した。
 川内村の北隣の田村市は、原発に近い大熊町から約7000人を受け入れた。避難所の体育館では、大勢の人たちが1台のテレビを押し黙って見つめ、爆発の前後を比較する映像が流れると「あー」とため息が一斉に漏れたという。
 夜になり、原子炉には損傷がなかったことが分かると「すぐに帰れるかもしれない」と安堵(あんど)の声もあがった。しかし、直後に強い余震が発生し、原発に近い双葉町の病院で3人が被ばくしていたことも明らかになった。
 1家6人で大熊町から避難してきた自営業、栃本信一さん(59)は「誰だって放射能は怖い。心配だ」と声を落とした。
 一方、双葉町民を中心に約1100人が避難しているという川俣町の川俣小学校。電話口に出た男性は「ここではテレビも見られず、何も情報が入ってこない」と不安そうに話した。双葉町の病院の3人が被ばくしたと知ると、一瞬絶句して「もう忙しいので」とだけ言って電話を切った。

 ◇「何も分かりません」 詳しい状況説明なく--東電会見
 福島第1原発1号機で12日午後、爆発音とともに白煙が上がったことを受け、東京電力は都内で会見を開いた。しかし、詳しい状況について担当者は「分かりません」「確認でき次第お答えします」と繰り返し、具体的な説明はなかった。
 東電によると、作業員4人はプラントに水を入れる作業をしていたところ、大きな音とともに白煙が舞い上がり、負傷した。命に別条はないものの1人は骨折、2人は打撲したとみられるという。
 しかし、4人がどこでどのような作業をしていたのか、建物の損傷がどの程度なのかについては「4人は病院に向かっており話が聞けない」「建物の被害はテレビでしか確認していない。作業員を今向かわせている」などと回答した。
 原発周辺の地域が今後、居住できるのかについて尋ねられても「評価は今後検討します」とだけ述べた。

 ◇「避難心苦しい」 副社長らが陳謝
 その後、藤本孝副社長らも会見し、今回の事態を陳謝した。小森明生常務は白煙は爆発に伴うものとし、住民に対しては「避難していただき心苦しい」と苦渋の表情を浮かべた。
 しかし今後の見通しについては「申し上げられない。変に大丈夫だとも言えないが、普段の状況に早くしたい」と述べるにとどまった。枝野幸男官房長官が会見で、原子炉格納容器の爆発ではなく、水素爆発で原子炉建屋が吹き飛んだと発言したことについても明言を避けるなど、慎重な言い回しに終始する場面も目立った。【奥山智己、池田知広】
毎日新聞 2011年3月13日 東京朝刊
 


福島第一原発3号機、冷却装置が停止 緊急事態報告 
2011年3月13日7時15分 朝日新聞

 東京電力によると、東日本大震災で自動停止し、原子炉を冷却していた福島第一原発3号機で、13日午前2時44分、冷却水を炉心に入れていた高圧注水系が停止した。別の冷却装置を起動しようとしたが働かなかった。東電は、消火用の配管などを使い外部から強制的に水を入れたり、炉心溶融の可能性がある1号機と同様に海水を使ったりすることも検討している。
 今のところ格納容器内の圧力は適正値だが、圧力が上昇し損傷することを防ぐため、蒸気逃し弁の開放作業を始めた。圧力が高まると、大気中に放射性物質を含む蒸気を放出することになる。
 東京電力は1、2号機に続き、原子力災害特別措置法に基づく緊急事態に当たるとして、国に報告した。  


 福島第一原発3号機で給水作業 3月13日 8時55分 NHK

 枝野官房長官は記者会見し、東京電力が福島第一原子力発電所3号機について、原子炉を冷やすために水を送る手段がなくなったとして、国に対し「緊急事態」を知らせる通報を行ったことについて、原子炉の圧力を減らすため、空気を抜くための作業と、ポンプで原子炉に給水するための作業を行っていることを明らかにしました。
 この中で、枝野官房長官は、福島第一原子力発電所3号機について、東京電力が国に対し「緊急事態」を知らせる通報を行ったことについて、「3号炉は、給水機能が停止したので、圧力容器から圧力を減らすために、気体を抜く作業と、さらに給水ポンプなどによる給水を行うための作業をしている。気体の中には身体に影響を及ぼさない程度の放射性物質が含まれているが、一連の作業が行われれば原子炉の安全性を確保した状態で管理できる」と述べました。また、枝野官房長官は、福島第一原子力発電所1号機で行われている、原子炉を海水で冷やす作業について、「地震の影響などで、水位計の数値が必ずしも信頼できない部分もあるが、海水の供給がポンプの能力通りに実施されていることが確認されている。現時点では、炉の部分のところは海水で満たされ、少なくとも、燃料の部分は水で覆われている状態になっていることが合理的に判断される状況だ。現時点で、放射能モニタリングの数値に、変化は見られないということだ」と述べました。さらに、枝野官房長官は記者会見で「バスで避難した住民のうち、9人が測定の結果、被ばくの可能性があるという状況になっている。この方々については、衣類や皮膚などの表面が汚染されているということで、これを除去するとともに、内部被ばくがないことについて確認する健康チェックを進めてもらうことになっている。専門家の判断だと、こうしたものが表面についている状況にとどまるなら、健康に大きな被害はないということだ」と述べました。また、枝野長官は「第一原子力発電所からの避難は、10キロ圏内では、114名が残っている。10キロから20キロの18万人は、きょう早朝から避難を開始している。第二原子力発電所は、3キロ以内からの避難は完了しており、10キロ以内については、3万人余りが早朝から避難を開始している」と述べました。 



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