みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】Q:30代の彼と別れられません/A:上野千鶴子さん「ペットだと思えば腹も立ちません」

2010-11-14 13:28:46 | ジェンダー/上野千鶴子
紅葉の旅から帰ってたまった新聞を読んでいたら、
朝日新聞の土曜「be」の「悩みのるつぼ」の回答者が上野千鶴子さんでした。

さっそく切り抜いてブログにアップ。
上野さんの【悩みのるつぼ】を待っている人はけっこう多いようです。

 30代の彼と別れられません  質問者 主婦 70歳
 70歳になった主婦です。10年前から現在30代半ばの美容師と出会い、付き合っています。
 彼は20代で店長になったやり手で、現在は複数店舗を経営するような立場になりました。
 最初はとても純情で、本当に好きでした。週1回デートし、その度に服やアクセサリーを買ってあげ、誕生日には10万円以上のプレゼントをしました。彼への贈り物は年間250万円から300万円になります。 ・・・・2人はキスまでの関係でそれ以上はありません。・・・・(略)・・・・  私は50代に見えます。やはりこんな彼とは離れたほうがいいとは思っていますが、どうすればよいでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ペットだと思えば腹も立ちません
回答者 社会学者・上野千鶴子


 きみペこと「きみはペット」というまんががあります。20代後半のキャリアウーマンのところにころがりこんできた若者を、ペットのように飼う、というお話です。
 あなたは70代、お相手は30代。この年齢差で異性のペットが飼えるなんて、男女が逆ならあるかもしれませんが、人も羨(うらや)む話ではありませんか。相手をペットだと思えば腹も立ちません。主婦とは言いながら、年間にペットに使うお金が200万も300万もあるなんてうらやましい。
 ペットは餌をくれるあいだだけ、ご主人さまのところに居着きます。あなたはそれを知っているから、餌代を惜しまないのですね。錦鯉(にしき・ごい)に何百万円も投じる人もいますし、保険のきかないペットの医療費に何十万も使う人もいるのですから、少々維持費が高くつくペットと思えばよいでしょう。
 そもそもペットというのは、見て楽しみ、そばにおいて喜ぶ以上になんの役にも立たないものです。ペットに見返りを求めてもムダなだけ。あなたが彼と性関係を求めるわけでもなく、今の結婚を解消して彼と再婚したいわけでもなく、時々会ってその美しさを愛(め)で、ご自分のヘアケアやエステをかまってもらい、それだけのおカネを使っても家計が破綻(はたん)せず、サラ金に手を出すわけでもなく、夫とトラブルが起きず、それが暮らしのうるおいになっているなら、おやめになる理由はなにひとつありません。
 しかも相手の男性は、キス以上の関係を持とうとせず、愛人がいることも隠さず、自分の家に招かず、結婚をちらつかせてあなたにいたずらな期待を持たせず、ホストのように際限なく貢がせてあなたを経済的に破綻(はたん)に追い込むこともなく、その程度には無心の額にも節度を持っているふしがありますから、「婚活」詐欺ってわけでもありません。
 でもあなたは、苦しんでおられるのですね? こんな関係はやめたほうがよい、と。あなたはきっと、相手に見返りを要求したくなったんですね。使った金額をこんなにいちいち覚えているのはそれが投資だと思えばこそでしょう。投資というのは回収を予期したおカネ。
 で、あなたは彼から何を回収したいのですか? セックス? 愛情? ペットの飼い主であるための条件は抑制と寛容、すなわち支配者の徳です。それが持てないなら飼い主の資格はありません。 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

ところで、今回の紅葉は、
山の多い岐阜県でも観光地化されていない揖斐の山間地に行ったので、
「道の駅」には自然味あふれる農作物が並んでいました。

なかでも、いちばんの掘り出し物は「堂上蜂屋柿(渋柿)」。
干し柿で買うと、一個数百円から1000円ほどもする超高級柿です。

堂上蜂屋柿は岐阜県の美濃加茂市蜂屋が発祥地で有名なのですが、
大垣や西濃地方も、むかしから蜂屋柿の産地なのです。
槌谷(つちや)の柿羊羹はこの蜂屋柿から作られ、すだれのように柿をつるす様子は
故郷・大垣の晩秋の風物詩でした。
蜂屋柿は、一個で250グラムほどもありそうなのが5個で400円。
地元産の新大豆「フクユタカ」も買いました。

長浜・黒壁スクエアは、ガラス工芸品で有名。
ガラス館では、吹きガラスの作品をいいなぁと思って見ていたのですが、
どれも数千円するので、買ったのはまん丸なかわいいガラスの花瓶。
  
タイルとあわせて1000円でお釣りがきました。
トイレのアクセントに、季節のお花を活けます。

叶匠寿庵のおみやげは「あも」。1本1155円。


叶 匠寿庵 あも
 "とろけるようでいてコシのある求肥の餅を
 じっくり炊き上げた丹波大納言小豆でくるみ
 棹物に仕上げた人気の銘菓です” 
     (叶匠寿庵 パンフより)


関西弁の男性が、まとめて10個の大人買いをしていたので、
お店の人に尋ねたら「一番人気」だとか、でつられて買いました。

「堂上蜂屋柿」の干し柿を作りながら、おいしいお茶でいただくことにします。


最後まで読んでくださってありがとう
人気ブログランキングへ クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 11月13日(土)のつぶやき | トップ | 11月14日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ジェンダー/上野千鶴子」カテゴリの最新記事