銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

レイチェルの結婚◇RACHEL GETTING MARRIED

2009-04-30 | 映画:ミニシアター

 
家族の運命を変えたあの出来事。
人生最良の日に明かされた秘密とは──。

4月28日、京都シネマにて鑑賞。「プラダを着た悪魔」、「ゲットスマート」のアン・ハサウェイが何と薬の依存症の患者という役どころで登場。彼女はこの演技が認められて、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。惜しくも賞はゲット出来なかったけど・・・・・。今までのアンのイメージとまったく違った。彼女がこんなクレイジーな演技に挑んだのも、結構興味深々だっただけに・・・。早速鑑賞。

「グラン・トリノ」の後ということで、何か涙腺が弱くなっていたようなで何故か、この作品でもウルウル・・・・。どうしたものか。何でこんなにず~と引きずっているのんだろう。

で、どういうお話か?というと、アンはタイトルのレイチェルではなかった。レイチェルは、アン演じるキムの姉だ。


施設の担当者ローザは「しっかりね」とキムを励まして見送る。

姉レイチェル(ローズマリー・デウィット)が結婚することになった。結婚式のため、治療施設から退院したキムは父ポール(ビル・アーウィン)と継母キャロル(アンナ・ディーヴァー・スミス)の迎えで自宅へ戻ることに。9か月ぶりの我が家だ。
迎えに来た両親には「見捨てられたのかと思った」、と何か嫌みったらしいし、車の中では、「9カ月間も監禁された」や「ママは結婚式に来るのか?」「ママに会いに行きたい」等々・・・・・。


薬断ちはしているものの、煙草は止められないキム。
おめでたいムードもなんのその、煙草プカプカふかす・・・・。

結婚式は2日後に迫っていた。姉レイチェルは自宅で式を挙げるために、友人たちの手を借りて準備におおわらわだ。


9が月ぶりに帰ってきた家には他人が大勢いて、キムは落ち着かない様子。治療施設とは、薬の依存症を治す専門施設で、退院後も回復プログラムの一環であるミーティングに参加しなければならない。父から車の運転を禁じられたキムは自転車で少し遅れてミーティングに駆けつける。


父はキムに対して優しく接するも、今のキムにどのように接したらよいか?悩んでいるように見える。可愛い娘だけれど、腫れものにさわるような感じなのだ。
そしてこの祝賀モードで父はもちろんのこと、周囲も彼女の言動や何かやらかさないか?とハラハラ。

ミーティングで出会った青年アレンは偶然にもレイチェルの結婚相手シドニー(トゥンデ・アデビンペ)の親友。そして花婿介添人を務めることになっていた。

 シドニーの親友キアレン
マーサー・ジッケル

その夜、両家の家族や友人たち集まってのリハーサル・ディナーに姉妹の実母アビーも現在の夫とともに遅れてやってきた。


実母アビー(デブラ・ウィンガー

レイチェルの親友エマ(アニサ・ジョージ)の祝福のスピーチで、キムは新婚夫婦が遠いハワイで暮らすことを初めて知り、顔を曇らせる。帰宅後怒りを爆発させたのレイチェル。キムのスピーチが、結婚祝いではなく、自分のことばかりだったからだ。

 

キムのスピーチはこうだ。自分の存在が不幸を告げる破壊の神という自己紹介。自分の病気についての詳細を話し、薬が原因での失態の数々の告白。めでたい席での話ではないが、過去に対する謝罪。家族は眉をひそめ、出席者は驚き!でも本人とっては、今こうしてここに居られることに喜びを感じているという気持ちを理解してほしい。謝罪によって心からやり直そうとている自分を受け入れて欲しいという切実な願いのスピーチ。このスピーチが主役のレイチェルの気分を損ねたのは当たり前だよね。何でこんな話するのよ!なじられてもおかしくはない。


(とにかく何かと祝賀モードに水を差すキムだった。花嫁付添い人のサリーの色も気に入らないと駄々をこねる。)

キムは反論!姉妹で激しく言い合いしているうちに、レイチェルはふと妊娠した事実を明らかにする。家族は大喜びするも、自分の真剣な話をビッグニュースで吹き飛ばされたキムは「フェアじゃない!」と怒る。レイチェルはそんな妹にうんざりしてしまう。

翌日のミーティングで、キムは自分の過去を語る。それは、16歳のときに鎮痛剤でハイになったまま幼い弟イーサンを車で公園に連れて行き、帰り道、湖に車ごと落ちてしまい、弟を溺死させてしまったという悲しすぎる過去だった。

本番を明日に控え、パーティの席順決めで再び気まずい空気が漂うものの、姉妹は一緒に美容院へ。すると、ひとりの男性がキムに声をかけてきた。数年前、同じ治療施設にいたという彼は、キムの身の上話で勇気づけられたと語る。
その内容はこんな話→幼いころに姉妹で叔父からのSEI的な暴力を受け、姉は拒食症になったというキムの作り話だったのだ。それを聞いていたレイチェルはもちろん激怒!そのままキムを置き去りにして車で帰ってしまう。あとからタクシーで帰宅したキムも喧嘩腰で、姉妹は胸に秘めてきた辛い思いをぶつけ合う。

その感情を吐き出すためにか、今度はキムが車を運転して母アビーの家に行き、「なぜRARIっている私に弟を任せたの?」問い詰める。次第に感情が高まり喧嘩となる。母はキムの顔を殴り、思わずキムは母を殴り返す。

悲しみと怒りが爆発し、その気持ちに大きな動揺。そんな状態で車の運転をしていたキムは誤って夜の林に突っ込み、早朝発見されるのである。
顔に大きなアザをこしらえて帰宅したキム。そんな妹の体を、レイチェルは優しく洗ってやるのだった。レイチェルは見つける。キムの体に“イーサン”のタトゥーが入っているのを。

 

前日の雨は上がり、快晴で迎えた結婚式当日。音楽業界で成功しているシドニーらしく、式の後のパーティはバンドや歌手が次々と登場して陽気に盛り上がる。

 


その宴は夜まで続いた。


母アビーは娘の晴れ舞台だというのに、翌日夫の出張を理由に帰ると言い出した。そんな母の行動に、レイチェルはがっかりさせられる。思えば母は昔からわがままな人だった・・・・・。


翌朝、キムは荷物を持って家を出る。車で迎えに来たのは施設のローザ。レイチェルは外に出てきて、キムと抱き合う。

妹を見送ったレイチェルは、宴の後の庭をひとり静かに眺めるのだった。ここでエンディングとなり、静かなメロディが流れる。

何とか無事に結婚式は執り行うことが出来て、弟イーサンの死がもたらした家族間の確執も、解決したかのように見えたが・・・・。本当にどうなんだろうか?

キムの仕事を提供すると言う友人がキムに名刺を手渡したが、横から父が「預かっておくよ」と取ったのも、親心なのか?いやいやキムが大丈夫だと信頼されていないような??感じがした。父は優しくキムに接していたものの、どうも愛情のようなものではなく。やっぱり問題児キムという存在でしか見ていないのかもしれない。とにかく、彼女が完全に更生する確信がないとだめなのかな?何か虚しい気がする。

 コネティカット州に暮らすバックマン家では、2日後に長女レイチェルの結婚式が執り行われようとしていた。それに合わせ、次女のキムがある施設から一時退院する。式の準備があわただしく進む中、ピリピリした雰囲気を漂わすキムに対し、家族や周囲の人々ははれものに触るように接するのだが…。「プラダを着た悪魔」「ゲット スマート」のアン・ハサウェイが家族との確執を抱えたヒロインを体当たりで熱演し高い評価を受けた家族ドラマ。名匠シドニー・ルメット監督の娘ジェニー・ルメットが書き上げた脚本を、「羊たちの沈黙」「サムシング・ワイルド」のジョナサン・デミ監督がドキュメンタリー・タッチの演出で映画化、登場人物一人ひとりの心模様をリアルかつ繊細に切り取っていく。
 
 ジョナサン・デミ監督

メディア 映画
上映時間 112分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月 2009/04/18
ジャンル ドラマ/ロマンス

オフィシャル・サイト
http://www.sonyclassics.com/rachelgettingmarried/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/rachelgettingmarried/

 

 

 


 

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GRAN TORINO☆クリンスト・イーストウッド俳優としての最後の作品

2009-04-28 | 映画:シネコン


クリント・イーストウッドが“人生”を賭けた作品

遠くの家族より、近くの他人。昔の人はいいこと言いました。まさにこのことわざどおりだ。

クリント・イーストウッドが、この作品以降、俳優業から、監督業中心とする活動を意向したそうです。残念ですね。でも素晴らしい作品をこれからも届けてくれるでしょう。
4月27日、MOVX京都にて鑑賞。

エンディング。グランド・トリノが走り去る光景を観ながらあのメロディーとともに。ただただ涙しました。結末に対しての驚きや悲しみより、クリント・イーストウッドが伝えたかったことへの涙でした。「スラムドッグ$ミリオネア」も、「ミルク」も素晴らしい作品でしたが。この作品もほんまに感動作でした。

私は、クリント・イーストウッドに感謝したいです。忘れていた心を取り戻してくれたように思います。昨今、人間関係の歪みや稀薄な状況の中で一番忘れてはいけない、大事にしなければいけない心を教えてくれたことにお礼を言いたいです。

連日報道される殺人や暴力など・・・・。もうどうなっているの?と目を背けたくなる毎日だけど。目を背けてはいけない。自分がどのようなかたちでもいいから、人を救うことが出来る人間になれればなんて思いましたね。

“グラン・トリノ”って??車だったのですね。知りませんでした(汗)
アメリカのフォード社の車だそうで、1972年から76年に生産されたものフォード・トリノという車種のひとつ。


映画で使われたグラン・トリノはスタッフがユタ州バーナルで見つけた実物。
色々勉強になります。この映画を観なかったら、この車の存在も知らなかったかも。

物語。

偏屈な老人の日常

ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)には自分だけの正義があった。それに外れるものは、何もかも許されない頑固で偏狭な男だった。妻の葬儀では孫娘の露出過剰なファッションに怒り、大勢の参列者を「会食に出すハムを食いに来ただけだ」と一刀両断!


神父は亡妻からウォルトのことを頼まれていた。懺悔するようにと・・・・。


説教が気に入らない新米のヤノビッチ神父には「頭でっかちのDOUTEI」と毒づく。
二人の息子たちは、式が済むと逃げるように帰って行った。
もっと許せないことがある。近隣に住むアジア系の移民たちだ。大人たちは家屋の手入れをせず、若者たちはギャングを気取って異人種間の小競り合いを繰り返している。彼らに罵声を浴びせる以外のウォルトの日常はいたって退屈だった。自宅の修繕、芝刈り、愛犬デイジーに語りかけながらビールを飲み、月に一度は床屋へ。
唯一の楽しみは愛車「グラン・トリノ」を眺めること。定年までフォードの自動車工を勤めあげたウォルトが、1972年に自らステアリング・コラムを取り付けた自慢のヴィンテージ・カーなのだ。

突然の侵入者

その大事な車を盗もうとする、命知らずの少年が現れる。隣に住むモン族のタオ・ロー。学校にも行かず仕事もないタオは従兄のスパイダーに不良グループへ引き込まれ、車を盗むように命令されたからだ。夜中にガレージに忍び込んだタオは、ウォルトにM1-ライフルを向けられて逃げ出す。いきり立ったウォルトは、タオにヤキを入れたスパイダーたちにもライフルを突き付ける。自宅の庭に侵入されて激怒したのだが、タオを不良から救う結果となる。

交流

翌日、タオの母と姉のスー、そして親戚までもが、花に植木、料理にお菓子と、お礼を持って続々押しかけるが、ウォルトには迷惑なだけだった。
また別の日、ウォルトはスーが黒人のふたり組みに絡まれているところを助けることに・・・・朗らかで機転の利くスーとの会話に、ウォルト自身意外なことにじつに楽しいものだった。


そしてそんなある日、ウォルトはスーから自宅に招待される。
ビールに釣られて訪ね、最初は気まずい空気に慣れないウォルトだったが、交流するうちに思わず、「どうにもならない身内より、ここの連中のほうが身近に思える」と独り言を呟いていた。


交流

ウォルトを訪ねてきたスーと母親は、自動車盗難未遂のお詫びにタオを働かせてほしいと強引に頼み込む。渋々引き受けたウォルトとタオの間に不思議な交流が始まった。近隣の家の修繕を命じられたタオは労働の喜びに目覚めていく。手本となる父親がいないタオにとって、ウォルトは人生の師だ。
ウォルトもまた生き生きと働くタオを見直し始める。約束の日が過ぎても、タオは何かとウォルトを手伝うのだった。


タオに建設現場の仕事を世話


タオに挨拶や礼儀も教えた。ウォルト独特な荒削りな言葉が印象的。


タオのため、仕事に必要な物を購入したり。
自慢の工具を貸し与える。


年の離れた不思議な友情が微笑ましい。

今やウォルトはタオを一人前の男にするということに、生きる喜びを感じていた。

何もかもが順調に見えた時、スパイダーたちの嫌がらせが再燃する。ウォルトが受けて立ったばかりに、争いはさらに加速。ウォルトはタオと家族の命の危険さえ感じ始める。


タオとスーの未来を守るために、ウォルトがつけた決着とは・・・・・?

ウォルトは彼らに出会ったことで、固く閉ざしていた心を開いた。そして本気で彼らの将来のことを真剣に考えた。彼らの人生を脅かす連中の存在がある限り、潰されるのは目に見えている。

タオたちを命を賭けて守ろうとした。そんなウォルトは一体どんな行動に出たのか?

俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。


少年は知らなかった、人生の始め方を。

 

ネタばれは致しません。ぜひ観てください。そして感じてください。

 

タオ・ロー(ビー・ヴァン
本作でプロデビューを果たした新人さん。

スー・ロー(アーニー・ハー
彼女も本作で映画界デビュー

ヤノビッチ神父(クリストファー・カーリー

 

監督・製作・出演 クリント・イーストウッド

「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人間ドラマ。急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまをユーモアを織り交ぜつつ綴る。

クリント・イーストウッド俳優引退、監督専念へこちらをご覧下さい→詳細

メディア 映画
上映時間 117分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2009/04/25
ジャンル ドラマ


今年79歳。パワフルなクリント・イーストウッド。次回作は2010年公開予定。

その他のキャスト

コリー・ハードリクト デューク
ブライアン・ヘイリー ミッチ・コワルスキー
ブライアン・ホウ スティーブ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ カレン・コワルスキー
ドリーマ・ウォーカー アシュリー・コワルスキー
ジョン・キャロル・リンチ
スコット・リーヴス
ブルック・チア・タオ

音楽:
カイル・イーストウッド クリント・イーストウッドの実子

マイケル・スティーヴンス

ウォルトは朝鮮戦争の生き残りという設定だが、イーストウッド自身もこの戦争に兵役で就いているらしい。戦闘には参加していないそうだ。

オフィシャル・サイト
http://www.thegrantorino.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/

 

 

 

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いよいよ5年目に突入!

2009-04-26 | 映画全般

 

 映画「イーオン・フラックス・イメージ」
メゾチント作品

2005年5月15日から、「銅版画制作の日々」というタイトルで、始めたブログ。最初は銅版画制作の記録を中心に記事を書いていくつもりが、いつのまにか映画中心のブログに流れが変わっていきました。

元々映画は好きでしたが、4年前ブログを始めた頃は少し映画鑑賞から遠のいていました。たまたまブログを始めた頃、ぼちぼち映画鑑賞を再開しました。そして映画のことを書きだしたところ、覗いて頂く方が増えだし・・・・・。見知らぬ方からコメントやTBをもらうということが楽しくなり書き続けてきたようなわけです。

今日までに紹介した作品はシネコン系作品が、207作品、ミニシアター系作品が、186作品。合計393作品です。実は鑑賞したけど、載せていない作品も結構ありますので、400作品は充分超えると思います(笑)

ちなみにレビューしそびれた作品は下記のとおりです。

◎ぜんぶ、フィデルのせい

○アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

●ジプシー・キャラバン

◆やわらかい手

◇ベルセポリス

■ミスターロンリー

□マイティ・ハート

▼ざくろの色

以上8作品はレビューしていません。数えてみると401作品もあったんですね。

ざくろの色 1971年に製作されたソ連映画
セルゲイ・パラジャーノフが監督・脚本・原案したものだそうで、生涯で残した長編作品4本の中の1本。配給期限切れ日本最終上映だということで、鑑賞しましたが・・・。う~ん私は苦手な作品でした。

官能と陶酔に向かってのイマジネーションの飛翔を続けた偉大な芸術家だそうです。
タルコフスキーと並び賞され、ゴダールに多大な影響を与えた巨匠。

芸術映画の最高峰というふれこみで行きましたが、どうも私には肌の合わない(>_<)無茶苦茶しんくさい!!

初めてブログ開設4周年記念ということで、簡単ではありますが4年間を振り返っての記事を書かせて頂きました。5年目突入です。皆さん宜しくです<(_ _)>

  

 

 

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ある公爵夫人の生涯☆★THE DUCHESS

2009-04-25 | 映画:シネコン

 18世紀にも、スキャンダル。

4月17日、東宝シネマズ二条にて鑑賞


イギリス元皇太子妃ダイアナの生家であるスペンサー家の実話です。時は18世紀後半にその名門家に生まれたジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ
は17歳という若さで、名門貴族デボンシャー公爵のもとに嫁ぐのだが・・・・。結婚後、社交界の華として注目を集めるが、デボンシャー公爵(レイフ・ファインズ) とは愛のない生活を送っていた。

どこか故ダイアナ妃と重なるようなところもある。愛のない結婚。ただ子孫繁栄のために嫁いだという悲しい現実。元厚生労働大臣のどなただったか?忘れたけど「女は産む機械だ」という問題発言を思い出した。その言葉は女性を見下したと、多くの女性たちの怒りを買いましたが・・・・・。公爵のジョージアナに対する扱いもまるで「産む機械」と同じなんですよね。

 嫁ぐ前のジョージアナの姿


母の企てた結婚だった。17歳の娘は何も知らずに嫁ぐ。

18世紀の時代は、女性蔑視だったのは当たり前なんだろう。それにしても17歳という年って、今の時代なら高校生くらいですよね。そして相手は、えらい年齢を食ったおじさん。私なら興ざめ状態ですよ。

華やかな婚礼を終えた後は、彼女は常に注目の的だった。ロンドン社交界のファッション・リーダーで活発に政治活動もした元祖セレブリティ。ところが実際の結婚生活は不幸だった。夫には愛されず・・・・。そのことで他の男の人へと走る。何かダイアナ妃と似ているよね。

夫デボンシャー公爵は、ジョージアナに世継ぎのため、男子を産むことだけを望み、自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続けたりする。また使用人の女性に子供を産ますということもあったりして、ジョージアナが自分の子供として育てるということになる。公爵の風貌から想像できないくらいふしだらな生活である。レイフ・ファインズがこういう役を演じるのも面白いなあと思った。無表情の上、冷たくも感じられる公爵。

レディ・エリザベス・フォスター(ヘイリー・アトウェル
この女性が公爵と愛人関係になる。
ジョージアナがダイアナ妃なら、エリザベスはカミラ夫人ってところですね。本当に境遇が似ていますよね。


ジョージアナの心の傷を癒してくれる唯一の女性となるエリザベスだが、その一方で公爵と愛人関係に陥る。ジョージアナはエリザベスに裏切られたと罵る!「出て行って!」と言うが、公爵はエリザベスを屋敷内に住まわせる。そして3人の奇妙な同居生活が始まる。

母レディ・スペンサー(シャーロット・ランプリング )にも相談するが・・・・。ジョージアナに公爵の心を自分に向ける努力をするように言われる。


シャーロット・ランプリングといえば、「家の鍵」にも出ていましたね。

愛されないジョージアナはやがてチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー )との恋に陥る。


結婚前からジョージアナに密かな想いを持っていたチャールズ。

 


ひと目を偲んで逢瀬を重ねる2人・・・・・。


結ばれることになる・・・・。

そしてついにジョージアナは彼の子供を身ごもる。そのことを公爵に告げ、離婚を切り出すが・・・・。公爵はチャールズを潰すと公言、離婚はしないと宣告。

子供を産むため、ジョージアナはひと目のつかない田舎で出産するように言われる。産んでまもなくチャールズの元に手渡すことに。


愛するチャールズ、そして子供とも・・・・・。

自分の浮気はOKでも、妻の浮気は許されないという矛盾。勝手なもんですね。そんなことは当たり前の時代だったのでしょうね。

 
衣装、ヘアスタイルの豪華絢爛さは見ごたえあり。

チャールズとは結局結ばれず、ジョージアナは公爵とエリザベスの同居生活をその後も続けた。彼女の没後、エリザベスが公爵と結ばれたらしい。


 イギリスの元王太子妃ダイアナの生家としても知られるスペンサー家。18世紀後半にその名門貴族に生まれ、17歳でデヴォンジャー公爵夫人となった実在の女性、ジョージアナの華やかにしてスキャンダラスな結婚生活を描いた歴史ドラマ。主演は「つぐない」のキーラ・ナイトレイ、共演に「イングリッシュ・ペイシェント」「ナイロビの蜂」のレイフ・ファインズ。監督はドキュメンタリー畑出身で長編劇映画2作目のソウル・ディブ。(allcinemaより抜粋)

メディア 映画
上映時間 110分
製作国 イギリス/イタリア/フランス
公開情報 劇場公開(パラマウント)
初公開年月 2009/04/11
ジャンル 歴史劇/ドラマ

オフィシャル・サイト
http://www.theduchessmovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://koushakufujin-movie.jp/

 

 

 

 

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ミルク☆ショーン・ペン、アカデミー賞主演男優賞!

2009-04-24 | 映画:ミニシアター

 「ミルク」は、希望のはじまりだった。

 ショーン・ペン
アカデミー賞主演男優賞、おめでとう!

 ダスティン・ランス・ブラック
アカデミー賞脚本賞受賞おめでとう!

本年度アカデミー賞8部門にノミネートされたのですが、「スラムドッグ$ミリオネア」に持っていかれてしまいました。でも2つの賞を受賞した「ミルク」。
ショーン・ペンの見事な演技は、いつもながら凄いよね。過去にもアカデミー賞を受賞している素晴らしい俳優さん。近年は監督業にも力を注いでいる。

京都シネマでは、受賞記念ということで、ショーン・ペン監督の「イントゥー・ザ・ワイルド」が再上映されています。今週24日までですので、未見の方、ぜひご鑑賞下さい。

gooブログは禁止ワードがあるのとはじかれるから、記事を書くのを気をつけなければ、いけない。ダイレクトに記事を書くことで、拒否されるのもおかしいなといつも疑問に思うのですが。本作の記事においても、できるだけ言葉の表現を考えないと思いながら書いていきたいと思います。

今回の「ミルク」もテーマとなっているのは、GEI。アメリカは大国だ。色々な国籍を持つ人がたくさんいる。そういう人たちの置かれている状況も厳しく、下手すると隅に追いやられている。また高齢者、労働者などさまざまな社会的弱者の人権も置き去りにされている。GEIの人もそうだ。何故?同性同士の繋がりが許されないのか。人はそれぞれ顔も違えば、生き方だってある。他人に迷惑かけているわけでもないのに。どうして色眼鏡をかけて見るのか?納得いかないと、立ち上がったのが、この物語の主人公ハーヴィー・ミルクであった。

これはTRUESTORYだ。

ハーヴィー・ミルク という人物は実在した人です。70年代のアメリカで、彼の周囲には社会変革の大波が次から次へと押し寄せた。彼の軸足はGEIの人権解放にあったが、それは同時にさまざまな社会的弱者への共感へと繋がった。すべての“声”を代弁しょうと奮闘したミルクに、時代は苛酷な運命を用意していた。本作は、そんな彼の人生の最後の8年間を描いている。

1972年のニューヨーク、金融や保険業界で働いていたミルクは、20歳年下のスコットと出逢い、恋に落ちた。2人は新しい人生を求めて自由の地、サンフランシスコへと移り住む。転居先はアイルランド系移民労働者たちが数多く住んでいたユリーカ・ヴァレー地区。60年代後半から、ヒッピーやGEIの出入りが続いていたこの地域は、やがて「カストロ地区」と呼ばれる。

最初は職にも就かず、自由気ままな暮らしをしていたミルクとスコット。貯金が底をつきかけた頃にアパートの1階に「カストロ・カメラ」を開店した。

ミルクとスコットの店が開店!

社交的でユーモアあふれたミルクの人柄は周囲のヒッピーやGEIたちを惹きつける。店は周辺の商店主や住民たちの情報交換の場所となる。まさにコミュニティの場である。

でも近隣にはアイルランド系の保守的なカトリック層も多く、彼らを快く思わない人もいた。ミルクはそんな差別的な既存の商工会に対抗して、カストロ・ヴィレッジ協会という新しい商工会を結成。

スコットや友人たちの理解と協力を得て、地元商店街や近隣住民の抱える問題に政治的によって深く関わり始める。何と別名、「カストロ・ストリートの市長」と言われる。

73年11月、ミルクは初めてサンフランシスコの市政執行委員(日本でいえば、市議会議員)の選挙に立候補!


クリーヴ・ジョーンズ (エミール・ハーシュ

“自由な地”サンフランシスコとはいえ、GEIに対する偏見と暴力が公然と横行していた時代、“すべての人のための権利と機会の平等”を求めるが、落選。2年後(75年)2度目の出馬もあえなく落選。ただ、この年にはミルクも支援した州上院議員、ジョージ・モスコーニが市長に当選。ミルクは市長によって市の上訴認可委員に任命されるも、翌年の州議会下院選挙に出馬するため、同委員も辞めることになる。


ショーン・ペンの右横が選挙の参謀アンネ・クロネンバーグ (アリソン・ピル

このころから、恋人スコットとのすれ違いが生じ始める・・・・。ミルクはもうスコットだけのものではなかった。州議会選は結局3度目の敗北。これで最後にするとスコットと約束したにもかかわらず、約束に反して77年の4度目の市政執行委員選に出馬。このことで、スコットはミルクの元を去ることに。そしてその別れが代償かのように、念願の当選を果たす。


GEIだと公言して米国史上初めての公選された公職者!
当選を喜ぶ支援者の中には新しい恋人ジャック・リラ(ディエゴ・ルナ)や若きGEI活動者クリーヴ・ジョーンズ、そしてこの選挙の参謀だったREZの女性アン・クローネンバーグのほか、あのスコットの姿もあった。


スコット・スミス (ジェームズ・フランコ

ジェームズ・フランコ、素敵でした♪魅力的・・・・・。

78年1月委員就任後、公共・福祉政策の立案で、地域住民の広い賛同を得るが、次に直面したのは、GEIの教師を性的指向ゆえに解雇できるという提案6号が住民投票によってGEIの権利剥奪運動が全米で成功をおさめているということだった。狩カリフォルニア州でもこの提案6号が成立すれば、GEIへの差別は教育分野だけにとどまらず他の職業分野や居住環境など生活全般に拡大するのは一目瞭然。

人種の違う人々、障害者など、社会的立場の弱いマイノリテイにも及んでしまう恐れが・・・・。ミルクは精力的に提案6号の反対運動を展開する!


ショーン・ペン、雄弁な演説です。上手いですよね。以前にもこんなシーンを他の作品で見ましたが。

これに対して保守派の連中は「子供たちを守れ!」て感じ。何とか提案6号を成立させるため賛成運動広げる。筆頭は元準ミス・アメリカで人気歌手だったアニタ・ブライアント。自分の知名度を利用して精力的にメディアに登場する。

「GEIは子供を産めない。だからあなたたちの子供をGEIしょうと勧誘している」偏見を正当化して、ミルクたちの反対運動を追いこんでいった。

ミルクの言葉

運動は続けなければならない。なぜなら、私たちの選挙は今を生きている若者たちに希望を与えたから。若者たちには、希望を与え続けなければならないのだ。

当時のリベラル派民主党大統領ジミー・カーターや保守派の共和党レーガンらの賛同を得ることができ、78年11月7日の開票の夜、提案6号に対する住民投票で劇的な否決を勝ち取ることに・・・・。

一方、もうひとつの運命がミルクを待ち受けていた。同僚である市政執行委員ダン・ホワイトの影だった。敬虔なキリスト教徒の家庭で育ったホワイトはG○Iであるミルクの華々しさと強引ともいえる政治手腕に違和感とストレスを感じながらも彼に対峙していた。


ダン・ホワイト 役(ジョシュ・ブローリン)、このヘアスタイルいまいちです。

次回作ではブッシュ大統領を演じる。ブッシュのほうがぴったり!

その彼が同78年11月10日、突然の辞意を表明するも、直後に撤回。しかしモスコーニ市長に撤回を拒絶されるという屈辱を味わう。

そんな屈辱を味わうホワイトが取った行動とは・・・・・?続きは映画をご覧ください。


本当のハーヴィー・ミルクの写真、手をあげている男性がミルクです。

自らGEIであることを公表し、GEIをはじめあらゆるマイノリティの社会的地位向上のために立ち上がった伝説の活動家ハーヴィー・ミルクの波乱に富んだ後半生を、名優ショーン・ペンの熱演で描く感動の伝記ドラマ。共演に「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「ノーカントリー」のジョシュ・ブローリン、「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコ。監督は「マイ・プライベート・アイダホ」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント

凶弾に倒れて亡くなったことは知っていましたが、まさかこんな結末だとは・・・・共に活動してきた方の中には、今も彼の意思を継いで活動を続けているそうです。社会的弱者が生きるには、まだまだ困難がありそうですね。さてオバマ政権はどうなのでしょうね?チェンジできるのか?ハーヴィー・ミルクのような改革ができるのか?!

メディア 映画
上映時間 128分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ピックス)
初公開年月 2009/04/18
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 PG-12


1970年代のアメリカ。マイノリティのために戦った政治家
ハーヴィー・ミルク…人生最後の8年間

MILK(ウィキぺディア)

 

 

 

 

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スラムドッグ$ミリオネア☆★SLUMDOG MILLIONAIRE

2009-04-21 | 映画:シネコン

  運じゃなく、運命だった。

4月20日、MOVX京都にて鑑賞。待ち焦がれていた本作「スラムドッグ$ミリオネア」をようやく鑑賞しました。

第81回アカデミー賞最多8部門受賞という驚異的な受賞とあって、MOVX京都も大勢のお客さんでした。しかも、MOVXディということで1000円、これは見逃せない絶好のチャンス。前売りチケットが1500円だったので購入せず、この日を狙っていましたよ!

これだけの受賞がなければ、シネコンでの上映もなかったでしょう。名前の知られているキャストは出演していません。監督はダニー・ボイル、有名なイギリスの監督ですよね。彼の作品では「トレインスポッティング」が好きかな。

低予算で、しかもインドで撮影され、無名の役者たちを集めた作品が何故に観客や評論家に絶賛されたのか?

インド、ムンバイがこの映画の舞台。今やムンバイはインドの経済の中心として大きく発展している。そういえばインド映画も最近は注目されているよね。インド好きの友人よると、おひざ元インドでも母国映画がかなりブレイクしているという。ラストに繰り広げられた、あの駅のホームでのダンスも、インド映画に必ずあのようなダンスシーンがあるらしい。

すべては、大人気番組「クイズ$ミリオネア」からこの物語は始まる!そして番組は歴史史上最高にエキサイティングな瞬間を迎えていた。


挑戦者はムンバイ出身のスラム出身の18歳、ジャマール・マリク。
学校にも行ったことがない彼が難解な問題に正解し続ける。あと1問で2000万ルピーを手にするところまで来ているのだ。
正直、番組のホスト、ブレーム・クマールにとっても面白くない。
クマールはこっそり警察に連絡し、1日目の収録が終了したところで、ジャマールを逮捕させてしまった。

尋問を受けることになったジャマール。本当に答えを知っていたと主張する彼は、これまで出された質問のひとつひとつの答えを知ることになった苛酷な過去を話始める。

それにしてもよく言ったものだ。親がなくても子は育つって・・・。その言葉の通り、親を亡くした幼いサリーム・ジャマール兄弟は、辛い環境の中で、死にもの狂いに生きていくわけだ。生きるためには、何でもする。スラムで生きる子供たちの逆境で生きざまのパワーをヒシヒシと感じる。ぐっときちゃうんだけど、この子らのハングリーさ、きっと私ではできないなあ・・・・・。

お金はないけど、優しい母の元で暮らしていたジャマール。


トイレでうんちをきばっていたら、サリームに閉じ込められてしまった。


大好きな映画スターのサイン欲しさに肥えたんこに落ちて、サインをもらう!

そんな兄弟は、対照的な性格、兄サリームは破天荒なタイプで、生きるための処世術を身につけている。生きるための金儲けも上手いんだね。

それに比べて弟ジャマールはそんな辛い状況の中でも、ピュアな心の持ち続ける素晴らしい少年。同じように孤児となってしまった幼馴染みのラティカへの優しい気持ちを持ち続けるんだね。

インドでは今も宗教心が凄く強い国。この映画でもイスラム教とヒンズー教の暴動が起きて、惨事となる。兄弟の母親も殺されてしまう。暴動から逃げる兄弟の姿が、今も目に焼き付いている。

 

ある日、ふたりは、ひとりポぽつんと立っている女の子を発見。サリームは放っておけというけれどジャマールは仲間に招きいれてあげる。3人となった彼らは、自分たちを“三銃士”と見立て、残酷な少年時代を手を取り合って生きていくんだけれど・・・・・。そんな孤児たちを搾取する恐ろしい大人の手に。逃げ出途中、ラティカと生き別れになってしまう。


列車に乗り込む兄弟。
ジャマール(幼少期)(アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカー
)(右)

サリーム(幼少期)(アズルディン・モハメド・イスマイル)左

列車の上から食べ物をちょっと盗んで・・・・・。
生きるために何でもする。

タージ・マハルでは焼き付けの知識で観光ガイドのフリをしてお金を稼いで生き延びる。どんな苦労にも負けず、決して金銭の欲望にとらわえることなく、まっすぐな心と誠実さを失わないジャマール。サリームは金とパワーに貧欲になっていく。どんどん兄弟の溝は深まっていく・・・・。

ジャマールの心の支えは、今どこにいるのかわからない、幼馴染みのラティカ。どうしても彼女を見つけたい。


一度彼女に再会した。彼女はダンサーとして生きていた。サリームによって引き離されてしまう。

どうしても彼女に会いたい!その一心からジャマールは「クイズ$ミリオネア」に参加することを決意。インドのどこかできっと彼女が自分を見つけてくれるかもしれないという希望に賭けた。
実は、お金が目的じゃあなかったんだ。

尋問を受けるジャマールが過去を語るうちに、彼がクイズの答えを何故?知っていたのかも少しづつ明らかになる。次第に、警部もジャマールの話に心動かされていく。このスラムの負け犬はもしかしたら、真実を語っているのでは?


警部(イルファン・カーン)この方、「ダージリン急行」や「その名にちなんで」などに出演されているインドでは結構有名な俳優さんです。

番組に出演しようとした動機が明らかになり、警部は「スタジオに戻って、最後の質問に答えなさい」と言う。

そしてジャマールは、全てを賭けた“ファイナル・アンサー”を出すために、スタジオへ戻ることに。

果たして最後の質問は、何が用意されているのか?ここで正解が出せなければ、彼は元の生活に戻ることになる。そして正解すれば、2000万ルピーという夢のような大金を手にすることができる。そしてそれよりも、この(スラムの負け犬)ジャマールは、本当の目的を達成することができるのだろうか? 

インド中が息を飲んで見守る中、彼に出された最後の質問は、ジャマールの人生を試すような驚くべき質問だったーーー。


ラティカはある組織のボスの籠の鳥だった。それを助けたのは兄サリーム。彼女を逃がした。彼は弟のために犠牲となってしまう・・・・。兄弟の心はどこかで繋がっていたんだと。

最後の質問は、解らなかった。ジャマールはライフラインのテレフォンを使い、答えを聞くことに。兄の携帯にかける・・・・、電話に出たのは何と!

これこそ運命?

 

     
ラティカ(フリーダ・ピント)   ジャマール・マリク(デヴ・パテル

お金より、もっと大事なものがある。貧しくても心の支え、愛が大切。ジャマールの思いはそれなんだ!

サリームもきっとそのことに気づいたに違いない。
サリーム・マリク(マドゥル・ミッタル

プレーム・クマール(アニル・カプール

 

 右側に写っているのがラティカ(幼少期)役の女の子
ルビーナ・アリちゃんです。


ダニー・ボイル監督

メディア 映画
上映時間 120分
製作国 イギリス/アメリカ
公開情報 劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2009/04/18
ジャンル ドラマ/コメディ/ロマンス
映倫 PG-12

 

原作:ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)


脚本は映画「フル・モンティ」でお馴染のサイモン・ビュー・フォィ。

 「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督が、インドを舞台に撮り上げたバイタリティに満ちあふれた社会派エンタテインメント大河ラブ・ロマンス。原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。日本でもお馴染みのクイズ番組で史上最高額まであと1問と迫ったスラム育ちの青年が語る過酷にして波瀾万丈の生い立ちが、多彩な要素を巧みに織り込みつつスリリングかつ躍動感いっぱいに描かれてゆく。世界中で数々の映画賞を獲得し、ついにはアカデミー賞で作品賞を含む最多8部門を受賞する快挙を成し遂げた。

※結構ウルウル状態になりました。

スラムドッグ$ミリオネア(ウィキぺディア) この映画の詳細、HPにもリンクできます。

 

お金より大事なものがある!!当たり前ですね

 

 

Comments (11)
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GELATIN SILVER.LOVE

2009-04-20 | 映画:ミニシアター


さて、宮沢りえちゃんは撮影でいくつのゆで玉子を食べたのでしょうか?

たかが運命、されど男と女

キャッチコピーで何となく魅かれて観た「ゼラチンシルバー・LOVE」。4月14日、京都シネマにて鑑賞。

写真家繰上和美が40年にして初挑戦した映画は、本能と性に翻弄された男と女の姿・・・・・。

ショーン・コネリー、キース・リチャーズ、矢沢永吉、椎名誠、大江健三郎、三国連太郎など、各界著名人の写真を撮り続けてきた繰上が「1枚の写真をきちんと撮れないのに映画を撮ることはできない」と。そんな彼は写真家の道を極めながら、20年以上前からフィルムに思いを寄せ続け、ようやく映画に挑んだ作品が本作です。

どちらかといえば、物語の面白さはあまり感じられず。それより撮り方でしょうか。宮沢りえがゆで玉子やソフトクリームを食べる映像が大きく捉えられていて、その食べ方がリアルに映像化されている。口元や舌の動きもリアルといえば、リアルだけれど、何か彼女からエロティシズムはあまり感じられないんだけどね。

彼女のイメージってむちゃくちゃ大人の女って気もしない。美しくて可憐なイメージが、私の印象なので・・・・。ちょっと違うな?って思ったり。でも実はそこが監督の狙いだったりするかも。意図的に逆のイメージで彼女を選んだのかななんて。

Story

静かな午後。男は部屋にいる。
コンクリートで囲まれた部屋の窓際には、外にレンズを向けて三脚が立てられ、ビデオカメラがセッティングされている。
レンズがとらえているのは、女。男は女を盗み撮りしているのだった。
運河を隔てた向かいの家にいる女。
殺風景で一面窓に囲まれた部屋、無造作に平積みされた本の列。
キッチンにはステンレスの鍋。
その部屋で女はゆで玉子の殻をむいている。細くてしなやかな指先が殻を剥がし、
つるりとした光沢の玉子を三本の指が包み込み、ゆっくりと口へ運ばれていく。
男は身じろきもせず、その様子をファインダー越しに眺めている。
そして女はファッションモデルのように着飾って家を出ていく。

女が外出すると男も外出し、湾岸を歩いて写真を撮り、ネオンと喧嘩の街をふらつき・・・・。

男の持つカメラを褒める女店主がいるバーで1人静かに過ごす。

女店主(天海祐希
 

本を読む女、卵をゆでる女、それを食べる女、着飾る女・・・・・。毎日毎日男は女を撮り続ける。


写真の被写体、そして本作の被写体としてもマッチしているのは、絶対的に永瀬君だろうと思った。

このモノートーンの映像に凄く溶け込んでいるような気がした。けだるさ、そして重苦しいこの世界の中の彼はこの男と完全に同化しているようだ。またこの何か憔悴しきっているような表情がまたいいのかもしれないね。

 


男は大型の液晶テレビを買い、そこへ撮影した女の映像を映し出す。


撮影したテープを袋に詰め、依頼人に渡す。

ある日、男は交通事故の事故現場に出くわす。
ガードレールに衝突した高級車には額から血を流し、ピクリとも動かない男がいる。
事故現場には人だかり。その中には、あの女がいた。思わずシャッターを切る男。
撮影し続けるうち、女のもつ妖艶さに心を奪われた男の行動は、次第に“枠組み”を越えていく。女の後を追跡し始める。

いつしか撮ることをやめ、正体不明の監視人にまで身を落とした男、謎めき、妖艶な女・・・・・交わってはならない2人の運命が交差していく。


「またお会いしたわね。」と声をかける女。でもその直後、「もう会うことはないでしょう」と・・・・。そして去っていく。

その女の正体を知ったとき、本能と性に翻弄された男と女の物語はクライマックスへと流れこんでく。

 

キャスト

 男(永瀬正敏

 

 女(宮沢りえ

 

 依頼人(役所広司

他の出演者

水野絵梨奈

SAYAKA

 


監督操上和美

 広告写真の第一線で長年にわたり活躍を続ける操上和美が映画監督に初挑戦した愛と欲望のミステリー・ドラマ。ある男の依頼で理由も知らぬまま一人の美女を監視し続ける男が、レンズ越しに盗み見る謎めいた女の姿にいつしか心奪われていくさまが、クールかつ濃密な映像美で官能的に綴られてゆく。主演は永瀬正敏と宮沢りえ、共演に役所広司、天海祐希。


映画というより、映像という感じがしました。写真家さんの世界が非常に強く感じられる作品でした。

※主題歌は井上陽水

メディア 映画
上映時間 87分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ファントム・フィルム)
初公開年月 2009/03/07
ジャンル ドラマ/ミステリー

オフィシャル・サイト
http://www.silver-love.com/

 

 

 

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ショーン・オブ・ザデッド◆SHAUN OF THE DEAD(2004)

2009-04-18 | DVD鑑賞

偶然レンタルショップで見つけました!


どうしても観たいと思っていた“ショーン・オブ・ザ・デッド”のDVDです。先日、日本で初めて公開実現された“ホットファズ、俺たちスーパーポリスマン”を製作したエドガー・ライト監督×サイモン・ペグの日本未公開作品。本作もイギリスだけではなく、アメリカでも公開されると、大きな反響を呼び大人気となったということです。

そういうことを聞くと余計観たくなります。前回も同じ店で探しまわったときは、確かになかった?と思うんですがね。

さてどんな作品かというと?

ゾンビ映画の金字塔『ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)』をパロディにした作品。ホラー映画だがコメディでもあり、ラブ・ストーリーも絡んでくるので、公開時のコピーは"Rom Zom Com"だった。

あらすじと登場人物の紹介

 ロンドンに暮らすショーンは、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、親友のエドとパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。そんな彼に長年の恋人リズもついに愛想を尽かしてしまう。このままではいけないと自覚したショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていたのだった…。

ロンドンの家電製品店に勤めている冴えない男ショーン(サイモン・ペグ)。29歳。職場では自分よりも年下の部下に完全になめられている。私生活では親友であるエドとピートの3人で共同生活をしている。リズとは恋人関係にあったがデートにはいつも親友のエドを連れてくるうえにデートの場所はいつもパブウィンチェスター」でムードぶち壊しで全く進展せずついに振られてしまう。そんな時に街中にゾンビが溢れだし、遅れながらも事態の深刻さに気づいたショーンは元恋人のリズと母を救うためにエドと共に都合のいいプランを考えて行動を起こすが・・・

実父を幼い時に亡くしておりフィリップは義父にあたるが気難しく厳格な性格なため敬遠している。

さてそのエド(ニック・フロスト)は、ショーンとは小学生の時からの親友。デブニートである。昼間からビールを飲み、1日中だらだらとゲームをしたりして堕落した生活を送っている。場の空気を全く読まずに好き勝手なことばかりしてはショーンを困らせている(ゾンビの群れに囲まれているにもかかわらず、呑気に携帯電話で話すなど)。同居人のピートとは非常に仲が悪い。透かしっ屁をしてはショーンにわざと謝って反応を楽しんでいる。猿の物真似が得意。

ビート(ピーター・セラフィノウィッツ)。ショーンとエドと一緒に暮らしているルームメイト。企業に勤めておりマイカーを持っている。ショーンには一定の理解を示しているが、一向に働かずただ家を散らかすだけのエドとは非常に仲が悪い。事件の前晩、帰宅中にゾンビに噛まれており自宅のバスルームで全裸のままゾンビ化してしまう。

 

リズ(ケイト・アシュフィールド)。ショーンの彼女。ショーンとはギリシャへ旅行に行った時に出会った。一向に進展しない関係に嫌気がさし、ついに彼を振ってしまう。街中がゾンビで溢れた時はマンションの部屋にデイヴィッドとダイアンと一緒に立て篭もっていたが助けに来たショーンの誘いでパブ「ウィンチェスター」へ行くことになる・・・


噛まれて死ぬとゾンビ化して蘇るという現象がロンドンの街中に広がる!
ゾンビの動きも独特ですね。


ショーンとリズは何とか逃げ切れるか?


映画の冒頭は、リズが、デートがパブ「ウィンチェスター」でのマンネリ化のデートに憤慨するシーン、そしてその上にいつもエドを連れてくるショーンに「二人きりでのデートをしたい」と訴える。このシーンから入る本作。なかなか面白いなあと思った。

リズの友人のカップルデイヴィッドとダイアン

デイヴィッド(ディラン・モーラン)。ダイアンの彼氏。大学講師をしている。本当はリズのことが好きだったが学生時代に振られている。リズの恋人である冴えないショーンと、その親友のだらしないエドを嫌っており、みんなを先導しようとするショーンとは何度も衝突することになる。ショーンに対抗してリーダーシップをとろうとするが後先考えずに行動するため、結果的にゾンビたちを呼び寄せる原因になる。顔がハリー・ポッターに似ている。ショーン曰く「嫌な奴」。

ダイアン(ルーシー・デイヴィス)。デイヴィッドの彼女。売れない女優。リズに振られて傷心のデイヴィッドに近づいて恋人関係になる。デイヴィッドが自分よりもリズの方が好きなことを知っているが、それでも彼を愛す一途な一面を持っている。女優らしくゾンビを観察してショーンたちにゾンビの動きをレクチャーする。ショーン曰く「大根役者」。

 

バーバラ(ペネロープ・ウィルトン)。ショーンの実母。前夫とは死別しており現在の夫はフィリップ。街中がゾンビであふれ返っている深刻な状況もいまいち理解していない様子。中盤から重大な秘密を持つようになる。

フィリップ(ビル・ナイ)。バーバラの夫でありショーンの義父。ショーンが12歳の時にバーバラと再婚しており、ショーンに対しては立派な大人になってもらいたいと思っており厳格に接している。そのせいかショーンからは敬遠されている。ゾンビ騒動で家内に入り込もうとしたゾンビに噛まれる。愛車はジャガー。ショーンが好きな騒音のような大音量の音楽が嫌い。

“ホットファズ”にも出演していたビル・ナイがこの作品にも登場していました。ビルは名作からマニアックなものと幅広く活躍しています。本作では途中ゾンビに噛まれ、ゾンビになっちゃいます。

イヴォンヌ(ジェシカ・スティーヴンソン)。ショーンの友人。最近家を買った。ゾンビ騒動時はショーンと同様、生き延びるために彼氏のデクランと友人のマーク、マギー、更に母と従兄のトムを引き連れてゴルフクラブを手に行動を起こす。かなりお調子者な雰囲気だが、最後まで生き延びることになる。イヴォンヌ以外の同行者の生死は不明だが終盤に登場した時のイヴォンヌの雰囲気から見て無事だと思われる。 


ショーンとイヴォンヌ

※何故か?ショーンお気に入りのパブ「ウインチェスター」。ゾンビ出現のため、非難に選んだのもこのパブです。かなりこの店に思いいれがあるような?

パブ「ウィンチェスター」の常連客たちの紹介も・・・・・。

ジョン

パブ「ウィンチェスター」のマスター。

イギリス北部をしきるマフィア。見た目からは想像もつかないがナイフさばきや粗暴な態度であることから相当の悪だと思われる。今の女房は若い時の戦利品である。店の名前が「ウィンチェスター」で実銃のウィンチェスターも展示してあるのは"その筋"の人間だかららしい。得意料理はホットサンド

 
スネークヒップス

「ウィンチェスター」の常連客の老人。○婚者。最初の妻をセロテープ窒息死させている。移動ディスコを発明し儲けたらしい。

老婆

「ウィンチェスター」の常連客の老婆。元アダルト系の女優。○○中毒SE○狂。何でもやっていて世界初の異人種ハードコアにも出演した。本番モノの草分けの一人として知られているらしい。

(ウィキぺディアより抜粋)

以下ネタバレです。結局、エド、デイヴィッドとダイアン、ショーンの両親もゾンビの餌食となってしまい・・・・。

だけどただ一人、エドは生き延びるというちょっと面白いラストです。

ニックとサイモンはお馴染み名コンビ!

 

こぼれ話

監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグはジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』に出演しているが、ゾンビ役なので確認するのは難しい。ちなみに、出演シーンは序盤の鎖で繋がれたPHOTOZOMBIE。

ショーンの同居人ピートを演じたピーター・セラフィノイスは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でダース・モールの声を当てている。

 

メディア 映画
上映時間 100分
製作国 イギリス
公開情報 劇場未公開
ジャンル ホラー/コメディ/青春

 本国イギリスで大ヒットし、アメリカでも評判を呼んだ日本劇場未公開の本格ゾンビ・パロディ映画。ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を下敷きに、大人になり切れないダメ男の恋の行方と生き残りを懸けた戦いを、ユーモアと残酷シーンの中にリアルな心情描写を織り交ぜつつ描く。

“ホットファズ俺たちスーパーポリスマン”同様、面白さと残虐さが交差していて、独創的な映像が何とも言えず、楽しい作品でした。

オフィシャル・サイト
http://uip.co.uk/romzom/ (英語)

 

 

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ウォッチメン★パート2は続きです。

2009-04-16 | 映画:シネコン

 ウォッチメンたち

記事が収まらず続編を書くことにしました。上記が原作本のウォッチメンたちですね。それぞれのキャラクターを紹介。ウィキぺディアで調べてみたら、かなり細かくて驚きました。以下登場するウォッチメンたちの紹介です。

①コメディアン/エドワード・モーガン・ブレイク (The Comedian, Edward Morgan Blake)

②ロールシャッハ/ウォルター・ジョゼフ・コバックス (Rorschach, Walter Joseph Kovacs)

③DR.マンハッタン/ジョナサン・オスターマン、ジョン (Doctor Manhattan, Jonathan "Jon" Osterman)

④ナイトオウル1世/ホリス・メイソン (Nite Owl I, Hollis Mason)

⑤ナイトオウル2世/ダニエル・ドライバーグ、ダン (Nite Owl II, Daniel "Dan" Dreiberg)

⑥オジマンディアス/エイドリアン・ヴェイト (Ozymandias, Adrian Veidt)

⑦初代シルクスペクター/サリー・ジュピター (Silk Spectre, Sally Jupiter)

⑧二代目シルクスペクター/ローレル・ジェーン・ジュスペクツィク、ローリー (Silk Spectre II, Laurel Jane "Laurie" Juspeczyk)

以上の8名がウォッチメンなんだけど、それぞれのキャラの特徴も結構複雑ですね。ビジュアル的には独創的で面白いんですが。このお話をどこまで理解できるか?と聞かれると・・・・。理解不能かな。とりあえずは何も考えず映像を楽しむだけでもいいかなと思いました。

アメリカのコミックはかなり懲りすぎていますよね。コミックを越えた秀作なコミック?という気がしました。

簡潔なあらすじを・・・・。

 かつて、“ウォッチメン”と呼ばれる者たちがいた。彼らは<監視者>となって世界の重大事件に関わり、人々を見守り続けてきた。だが1977年、政府の施行したキーン条例によりその活動を禁止され、ある者は一線を退き、ある者は密かに活動を続けていくことに。1985年、未だニクソン大統領が権力を振るい、ソ連との核戦争に陥りかねない緊張状態にあるアメリカ。10月、ニューヨークの高層マンションからエドワード・ブレイクという名の男が突き落とされ、無惨に殺された。そして、そのそばには血の付いたスマイルバッジが。スマイルバッジは、かつてブレイクがスーパーヒーロー“コメディアン”として活躍していたときのトレードマークだった。現場に現われた“顔のない男”ロールシャッハは、事件の背後に陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま“ウォッチメン”と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に調べ始めるのだったが…。

 
そういえば、最近観た映画「フロスト×ニクソン」。ニクソン大統領のウォーター・ゲート事件の関与での退陣を取り上げたものでしたが。

本作ではそのニクソン大統領が権力を振った時代を背景に起こる事件。ニクソンさん、何か流行りなのかしら?

 


ジョナサン・オスターマンは時計をこの中に忘れ、取りに入ったところ、出られなくなってしまう。

 


結局核物理実験の事故に遭遇して、スーパーパワーを手に入れたヒーロー、Dr.マンハッタンに変身。世界唯一の超人となる。

 


ロールシャッハ、白地に黒い模様がランダムに流動している全頭マスクを着用。
この黒い模様の変わるのが妙に印象に残った。

 

メディア 映画
上映時間 163分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(パラマウント)
初公開年月 2009/03/28
ジャンル アクション/SF/犯罪
映倫 R-15

オフィシャル・サイト
http://watchmen-movie.jp/
オフィシャル・サイト
http://watchmenmovie.warnerbros.com/ (英語)

 

ということで、続きを書くほどではありませんでしたが。前篇尻切れ状態になりましたので・・・・。最後まできっちりと書きました。これで終わります。

 

 

 

 

 

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ウォッチメン★WATCHMEN パート1

2009-04-15 | 映画:シネコン

 知ってはならない、真実がある──。

4月10日、MOVX京都にて鑑賞。まったく予備知識もなく、何となく気になっていた作品です。誰が出演しているのか?予告を観てもまったく分からず・・・・。意外や意外な方たちが登場していました。

ローリー役のマリン・アッカーマン。彼女も見覚えはあるんだけれど、さてどんな作品に出ていたのか?おぉ~!思いだしました。「幸せになるためのの27ドレス」の主人公の妹役の人だったんですね。あのときはいまひとつ印象悪かったけれど・・・・。今回は好感度いいかな。役柄でこんなに変るんですね。

驚きはあのダン役です。ちょっと見たところさえない感じなんですが・・・・。よく見たら、「リトル・チルドレン」のパトリック・ウィルソン でした。そんなダンはかっこいいヒーローに変身します。後半の活躍に注目です。

それから同じく「リトル・チルドレン」で見事な演技で注目されたジャッキー・アール・へイリーも本作では今までとは一味違う役での登場です。

さてウォッチメンとは何なのか?元々はアメコミだそうで、“バットマン ダークナイトリターンズ”と並ぶ人気漫画。以下その紹介です。

ウォッチメン』(Watchmen)は、アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画による、12巻のアメリカン・コミックである。最初のシリーズは1986年から1987年にわたり、DCコミックから月刊誌として出版され、後にグラフィックノベルとして一冊にまとめられた。(ウィキぺディアより抜粋)

そのアメコミを映画“300”の監督、ザック・スナイダーによって実写化されたのが本作なんですね。

もう少し突っ込んで作品の構成を・・・・・。(この記事もウィキぺディアさんからです。)

『ウォッチメン』ではスーパーヒーローが実在するもう一つの歴史を舞台に、道徳・哲学・大衆文化・歴史・芸術・自然科学に関わる冒険活劇と犯罪ドラマが展開される。

『ウォッチメン』は12の章から構成され、第1章は矢印のような血痕が付着したスーパーヒーロー「コメディアン」のスマイル・バッジの極端なクローズアップから始まる。この血痕の形のイメージは物語を通じて何度も繰り返され、第2章以降は11時49分から始まり深夜0時0分に至る、終末時計を彷彿とさせる時計の文字盤から始まる。各章のタイトルは章の終りで示される引用文からの抜粋であり、この引用文ではその章での出来事が暗示される。


スマイルバッジは、皆さんよく知っていますよね。

最終章を除く各章には、各キャラクターの背景設定や、彼らによって『ウォッチメン』世界が受けた影響を様々な側面から記述するエッセイや文書、つまり作中内資料とも言うべきものが含まれている。これらの文書は引退したスーパーヒーローの自伝・新聞記事・インタビュー・警察と精神科医の報告書・その他の記事からの抜粋という形式をとっており、『ウォッチメン』世界の詳細を知るのに有効であると共に、世界観にリアリティを与えている。

う~ん結構難しいマンガですね。やはり事前にコミック本を読んでいて、しかも理解している人なら、面白く観れるのでしょうね。

独創的な映像の中に、登場する人物は、チャールトン・コミックから取得した一連のスーパーヒーローが原型となっているそうだ。それらの主要なヒーローたちは、6通りの「反社会性」を表現するキャラクターを創造して、読者によってどのキャラクターが最も道徳的なことが理解できる人物なのかを読者に決定を委ねるという設定にしているらしい。単なるコミックではないのですね。

アメコミって奥が深いのだと改めて思いました。

エドワード・ブレイク(コメディアン)
(ジェフリー・ディーン・モーガン)  てっきりロバート・ダウニーJRだと思っていたら、違いました。


コメディアンのトレードマーク、“スマイルバッジ”は、コメディアンの血とともに落ちていた。

ストーリー

1985年10月、ニューヨーク市民エドワード・ブレイクが殺害された。ウォルター・コバックス(ロールシャッハ)が、この事件を調査した結果、ブレイクが長年にわたり合衆国政府の特務機関員として活動していたヒーロー、コメディアンであったことが判明。ブレイク殺害はヒーロー狩りの第一段階だという仮説を立てたコバックスは、かつての相棒ダン・ドライバーグ(ナイトオウル二世)、大企業の社長であるエイドリアン・ヴェイト(オジマンディアス)、軍事研究所に暮らすジョン・オスターマン(Dr.マンハッタン)ビリー・クラダップ 、その恋人であるローレル・ジェーン・ジュスペクツィク(二代目シルクスペクター)ら、他の4人のスーパーヒーローに警告を発してまわり、ブレイクの墓前で報復を誓う。

ロールシャッハ(ウォルター・コバックス)ジャッキー・アール・ヘイリー は現場に現れ、事件の解明に乗り出す。

一体誰が、何の目的でコメディアンを殺害したのか?

1977年に可決された覆面着用者による自警活動を禁止する、事実上のヒーロー廃止法であるキーン条例により、ヴェイト、ジュスペクツィク、ドライバーグは、犯罪者との戦いから退いて久しい。オスターマンは犯罪者との戦いからは退いているが、豊富な従軍経験によってエージェントとしての活動を許されていたブレイクと同様、その超人的頭脳と能力を独占したい合衆国政府により特務機関員として引退を免除されていた。またヴェイトは1975年に自発的に引退して自分の正体を公表し、その名声と知能を利用して莫大な個人資産を築き上げている。その一方でロールシャッハにアイデンティティを侵されたコバックスは、キーン条例を無視して非合法のヴィジランテ(自警団)活動を続けている。

ダン・ドライバーグとローリー

アメリカ合衆国とソビエト連邦は全面核戦争の瀬戸際にある。1959年の核物理学実験の事故により超人的な能力を持つDr.マンハッタンに変貌したオスターマンの存在で戦略的優位を得た合衆国は、ベトナム戦争を筆頭とする一連の紛争でソ連を打ち負かした。この戦力の不均衡によって世界的な緊張が高まりつつあり、核戦争への予感から、アメリカ社会には未来に対する宿命論的な諦観が広まっている。日々の生活に現れる、「メルトダウン」キャンディーから広島原爆投下に影響されたカップルの影絵の落書き、放射線降下物シェルターの標識を付けられた多くの建物などにより、この諦観が象徴される

オスターマンの人間性からの乖離を観察していたヴェイト(マシュー・グッド) は、軍拡競争と核汚染によって1990年代までに全世界的な破滅が到来するだろうという仮説を、早くも1966年には打ち立てていた。破滅を回避するための綿密な計画の一部としてキーン条例前に引退し財を築いたヴェイトは、過去にオスターマンと関わった2ダース以上の人間が有害な放射線によるガンを発病させているという情報を流し、オスターマンが癌の原因を彼自身と結び付けるように報道を操作することで、オスターマンを孤立させる事に成功。これらの癌についての疑いが公に暴露され、オスターマンは自分自身の人生を振り返るために火星へとテレポートする。オスターマンの失踪を好機と見たソビエトはアフガニスタンに侵攻し、世界情勢は悪化の一途を辿っていった。

またコバックスによって計画が暴露される事を警戒したヴェイトは、自らの暗殺事件を偽装する事で、コバックスのヒーロー狩りという誤った推測を後押しする。更には彼に、かつての悪役であるモーロック殺害の罪を着せて逮捕に追い込んだ。刑務所の中でコバックスは、襲撃してきた囚人に油を被せて殺傷。精神科医に自らの誕生経緯を語り「世界に意味なんてない」と言い放つ。そして油を浴びた囚人の死をきっかけに、刑務所で暴動が発生。コバックスに復讐しようと試みたギャング達を返り討ちにし、悠々と彼は牢屋から歩み出るのであった。

 

そしてコバックスの逮捕が、結果的にドライバーグが一連の事件を「ヒーロー狩り」と判断する原因となっていた。ナイトオウルとして復活した彼は、ジュスペクツィクと共にコバックスを刑務所から脱走させ、更には自宅を襲撃した警官隊からも逃れて調査を続行する。そしてジュスペクツィクはオスターマンによって火星へとテレポートさせられ、彼との対話の中で自分がかつて母を傷つけた男、ブレイクの娘である事を悟った。激昂する彼女に対しオスターマンは、そのような数奇な経緯によって誕生した彼女、ひいては地球上のに全人類を熱力的奇跡であると評価。価値を見出した生命を守るべく、地球への帰還を決意する。

一方、核戦争勃発が数日以内に迫る中、事件の黒幕がヴェイトであると突き止めたコバックス、ドライバーグ、火星からテレポートしたジュスペクツィク、オスターマンは南極の隠れ家に潜むヴェイトと対決する。しかし、彼らに計画を食い止められる前にヴェイトは計画の最終段階を実行していた。遺伝子操作により生み出された巨大な怪物を、テレポーテーション装置を使ってニューヨーク市の中心部へ送り込み、その際に生じた爆発とサイキック・ショックウェーブにより、市民の半数を殺害したのだ。そしてサイキック・フラッシュの中には、全世界に怪物を宇宙人による侵略の第一段階と結び付けさせるためのイメージが埋め込まれていた。外世界からの侵略の脅威に直面したアメリカとソビエトは戦争から手を引き、この明白な、そして共通の脅威に対抗するために電撃的に和解する。世界に平和が訪れたのだ。

ブレイクはこの計画に接近しすぎたために、ヴェイト自身の手によって殺害されたのだった。ヴェイトは計画の秘密を守るために、計画の全貌を知らない多数の協力者や、腹心の部下をも抹殺していた。ヴェイト、ドライバーグ、ジュスペクツィク、コバックス、オスターマンのみが、総ての真実を知っている。ドライバーグ、ジュスペクツィク、オスターマンは、ヴェイトの計画を暴露して米ソ間の緊張が再び高まることを懸念し、世界の平和を護るためとしてこの事実を隠匿する事に同意する。しかし、コバックスは「世界が滅んでも絶対に妥協はしない」とこれを拒絶。オスターマンによって消滅させられた。そして「最後には私が正しかったのだ」と言うヴェイトに対して「最後など存在しない」と言い残し、オスターマンは新たに価値を見出した生命を作るべく、永久に地球を去る。

 その後、世界平和が実現し、社会は日常を取り戻していた。母と和解したジュスペクツィクは、ドライバーグと二人で再びヒーロー活動を始める決心を固める。
(ウィキぺディアより抜粋)

レビューが長くなりましたので、引き続きパート2を書きますので、宜しくです。

 

 

 

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