銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

チョコレートドーナツ(2012)**ANY DAY NOW

2014-05-31 | 映画:ミニシアター

  僕たちは忘れない。ぽっかりと空いた心の穴が愛で満たされた日々――

京都シネマにて鑑賞。かなり評価が高いこともあって平日にも関わらず多くのお客さんでした。かなりの期待度アップでしたが、う~ん私的には普通に良かったって感じですね。ものすごい感動ものかと思っていたのですが・・・・。意外に淡々としたものでした。

1970年代はゲイ、ホモとか障害にはかなり偏見が強かったのでしょうね。現在はそういう垣根は随分取り払われて、障害を持った人たちには住みやすい世の中になったと思います。移動支援や居宅介護など福祉の分野も充実しています。
もちろん家庭の機能が回らなくなったというケースにしてもフォローが入ったりして地域で生活できるというようになっているし、この数年でめまぐるしく変わってきています。

すみません!映画からかなり逸れてしまいましたが、、、、。ルディ役のアラン・カミングは初めて観ます。実力のある俳優さんのようですね。女装役もなかなか板についてました。歌も上手いし素晴らしいなあと思いました。

 
ルディのパートナーとなるポールとの出会いがもう少し丁寧に描かれているほうが良いんじゃないのかなあと、、、、。会ってすぐに恋に陥るというのは分かるのですが。何だかその過程がちょいと早すぎな。時間も限られているから仕方ないと思うんですが。少し物足りないような気がするのです。

マルコ少年と出会う場面ももうちょっと脚色してほしいような気もしますが・・・・。文句ばかり言ってすみません。でもお話しは素晴らしい家族愛で良かったと思います。偏見が強かった時代にこのような血のつながらない人たちが肩を寄せ合って家族として生きるということはなかなか難しいかったでしょうし。そんな大事な愛をゲイだからということだけで引き離すというのは酷いなあと思いました。

無償の愛がここまで描かれているということは大変大事なことだと思います。今のご時世、こういう事はないでしょうしね。そういう意味で良い映画に出会えたと思います。でも何だか物足りなさも感じたんです。もう少し上映時間が長ければもっと伝わるものも大きかったのではないでしょうか。

あらすじ(Moviewalkerさんより) ネタばれしていますので観ていない方読まないで下さい。

1979年、カリフォルニア。ゲイであることを隠しながら生きる弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)と、シンガーを夢見ながらショーダンサーとして働いているルディ(アラン・カミング)が出会う。2人はすぐ惹かれ合い、恋に落ちた。ルディが暮らすアパートの隣に、ダウン症の子ども・マルコ(アイザック・レイヴァ)と薬物依存症の母親が住んでいた。ある夜、マルコの母親は大音量の音楽をかけたまま男といなくなってしまう。翌朝、ルディが騒音を注意しに隣に乗り込むと、小さくうずくまって母親の帰りを待つマルコがいた。ルディは助言を求めてポールが働く検事局に行くが、ポールは家庭局に連絡してマルコを施設に預けろと言い捨てる。失望したルディがアパートに戻ると、マルコの母親は薬物所持で逮捕され、マルコはお気に入りの人形アシュリーを抱いたまま、強制的に施設に連れて行かれる。翌日、ポールはルディに昨日の言葉を詫びる。2人はお互いが歩んできた人生をそれぞれ打ち明け、さらに深い結びつきを確信する。その帰り道、家に帰ろうと施設を抜け出したマルコが夜の街を1人で歩いていた。ポールとルディはいとこと関係を偽り、マルコと一緒に暮らし始める。マルコは初めて学校に通い、ポールはマルコの宿題を手伝い、ルディは毎朝朝食を作り、眠る前にはハッピーエンドの話を聞かせて眠らせる。2人はまるで本当の親子のようにマルコを愛し、大切に育てた。ルディは、ポールから贈られたテープレコーダーでデモテープを作り、そのテープがクラブオーナーの目にとまってシンガーの夢を掴む。3人で暮らし始めて約1年が経ったある日、ポールとルディがゲイのカップルであることが周囲にバレてしまう。関係を偽ったことが原因でマルコは家庭局に連れて行かれ、ポールは仕事を解雇される。今こそ法律で世界を変えるチャンスだというルディの言葉に、ポールは法を学んでいたときの情熱を取り戻す。そして、マルコを取り戻すための裁判に挑む……。

  
邦題のチョコレートドーナツはマルコが好きだったからなんだね。


マルコのために母親役としてせっせと気を配るルディ。いつしかマルコも彼を慕う。

しかしその幸せは永遠に続くことはなかった。やがて引き離されることに。つらい場面でした。

解説(allcinemaより)
 
1970年代のアメリカを舞台に、世間の無理解と葛藤する一組のゲイ・カップルが、親に見放されたダウン症の少年と一つの家庭を築き、家族としての愛情と絆を育んでいくさまと、やがて少年を守るため、理不尽な差別や偏見に対して決然と立ち上がる姿を描いた感動のヒューマン・ドラマ。主演は「アニバーサリーの夜に」、TV「グッド・ワイフ」のアラン・カミング、共演にギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ。監督は俳優出身のトラヴィス・ファイン。監督作はこれが日本初紹介となる。
 
メディア 映画
上映時間 97分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ビターズ・エンド)
初公開年月 2014/04/19
ジャンル ドラマ

オフィシャル・サイト
http://www.bitters.co.jp/choco/

 

 

 

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ブルージャスミン(2013)**BLUE JASMINE

2014-05-26 | 映画:シネコン

 虚栄という名の花

Movix京都にて鑑賞。久しぶりに映画館へ・・・。どうしても観たかったこの作品。ケイト・ブランシェット、さすがでした。落ちぶれたセレブがとてもお似合い。落ちぶれても過去の栄光を引きずるところなんてナイス演技で、思わず笑ってしまいました。

こういう女性に出くわしたことはないですが、、、、。やはりこういうセレブリティに女性に憧れる方は世の中に沢山おられるのでしょうね。

しかし凄いこのジャスミン、一度落魄れてしまってもその栄光をもう一度取り戻そうとする執着心。力がないと言えばそれまでなんですが、どうなんでしょう。女性としての魅力を武器にするところなんでしょうか?
てなわけで一文無しなった彼女が頼った先はシングルマザーの妹ジンジャー。彼女はジャスミンのような虚栄心の塊ではなく、非常に庶民的な女性で恋多き女性という感じですね。相対照的な生き方が何とも言えません。

まあそれにしてもジャスミン、何も計画も無しに妹の家に転がり込んで行きあたりばったりでやって行くところはあきれるとしか言いようがありません。医者のところで働いてみたりしてもその仕事にも馴染めず・・・・。その医者にアタックされたけど、この話はダメみたいですね。
もっとナイスセレブな殿方でないと妥協出来ないってところですかね。

 ジンジャーのボーイフレンド、チリとも感覚合わず、うんざり気味のジャスミン

とにかく周囲の環境と馴染めません。そんな彼女は過去の栄光を思い出すためお酒とドラッグで紛らわすという有様・・・・。


とにかく理想の男性がいないとダメ。まあ困ったもんです。

ケイトのこの演技や表情もなかなかイケていて面白い。笑っちゃいけないけど、クスッとされます。徹底的にウディ・アレンの皮肉なお話も味があり、今回はケイトとのコラボは成功ですね。

さてそんな彼女に一筋の明るい道が!!またもやジャスミンの前に白馬の王子さまが出現!!


そのお相手がこの人、あのピーター・サースガード演じるエリート外交官のドワイト!!何やら曰くありげな気もするけど、、、、。
嘘八百なジャスミン、なんとか彼との婚約にこぎつけるのですが。


そんなジャスミンの行く手を阻むのがジンジャーの元夫です。この人がね(笑)

あらすじ(Moviewalkerより)

ニューヨークのセレブリティ界でもてはやされていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)だが、実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活が破綻し、家庭も資産も失う。質素なアパートに住むシングルマザーの妹ジャンジャー(サリー・ホーキンス)のもとに身を寄せることにし、妹がいるサンフランシスコへ向かうことにする。過去にしがみつき抗うつ薬とウォッカを手放せないジャスミンは、どうにか再び華やかな世界へ舞い戻ろうと画策するが、慣れない仕事に神経をすり減らす。精神的にバランスを崩し八方塞がりの中、エリート外交官のドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、彼のことを自分に以前のような幸せを再び与えてくれる存在であるかのように見るジャスミン。さらにプライドと現実逃避から彼女は嘘を重ねていく……。

冒頭とラストのジャスミンの回想話が何とも言えません。この両シーンがとても印象的でした。観てのお楽しみです。最近のような2時間超えでなくちょうど鑑賞時間もお手頃なのではないでしょうか。

解説(allcinemaより)

ウディ・アレン監督が初顔合わせとなるケイト・ブランシェットを主演に迎えて贈るシニカル・ドラマ。富豪との結婚生活が破綻し、妹のアパートに身を寄せてどん底からの再出発を図る中年女性が、セレブ生活が忘れられず惨めな悪あがきを重ねては身も心もすり減らせていくさまを辛辣に描き出す。共演はアレック・ボールドウィン、サリー・ホーキンス、ピーター・サースガード。

 

メディア 映画
上映時間 98分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ロングライド)
初公開年月 2014/05/10
ジャンル ドラマ/コメディ
映倫

G

 

オフィシャル・サイト
http://blue-jasmine.jp/

 

 

 

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プリズナーズ(2013)**PRISONERS

2014-05-12 | 映画:シネコン

 愛する娘を奪われた時、父が踏み越えた一線とは。

MOVIX京都にて鑑賞。悠雅さんの感想を見て、これは観なければと思い、、、、。本日行って来ました。MOVIXは新たな会員制になるということで今までのようなシステムではなくなるらしく。1800円を出しての鑑賞。う~ん少しいたいなあ。会員デイなどもないようで困りますね。
前売り券をチェックしてこれからは行かなくてはならなくなりました。あ!すみませんかなり脱線してしまいました(笑)

さて本題に・・・・。ヒュー・ジャックマン&ジェイク・ギレンホールW主演ということでこれはサスペンスだったんですね。ヒューがこういう感じの作品に登場するのは珍しいですね。なかなか好演でしたよ。娘を拉致され、半狂乱になった父親役、凄すぎ!!怒りが抑えられずここまでやるか?容疑者が白だと警察が決めても、諦めきれないという気持ちはわかりますけど、、、、、。

さてお話ですが、、、。

 
                                    妻グレイス・ドーヴァーにはマリア・ベロ

幸せに暮らしていた家族に突然の悲劇が・・・・。ヒュー・ジャックマン演じるケラーの娘・アナが友人の娘ジョイとともに何者かによって拉致されてしまう。容疑者として浮かびあがったのがポール・ダノ演じるアレックスだ

ポール・ダノのキャラにぴったりの役でした。知能が10歳くらいしかないというアレックスにそんなことが出来るとは思えないとかその他もろもろの理由で釈放されてしまう。ケラーはそのことに納得いかず。。。。

 
ジェイク演じるロキ刑事に釈放しないように何度も談判するケラー。アレックスへの執念、異常なまでです。

 
はっきりとした証拠がないから釈放されたと言っても固執するケラー。

いつしかその思いはとんでもない行動へと・・・・。


アレックスの叔母ホリー・ジョーンズ、クレジットで気付いたのですが、なんとあのメリッサ・レオだったのね。まったくわからなかった。

そしてこの叔母がラストで分かるんだけど、実はこの作品の重要な鍵を握る人物だということも。それは映画を観て頂きたいと思います。

ヒュウマンドラマかと思いきやまったくそうではなくサスペンス要素満載!!目を離せない展開が沢山ありました。久しぶりに見ごたえのある作品だと思いました。

あらすじ(allcinemaより)

ペンシルヴェニア州ののどかな田舎町。感謝祭の日、工務店を営むケラーの6歳になる愛娘が、隣人の娘と一緒に忽然と姿を消してしまう。警察は現場近くで目撃された怪しげなRV車を手がかりに、乗っていた青年アレックスを逮捕する。しかしアレックスは10歳程度の知能しかなく、まともな証言も得られないまま釈放の期限を迎えてしまう。一向に進展を見せない捜査に、ケラーは指揮を執るロキ刑事への不満を募らせる。そして自ら娘の居場所を聞き出すべく、ついにアレックスの監禁という暴挙に出てしまうケラーだったが…。

 
友人(隣人)フランクリン&ナンシー・バーチ夫妻にはヴィオラ・デイヴィスとテレンス・ハワード
脇を固める俳優もかなり豪華でした!

そして久々のジェイク・ギレンホールもなかなかの好演!ケラーや真犯人を追う熱血刑事は見ごたえあり。

解説(allcinemaより)
 前作「灼熱の魂」が高い評価を受けたカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが、ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールを主演に迎えて贈る緊迫のクライム・サスペンス。アメリカの田舎町を舞台に、何者かに掠われた6歳の少女の捜索を巡って繰り広げられる、冷静沈着に捜査を進めていく刑事(ジェイク・ギレンホール)と、自らの手で一刻も早く我が子を見つけ出そうと暴走していく父親(ヒュー・ジャックマン)の対照的な姿をスリリングに描き出していく。共演はヴィオラ・デイヴィス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、メリッサ・レオ、ポール・ダノ。

 

メディア 映画
上映時間 153分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ポニーキャニオン=松竹)
初公開年月 2014/05/03
ジャンル サスペンス/ドラマ/犯罪
映倫 PG12

2時間半という長丁場ですが、飽きることなく釘づけで鑑賞出来ました。なかなかの秀作です。是非ご覧くださいませ。

オフィシャル・サイト
http://prisoners.jp/

 

 

 

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アナと雪の女王(2013)**FROZEN 2D吹き替え版

2014-05-03 | 映画:シネコン

 凍った世界を救うのは――真実の愛。

東宝シネマズ二条にて鑑賞。遅まきながら観てまいりました。アカデミー賞を受賞したということとレディスデーが重なったということもあってかかなりのお客さんでした。字幕版は時間が経ったということもあって朝一番一本のみ。仕方なく吹き替え版にて鑑賞。

アナの声は神田沙也加、雪の女王で姉エルサの声は松たか子。歌も2人が唄っているんでしょうね。なかなかお上手なのでびっくり!!それにしてもこの作品がアカデミー賞とは。確かに綺麗でキャラクターのお顔も個性的?といえばそうなのかもしれませんが。私的にはそこまでかなと思うんですが・・・・。皆さんはどう思われたでしょうね。

お話はアンデルセンの雪の女王がベースとなっているらしいですが、お恥ずかしいながら知りませんでした。まあ別に知らなくても分かりやすいのでそれなりに楽しめますね。

最初にも書きましたが、歌がなかなか迫力があって良いです。予告編(英語版)でエルサが唄う場面と吹き替え版も負けず劣らず良かったですね。

   

あらすじ(allcinemaより)

アレンデール王国の王女姉妹エルサとアナ。幼い頃は大の仲良しだった2人だが、姉エルサには触れたものを凍らせてしまう魔法の力があった。ある時、その禁断の力がアナを危険にさらしてしまい、責任を感じたエルサは魔法を封印し部屋に閉じこもってしまう。しかし月日が経ち、国王夫妻が不慮の事故でこの世を去ると、エルサは王位を継がなければならなくなる。美しく成長した彼女は、新女王として戴冠式に臨むが、力を制御できずに、真夏の王国を冬に変えてしまう。エルサは城から逃亡し、雪山に氷の城を築いて“雪の女王”となり、氷の世界でそれまで抑え込んでいた本来の自分を解放していく。エルサが心を閉ざしてしまった理由を知ったアナは、大好きな姉と王国の危機を救うため、危険をかえりみず雪山の奥深くへと旅立つ。

雪だるまのオラフがなかなか良い味を出していましたね。このキャラクターは個人的に好きでした(笑)鼻は人参で上手く出来ていますよね。流石ディズニーらしい映像。美しいです。でもそれ以上はどうってことないかな。


キャラクターのお顔は大きな目が特徴ですね。これは前も観たようなきがするんだけど、、、、、。

あ!そうそう本編始まる前に短編でミッキーマウスのお話があります。クラシックな映像とCGを融合した楽しいものでした。これも必見かもしれません。

解説(allcinemaより)

アンデルセンの『雪の女王』をモチーフに描くディズニー製作3Dファンタジー・アニメ。本国アメリカではディズニー・アニメ史上最高となる空前の大ヒットを記録、アカデミー賞でもみごと長編アニメーション賞と主題歌賞の2冠に輝いた。王家の美しい姉妹を主人公に、雪の女王となってしまった姉エルサとそんな姉と王国を救うために冒険の旅に出た妹アナの運命を描く。監督は「サーフズ・アップ」のクリス・バックと「シュガー・ラッシュ」の脚本家で本作の脚本も手がけたジェニファー・リー。また、初期ミッキーマウス作品と最新CG映像を融合させた遊び心満載の3D短編「ミッキーのミニー救出大作戦」を同時上映。

本国アメリカでは空前のヒットとは驚きですね。そこまで良いかな?悪くはないけどそこまで凄いとは思いませんでしたけどね。親子連れも多かった本作品、連休はさぞかし多いことだと思います。

メディア 映画 Anime
上映時間 102分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ディズニー)
初公開年月 2014/03/14
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.disney.co.jp/movies/anayuki/

 

 

 

Comments (6)
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