マキペディア(発行人・牧野紀之)

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児童・生徒からの暴力

2013年01月19日 | カ行
 静岡県東部の中学校に勤務する50歳代の男性教諭が男子生徒から暴力を受けて全治1か月の重傷を負い、昨年12月、地方公務員災害補償基金静岡県支部に労災認定されていたことが県教委への取材でわかった。対教師暴力の労災認定は珍しく、今年度はこの1件のみだ。背景には増加する対教師暴力がある。

 県教委福利課などによると、教諭は昨年9月、男子生徒に個別の生徒指導をしていた際、生徒に右脇腹を蹴られ、肋骨(ろっこつ)を折る全治1か月の重傷を負った。教諭は、このけがを公務災害として11月に労災申請し、12月に認定された。基金からは治療費などが支払われたという。

 静岡県内の教職員の公務災害は毎年100件程度で推移しているが、内訳は体育の授業中のけがや部活指導中のけがなどが多い。児童・生徒からの暴力は「申請がないか、あっても年に1、2件程度」(県教委福利課)という。

 2011年度に認定された公務災害は108件。このうち児童・生徒からの暴力は2件で、いずれも軽傷だった。

 県内の児童・生徒による対教師暴力は年々増加傾向にあり、深刻な問題となっている。2006年度に16件だった小学校内での対教師暴力は2011年度には約5倍の75件に増加。中学校での対教師暴力も増加を続けている。

 安倍徹・県教育長は「最近の子供たちには、コミュニケーション能力の低下や我慢する力がなくなっているように感じる。個々の成長の過程を考えながら対応していくことが大事」と話している。

 心対心の指導に

 学校の危機管理に詳しい鳴門教育大大学院の阪根健二教授(学校教育学)は「教員の体罰が問題になっているが、(教員と子供の関係は)力対力ではいけない。心対心の指導に転換すべきだ。それには地域や保護者と一緒に粘り強く指導していくしかない。『学校だけに任す』という風潮が問題だ」と指摘している。(2013年1月17日 読売新聞)

 感想

 安倍教育長は教師のセクハラ事件も体罰も生徒のイジメも対教師暴力も無くせないのだから、辞めるべきだと思います。こういう人を「堅実な行政能力」とか言って任命する川勝知事にも責任があると思います。これらに対して黙っている県民にもあきれます。

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学校は治外法権か

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1 コメント

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校長の断固とした対応が必須 (grasshopperphon)
2013-10-02 11:43:19
私が勤務していた中学では日常的に教師暴力がありました。生徒間のいじめも多いこともあり、対教師に対応する時間はありませんでした。つまりやられっぱなし。益々、生徒は助長します。
管理職も教育委員会にとっても、明るみにされる問題件数は少なく外部からの避難をさけたいのですから、教師が暴力を受けてもひたすら校長がもみ消しして、同僚教員さえ実情を知らされない状態でした。私も、暴力を受け1ヶ月休みました。その件は、公務災害の適用ではなく自費で払いました。
社会が荒むと比例して生徒も荒れるのは自然なことです。生徒を憎むのでなく、責められるべきはもみ消しばかりしてなんの策も取らない校長にあります。
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