食費

　農林中央金庫が首都圏の主婦を対象に食生活の実態などを調べたところ、1ヵ月の食費の平均は6万2260円で、前回調査（2003年）と比べ、6580円減ったことがわかった。景気低迷やデフレを屈映し、節約志向が強まっている。

　調査は2～3月、東京、千葉、埼玉、神奈川に住む子どもを持つ30～50代の主婦500人を対象に実施し、400人から回答を得た。

　食費でもっとも多かったのは「4万～6万円未満」で37.3％。前回調査では「6万～8万円未満」が31.8％で最も多かった。

　「野菜を自宅で作っているか」との質問には、10.5％が「作っている」と答え、前回の7.3％よりも約3ポイント増えた。野菜を作っている家庭の食費は5万6790円。作っている野菜を市価に換算した平均額は月1790円だが、食費全体では作っていない家庭よりも6000円ほど少なく、節約意識が高いことをうかがわせる。

　また、食べ残しなどで食品を捨てる量について「少ない」と答えたのは58.0％で前回よりも約5ポイント増えた。

　（朝日、2010年05月10日）