すちゃらかな日常 松岡美樹

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【都知事選】東京から日本を変えよう、「脱原発」の旗のもとに

2014-01-15 08:25:13 | 政治経済
 細川護熙元首相が、小泉さんとツーショットで事実上の都知事選出馬を宣言した。「脱原発」を旗印に、参謀・小泉さんお得意のシングル・イシュー戦略で行くらしい。私はそれでいいと思う。

 安倍首相と自民党は財界べったりの守旧勢力だ。「電気の安定供給を」という経済界の要請にこたえ、なし崩しで懲りずに原発オッケーな日本を作ろうとしている。地震と津波であれだけの被害を出し、「脱原発」で世論はあんなに盛り上がった。だが今やそれも沈静化し、もはやフェードアウトしつつある。

 このまま放っておいたら、また原発ジャブジャブの日本に戻るだけだ。

 国政選挙でなく都知事選とはいえ、発信力がケタ違いの小泉さんを「活用」し、ふたたび脱原発で一石を投じる意義は途方もなく大きい。「また劇場型選挙か」と反論する人はたくさん出るだろうが、そんなもんは関係ない。

 なにしろあの青島幸男さんだって都知事が務まったのだ(失礼)。「脱原発」というナントカのひとつ覚えでも都知事はできる。

 もちろん対抗勢力は「猪瀬の5000万円はだめで、細川の1億円はいいのか」とか、「都知事は脱原発だけじゃ務まらない。ほかにもやるべきことがある」とか、「細川は60歳で引退すると言ったじゃないか。高齢すぎる」とか、あれこれもっともらしいイチャモンをつけてくるだろう。だがそんな論点は、本当にどうだっていい。

 そんなことより、この「最後のタイミング」で原発のない社会へと大きく舵を切ることのほうがはるかに重要だ。本当にこれが、世の中の流れを変える最後の最後のチャンスだ。

 このまま放っておいたら、エネルギー問題論議は元の木阿弥だろう。がっちり原発が定着し、しかも政治的には自民の一強体制が固着する。55年体制よりひどいぞ、それって。

細川さんは佐川マネーの説明責任を果たし、脱原発候補を一本化すべき

 さしあたり細川さんには、やるべきことが2つある。「敵」は折に触れ、20年前の東京佐川急便からの1億円借り入れ問題を突いてくるだろう。とすればなるべく早い段階で、細川さんはハッキリ説明責任を果たし、決着をつけておくべきだ。この問題をあいまいなままズルズル引きずると、致命傷になりかねない。

 もうひとつは脱原発候補の一本化だ。宇都宮健児さんはすばらしい人格者だし尊敬もしているが、(大変失礼だけれど)社共が推す宇都宮さんでは当選確率が低い。支持政党なしの浮動票が多い東京では、大きなうねりを作り出すなら勝手連がベスト。「脱原発」候補は細川さんに一本化すべきだ。

 そして日本を変えよう。

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『都知事選に 「脱原発」 はなぜ必要か? ~電気の不買運動を起こせ』

『「小泉劇場」はいかにして作られたか? ──シングルイシュー戦略とその深層心理』

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