すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【W杯アジア2次予選】はるか格下相手に快勝する 〜日本 5-0 ミャンマー

2023-11-17 08:47:40 | サッカー日本代表
問題はW杯本大会で格上相手に「これ」ができるか? だ

 サッカー日本代表は11月16日、2026年北中米ワールドカップ・アジア2次予選の初戦でミャンマー代表と対戦し、5-0と快勝した。

 ワントップに入った上田綺世はハットトリックだ。それだけでなく南野拓実が2アシスト、鎌田大地が1ゴール、堂安律が1ゴール1アシストした。スタメンで出た彼ら4人は大暴れだった。

 ただし相手がはるか格下のミャンマーではできるのが当たり前だ。問題はW杯の本大会で格上相手に同じことができるかどうか? である。

 特に代表のテストマッチで思うように点が取れてない上田にはそれがいえる。これで喜んでいる場合じゃないだろう。

試合は冒頭からハーフコートマッチ化する

 予想通り、この試合は冒頭から森保ジャパンが一方的に攻め立てた。ミャンマーは全員が自陣に立てこもり、日本が縦横にボールをつなぐ展開だ。そして上田や鎌田大地らが大量5点を取り、しっかりゲームを終わらせた。

 試合は前半開始から、いきなり日本のハーフコートマッチになった。ミャンマーは5-4-1から7-2-1に変化し自陣にブロックを作って守り倒そうとする。日本はアンカーの田中碧が最終ラインの前にポジショニングし、ボールを左右に振り分け攻撃を差配していた。さすがのプレーぶりだ。

 相手が格下のミャンマーとあって、代表では力んで力を発揮できてない南野もさすがにカラダの力が抜けている。彼はさっそくアシストした。それは前半11分だった。

 南野が敵陣中央からゴール前へ縦にフワッとした柔らかい浮き球を送り、と同時に前へ走り込んだ上田が軽くジャンプしてヘッドでゴール左に叩き込んだ。日本の先制点だ。

 相手にガッチリ引かれて無得点のままただ時間だけが過ぎて行くーーというパターンが日本にとってはいちばんイヤな展開だった。だが早めに点が取れたので、これですっかりあとがラクになった。

 日本のフォーメーションは4-1-4-1だ。守備時は4-2-3-1に可変する。スタメンはGKが大迫敬介。最終ラインは右から毎熊晟矢、谷口彰悟、町田浩樹、中山雄太。アンカーは田中。2列目は右から堂安、鎌田、南野、相馬勇紀。ワントップは上田だ。

所属チームでは不遇な鎌田も躍動する

 日本の2点目は28分だった。田中が縦に短いパスを入れ、受けた鎌田は左足でゴール左に矢のようなミドルシュートを決めた。鎌田は所属のラツィオではあまり試合に出られてないが、代表ではウソのように躍動していた。

 この日の日本はたとえ一度ボールを失っても、相手がミャンマーだけにすぐ奪い返せる。そしてまた日本の攻撃だ。

 42分には中山がひどいバックチャージを受けた。だが審判はファウルさえ取らない。こういう試合でケガしてしまうのがいちばんつまらない。審判はああいう場面できちんとファウルを取り、以後のファウルを防いで試合を落ち着かせるべきだ。

 さて前半のアディショナルタイムに入った49分。堂安が右のポケットから、プラスのダイアゴナルなグラウンダーのパスを出す。これに反応して縦に抜け出した上田が右足でゴールにボールを流し込んだ。3-0だ。

 日本には一度もピンチらしいピンチが来ないまま、かくて前半が終わった。

攻守によく働く佐野海舟は使える

 そして後半に入り、立ち上がりから谷口に代えて渡辺剛、鎌田に代えて佐野海舟が投入された。佐野はアンカーに入り、代わりに田中は右インサイドハーフに回った。

 後半5分、4点目が入る。谷口から縦パスを受けた南野が、2タッチ目で縦にパスを入れる。受けた上田がこれをゴールに押し込み彼は3ゴール目。ハットトリックを達成した。

 後半19分には南野がドリブルから敵陣ボックス内へ持ち込みシュートしたが、ワクへ行かない。大舞台で力んで実力が出せないタイプの南野だが、このミャンマー戦ではリラックスできており2アシストした。だが結局シュートは決められない。これが彼の限界かもしれない。

 続く後半22分、日本は上田に代えて細谷真大、南野に代えて守田英正を投入した。守田はアンカーに入り、アンカーだった佐野が左インサイドハーフに回った。佐野はこの日、非常にいいプレーをした。要所で相手の攻撃の芽を摘み、セカンドボールもよく回収していた。彼は今後も代表に定着しそうだ。

 さて最後は41分だ。堂安が守田からの浮き球の縦パスをワントラップし、左足でゴールした。見事にGKの股を抜いた。締めて5-0である。日本はこれで久保と伊東、浅野拓磨、遠藤航、伊藤洋輝、菅原由勢ら主力組6人を温存し、第二戦のシリア戦に挑むことになる。

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