新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月27日 その3 おととい(一昨日)書いときゃ良かった

2021-06-27 14:17:32 | コラム
NPBの野球の目先の見通し:

いきなり言い訳だが、他に述べておきたいことが色々とあったので、この件を先送りしてしまったのは、もしかすると失敗だったかと些か焦りを感じている。それは、セントラルリーグではタイガースが何時まで首位を走っていられるかと、パシフィックリーグではバッファローズには何とかこの儘クライマックスシリーズに出られるところまで生き残れるか辺りが気になっていたのだ。それが先送りした間に両テイーム共に少し雲行きが怪しくなってしまったのだった。

タイガース:
先ずはここから行こう。私はこのテイームがあのまま首位を維持していけるかには疑問があり、遅かれ早かれ「タイガースさん。シーズンのこの時期まで楽しませてくれて有り難う御座いました、健闘を称えます」という事態に何時なってしまうのかが、非常に気にかかっていた。と言うのは、打つ方の中心であるMLB崩れの2人はあちらで見限られたのだから、本当の意味の勝ち方を知っているのか疑問だし、第一勝ち馴れていなかったならば、さして頼りにはならないのだから。しかも、ホームランを沢山打つ新人の佐藤輝明は「ここぞ」という時は打てない嫌いがあるのだ。

未だ不安材料を挙げれば、大山悠輔は開幕後3ヶ月経っても調子が上がって来ないし、投手陣には頼りになるのが青柳と秋山と2人だけだという選手層の薄さがある。また、新人の中野は良くやっているが、夏場を乗り切って打ち続け、尚且つショートストップのポジションを守り切れる体力があるかという懸念もある。再び言えば、昨年までそれほどではなかったテイームが「勝ち方を知り得たか」と、勝ち続けた場合に襲ってくる「この儘勝ち続けるにはどうすれば良いか」との不安感に襲われる危険性があると見ている。

だが、困ったことに私が採り上げるのを先送りしている間にベイスターズに2連敗して、ジャイアンツに3.5ゲーム差に詰め寄られてしまった。斯くなる上は、何とかして平常心を維持して、これまで一時はジャイアンツを8ゲームも引き離して勝ち馴れかかって来た時の精神状態を思い出して、無心で試合に臨むことが肝要だ。決して、麻雀で言う「残っている点棒を数えるような真似はしないこと」なのである。

ジャイアンツ:
その勝ち馴れているかという点から考えれば、昨年までにリーグを何連覇かして来た経験は、テイームを構成している老いも若きも「勝ち方を知る」という無形の資産があるので、ここぞという試合を乗り切る力を発揮できる危険性(などと敢えて言うが)が高いのだ。現に、同率2位に付けてきたこともあったスワローズを2戦続けて蹴落として見せたではないか、菅野がいなくても。という事は、残念ながらタイガースよりも優勝の可能性が高いような気がしてならないのだ。

永年サッカー界で試合をしてきた経験からも言えることで「勝ち方を知っている」強みは、実際に勝ち続けなければ体得できないのだ。その点ではFAで広島を売って事もあろうにジャイアンツに入ってきた悪人の丸などは、三連覇を経験してきている強者だ。彼らが如何にホークスに弱くても、原監督以下は弱い方のリーグの王者であり、勝ち馴れている選手が揃っている。この点ではタイガースは逆立ちしても追い付かないのだ。故に、タイガースは余程気を引き締めておかないことには、ジャイアンツに追い抜かれる危険性があると危惧するのだ。

バッファローズ:
何方だったか解説者が指摘していたが、バッファローズには山本由伸、山岡泰輔、宮城大弥と良い投手が揃っているし、打つ方でも吉田正尚に新たに杉本裕太郎という人材が加わった。中嶋聡監督も正式就任の1年目とあって奮闘しているのは確かだと思う。私が危ないと見るこの球団の最大の問題点は、何しろ昨シーズンまで最下位に座っていたことだ。タイガースほどに勝ち方を知っている訳でもなく、馴れない首位に上がり、その位置を如何にして維持してみせるかの自信があるのかという点だ。即ち、何処まで平常心で毎日の試合に臨めるかである。現に引分け試合が続いている。

パシフィックリーグ:
セントラルと違う点は、本来ならば独走していてもおかしくない強豪のホークスが、主力の千賀と東浜の両投手が不在だし、キューバ人の強打者がオリンピック予選で帰国して以来帰ってこられないという悪条件を背負って不振であることが先ず挙げられる。田中将大が帰って来たし、新人投手の早川が7勝もしている樂天は何故か脆いとことがあって、首位を維持できたり出来なかったりだ。西武はCOVID-19という災害に悩まされていて安定感がない。だが、何れもバッファローズを蹴落とす力があるだろう、全員が揃えば。

というような案配で、ここでも「バッファローズさん。ここまで楽しませてくれて有り難う御座いました。残されたシーズンでのご健闘を祈ります」と、何時かは言わねばならないのではないかと心配しているのだ。では、何処が優勝するかと問われれば「この4球団の何処かになるだろう」くらいしか言えないと思う。現に、先ほども張本勲が「パリーグは混戦」と言っていた。


6月27日 その2 香港は未だ世界の金融センターの一角か

2021-06-27 10:29:45 | コラム
三浦瑠麗さんは指摘していた:

香港の民主派はApple Dailyが休刊に追い込まれたように、中国(というのは変だが)の攻勢に遭って消滅させられつつあるようだ。この中国政府(共産党)による圧政と攻撃は世界の民主主義国家に激しく批判・非難されているが、元より習近平率いる中央政権が意に介さないのは、特に驚くには当たらないと思う。マスコミ報道だけから見ていれば、嘗ての自由貿易港と金融センターだった香港を中国が民主派制圧の名において亡きものにするかのようである。いや、中国政府の非難報道はあるが、金融面の能力まで葬り去られたかを採り上げられた記憶がない。

その辺りを、President誌の最新号に三浦瑠麗さんが「成長を続ける香港 現実と思い込みの溝」と題して論じていた。それによれば、香港の国際金融センターとしての機能は毀損されていないと言うのだ。即ち、「21年版の国際金融センター指数(GFCI:英シンクタンクZ/Yenグループ)では、ニューヨーク、ロンドン、上海、香港、シンガポールも順の格付けだった。20年の世界の新規株式公開(IPO)市場では、1位のナスダックに次いで香港は第2位に付けている。3位は香港で4位が深圳、」と指摘されていたのだ。

IPOの20年というのは少し気になるが「なるほど。そういう風になっていたのか」と思って読んだ。と同時に、何故マスコミ人でもない三浦さんがこれくらいの情報を持っているにも拘わらず、マスメデイアが「中国の圧政」ばかりを報じて、この点には触れないのかと奇異に感じたのだった。こういう姿勢も矢張り「偏向報道」の部類に入るのではないかと感じたので、ここに引用した次第だ。中国政府は民主派は根絶やしにする気だろうが、金融面と自由貿易港の機能をどのようにして温存する気なのだろうか。

余談になるが、三浦さんはその経歴に意図的であるかどうか知らないが、学歴を何時も神奈川県立湘南高校から始めておられるのだ。即ち、私と同じ高校の出身だったが、何期後の人かは調べていない。だが、40数年後だとは経歴から分かる。これも余談だが、私は香港を訪れたのは1995年が最後だったが、その時に街中でApple Dailyという新聞が売られているのを見て「面白い社名だな」と感じた。だが、その年から発行されていたとは、今回初めて知ったのだった。


菅義偉首相はスタンドプレイをしない

2021-06-27 07:57:32 | コラム
菅首相はワクチン接種の急速な拡大を実現させた:

菅首相は何もオリンピックを目前に控えたからではないと地味に語られただけで、自衛隊も動員されて大規模接種会場を本格的の始動させるなどの手法を駆使して、ワクチン接種を一気に加速してみせられた。その間に色々と急速に実行されたために生じた問題点(インチキなカタカナ語にすれば「トラブル」だが)もあったが、軌道に乗せられた。だが、反政権の野党とマスコミはその失策を論って内閣を貶したし、副反応を過大に報じて、何としたことか妨害策戦に出たのだった。

私は先頃「菅首相は口下手の嫌いがある」と述べたが、菅首相は現時点までワクチン接種を軌道に乗せられたことを、一向に内閣の功績であるとかご自身の手柄のように宣伝する材料に使われることなく、相変わらず地味に行動しておられるのだ。言い換えれば、小池都知事が方々から屡々批判されたような「スタンドプレイ」とは無縁に活動しておられるのだ。実は「スタンドプレイ」は和製英語であって、アメリカでは“grandstand play”と言われているが、”show-off“という「ひけらかし」を意味する表現も同様な意味で用いられているようだ。

私が言いたかったことは「偏向している新聞やテレビ局等は、このような菅内閣が促進されたワクチン接種の急速な推進を、一向に真面目に取り上げようとしないのが怪しからん」という一点である。多くの専門家も海外でも、ワクチンの接種がCOVID-19制圧のためには鍵となると認めている。マスコミはそのワクチン接種の事業(と敢えて言うが)を推進された菅首相と内閣の成果をもっと正面から伝えると同時に、「副反応が恐怖である」かのような報道の姿勢を慎むべきではないのだろうか。グランドスタンドプレーに走らない菅首相をこそ、正直に賞賛すべきではないのか。


6月26日 その2 アメリカの家経営者たちは猛烈に働く

2021-06-26 15:45:41 | コラム
チャーリー「祝祭日ならスタッフ・ミーティングをやろう」と言った:

我がW社の嘗ての#2、チャーリーは極めて猛烈に働く人だったとは昨日述べた。そこで、チャーリーについては色々と思い出した事があったので、あらためて回顧してみよう。因みに、彼はハーバードのLaw school出身で、木材部門を統括する上席副社長であると同時に、実質的にCEOに次ぐ#2であると衆目が認めていた。なお、私は紙パルプ部門の所属だったので、彼の配下にはいなかった。

*祝祭日にスタッフ・ミーティングを招集:
1980年代になってからだったか、チャーリーが彼の下で製材品とチップを担当する彼の信任厚い切れ者と言われていたマネージャーと共に、東京にやって来たときのことだった。超多忙なスケジュールを消化したチャーリーがアメリカに戻った後に、私は本部に出張した。その時に空港で同じ便で帰国する切れ者と出会った。私には当人が全く意識していない特技(と言って良いのかが解らないが)があって「何で、あんたにこんな際どいことを喋ってしまうのだろうか」と、多くの人に不思議がられた「特別な情報を聞き出してしまうこと」が無意識に出来るのだった。

その時の、この切れ者のドン(Don)とシアトルまでの8時間の半分以上もの間語り合って、色々とチャーリーに関わる興味深い物凄い働きぶりと、部下に対しても苛烈な要望を突きつける話を語らせてしまったのだった。この出張の際は、チャーリーたちは東南アジアから香港を経由してきたのだが、日程に不手際で東京に夕方に着いた翌日が祝祭日だったのだそうだ。チャーリーとの強行スケジュールでの行動に疲れ切っていたドンは、この東京側のミスを香港で知って「有り難い。東京で1日休める」と密かに来して、チャーリーに報告したそうだ。

すると、チャーリーは顔色一つ変えずに「それは良い。それならば直ちに東京事務所にその休日にはスタッフ・ミーティングを開催すると指令しろ。当日はまる1日誰にも邪魔されずに会議が出来る」と言ったのだそうだ。ドンは「『何と言う無慈悲なことを言うのか』と心中で嘆いたが、口から出たのが『チャーリー。それは素晴らしいアイデアです。直ちにその旨を電話します』だったのには、我ながら驚いた」と語ってくれた。

こういう調子でドンが内輪話を聞かせてくれたのだったが、シアトルまで4時間を切る頃には「ここからは、今回の出張報告を纏めなければならないので失礼する。チャーリーは私が帰国した当日には彼のデスクの上にタイプアウトされた出張報告を置いておくのが決まりになっているのだから」と言って、当時のことで手書きで原稿を書き始めた。勿論、チャーリーの出張報告も彼の秘書の手に渡っているはずなのだそうだ。彼は言しみじみと「君たちはチャーリーの指揮下にいないのが羨ましいのだ」と言った。

*チャーリーは言った「それは多くの有能な者が生まれた年だ」と:
我々東京事務所の者たちは「あの頭が禿かかっている、老人のように見えるチャーリーは一体何歳なのだろうか」と、常に疑問に感じていた。上記の出張とは別の機会のことだったが、彼の到着前に皆で語り合って、じゃんけんに負けた者が日本の現況報告会の後で、チャーリーに直接に訊きに行こうとなった。

それが、何としたことか負けたのは私だったのだ。私も覚悟を決めてチャーリーに歩み寄って「個人的な質問をお許し下さい」と切り出して「具体的な質問の前に申し上げておきますが、私は1933年生まれです。皆が貴方は何歳なんだろうと言っていて、私がその質問をすべく代表でやって来ました。是非ともお答えを」と恐る恐る尋ねてみた。すると彼はニッコリと微笑んで「それは多くの有能な者が生まれる年だ。君も良い年に生まれたな」と切り返されてしまった。何とも巧みな答え方に圧倒されたと同時に、私と同い年だったとは驚き以外の何物でもなかった。矢張り、彼は天才だと思い知らされた。

*チャーリーは小声で語るのだった:
低音ではなく小さな声でしか語らないので、聞き取るのが一苦労だった。そのチャーリーがスエーデンが誇る多国籍企業T社の日本法人を訪問して、スエーデン人の社長と懇談した。この社長も大変な能力者で、後にスエーデンの本社のCEOに昇進していた。その時同席された日本人の副社長K氏が語ってくれたチャーリーの印象が興味深かった。

K氏はチャーリーが小声でボソボソと語るところに、彼が#2であることが如実に現れていると言うのだ。それは「T社のオウナー兼CEOも非常に小声なので、全員が一言半句聞き漏らさないように真剣に聞いている。オウナーは自分の会社内で上司はいないのだから、小声でも誰からも苦情はでない。聞き損なったのならば、それはその者の責任であると言っておられるのと同然だ。チャーリー氏は今や上司はCEOのジョージだけだから、それ以外の人には何も大きな声で語りかける必要がない地位にあると良く解った」という解説だった。ユニークな見方だと感心した。

そのチャーリーは実はジョージが65歳で会長に退いた後に、CEOに任じられずに木材部門統括のExecutive vice presidentを命じられただけに終わった。我々は「まさか」と呆気にとられ、彼は辞めてしまうのではないかとの声まで上がった。だが、彼はチャンとその任務をリタイアするまで立派に果たしたのだった。余談になるかも知れないが、ジョージの後任には会社全体の売上高の10%だった不動産部門の社長が選ばれたのだった。

*暴露ものかと言われるるかも知れないが:
以上がアメリカの大手企業の経営陣には尋常ならざる能力の持ち主が人いるということを思い出して、細かく延べてみたことであり、我が社の内情を語ったつもりなど毛頭ない。


オペレーション・ワープ・スピード

2021-06-26 09:09:21 | コラム
カタカナ表記には問題点が多過ぎる:

どうしてここまでおかしくなってしまったのかと、非常に残念な例に出会った。残念だという意味は「何故、おかしなカタカナ表記に妥協されたのか」という点である。

それは、最新のPresident誌に渡瀬裕哉氏がトランプ前大統領が「対COVID-19のワクチンをワープ・スピードで創り上げよ」と指示されたことを採り上げておられた事を言う。これは、ウイルスに対して否定的だったトランプ前大統領の功績であるとの指摘であり、私でも尤もだと思う。だが、極めて残念だったのは”operation warp speed“が「オペレーション・ワープ・スピード」の表記になっていたことだ。

私にはこの辺りに長くアメリカの駐在されていると聞く渡瀬氏にして、このようなおかしなカタカナ表記をしてしまうことと(もしかして編集が手を入れたのかも知れないが)、我が国の英語教育の至らなさと、カタカナ語製造業者の無知蒙昧振りが悲しい程見えてくるのだ。

私は今日までに繰り返して「英語の発音というか読み方の中で”a“は特に要注意である」と「英語という言語は非常に不規則に出来ているので、ローマ字式の発音と読み方が通用しない場合が多い」と指摘してきた。私は言語学などとは無縁の存在なので、その不規則性が「英連邦以外の國の言語、例えばラテン語等の言葉が入っているので、同じaでも不規則なるのか」程度に勝手に解釈して、一々その単語毎に発音を記憶する以外に、その不規則性には対応できないと割り切っていた。

だが、我が国の英語教育と、それに従って育ってきたカタカナ語製造業者はそうとは考えなかったようだ。頑強にローマ字読みに固執するか、好き勝手に元の英語とはかけ離れ表記を乱発したのだと見ている。私はそれを完全に否定までしていないから「妙なカタカナ語をお使いたればご勝手に。但し、それらは本当の英語の意味と発音とは違っている場合が極めて多いし、その通りに発音してもnative speakerたちには解って貰えないかも」と述べてあった。

「オペレーション・ワープ・スピード」の何処がいけないかと言えばoperationは厳格には「アペレイション」が近いし、warpは「ウオープ」が正確なのだから。

この”a“が入った単語中でも特にテレビで濫用・乱発されている言葉に”award”がある。困ったことに、テレビ局では誰が決めて指示するのか知らないが、平然として「アワード」と言わせている。テレビ局には英和辞典の1冊もないのかと訊きたくなる。これはOxfordでもチャンと「アウオード」との発音記号が出ている。大体からして”war“=戦争を「ワー」と発音するか。この”warp”も上記のように「ワープ」ではない。余談になるが、私はwarp speedを知らなくて調べて見た。「非常にか、異常な早さ」の意味だった。

そこで見えてくるのが英語の不規則性だ。サッカーなどに出てくる”forward“は「フォアウオード」とはならずに「フォワード」とすれば原語に近くなる。ここではaは組んでチャンと「ア」と発音されるのだ。と言うよりもaは次にrが付くと「オー」になってしまうようだ。ここまで来れば、単語の発音は臨機応変に元の発音をチャンと聞いて覚えておくしかないことになる。ましてや、カタカナ表記をする場合に、恣意的にローマ字表記をするなどと言う行為は、大袈裟に言えば「以ての外」なのだ。

そういう「以ての外」のカタカナ表記は、話し言葉や文章の中に英語の単語を交えたがる似非インテリ(知性も教養も高いはずのテレビ御用達の専門家の先生方)が増える一方なので困る。先生方は何故か従順にマスコミが濫用する奇妙なカタカナ語を嬉々として使っておられるのだ。何度も指摘したがsecurityを「セキュリティ」と言い、誤りと知ってか知らずにか「フリップを出して下さい」などと曰うのだ。念の為に辞書でsecurityの発音記号をお調べ下さい。

私には最早このような奇妙なカタカナ語やその表記という弊害を正す方法など分からなくなってきた。大原則は「例えば、中学1年から教え出すとして、その際に正確のな発音と読み方を、ローマ字は忘れなさいと明示して、教え込むことから始めればと思う。ここで誤解してはならないことはnative speakerに教えさせることだ。

経験上も言えることで、彼ら外国人には「日本人が英語のどの点で苦労するか、何処が難物なのか」は理解を超えているのだ。最初は日本人で正確に英語の発音が出来て、まともに英語を理解している人が教えるのが最上である。でも、そんな人が何処に行けばいるのだろうか。私は外資というか外国の会社に勤務する同胞の中には、数多くの練達熟練の方がおられると承知している。でも、そういう方たちは恐らく教員の資格をお持ちではないだろう。私は不真面目で英文学科にいながら教職課程は避けて通ってきた。

兎に角、カタカナ語を使うと思うときには、事前に辞書で何が本当の発音かくらいを確かめよう。更に言えば「マスコミが使うカタカナ語は信用しないこと」なのだ。最後に言えば「学校の英語教師たちよ、深刻且つ真剣に反省せよ」なのだ。