新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月23日 その2 COVID-19用ワクチンの接種を終えて思う事

2021-06-23 15:51:06 | コラム
色々と物思わせられるワクチン接種の経験だった:

昨22日に家内が2回目の接種を終えて、我が夫婦はそれなりに心の安らぎを得たのだった。私は老爺心から2回とも家内に付き添ったのだが、特に昨日は会場の直ぐ近くで買い物をする予定を立ててあったので、大量の(?)の食料品の運搬役も引き受けていたのだった。ここで、合計で4度も新宿区の接種会場を訪れていたことでもあり、ワクチンを接種して感じたことを纏めてみようと思う。

*菅首相に感謝申し上げたい:
「珍しくも」と言えば失礼かも知れないが、その意向をハッキリと表明され、何が何でも1日百万回の接種を目指して自衛隊も動員されて大規模接種会場を設営されて突き進まれた姿勢には敬意を表すべきだと思う。また、我が方で夫婦揃って6月中に2回の接種を終えられたのを「有り難いことだ」と感謝申し上げるべきだと、心から思っている。菅首相はどちらかと言えば口下手であり、ご自身の意図を明快に表現されない感があるので、折角のこの接種の急速な進展に向けての努力を、野党もマスコミどもも一行に評価しようとしないのは偏向であり、怪しからん事だと言いたい。

*偏向したマスコミの姿勢:
彼らは徒にウイルスの恐怖を煽り立て的だけに止まらず、いざワクチン接種が始まりそうになると「やれ余りに短期間に開発されたために治験が不十分だ」とか「新開発のワクチンでは如何なる副反応が生ずるやも知れず、アナフラキシス(「アナフラキシー」はドイツ語だそうで)が発生すれば、人命にかかわる」などと大袈裟に採り上げただけではなく、連日のように「何人に副反応が出た」とか「注射の痕が痛んで苦しめられた」というような親切ごかしの逆宣伝の腐心していたのは、私は怪しからん所業だと思っている。

大体からして、注射をすれば身体に針を刺すのだから痛くても何の不思議もないこと。それをさも一大事のように報道する神経は、程度が悪すぎる。私は「人体には痛点が無数にあるのだから、そこに針が偶々当たれば痛みを感じるのは当然のこと」くらいを、彼らは啓蒙的に報じるべきだと思っている。菅内閣の揚げ足取りだけが能事ではあるまい。菅首相は国民のためを考えてワクチン接種を推進されたのではないのか。

*新宿区の会場で感じたこと:
短期間に4回も会場を訪れれば、接種を担当された医師、看護師の方々は言うに及ばず、会場の整理、受付、予診(問診)、事務を担当された方たちのご苦労が良く解った。恐らく、あの「STAFF」の腕章を巻かれた方たちや事務の担当者にとっても初めての事で、その進行に神経を磨り減らさざるを得ないような業務内容だったと思う。昨日も矢張り自力では動けないような高齢者が数多く来られていては、その誘導をするだけでも大変だと良く解った。

STAFFたちは実に無駄なく動いておられた。いや、開始以来1ヶ月以上も経てば熟練の度合いが見えた。人材派遣の仕事に詳しい者に聞けば「それだけの人員を区役所が多くの接種会場に割愛できる訳がないのだから、恐らくそのような業務に慣れた会社が請け負っているのだろう」とのことだった。あのソツのな対応には遅まきながら感謝する次第だ「有り難う御座いました」と言って。

*ワクチン接種の効果:
昨日で夫婦で4回とも同じリーフレットを頂戴した。そこに記載されていたことは「ワクチンを接種したからと言って、ウイルスに感染しなくなるのではない」と「ワクチンの効果は、その接種後に感染しても、軽度で済むか重症化しないようになること」と明記されていた。また、「効果が本格的になるのは少なくとも1週間以上を要するし、2週間後もある」と告知されていた。私はこのような基本的なことは、より広く一般的に知らされておくべきだと思う。少なくともマスコミは副反応の脅威などを採り上げるのではなく、このような事を報道するのが彼らの使命であると言いたい。

しかも、その報道の対象というか標的にすべきは、無定見に出歩き且つ飲み歩くと報じられている、既に新規感染者の中軸を占めている若者(危うく馬鹿者と入力するところだった)であるべきではないのか。私は彼らの無自覚なところが、折角下げ続けてきた感染者の数を下げ止まらせ、小池都知事御用達のカタカナ語「リバウンド」の主たる原因になっていると信じている。矢張り、ここでもマスコミは主犯のようで遺憾だ。


小池百合子東京都知事が疲労のため入院された

2021-06-23 07:58:44 | コラム
矢張りそうだったのか、小池さん:

私は近頃めっきりテレビでの露出が減った小池都知事の表情を見て、「この後期高齢者とでも形容したい程やつれた顔付きには只ならぬものが見て取れる。何か何処かに深刻な異常があるのではないか」と思っていた。と言うよりも、例の神奈川県の黒岩知事に「やらせ戦術」の裏を暴露されて以降、明らかに従来のような反菅政権的な言動がなりを潜めていたのは、作戦変更のための準備期間中であり、決して菅首相に対して恭順の意を表していた訳ではあるまいと解釈していた。

敢えて振り返っておくと、私は小池都知事が当選後の第一期目の最初に都民に自分の存在感を誇示すべくぶち上げた豊洲市場への移転延期を発表されたときに「実務の世界を経験されていなかった素人の暴挙であり、投入済みの6,000億円もの資金を眠らせておき、徒に金利と都民の税金を無駄にする所業は許しがたい」と酷評した。即ち、如何に現在が低金利の時代であっても、6,000億円を放置する感覚は「現実の世界を知らない人は度しがたい」という事を見せていたのだった。

この豊洲に始まって小池都知事のやること為すこと殆どが、全てがカタカナ語で言えば「スタンドプレイ」ばかりで、先ず都民の日常の生活に貢献するような手は打ってこなかった。何方だったか高名な方が「何もしない」と指摘された。COVID-19対策にしても、訳が解らない英語擬きとカタカナ語の羅列のみのであり、具体的にはレインボーブリッジの照明に色を付けた程度のこと。余程ご自身が英語に精通しているところを誇示したかったのだろうが、尾身茂氏の言葉の誤用である「オーバーシュート」に直ちに追随した辺りで馬脚を現してしまった。

しかも、多くのマスメデイアに次期総理を目指して二階幹事長に取り入る一方では、内閣が講ずるであろう施策の先手を打ってみせる演技で「自分の判断が如何に優れているかを示し、政府が後手後手である大衆に訴えてみせる作戦」も徐々に見破られるようになったと、私は見ている。別な視点に立てば、小池都知事は出来る限りの手段でウイルスと戦い、政治家としての小池百合子を満天下に見せようと努力したのだろう。だが、引き寄せたはずのマスコミにも叩かれるようになっては、「戦う小池百合子」を演じている精神的過労の重圧に耐えきれなくなったのではないだろうか。

私は小池百合子という方は一政治家としての能力がある存在ではないかと見ている。だが、問題点というか欠点は「その能力の活用法が小細工ばかりであり、木を見て山を見ず的に全体が見えていない人ではないのか」と思っている。要するに「人の上に立って貰いたくない人材ではないのか」と言いたいのだ。彼女が何十年前だったかに、竹村健一氏のアシスタントとしてテレビにも出てきた頃には、現在のような野心を見せる人だとはとても考えられなかった。Girls be ambitious.などと私は綺麗事を言う気はないが、私は小池さんは野心を見せる方向を誤ったのではないかと言いたい。

何れにせよ、オリンピックの開会は迫っているときである。開催都市の東京都の知事が開会式に出席できない事態を何とか回避されるように、私は敢えて東京都知事の重責を担われたために生じた精神的過労と表現するが、精一杯休養され疲労から回復されることは希望する次第だ。