新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月22日 その2 機械である以上瑕疵があるかも

2021-06-22 09:14:30 | コラム
冷蔵庫ももしかすると瑕疵があるかも知れない:

10年近くも前のことだったかも知れない。PCを入れ替えた際に設定に来てくれたBカメラの請負業者、といってもPCの専門家のようだったが、玄関から上がるときに言ったのが件名にもした「本日ここに持参したPCが機械である以上、何処かに瑕疵があるかも知れないとご承知置きを。しかも、その瑕疵は使ってみないことには分からないので」と告知したことだった。「なるほど、エンジニアという人種は、そういう見方をするのか」と妙に感心させられた。幸いにも、そのPCは瑕疵品ではなかった。

話は変わるが、我が家では13年間使ってきた冷蔵庫に明らかに不具合があると18日の夕方に判明したので、19日の一番で家内が長男の介添えで新宿駅西口のビックカメラに買い換えのために駆けつけた。当日は折悪しく(折良く?)私はワクチンの2回目に接種の日で時間が合わなかった。その前回と同じシャープのドアが両側に開く冷蔵庫は、20日の午後4時に配達された。内容物の入れ替え等々は結構な手間を要したが、兎に角無事に入れ替えは終わった。

その冷蔵庫が搬入される作業を見守っているときに、ふと頭に浮かんだのが「ここに持参したPCが機械である以上、瑕疵が・・・」という警告だった。「まさか!」と自分で否定したし、その閃きは一瞬のことだった。ところがである、夜になってから、向かって右側からドアを開けようとすると頑として動かないのだった。「まさか?」と思って左側から開けばチャンと開くのだった。搬入されたときに確かに開閉できていたが、思うに、先ず左側から開け、次に右側としてテストしたのかと今にして思うのだ。

即ち、先に左側から開けて閉めて次に右側を開けるとチャンと開くが、再び右側からと試みると動かないのだ。どうやら、閉めたときにキチンと閉まらないようになっているらしいと想像して、翌日の朝にシャープに電話することにした。因みに、冷蔵庫としては機能していた。

シャープの故障係には何とか繋がったが、「それならば、販売店にお話し下さい」とにべもなかった。販売店にも直ちに電話した。係が不在とかで午後一番に返信の電話があり、結論はお詫びと共に交換だった。最初に当方の電話に対応した者の判断が瑕疵品であり、現品交換という結論に達したようだった。但し、交換品の配達は23日の午前中ということだった。

まさか、20日の一瞬の閃きが現実のことになるとは、正直なところ全く想像も出来ていなかった。ではあっても、現実にはこういう事が起きるとは驚きだった。即ち、我が国の大手企業でも、往年の(と敢えて言うが)アメリカの製造の現場で起きたいたような、我が社で言っていた”workmanship problem“が生じていたのだった。あってはならないことだと思う。こういうことをここに記せば、シャープに悪影響を及ぼすかも知れないが、私は飽くまでも善意から述べているのだ「我が国の質が高い労働力でも、人が働いていればこういう失敗作も出ることがある」と。


オリンピックの観客数が漸く決定された

2021-06-22 08:20:30 | コラム
全ての関係者はさぞかし苦労されたのだろう:

私は菅首相以下担当大臣、組織委員会、JOC、関係各省庁、IOC等の全員が、昨日の五者会議とやらで各施設の収容人員の50%または上限1万人と決めるまでには、外野からは見えない大変な苦心と苦労をされていたのではないかと思って見てきた。そう言う根拠は「今回のオリンピックのように世界中が大変な苦境に立たされている、未だ且つなかった対応が困難を極めている新型コロナウイルスの感染を完全に制圧できていない状況下での開催」である点にある。

我が国では単なるマスコミ用語なのかどうか不詳だが、専門家と言われている方々が政府の諮問機関か助言機関として色々とCOVID-19制圧策を提案や進言をしてきたようだ。私にはその手法が功を奏しているのかどうかなどは分からないが、現在までの所では世界の先進工業国の中では感染者や不幸にも亡くなった方の数を、最低に抑えるという結果を出している。それでも、報道機関が(恐らく誘導尋問的な尋ね方をしていると疑うが)世論調査をかけると「菅内閣の感染対策を評価せず」が過半数という奇妙な結果を出して見せている。

彼らはオリンピックの各種競技が最も多く開催されるのだろうと東京都では、緊急事態宣言が解除される前から、感染者数が下げ止まったなどと危機感を煽って見せている。折角、菅首相の肝いりで大型ワクチン接種会場を設けても、予約が一杯にならなかった時期があったし、大学で接種を開始し始めると「青年層では仮令感染しても重症化しないと聞くから、接種はしない」などほざいた学生がいたのを報道してみせる始末だ。

私は彼らマスコミはそういう伝え方をするのならば「若者は免疫力も抵抗力の高齢者よりは遙かに強いので、もし感染したとしても無症状である事が多いのだ。その点を自覚せずに出歩けば、無意識のうちに他人に感染させる危険性が高いから、外出の際には人混みを避ける等十分に注意せよ」くらいの警告してもバチは当たらないと思う。見方を変えれば、マスコミの好い加減な煽り方と報道の姿勢は、無意識で無自覚な感染の推進力となっているのだ。言い換えれば彼らが原因である「人災」であろう。

このような無益で有害なマスコミを抱え、その報道に煽られて菅内閣以下の中核となってオリンピック開催を推進しておられる方々は、要らざるご苦労を強いられているように、私には見えるのだ。IOCが中止か延期の意思を表明する訳がない状況下では、菅首相は「安心安全なオリンピックを開催して、ウイルスに勝ったところを見せる」と突き進まれる以外の選択肢が残されていなかったのだ。その心中を知ってか知らずにか、マスコミどもは野党と一緒になって妨害工作?に出ているようだ。故に私は「関係しておられる方のご苦労は察するに余りある」と言うのだ。

もしも、この先に東京都を中心にして不幸にも感染の再度拡大があるとすれば、それは前述したようにマスコミの要らざる報道姿勢が主体となって出現するだろう「人災」である。菅内閣の所為でも憲章通りに開催を推し進めようとするぼったくり男爵事バッハ会長の所為でもない。後難を恐れずに言えば「そのような事態が生じた責任は、無自覚な一部の国民が負うべきである」という事だ。そうとは言ったが、私はオリンピックがどのように展開するかは「やってみなければ分からない」と思っている。

いや、計画した通りに上手く行くか行かないかは、国民の自覚に懸かっているのではないか。国民に関係者の方々を支えてあげよう、ご苦労に報いようという意識が求められているのではないか。