チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

苔ドーム

2024年04月25日 05時10分28秒 | 庭からの贈り物

晴、13度、88%

 窓からの景色が高層ビルばかりの香港では部屋に室内植物を置いていました。一転して帰国したこの家は土に降りるのも一跨ぎ、窓からの緑が豊かです。冬越しをさせる植物を寒い間家に入れる以外は緑のものは「苔ドーム」だけです。

 香港でも「苔ドーム」を養っていましたが、苔の種類が違います。今の「ヤマゴケ」は5年を越しました。冬はやや緑が褪めますが、春の訪れと共に息吹きます。苔だけでも美しい緑を湛えていますが、不思議なことに私が手を加えていないのに「南天」や雑草が生えています。苔が持ち運んできたものか?苔の下に置いた土に混ざっていたものか?芽が出始めると、正体がわかるまで様子を見て来ました。「南天」はドームの天井に届いて突ペンが湾曲しています。春の新芽が吹く前に古い葉を落としました。この「南天」はおそらく庭の「南天」です。

雑草は冬には姿を消します。この数週間でこんな姿になりました。水遣りは数ヶ月に一度です。ドームを被せているので、自分たちの出す水分をうまく循環させています。日の当たる縁側に置いている「苔ドーム」は気温が上がるとドームのガラスの内側に水滴が光ります。朝日を浴びたドームは水滴と共に美しい緑に輝きます。

 香港の時は「スギ苔」でした。小さな雑草が一緒にこんもりと垂直に背を伸ばしていました。日本の「苔庭」のイメージがある今の「苔ドーム」とは趣が違いました。明るい南方の「苔ドーム」でした。

 苔を敷いただけで何一つ手をかけていないのに「苔ドーム」は一人で成長しました。一人で「苔の世界」を作ってくれました。小さな「苔ドーム」の宇宙です。

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バラの自生

2024年04月16日 05時15分27秒 | 庭からの贈り物

晴、16度、94%

 春になると地面に芽生えがたくさん見られます。雑草も種蒔きした植物も同じように緑の頭を地面から出します。種を蒔いたものでなければその芽生えを見ても「なんだろう?」と何の芽生えかわかるまでしばらく様子を見ます。

 「こぼれ種」で繁殖する植物も多くあります。3種類あるうちの一つのラベンダーはたくさんの「こぼれ種」から次世代を産みました。 「もみじ」は二本ありますがそのうちに一本は「こぼれ種」で次々に芽生えます。 ラベンダーともみじが同じところから芽を出しています。人間の力を借りずに子孫を残そうと懸命です。

 なんの芽か分からずにしばらく考えるものがありました。時には鳥が種を運んでくることもあり、庭にないものも芽生えます。判断しかねて1年経ったこの緑、 このちょうど上に這っている「つるバラ」だと判りました。親と同じ形の葉にランナーまで伸ばしています。石垣の上にも同じ芽を見つけました。「つるバラ」の自生株は2つになりました。

 この春芽生えた植物、 この大きさになって「野バラ」の芽生えだと判断しました。白い花を咲かせ赤い実をつける種類です。同じバラですが「つるバラ」と葉の色艶が違います。

 手を加えずに放任していても芽を出すもの「枇杷」「梅」「花蘇芳」「榊」「ローズマリー」。私の目も慣れて来て即座に判断できます。大抵は親木の足元に芽生えます。まるで雛が親鳥の羽の下にいるようだと微笑ましい。

 種を自分で飛ばして次の世代を作る植物、ハイブリットと違い自然の強い力を見る思いです。春は植物から力をもらいます。

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冬咲きニオイカズラの赤い実

2024年04月04日 05時26分07秒 | 庭からの贈り物

雨、14度、95%

 「ハニーサックル」と呼ばれるスイカズラの仲間は初夏に香りの良い花を咲かせます。花火のように大きく開く花はどの色も目を惹き、匂いに釣られて寄って行ってしまいます。今月のテーブルクロスがその「ハニーサックル」の柄です。

 庭には数本カズラを植えました。香りの良さでミツバチが集まると聞いたからです。つた状でない「冬咲きニオイカズラ」は真冬、2月に花を咲かせます。「ハニーサックル」よりうんと小さな花です。 家から一番遠いところに植えているので、寒さを理由に繁くは足を運びません。金銀と呼ばれる花色は冬空の下、枝にみっしりと花をつけます。近寄れば、あまい香りです。 寒い最中ですが昼間はハチが寄って来ています。このハチたちはどこで生き永らえているのかといつも不思議に思います。花が一番見頃な頃は、残念なことに薄茶色の枯葉が枝に残っています。花が終われば新芽が吹き始めます。花の季節が終わった「冬咲きニオイカズラ」に今年初めて赤い実を見つけました。 まんまるな薄皮の実です。鳥たちが見向きもしません。一つ齧ってみました。酸っぱい水っぽい実です。

 真冬でもハチは飛んできます。いい香りで花はハチを呼びます。今年はハチのおかげで「冬咲きニオイカズラ」が可愛い実をつけました。

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いちじくとアールグレーのジャム

2024年02月11日 05時00分35秒 | 庭からの贈り物

曇、5度、67%

 昨年も庭のいちじくがたくさん実をつけました。ドライいちじくをたくさん作りました。市販のものよりしっとりしたドライいちじくです。早く使い切ろうとジャムにしました。

 濃く煮出したアールグレーの紅茶にドライいちじくをしばらく漬けて、砂糖を足して煮るだけの簡単なものです。ドライイチジクはフレッシュな時より甘みが強いので足す砂糖の量は控えめに。とろりとして来たら最後に「オールスパイス」をクラッシュして合わせました。いちじく、アールグレー、オールスパイスの香りが一気に立ち上がります。

 保存用に瓶をアルコールで消毒して熱いうちに詰めて蓋をしました。 すぐに食べる分は小分けします。 

 保存性を高めるためにいつもは「リキュール」などを足します。今回は最後まで「赤ワイン」を入れるか迷いました。いちじくと「赤ワイン」はいいコンビです。「オールスパイス」を足そうと決めたので赤ワインは取りやめました。どのスパイスを使うか?アールグレーの中でグツグツ言ってるいちじくの香りと相談します。一瞬「八角」が頭を掠めました。「う〜ん、香りが強すぎる。でもエキゾチックなジャムになるなあ。」控えめで名前通りに全てのスパイスの香りを持つ「オールスパイス」を粗く潰した状態で入れたのは正解でした。「オールスパイス」の粒が口に当たることを想定しています。

  パンに乗せるといちじくの粒々、ドライですので皮の部分がころりと残っています。「赤ワイン」を入れずともいい色に仕上がりました。口に入れると、いちじく、オールスパイス、アールグレーの順で香りが口に広がります。アールグレーは煮出して濃い液体を使います。たくさんの茶葉で短時間で煮出します。長く置くと紅茶の渋みが出ますから要注意。どのスパイスを使おうかと悩む時間が楽しい。その香りが思い通りにマッチすると大喜び。そして、「ああ、美味しい。」といただきました。

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みかんの皮をお風呂に

2023年11月11日 05時29分56秒 | 庭からの贈り物

曇、15度、76% 

 庭のみかんが10個ほど実をつけました。 みかんの季節です。先日、「波佐見」に行った折みかん産地の佐賀を横断しました。遠目にもみかん畑は黄色い笑いが聞こえてくるようでした。主人と「我が家のみかんがたくさん実をつけるのは何年先かね?」と話しました。

 みかんがテーブルの上に盛られる季節は毎晩のようにお風呂にみかんの皮が浮かびます。みかんの皮を少し干してカラカラにしたらサラシに包んでお風呂に浮かべます。 レモンの皮は香りはいいのですが酸味が強いせいか肌荒れを起こす人もいるそうです。みかんは香りも肌への刺激も穏やかです。柑橘類の皮には油脂分も含まれていると聞きます。私は小さい時からお風呂に浮かぶみかんの皮の香りが好きでした。まして庭のみかんです。皮までも愛おしく感じます。

 夜にはみかんがたくさんなっている夢を見ました。「大きくなっておくれ。」

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風船カズラ

2023年10月10日 05時00分39秒 | 庭からの贈り物

曇、21度、74%

 7年前帰国した時に友人がたくさんお種類の種を送ってくれました。その中の一つが「風船カズラ」です。夏には細いツルを伸ばして小さな白い花をつけます。そして気付かぬ内に緑の風船をつけてくれます。この風船が茶色に枯れる頃には、中に白黒の種が入っています。翌年もその翌年も種蒔きせずとも零れ種からたくさん芽生えてくれました。いつも茶色に枯れるまでそのままにします。11月の初め頃まで茶色の風船がフェンスに絡まっていました。

 今年は我が家の庭の勢力範囲が変わって来ました。昔からあった「西洋ツタ」が盛り返して裏庭のフェンスを埋め尽くしました。芽生えた「風船カズラ」はいつの間にやら消えてしまいます。ひと月前、北側の庭の地面の真ん中に小さな芽生えを見つけました。毎年見て来たので間違いありません、「風船カズラ」です。踏みつけないように様子を見守りました。小さな白い花に気付かなかったのに、昨日、緑の風船を2個発見!今年の庭の初の緑の風船です。 季節は10月半ば、「よく頑張ったね。」この緑の風船が枯れて破れてなくなるまで地面の真ん中でに置いておくつもりです。

 小さな庭ですら手を入れないと自然は強い者が繁殖します。庭の蔦の種類は7種類ほどあります。木々と違いツタを広げる植物は特に勢力範囲の抗争を繰り返します。この夏「風船カズラ」「マルバルコウソウ」が弱者でした。大丈夫、そんなこともあろうかと、種をとってあります。来春は種蒔きで「マルバルコウソウ」「風船カズラ」を復活させるつもりです。

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月桂樹パウダーを作る

2023年10月07日 04時57分43秒 | 庭からの贈り物

曇り、20度、68%

 庭の月桂樹もぐんぐん伸びます。春に一番上の新枝を切らなかったばかりにこの夏で古木の「もちの木」に追いつくくらいの高さになりました。植えて6年目、真っ直ぐに真っ直ぐに伸びるその姿は美しいのですが、一番上の飛び出た枝を払ったのはひと月前のことです。綺麗な姿をそのまま床の間に生けました。元気がなくなった頃を見計らってハーブ用に乾燥させました。台所のカゴに放置するだけで完成です。 これからの季節、煮込み物に大活躍します。たくさんできるので友人知人にもお裾分けします。生のままの月桂樹も使いますが、乾燥ものとは香りが違います。

 形の不揃いな葉っぱを今回は粉末、パウダー状のスパイスにしようと思いつきました。ケーキやクッキーの香り漬けです。初めブレンダーで粉砕しましたが、パウダー状には程遠い。そこで先日の「石臼挽き山椒の粉」を思い出しました。「石臼があるわ!」インドなどでスパイスをすり潰す石臼です。 これに入れてゴリゴリと挽きました。枝の屑などをふるいにかけて取り除き粉末だけを集めました。

 きれいな緑のパウダーです。香りもグッと濃縮されています。手間をかけた甲斐があります。今日はこのパウダーを使ってケーキを焼くつもりです。月桂樹の香るケーキです。

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オリーブの収穫

2023年10月04日 04時51分45秒 | 庭からの贈り物

晴れ、21度、81%

 毎日見ていたオリーブの木ですが、朝の気温が急に下がって紫色が増えました。急いで収穫。我が家のオリーブの木は切っても切っても高くなりました。梯子をかけずに取れるところまで取りました。手のひらいっぱい。上を見上げるとまだたくさん実がついています。庭側の実は取れますが、フェンスの外に出たものは梯子をかけても取れません。2メートルを超す石垣の上にあるフェンスです。無理は禁物、今年は手のひらだけで諦めます。

 小豆島のオリーブ農家の方が「自分の背丈に合った大きさに育ててください。」と言っていた言葉を思い出します。2本あるオリーブの木ですが、実をつけるのはフェンス側の木の方が多いのも困ったことです。極寒の2月に剪定します。その時は下枝を払わずに工夫しなくてはと今から頭を痛めます。

 オリーブの実はすぐには食べられません。えぐい、渋い。塩水であく抜きをします。やや濃いめの塩水を毎日取り替えてふた月近く時間がかかります。今年は小さい瓶です。 あくぬきが終わったオリーブは薄めの塩水につけたまま冷蔵庫で保存します。半年は美味しくいただけます。

 今思いつきました!今日は木を揺すって実を落としてみます。落ちた実を下の道に取りに行こう。頭の中でアーモンドの収穫風景が浮かんだのです。うまくいくかな?

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苗のお嫁入り

2023年09月21日 04時57分36秒 | 庭からの贈り物

曇り、29度、78%

 庭の木たちは自分で種を飛ばして子供を作るものがあります。枇杷、紅葉、どんぐり、南天、もちの木、時計草、榊、サルビア、石蕗、どれも気付くと周りに小さな芽出しが見られます。うまく育たないものもありますが、こぼれた種から芽生えるものは、質が強いものが多いようです。

 南の庭の東西の両フェンスを覆う「時計草」 東側の白い花を咲かせる「時計草」はこの夏たくさんの子供をつくりました。 西側の「時計草」とは葉の色も花の色も葉の厚みも違います。熱帯の植物ですが、冬も緑を保ちました。

 白い花を咲かせ赤い実をつける「榊」は落ちた実から梅雨過ぎに芽が出ます。 赤い実ですので「本榊」ではありません。今は赤くなる前の緑の実です。

 欲しいという友人がいます。暑い夏を避け、9月に入る前に育種ポットに「時計草」の苗と「榊」の苗を移しました。半月経ち根付きました。いよいよ友人宅へ送る準備です。

 ゆうパックで約1日で着きます。 関東の土に合うかしら、少し心配です。種を蒔いて育てた苗ではありません。それでも我が家の庭の子供です。箱の蓋を閉めて荷造りを終わりました。まるで苗をお嫁に出す母の心境です。

 今日の遅くても午後には着くはずです。知らない土地で元気に育ってね。

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オリーブ

2023年08月21日 04時58分50秒 | 庭からの贈り物

晴、28度、85%

 お盆休みで孫娘たちが2週間近く滞在しました。暑い毎日でした。帰って行って庭を見ると、木々が鬱蒼としています。気持ちに余裕がないと庭をゆっくり見ることもありません。我が家の木の成長は私が切っても切っても追い付きません。「ユーカリ」「オリーブ」「ローリエ」は殊の外です。

 「ユーカリ」を切りました。お次は「オリーブ」です。小豆島のオリーブ農家の方が「自分の手に負える大きさに整えるといい」と話していたのにこの春の刈り込みは緩かったようです。見上げるほどに伸びました。すでに実をつけています。刈り込みの適時は春前です。でも切ることにしました。実のついていない大枝、今年伸びた枝を切るつもりですが、小枝が邪魔するので数本落としました。かき集めていると、小枝に膨らみ始めたオリーブの実がついています。昨年より大粒です。父母に供えました。 「オリーブ」の横にある「ローリエ」はまっすぐに立ち上がる新枝が美しいので置いておいたら数十センチ以上伸びています。気温が上がってきたので、こちらは次回切ります。その横の「レモン」は春先の刈り込みで程よい高さを保っています。 青いレモンがいっぱいです。

 実をつける木の剪定は難しい。「いちじく」の木の整え方を間違っていたようです。高さを抑えるように整えるのが基本だそうです。「いちじく」は今が収穫盛り、この冬に低めに刈り込むつもりです。

 庭の木からの贈り物は放って置いても受け取ることができません。水遣りや肥料を施す必要はないけど枝の整え方一つで収穫が増えるそうです。

 今年の「オリーブ」の収穫はいつになるかしら?「レモン」も12月には黄色になるはずです。実をとるときの喜び、掌に実を乗せたときの感触、口にいれる幸せ。土、お日様、雨に感謝しながら、収穫の日を待ちます。

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