チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

端っこクロワッサン

2019年10月31日 04時00分51秒 | パン

晴、12度、81%

 暑い夏にはあまりクロワッサンを食べたいと思いませんでした。しかも作るとなると、バターが溶け出してくるので冷房を効かせていても生地がダレてしまいます。ひんやりした空気が漂ってくると私にとってクロワッサンの季節です。

 お家で焼くので焼き上がりの熱いところを食べることができます。フランスパンとクロワッサンに限り焼き上がりのパンが一番美味しい。幾重にも層ができるように生地を折りたたみます。長方形に伸ばした生地から二等辺三角形にしたものを切り取ると、どうしても端には二等辺にならない生地が2つ残ります。残った生地も形作って焼きます。お店では商品にならない「端っこクロワッサン」です。 こちらが二等辺三角形に切ったクロワッサン。 こちらは「端っこクロワッサン」の断面です。不恰好ですが、端っこクロワッサンは真ん中よりバターが多く感じます。 均一に巻けないので、綺麗な層が出来ません。

 焼き上がりに頬張るのは、決まって「端っこクロワッサン」です。いつもはオーブン前でパンが焼けるのを待つココさん、昨日はバターの香りが家中に充満しているのにベットで寝ています。しめしめと一人で食べていると、やって来ました。 「そりゃあ美味しいもんね。」

 「端っこクロワッサン」のこれまた両端は、バターがジュワッと滲み出て来ます。ここだけはココさんにもあげません。私専用です。

 お家だと好みのバター、好みの粉でクロワッサンを焼くことができます。そう言ってもクロワッサンは毎日では飽きが来てしまいます。やはり私の定番は小さなバゲットです。

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ツワブキの花

2019年10月30日 04時02分49秒 | 庭仕事

晴、16度、69%

 ツワブキの黄色い花が咲きました。昨年は花をつけませんでした。葉っぱだけのツワブキを見て主人が聞きました。「これ何?」座敷の縁側の沓脱ぎの石の真ん前に生えている緑の葉っぱです。きっと雑草と思って抜こうとしたのだと思います。「ツワブキよ。」と答えながら急に思い出しました。このツワブキ、私が小さい頃から正にこの同じ場所で花を付けていたのです。

 つまり半世紀以上、同じ場所で生き続けてきたツワブキです。改築中は現場の人に踏まれて葉も台無しになっていたかもしれません。たくさんの木を切り、新しく植栽した木もたくさんです。ツワブキなんて目にくれていなかったことに気付きます。

 私が小さい頃からずっとここにあったツワブキは根を残しながら今年また花を咲かせました。どんな思いを抱いてここに根を張っているのかと、黄色い花に元気をもらいます。

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工芸茶 マリーゴールド

2019年10月29日 04時00分29秒 | お茶

曇、15度、69%

 香りをつけた中国茶といえば「ジャスミンティー」、中国の「工芸茶」の起こりはこの「ジャスミンティー」だと聞いたことがあります。つまり香りをつけるという一手間かけたお茶です。その後、様々な花を芯に白茶の葉で包みお湯の中で花咲かせるものが出来たのだそうです。ガラスの器の中で開いて行くお茶の蕾を見る時間は静かに過ぎます。

 日本ではカーネーションを芯にした「工芸茶」が母の日のプレゼントにされていると知ったのは今年の母の日のことでした。日本らしい贈り物の仕方です。母の日に息子さんご夫婦から贈られた貴重な「工芸茶」を友人が分けてくださいました。中国でも「工芸茶」はお高いお茶です。

 お茶の産地福建省で作られる「工芸茶」、花色を生かすためにはお茶の色が濃くては見栄えがしません。そこで細長い銀の葉を持つ「白茶」が使われます。 熱々のお湯を注いでゆっくりと花開くのを待ちます。外の「白茶」の葉が開き中の花の蕾が見えます。よく使われる花は真っ赤なバラです。今回いただいたのはオレンジ色のマリーゴールドでした。しかも大輪です。しっかりと開くまで時間にして8分ほど。他のお茶を入れる時とは違いゆっくりとお茶のグラスを見つめて待ちます。

 そういえば中国の人たちはお茶を入れるのにせかせかとしません。丸い急須を前にのんびりと葉っぱが開くのを待ちます。決まりごとなど少ない中国のお茶の入れ方です。以前は空き瓶にお茶の葉を入れお湯を注いで蓋をして持ち運んでいる人をよく見かけました。時間の流れをお茶と共に過ごす中国人です。

 いただいたマリーゴールドの「工芸茶」はスッキリとした深い味があります。口元にグラスを寄せるとマリーゴールドの甘い香りがしました。一服にふさわしいお茶でした。

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早朝の景色

2019年10月28日 04時00分20秒 | 日々のこと

晴、13度、84%

 朝は早く起きます。まだ眠っている人には見れない景色を見ることが度々です。満月も夜と朝では趣が変わります。特に空模様は一日として同じものがありません。静寂の中、気温も低く身体も心も整えられます。

 昨日の朝焼けに見える新宿の街です。この赤い色が刻々と変わる様子は見事でした。そして日が登るにつれて赤は散ってしまいます。時間にして10分ほど、一番綺麗な瞬間は5時半でした。マンションの下の公園にはポツポツ人影もあります。私と同じようにこの朝焼けを写真に収めている人もいました。

 東京の家の近くにはたくさんのお寺があります。しかも木立が立派で緑の景観を見せてくれます。朝の散歩で通るこのお寺、 日が登ると竹箒の音が静かな境内にこだましています。禅宗のお寺でしょう、昼間でも賑わうお寺ではありません。敷地が広く、 道の両脇を占めています。6月に初めてこの道を通った時、青楓の並木が涼しげに迎えてくれました。あとひと月、きっと色づき始めた楓に道が彩られると思います。 本堂横には小さな滝もありご覧のような緑の深さを見せてくれています。お寺関係の方のお墓でしょうか、一角に小さくあります。 中を覗くと猫さんが数匹います。一つのお墓の上には黒猫の像が彫られています。一瞬生きた猫かと思うほどでした。この猫の逸話を調べてみたくなりました。

 綺麗な朝焼けを見て、静かなお寺の道を歩き、ここ数ヶ月胸に抱えていたものをどう収めるべきかスッキリと頭が整理されました。胸にあった感情を頭の理性でけじめをつけられそうに思います。2時間ほどの間に自分がしなくてはならないことがはっきりと見えてきました。目からもらう美しさ、耳に響く静けさ、早朝の空気の匂いは格別です。モヤモヤしていた自分にきっぱりと思いが決まった時でした。3週間後、赤く染まった楓が迎えてくれると思います。

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かくれんぼ

2019年10月27日 04時00分26秒 | 日々のこと

曇、16度、74%

 昨日は午後息子一家と新宿で待ち合わせしました。今月初めの上京の時はお嫁さんがお仕事で会うことが出来ないまま、今回は主人が仕事でいません。みんな一緒に顔を合わせるのがだんだん難しくなってきました。お夕飯をお外でと思っていました。東京の家は椅子の数や食器、調理器具が少ないので満足なものができません。でも、「やっぱりお家がいい!」と言うのですっかり暗くなって家に戻りました。日本の東の日暮れは西に比べて早く感じます。

 家に戻る間、ずっとお父さんの胸に抱かれて寝ていた孫娘はご飯前から元気いっぱいです。「じゃじゃは今何処にいるの?」とこの家は主人の住処だと認識しています。来春には小学一年生です。食事もそこそこにお遊びが始まりました。一人遊びに飽きたのか、「遊ぼうよ。」とお声がかかりました。始まったのは又しても全員総出の「かくれんぼ」です。

 何回繰り返したか?階下への足音も気にせず鬼を除く3人はあちこちに隠れます。ワードローブの上段に孫娘が隠れてることもあります。狭い部屋の中ですがみんな知恵を振り絞ります。カーテンの裏に隠れたり、椅子の上で服を被ったり、お風呂場の壁に張り付いたりとお嫁さんの隠れ方のユニークなこと。私はシンクの下のハッチに隠れました。小さいから出来ることですが流石に出てきたら身体が変な感じです。

 ずいぶん遅くまで遊んでしまいました。「楽しかったな。」バス停まで見送り一人家に帰りました。家にはまだ孫娘、お嫁さん、息子の余韻が残っていました。

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卵サンドを空港で

2019年10月26日 04時00分15秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、13度、71%

 東京に来るとは、いつもお昼前の便になります。ココさんを9時ちょうどに動物病院にお預けして空港に向かいます。お昼ご飯を空港のレストランで食べていました。どのお店もあまり美味しいとは思いません。スターバックスのラップサンドにも飽きました。そこで前回10月はじめの上京の時から、朝焼いたフランスパンで「卵サンド」を作って空港に向かいます。

 この「卵サンド」とスターバックスのコヒーがお昼ご飯です。売られているものよりたっぷりの「卵サンド」は意外にお腹持ちがいいことも知りました。作るのだって簡単。何より自分の口に合います。お腹がいっぱいになるので、飛行機に乗ったら離陸前には寝てしまいます。降り立った昨日の東京、小さな台風並みの悪天候でした。着陸前、雲の中を抜けるときはずいぶん揺れました。

 「卵サンド」を空港で食べるのもまだ続きそうです。

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暖かなお洋服をココさんもらいました。

2019年10月25日 04時00分25秒 | ここ

雨、18度、85%

 「お荷物が届きました。私のお洋服が入っていました。お母さんに着せてもらいました。すっと着れます。暖かです。嬉しいので、ココ座りをしてみました。懐かしい匂いがします。ありがとう。」ココ  

 寒くなり始めたのでココさんの服を点検しました。夏はせいぜいレインコートを着るくらいで洋服を着ません。ほとんどがモモさんからのお下がりです。つまり、友人のパグさん「豪ちゃん」のお下がりをココさんは着ています。豪ちゃんもモモさんも大きなパグです。小さなココさんには大きめ、洋服が苦手だったココさんは大き目なら着てくれます。そして別の友人がココさんにたくさんの服を作ってくださいました。お着物も含めるとかなりの数です。既に小さくなった物もあります。一度ココさんに会いに来てくださっています。その後ココさん、また大きくなりました。その様子を見てサイズを考えて作ってくださいます。

 今回はラグランの袖付きです。袖付け周りもゆったりとしています。可愛い花柄とドットのコンビです。襟にファーが付いているように見えますが、これはココさんの自前のファーです。この冬のココさんの防寒着は準備万端。母親の私はまたしてもズボラに何も買ってあげませんでした。友人たちのおかげでこの冬もココさん快適に過ごすことが出来ます。ありがとう。

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ダニエルグレイグとコリンファース

2019年10月24日 04時04分01秒 | 映画

雨、17度、91%

 来年上映が決まった最新の「007」の撮影状況などをインスタで追っていました。先日、ひょっこり出て来た画面がこちらです。歴代の「007」の中で最も「007」らしいと私が思うダニエルグレイグと「キングスマン」でやはりスパイを演じるコリンファース。好きな俳優二人です。好きですがこの二人を比較したことがありません。こうして並べてみると、ダニエルよりコリンファースの方が素敵に見えます。

 ハリウッド映画に出ているお二人ですが、共にイギリス人です。「イギリス人が私の好みかしら?」お歳もほぼ同じ歳。背はコリンファースの方が高いそうです。世界的にもファンの多いお二方、私などがあれこれ言う必要はありません。時として弱いところが垣間見られるコリンファース、絶対に強いイメージのダニエル。コリンファースの声はくぐもって聞こえ辛いことがあります。ダニエルの声は低くても何処までも届きそう。

 二人に共通することといえば、スーツ姿の美しさです。トムブラウンの最新スーツを着るダニエル、仕立てのいい英国スーツを着るコリンファース。女ですから惚れ惚れと見ます。時折、私服のお二人のスナップも見かけます。何処にでもいそうな50代の男性に見えますが、そこは世界的なスターの要素が見え隠れ。「どちらもいいわ。」

 雨が降り出しそうな午後、この一枚の写真を見ながら思いを巡らす60代のおばさんです。

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「月の満ち欠け」佐藤正午

2019年10月23日 04時00分29秒 | 

曇、18度、81%

 30年日本を離れていました。住んでいた香港には小さくとも日本の本屋もありました。ところがこの20年以上私が読んで来たのは海外の新作の英語の本ばかりでした。日本の新聞もとていましたが、「直木賞」「芥川賞」などに学生の頃のような興味がありませんでした。

 先日、新聞一面の本の広告に2017年に直木賞をとった本が岩波文庫から出ました、とあります。岩波文庫といえば古典に近い初刊から10年以上経ったものしか入れないのではと一人固定観念を持っていました。「たった2年前の「直木賞」受賞作が岩波文庫!」と驚きました。作者の「佐藤正午」さんは全く知りません。きっとクラシックに近い本の内容だろうと、買い求めました。

 「直木賞」の受賞作ですからストーリーは省略します。同じ名前が繰り返し出てくるので途中一度頭の整理をしました。一気に読める、確かに面白い話でした。こんなこともあるんだろうあと道行く人を改めて眺めたりします。

 日本に帰国以来、私が留守をしていた30年間に文壇にデビューした作家の本を数冊読みました。どうもしっくりと心に響きません。30年間というブランクの大きさに気付き始めました。取り上げる題材、言葉の使い回し、心に馴染んでくれません。そんな理由から帰国後求めた本は始末しました。

 「月の満ち欠け」を読んでいる最中に「佐藤正午」さんについて調べようとPCを開けました。一つお年が上の方です。同じ年代若しくは年上の方が書く本には心が寄せられます。この本に少しならず心が動いた理由の一つに昔の歌謡曲が出て来ます。やはり同じ年代を生きて来た作者だと安心感が生まれます。

 「岩波文庫に初刊から2年目で入った本」という謎を突き止めようと求めた本です。読み終えて数日、その答えはまだ見つかりません。この本は手元に残しておこうと思います。ただ、この「佐藤正午」さんの別の本を買って読もうとは思わないのはこれまた何故でしょう。

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チキンの粒マスタード煮

2019年10月22日 04時00分05秒 | 昨日のお昼ご飯

晴、15度、88%

 チキンを粒マスタードで煮ただけの簡単おかずです。お野菜もざっくり切った玉ねぎに隠し味のにんにく少々。一口サイズい切ったチキンより一枚のまま煮込んだ方がチキンがしっとり仕上がります。少しだけ皮目を焼いて玉ねぎと一緒に煮ます。しっかりと粒マスタードのお味をつけたければ初めから粒マスタードも入れます。量は使うマスタード、好みで味見をしながら。 

  30年来粒マスタードはこのポメリーの物を使っています。初めて買ったときは、赤いロウの上手な取り方がわからずに主人と二人で時間をかけて削ぎ取りました。やっと蓋が開いた時には赤いロウのクズが粒マスタードの上に散っていました。最近では温めて手早く開けるコツが分かって来ました。

 マスタードというと日本の辛子を思い浮かべます。和辛子と違って、鼻に抜けつようなツンとした感じはありません。ワインビネガーを使う粒マスタードは口をさっぱりとしてくれます。メーカーによってずいぶん味も違います。酸っぱさが少ないのがポメリーです。黒い蓋の瓶入り「マイユ」はやや酸っぱさが強く感じます。はちみつ入りやラズベリーのジュースで仕立てたピンクの粒マスタードもあります。グリルしたソーセージに使うとビネガーの酸味で脂っこさが程よく緩和します。ラムラックを焼くときには表面にたっぷりと塗ります。ラムの脂濃さが和らぎます。ドレッシングを作るときはお酢代わりに使います。

 粒マスタード煮のチキンはマスタードいっぱいのスープも美味しくいただけます。スープに深みを出したいときはほんの少し生クリームを垂らすと、また違ったお味になります。

 ポメリーのこの入れ物、赤いロウ、コルクの厚み、ラベル、ずっと変わりません。我が家にはこの空いた入れ物がゴロゴロとあります。花を挿すこともありますし、東京の家ではスプーンやホークが立っています。柔らかな味のマスタードは料理の枠を広げてくれます。

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