チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

黒い土の器

2015年06月30日 05時39分06秒 | 身の回りのもの

晴れ、29度、79%

 一時期、白い器が基本だとしきりに言われていた頃がありました。洋食器ならホテル仕様の真っ白な一揃い、また和食にも洋食にも使える無印で売っているような白い食器です。生憎、主婦歴38年のこの私、そのありがたい言葉に背を向けてきました。白い特に磁器の食器は、清潔感と緊張感があり好ましく思います。と、手に取ってみるのですが、私の料理の技量では、お皿様になりかねません。ヘタクソでも料理あってのお皿です。

 私が育った家庭は、殆ど料理をしない母でしたが、土ものの食器ばかりがありました。それが嫌で嫌で、ひとり生活が始まると、まず集め始めたのが、磁器の和食器です。染付け、絵付け、見るばかりか求めた器に何を盛ろうかと考える楽しみもありました。まだ38回しかお正月を自分で調えていませんが、特にお正月に向けての食器選び心が弾みます。いつの間にやら、和食器も洋食器も自分の料理の背丈にあったものが揃っています。料理の量加減、彩りを考えると、どの器と即座に決まります。

 お客様を迎えるときばかりではありません。毎日主人と二人だけの食卓が、少しでも楽しければとの思いです。日本のように食材、花や木から季節感をもらえない香港に住んでいます。ですから反って、季節を意識することもあると感じます。和食、洋食ばかりではなく中華だって、エスニックだってと、欲張って料理をしても、手持ちの食器のあれにとすぐに手が伸びます。

 二人だけの食事のときでも、やや大皿に盛りつけて好きなだけとっていただきます。暗い食卓は嫌ですが、黒の土ものの器の懐の深さに助けられます。ザックリと盛り付ける、しっかりと受け止めてくれる。頼もしい器です。見出し写真の片口は、24センチほどのやや大振りのものです。黒は、緑も白も思いのほか映えます。真っ白な磁器は持ちませんが、粉引きのまろい白の器に盛り付けたときとは、存在感の大きさは黒の方が勝ります。

 黒の器は、 この他に塗りの黒。片口以外の3つの器はイタリアのペロションさんのものです。そうそう、黒の塗り椀に持った真っ白いご飯は、これ以上無いと思うほど美しく見えます。

 ホテル仕様の白い洋食器は、ホテルの清浄感、真っ白のテーブルクロスに真っ白なナプキン、そしてピカピカのシルバ−のカトラリーがあって初めて、その持ち味が際立つように思います。洋食器には真っ黒はありません。そんな時、ペロションさんの薄手の黒を何処かに置くと、テーブルの上が引き締まります。

 黒い土ものの器はお勧めです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モモさん 11歳と5ヶ月

2015年06月29日 05時41分10秒 | もも

晴れ、28度、82%

 自分が還暦を目の前にしている現実を、ふむふむと考えていると、いつも家の中では直ぐ隣で寝ているこの方もまた、随分とお歳になったと気付きます。お家にいる間は殆ど寝ています。ご飯を食べて、ネズミちゃんと遊べば直ぐにゴトン。

 この方、はい、モモさんです。お外のお散歩、日に2回は欠かしません。おトイレも兼ねていますが、犬のお友達に会えますし、ぷらりぷらりとマーキングをして廻ります。我が家は斜面に建っているので、お外に一歩出れば坂の上り下り、階段の上り下りが待ち構えています。しかも、この香港、行けども行けどもアスファルト。夏は熱くなったその道を歩きます。お顔がそのアスファルトの道にぐっと近いモモさんは、反射熱で息を吸うのも大変なはずです。その上、あのお鼻ですからね。

 5歳前後に一度に後ろ両足の関節を傷めました。痛みもひどくて、歩くのも苦しく、巻き上がったしっぽは垂れっ放し。見るも無惨なモモさんでした。手術とも言われましたが、月一度の注射と階段、坂、ソファー、ベットの上り下りは抱えての数ヶ月、いつものモモさんに戻りました。それでも、散歩で足を使います。無理が来る前に、犬用の乳母車を買うつもりでいました。好きなだけ、お外に連れて行ってあげることが出来ます。歩くより遠くまで連れ出してあげれます。そう思いながら、未だに買わないでいます。

 夕方の散歩の時だって、まだ暑さが残る中、なんだ坂こんな坂、と坂道を上るモモさん。「ゆっくり上りなさい。」という私を引っ張って、階段を駆け上がるモモさん。前足より細い後ろ足を後ろから見ている私は、その姿が健気に思えます。朝の散歩の小さな水路では、 こんなお顔をして、お腹を冷やしています。

 でも、早晩、例の犬用の乳母車は必要です。私の家のデスクは、2人が並んで座れる長さで、ローラーの付いた椅子が2脚並んで置かれています。その一つに私が座ってPCに向かっていると、もうひとつの椅子にはモモさんが必ず寝ています。最近、乳母車の練習と称して、ローラー付きの椅子にモモさんを乗せて家の中を動きます。なんだか居心地の悪そうなモモさんです。主人のベットに横付けしました。 「さあモモさん、これならベットに飛び乗らなくてもいいね。楽だね。ベットにどうぞ。」よく事態が掴めていないのか、次の瞬間見ると、 この状態でした。

 いつか、モモさん用の乳母車が我が家にやって来る時が来ます。それまで、元気に歩こうね。モモさん11歳5ヶ月、11歳6ヶ月に向けて行進中。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

六十歳 還暦

2015年06月28日 05時46分02秒 | 日々のこと

雨、27度、90%

 作家のカズオイシグロさんをずっと同じ年の方だと思ってきました。読み終わった本の奥付で、六十歳と年齢が出ていました。あらら、随分私よりお歳が上だわと思います。その数日後、「ご主人がもうすぐ六十歳ですが、ご帰国ですか?」と知人からメールをもらいました。確かに主人、この8月で59歳、来年になれば六十歳です。そしてこの私、主人と同じ年、早生まれですからやや六十歳になるには時間がありますが、大した違いではありません。作家のカズオイシグロさんと同じ年ではありませんでしたが、随分お歳が上でもないと気付きます。

 人様に年を隠すようなことはありません。ちゃんと58歳ですと申し上げます。58歳、2年すれば六十歳。明白なことですが、遠くの方に霞んで見えている数字でした。会社勤めをしていませんので、定年退職まであと何日などと繰ることもありません。現実味がない、実感が湧かない、自分が六十歳を迎えることがどうも見えてこないのです。

 でも、鏡の前に立てば、しみも白髪もしわもある自分の顔がそこにはあります。毎日見ていますから、急に歳をとったわけではありませんが、10年前に比べれば、目尻も下がって来ています。体の衰えといったら、ここにきて急に眼鏡を必要とする場面が多くなりました。ずっとかけているのではなく、鼻眼鏡。鼻の頭にのっけて、面倒なときは頭にのせています。体の何処かに痛みがあったり、不自由はまだありません。大きな病気も今のところ心配なさそうです。身体的なことは自分が一番よく解ります。自分自身には隠しようがありません。歩く速さも、走る速さも随分遅くなっています。今の歩く速さは今の自分に一番合ったものだと、過去と比較しないことにしました。体に、無理をさせないコツを掴み始めています。

 精神的にも、本を読む集中力が落ちたと気付きます。物事を続ける気力が落ちたと気付きます。こればかりは非常に焦りました。ところが不思議なもので、好きなことなら、いつまでも続けることが出来、好きなジャンルの本なら、集中して読んでいます。

 こんなふうに、自分自身を洗いざらい見直してみます。するとマイナスの方向ばかりが目立ちます。年を重ねることは面白くないことばかりです。そんなことはないなあ、この所とても気持ちが落ち着いているのです。

 六十歳、あと一年と8ヶ月後にやって来ます。なんだか、六十歳という恐ろしいものがやって来るような気構えになりますが、何のことはなくいつものように朝目覚めれば六十歳になるだけです。若い時に比べれば、体力の精神力は下降気味、その下降気味の中でも落ち着きを見つけることが出来るのが60代なのかしらと思います。いや、人に寄っては、この六十歳を機に、またひと度、新しい力を付けるべく励む人もいるのでしょう。

 六十歳、暦を一巡りした還暦です。今と変わらぬ毎日を重ねながらその日を迎えます。そして、あまり変わらぬ毎日を重ねてその後を生活します。ただ分かっているのは、今までと同じ長さは生きられないこと。そして、先が見えているだけに、自分が少し見えて来ただけに、あれもこれもではなく、何かに向けて時間を紡ぐことが出来そうに思います。

 誕生日でもないのに、目の前に続く自分の時間と自分の後ろに残した自分の時間を考えた数日でした。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SEED BOMB 種爆弾

2015年06月27日 05時36分44秒 | 日々のこと

曇り、29度、82%

 ミツバチの大脱走、養蜂箱から大量の働き蜂が一遍に全員姿を消す、奇妙な現象が起こり始めたことを、10年ほど前にアメリカのニュースで知りました。蜂の死骸も見られません。巣箱には、幼虫、女王は残されたままだったそうです。蜂は非常に帰巣本能が高い生き物で、同じような巣箱ですら見間違わないそうです。その働き蜂が、一度にいなくなる、一体何が起こったのでしょう。

 もちろん養蜂家は痛手を受けました。そして金額にするとその養蜂家以上に痛手を被ったのが、アーモンド、リンゴ、梨などの農家だったと聞きます。アメリカの広大な農園では人工授粉などしていられません。蜂さんに受粉をお願いするより仕方がないのです。この現象、アメリカにとどまらずヨーロッパ、そして日本にまで及んで来ています。

 確か、数年前までハーゲンダッツアイスクリームは売り上げの一部をミツバチの養成に寄付していました。蜂が作る生態系の維持費です。食物連鎖、私たちの目に見えない所で、様々な要素が絡み合い一つの食べ物が、やっと口に運ばれることを痛感します。

 先日買い物から戻って、袋の中を覗くと、布の小さな袋が入っています。あら、レジのお姉さん何か間違えて入れたのかな、と思って取り出しました。コロコロ玉のようなものが入っています。小さな紙のタグには、蜂の絵。「SEED BOMB」種爆弾、なんだかおっかないネーミングです。中からは、白い爆弾が2つ出てきました。

 小さなタグを読むと、リサイクルペーパーで出来た小さな爆弾の中には、植物の種が入っているそうです。土に埋めて水をあげて下さい、と書かれています。「蜂は、植物が好きですよ。」とも書かれています。

 この種の爆弾、他のものが芽を出した植木鉢の一角に間借りさせました。何分にも狭い出窓です。たった4日で、 4種類もの小さな芽が出ました。そうなんです、この種爆弾、何の種か書かれていません。芽を出して大きくなるまで、正体が知れません。しかも、一種類の種ではなさそうです。

 蜂の大脱走は「蜂群崩壊症候群」などと呼ばれています。原因は、遺伝子組み換えの植物にあるとか、農薬だとか、果てには携帯電話の発する電波だという人までいるそうです。ともあれ、緑を一人一人が守ることは、小さくとも蜂たちに住み易い場所を与えることが出来るはずです。

 狭い場所しかありませんが、種をもらうと、その数ヶ月後を想像して、嬉しい気持ちになります。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ナイキのラン」 アプリを使って走る。

2015年06月26日 04時54分06秒 | 日々のこと

雨、28度、90%

 走る人のためのアプリが沢山あることは知っていたのですが、そんなものね、などと興味を持たないでいました。4月の初めでしょうか、急に、そのランナーズアプリに心が動き始めました。走る距離や時間、ラップや心拍数まで管理してくれるという代物です。殆どのアプリは無料です。最もポピュラーな「ナイキのラン」をダウンロードしました。見出し写真、左の下から2番目の赤いアイコンです。

 使い方は簡単、走りはしめる時にスタートを押すだけです。初日、設定を初期のまま使うと、1キロごとのラップを音声で知らせてくれます。いや、うるさいのなんのって。走る場所も毎日同じ所です。時間だって、凡そどれくらいかかる知っています。このアプリで凄く面白いのは、時間や距離の記録ばかりでなく、走ったルートをGooglemapの上に再現してくれる所です。毎日同じルートですが、上り坂は赤く、平坦な所は黄緑、私のペースまで見せてくれます。

 18年同じ道を走っています。何か大会を目指しているわけでもありません。強いていえば、一日でも長く走り続けたい、ただそれだけです。走り始めた40代の初めは、随分と速かったように思います。今では、遅くなっているはずです。毎日変わらぬスピードで走っているつもりが、暑さや体調でかかる時間が違うことも分かりました。この18年間、一度も記録を付けたことがないのです。速さを記録すれば自分に枠をかけそうです。一日でも長くと思う気持ちは、早さや距離に縛られたくはありません。

 約3ヶ月、Googlemapの香港島の上を走る自分のルートを見るのが楽しみです。スタートから終点まで、ルートは動いてみせてくれます。

 凄く暑い日、手のひらも汗が滲んでいました。通常走っている間は画面はロックしています。その日は、家に帰るといつの間にかロックが解除されていて、画面にFacebookの友達リクエストの承認、というメッセージが表示されています。相手は古い古い友人です。走っている間に、どこをどう押したのか、古い友人に友達リクエストを発信してしまったようです。早速、承認ありがとうとお礼のメッセージを打ちました。

 こんなことがまたあっては大変です。早朝に走っていますから、寝ている方に電話するかもしれません。そこで、他のランナーの人がしているアームバンドを探しました。AppleShopには、iPhone6専用のものが売られています。買って帰り、早速試着。あれ?あれ?血圧計のベルトのようなマジックテープの部分がくっつかないのです。どうしたのかな、簡単なことでした。私の腕には、このテープ長過ぎたのです。マジックテープはしかるべき場所よりずっと先に付いてます。筋トレをなさった男性向きです。次に行ったのはナイキのShop。ありました、女性用と書かれています。 色もいい感じです。出し入れもAppleShopのものよりスムーズです。翌朝、腕に巻いて出かけました。いけません、この女性用もやや大きめで、走っているとズルズル落ちてきます。帰って来るときは、いつものように手に握っていました。

 「ナイキのラン」を使う前は何も持たずに走っていました。ただただ、毎日の自分の足跡がGooglemapに残る楽しさのためだけに、iPhoneを手に握って出かけます。アームバンドは諦めました。

 Googlemapの私の走ったルートが動くのを眺めながら思います。地球の上の小さな香港の島の上を、極々小さな私が走っている姿です。そうなんだ、地球の上を走ってるんだって。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒いお麩とモモさん

2015年06月25日 05時30分24秒 | もも

雨、26度、91%  雷注意報

 日本の友人がモモさんにおやつを送ってくれました。モモさんのおやつは、ご存知のように私と同じ物です。袋に入った自分専用のおやつなんて、滅多にもらえません。おやつの袋をこれ見よがしに見せても、 なんですか?それ? 

お麩ですから、封を切っても、お肉の匂いもチーズの匂いもしません。

 クンクン。

モモさん、私からもらう物だって、こうやってひとしばらく匂いを嗅いでから、お口に入れます。

 うん?おくちにくっつきますよ。もぐもぐ。

 まだありますか?

 横になってないで、ちゃんと座って!はいもう少しね。

 おくちにくっつくので、こんなかおをしてみます。

 こんなかおだって、できるんだ。

 お麩はカロリーが少なめです、オデブになり易いパグズにはもってこい。しかもお腹の中で、膨れてお腹持ちがいいとも書いてあります。黒いのは炭です。日本では炭の除臭作用が高く評価されています。このお麩を食べると、うんこさんの匂いが少なくなるそうです。ふむふむ。日本人ってよく考えるなあ、と袋書きを読みながら、感心する私。ふとモモさんを見ると、 お麩の袋を前に、モモさん、モモさん、よだれが!

 もう一つ、あげようね。 あーおいしかった。ごちそうさま。

 私も一つもらって食べてみました。普通のお麩ですが、美味しかった。ご馳走さまでした。

 

 

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腕時計のチャーム クリオブルー

2015年06月24日 05時28分32秒 | 身の回りのもの

雨、25度、96% 雷注意報

 思いもかけない時に、思いもかけない場所から、もう無くなったと思っていたものが出て来ると、嬉しや嬉し。50歳を過ぎた頃から、衣類をはじめ自分の身の回りの物を整理しました。アクセッサリーなどはその筆頭でした。宝石ではありませんので、お値段だって、私の小さな財布から買ったもの、たかが知れています。好きな人がいればもらってもらいます。そうでなかったら捨てるわけですから、無駄なようですが、似合わなくなった物を身の回りに置きたくありませんでした。それに、買ったもののサイズが合わなかったりと失敗もあります。

 クリオブルーはフランスのシルバ−のお店です。お店のシンボルマークが、双魚。4月1日のポワッソン(魚)の日にお店を興したからだそうです。魚を象った物が沢山あります。私は魚座なので、自分のお守りのようなつもりでクリオブルーのアクセサリーを買い集めたのは、20年以上前のことでした。

 見出し写真の左の時計もクリオブルーの物です。この時計を求めてしばらくしたら、シルバ−の腕時計用のチャームが売られていました。 革のベルトに通して使う、ただのお飾りです。バックやお財布や携帯にはチャームを付けたことがありません。なのに、時計のチャームには一目惚れ。滅多に時計にチャームなど付けている方を見たことがないからかもしれません。このチャームは、2つに分かれていて真ん中の魚の部分が、別になっています。海を泳ぐ魚かしら。

  しばらくしたら別のチャームが売られていました。私のクリオブルーの時計のベルトはとても細くて1センチあるかないかです。別のチャームを買い求めた時、たまたまこの時計をしていませんでした。家に帰って、合わせてみるとチャームの方が大きく、みっともなく見えます。いつか使う日が来るかもしれないと、イヤリングなどと同じ箱に入れました。

 3年前に仕事を辞めたおり、自分へのご褒美に時計をひとつ求めました。見出し写真の右の物です。ほんの少しですがベルトの幅が、クリオブルーの物より広めです。買ったまま使わなかったチャームを思い出し、探します。幾度も幾度も探しましたが見つかりません。あー、始末してしまったのだと諦めていました。

 先日、お店で素敵なブレスレットを見ました。夏場は腕が丸出しになります。手首のブレスレットが一番映える時期です。確か古いブレスレットがあったなあと思い、家に帰って箱を開けて探します。たった一つこれもクリオブルーのブレスレットが出てきました。引っ張り出すと、そのブレスレットに掴まるように、小さな腕時計のチャームが付いて出てきました。 魚に小さなハートまで付いています。早速、3年前に求めた合わせると、サイズもぴったり。20年ぶりに、やっと日の目を見たチャームです。取って置いてよかった。

 こんな小さなもの誰の目にも留まりません。ただの自己満足です。小さなハートが手首でチロチロ揺れてます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富岡市 吉田屋の七味唐辛子

2015年06月23日 05時12分18秒 | 日々のこと

雨、25度、98%  シグナル1 雷注意報

 私は七味唐辛子が大好きです。私が育った家には、七味唐辛子はもとより一味唐辛子さえ、出前のおうどんに付いて来る小さな紙袋入り物ぐらいしかありませんでした。一体どこでどうして七味を好きになったのやら、考えます。どうも吉野家の牛丼がその発端です。ですから大学に入って、東京でのことです。まったりと甘辛く煮られた牛肉にあの七味をパラリとひとふりするだけで、メリハリのある美味しさに変わります。以来、焼き鳥、煮魚、お味噌汁、おそばにおうどん、七味唐辛子は欠くことの出来ない香辛料です。

 東京に居た頃は、「やげんぼりの七味」。赤みの効いた、蓋をとっただけで赤唐辛子の香りが鼻に来ます。ほんのひと振りが、目が覚めるほど味に深みを与えてくれます。お店屋さんにおいてある七味唐辛子は、S&Bの物が多いと思います。世の中に出回っている商品だけあって、過不足なく美味しく、しかも、蓋をとったときはやはり「やげんぼりの七味」のように、赤唐辛子のいい香りです。東京巣鴨のとげぬき地蔵では、4の付くお祭りの日には露店が出て、自分だけの七味のブレンドを作ってくれていました。

 七味唐辛子は、東京(江戸)が発祥の地だそうです。あのお醤油の色の濃いおそばに使う七味唐辛子がその起こりだそうです。福岡育ちの私は、何年東京にいてもあのお蕎麦、おうどんのお汁には馴染めませんでした。

 さて、香港に来てからという物、お土産で頂く七味唐辛子は、京都の産寧坂の「七味家」のものばかりです。香港でもS&Bの七味唐辛子は売っています。この「七味家」の七味唐辛子、熱いおうどんの汁にひとふりしただけで、「やげんぼりの七味」と香りが違います。香るのは山椒です。京都の出汁の効いた薄味のおうどんには、この山椒の香り豊かな七味が合うのだろうと思います。香りは山椒ですが、しっかり赤唐辛子も舌に感じます。

 蕎麦文化の「やげんぼりの七味」、うどん文化の「七味家」の七味。七つの配合ばかりか、素材の組み合わせの違いも見られます。赤唐辛子は、必須ですが、白ごまが入ったり、オノミが入ったり、そこは、お店の持ち味です。

 こんな七味がありますよと、友人が、世界遺産に指定された富岡の製糸工場近くの「吉田屋」の七味唐辛子を送って下さいました。七味は味、香り、色が命ですから、古い順に一つずつ使い切って行きます。やっとこの、「吉田屋」の七味の封を切ったのは先週のことです。まず大袋、普通の七味唐辛子の倍の大きさです。中辛、大辛のふたつ頂いたので、中辛から開けてみました。封を切ると、今までにない香りです。今までの七味のように赤唐辛子の匂いでも、山椒の匂いでもありません。お味噌汁にまずは少し振ってみました。熱に当たって、この不思議な香りがなお強く感じます。青のりと白ごまが一杯お味噌汁に浮いています。辛くはありませんが微かに赤唐辛子が感じられます。そこで、もう一振り。まだ辛みはありませんが、この不思議な香りに誘われます。そこで、もう一振り。ついでに、白いご飯に一振り、これがまた美味しい。そこでご飯にもうひと振りこの七味をふりかけて、その上に、桜えびを少しのせました。まるでふりかけですが、美味しいのでご飯が進みます。赤唐辛子は微かに何処かで香っていますが、舌には感じません。

 中辛が底をつきそうなので、大辛を開けてみました。基本的には中辛と同じ香りです。 右が大辛、左が中辛。見ても分かるように赤唐辛子の色や量が違います。大辛ですからおそるおそるお味噌汁に、この「吉田屋」独特の香りが拡がります。一口お汁をすすります。やや辛めですがまろやか。これまたご飯にかけてみました。中辛ほどたくさんは使いませんが、なかなか美味しい。一体この香りは何の香りでしょう。ごま、青のり、唐辛子、みかんの皮、麻の実、山椒、しそ。この七つが合わさっています。白胡麻と青のりの量は他所に比べるとかなりです。香りは七つの物の醸し出す香り、「やげんぼり」でも「七味家」でもない独自の香りです。

 七味唐辛子、舌を刺すような辛さは好きではありません。七味は辛みをたす為に食べて来たと思い続けていた私ですが、どうやら、七つの材料が合わさった豊かな香りを食べているのかもしれません。

 あと一つ有名な七味唐辛子で食べていないのが、善光寺の七味唐辛子です。さて、どんな香り、どんな味かな。

 「吉田屋」の複雑な香りの七味唐辛子、ご飯に振りかけてもいいのですが、七味の送り主が冬に漬ける白菜漬け、その白菜の浅漬けにたっぷり振りかけたらさぞ美味しいだろうと夢見ます。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーモンドのアイスクリーム ココナッツのアイスクリーム

2015年06月22日 04時37分26秒 | 菓子

雨、26度、94%   雷注意報 シグナル1

 小さい頃からマスクメロンが食べられませんでした。甘い香りに誘われて一口口にすると、それは大変、喉にイガイガがやって来て、ひとしばらく暴れます。きれいな甘いマスクメロンを目の前にして、遠慮の塊みたいに座っているのにはそんな理由がありました。

 しかも、最近はその果物の範囲が広がりつつあります。オレンジもイガイガ、今年はマンゴもイガイガ。時々イチゴもイガイガ。イガイガ虫は半日近く喉に居座ります。うがいなんて効き目なしです。

 今年最初のアイスクリームはマンゴで作りました。マンゴは平気だったはずなのに、やって来ました、イガイガ。アイスクリームもバニラしか食べれないかなと悲しく思います。チョコレートは我が家は御法度です。バニラエッセンスの瓶を片手にした途端、そうだ、エッセンスを入れれば、そのエッセンスの香りのアイスクリームになるんだわ、といとも気安く、バニラエッセンスをアーモンドエッセンスに代えました。 アーモンドエッセンスは、ポピーシードケーキによく合います。我が家常備のエッセンスです。普通に卵の黄身と生クリーム牛乳のアイスクリームベースにアーモンドのエッセンスを入れて、アイスクリームメーカーで回すこと1時間。やや黄みがかったアイスクリームを口に運ぶと、まるで杏仁豆腐の香りです。そういえば以前杏仁豆腐を作る時、杏仁豆腐の素がないときはアーモンドエッセンスを入れるように書いてありました。杏仁豆腐は、中国では咳止めのお薬です。アーモンドではなく、杏の種の中の白い部分を漉して使います。アーモンドと香りが酷似しています。食べているのはアイスクリームなのに、頭の中は杏仁豆腐、不思議なアイスクリームです。

 これで味をしめた私は、ココナッツのアイスクリームを作ることにしました。 こちらは、ミルク生クリームに置き換えて、ココナッツミルクを使いました。ココナッツミルクは意外と脂肪分が高いので、生クリームを加える必要がないように思います。

 出来上がった2つのアイスクリーム、 右のやや黄色いのがアーモンド。左の白いのがココナッツ。黄色さは、ミルクの乳脂肪でしょう。

 シャーベットの爽やかさも好きですが、濃厚アイスクリームは、暑い夏に頗る元気をくれます。

 イガイガなしのアイスクリームを考え中です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱入りAppleWatch

2015年06月21日 05時33分35秒 | 身の回りのもの

雨、27度、94%

 4月24日に発売されたAppleWatch、確かその日に手にした私です。それから、2ヶ月足らず、この2週間私のAppleWatchは、やって来た時そのままの箱に入っています。要するに使っていないのです。

 小さく手首で震えて、いろいろなお知らせをしてくれる可愛い奴ですが、そのお知らせが、ほんとに私に必要な物ばかりとは限りません。その上、なんといっても親分のiPhoneがブルーツースの届かない所にいると、何の役にも立ちません。 こんな赤いiPhoneマークを出して、役立たずぶりを見せつけます。一番最初にAppleWatchの事を調べた時に、「ペアリング」という言葉に出くわしました。はて?今にして思えば、常にiPhoneとペアですよ、という重大前提をその言葉は現していたのです。

 このAppleWatchには「アクティビティ」という機能が初めから付いています。一時間に一回は立ちなさいと指示が出たり、今の運動消費カロリーはいくらですと表示されたり、挙げ句に、今日はよくがんばりました、メダルが出ました。などとまるで子供扱いです。そこで、この機能は全て非表示に切り替えました。表示されるリマインダーも最小限、時計機能、電話、メッセージ、メールのお知らせだけを受け取る事にしました。それでも、手首でブルブルする回数はかなりです。人に寄っては、目覚ましもAppleWatchに頼ってると聞きます。就寝中も手首に時計をしたままです。そんなこと到底出来ません。

 一番大きな理由は、やはり私年代の女性はこの時計に一日中頼ることは出来ません。時と行く場所を考えないとね、と思います。主人と夕方の外出の時AppleWatchをしたままでした。気が付いた主人が外しなさいと言います。ほんとに仰る通りです。その晩、帰宅して以来、箱入りAppleWatchになりました。

 昨日たまたまエレベーターで一緒になった男性がAppleWatchの袋を手にしています。手首には真新しい私と同じ白のスポーツタイプが。急に懐かしくなりました。

 いちいち人様の時計を見ているわけではありませんが、AppleWatchをしている人や電話をしている人を見たことがありません。気恥ずかしいわけではないのですが、それも箱に戻した理由の一つです。

 昨日は家に入るなり、AppleWatchを取り出してきました。もう一度、自分なりの使い方を工夫してみようと思います。運転中に電話をとるのは実に便利です。脇見することなく、ステアリングの上で通話が出来ます。

 早速久しぶりの充電です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする