雨、5度、60%
明日から「春節」を迎える香港の主人が香港の街中の様子を写真で知らせてくれました。政治的には変換期を迎えている香港ですが、写真で見る限りには一番大きな祝日「春節」前の様子は変わらなく私の目に映ります。写真の一枚一枚から永年住んだ香港のこの季節の匂いがして来そうです。中国のお正月です。街には臨時で花市が出来ます。縁起が良いとされている花たちが鉢植え、切り花とズラリと並ぶ様子は見事です。
主人の送ってくれた写真の一枚に「合想樹」があの黄色い花をいっぱいにつけています。「アカシア」です。地元の「アカシア」が咲くのは4月です。春節のために特別に仕入れた「アカシア」に違いありません。「アカシア」が咲き始めるとその香りの中を走ったことを思い出します。「香る?」と主人に尋ねました。いい香りだそうです。我が家の「アカシア」の開花が待ち遠しいと主人にメッセージすると「写真を送って。」と来ました。こちらの「アカシア」が咲くのも4月です。「まだよ」と言ったものの気になって「アカシア」のある北庭に出ました。寒いとこの北庭には足が向きません。4年前、私の誕生祝いにいただいたアカシアは今では私の背丈の倍ほどに成長しました。見上げると枯葉色にも似た薄黄色の小さな蕾が付いていました。 咲き揃うまでには時間がかかりますが、蕾が色づき始めています。見落とすところでした。北庭の花木を見て回るとどれも蕾が大きくなり先がほんのり色づいています。
足元を見ると、 「マーガレット」「デイジー」もポツポツ咲き始め花芽がたくさんです。 葉の色がシルバーのこの「マム」も蕾の先がピンクに。「ビオラ」もやっと葉の下に蕾をつけました。 「スノードロップ」はたったひとつ。「あれ?こんな所に植えてたかしら?」
銀色の小さな蕾の「花桃」はひとつ二つとほころび始めています。 寒さで家に籠っている間に草木は一歩一歩春に向かっていました。「春節」の花、「花桃」です。香港では木ごと切られた「花桃」が商業施設や大きなマンションの入り口に立てられます。我が家の「花桃」はモモの記念樹にいただいたものです。もうすぐ5年、大きく育ちました。「花桃」は私にモモと香港を思い出させてくれる花です。明かりが灯ったように花咲くのはひと月先でしょうか。庭の花たちと春を待ちます。