チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ツルハウンラン

2023年03月31日 05時14分17秒 | 

曇、14度、72%

 6年前の早春に帰国しました。当時の我が家の庭はむき出しの土、まだ芽吹かない裸木、殺風景でした。木を植え、芝を植え、植物を育てました。真冬はそれでも寂しい庭となります。春が近付くと、足音がするように春がやって来るのを目の当たりにします。土からも木からも緑が芽生えます。数えたらキリがありません。どんなに寒い冬でも季節が回って、土を動かし、私が眠っている間でも動き続けています。朝、カーテンを開け目の前の緑に日々驚きます。

 桜や名だたる花たちが咲くのも喜びですが、遠くの景色まで見えていた木々の間が緑で埋まる、足元が緑に染まるのは幸せです。「ツルハウンラン」と言う植物があります。外来種でツルで伸びて行き雑草扱いをされています。繁殖力が強いためです。帰国後すぐでした。空き家になった他所の家の庭に「ツルハウンラン」がみっしりと生えでいました。「綺麗だ、なんだろう?」小さな葉の形もその合間に見え隠れする小さな花も愛おしく思えました。

 この草が私の家の庭に飛来したのは4年ほど前だったと思います。「雑草かな?」と思い抜いたものもありました。「あっ!あの草だわ。」と気付いてそのままにしておくと、前の庭は緑の絨毯になりました。今年も芽生えました。今年は家を挟んで裏庭にも「ツルハウンラン」が地面を覆います。 主人は雑草と思い抜きますから、「可愛いからそのままにしておいて」と釘を刺しました。踏みつぶさないように爪先立って歩いてくれる主人です。柔らかな丸みを帯びた葉、小さいながら精巧な花、座敷に面した和風のものを集めた庭は、今、「ツルハウンラン」が敷き詰まっています。

 5月の終わり梅雨に入る時期になると徒長します。絨毯が乱れ始めます。その頃合いで、「また来年ね。」と潔くツルを引き抜いてしまいます。これほど好きな「ツルハウンラン」ですが、枯れが出る一歩手前で庭から姿を消します。

 「ツルハウンラン」の絨毯はさぞ気持ちがいいのか、ココがこの上で昼寝をしていることもあります。 短い間ですが、「ツルハウンラン」の美しさをもらいます。

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「ピンクが似合うね。」と義母の言葉

2023年03月30日 05時19分00秒 | 義母とのこと

曇、11度、68%

 今回の主人の帰宅は正味三日間でした。生憎、連日雨が降りました。ココの散歩や外出時にピンクのウィンドブレーカーを着ました。「ピンク」を着た私を主人が見て「あれ?ピンク、珍しいね。似合ってるよ。」そうです、「ピンク」はもう数十年、着ていません。紺、白、黒以外ではたまに緑を着るぐらいです。主人の言葉に喜びました。

 義母の施設を訪れた時もこの「ピンク」を着ていました。大きなフードは傘なしでも雨を避けてくれます。義母の自室で3人になった時、私の動きを目で追っていた義母が「真奈さん、ピンク似合うね、ピンク着てるの見たことなかった。」とポツンと言いました。この少し前、実家から持って来た写真を見せていると、義父を指して「この人誰?」と主人に聞いていました。認知症が一歩進んだように感じました。その直後に私に「ピンク、着てるの見たことない」と言ったのです。「あれ?よく覚えていてくれてる。」と思い、義母の手を握って「嬉しいよ。」と言いました。記憶が行ったり来たりの義母の頭の中でピンクの私は初登場だったのです。

 帰りの車の中で、主人も私がピンクを着たことがなないことを義母が覚えていたことに驚いたと話します。直感で「似合うよ」ならまだしも、私が「ピンク」を着たことがないことを覚えていてくれました。

 「ピンク」を買うつもりだったのではありませんでした。いつもの紺や黒を求めるつもりが私のサイズが売り切れで、サイズ優先でこの「ピンク」を買いました。義母の目にも主人の目にも私の「ピンク」は驚きに映ったのでしょう。

 この歳になっても「似合うよ。」と言われると嬉しくなります。「お母さん、ありがとう。」

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今年のチューリップ

2023年03月29日 05時23分07秒 | 

曇、9度、68%

 桜桜と花を待ったのも束の間、今週末には散り始めるそうです。上ばかり見てはいられません。花壇のチューリップもそろそろ散り始めます。花の季節は短い。

 今年の我が家のチューリップは2種類、と言うと豪勢に聞こえますが、実は昨年のチューリップの球根を掘り起こさずに埋めたままでした。面倒くさかったからです。昨年の秋には植えっぱなしのチューリップの横に新しい球根を入れました。「古いのは寒さで腐るかも。」と思っていました。

 今年と昨年では球根の種類が違いました。年明け早々から太いチューリップの芽が出始めました。位置からして昨年植えた方です。やっぱり一昨年のは地中で枯れたと思っていると、細い葉っぱが2月になると出て来ました。今年のチューリップ畑の私の構想は、トーンの落ちた赤いチューリップの足元に丈の低い「ノースポール」の白い花と思っていました。異種類の花の紅白です。ところがヒョロヒョロと一昨年のチューリップが登場しました。まず咲き始めたのは新しい方の大きなチューリップでした。次に古いチューリップ、 赤い大きなチューリップの前列にひょこひょこ顔をのぞかせます。 でもいい色です。

 もう一つ、大きな誤算がありました。「ノースポーリ」はチューリップの足元のはずが、一冬で大きく成長して丈がチューリップと同じ位になりました。「こんなはずじゃなかった。」普通「ノースポール」はこんなに丈が出ない植物です。狭いところに、チューリップ2種類と徒長した「ノースポール」がひしめいています。

 自分の想定とは違った展開になりました。「でも綺麗だわ。」相手は生き物です。私の思うようにはいきません。今日には大きなチューロップが一つ二つ散ります。急いで写真に収めました。

 チューリップは球根を太らせるために、花が落ちても葉が枯れ切るまで庭に置きます。あまり綺麗な状態ではありません。今年は「ノースポール」がその見苦しさをカバーしてくれる予定です。

 今年はこのチューリップを帰国した主人に見せることができました。さて来年はどんなチューリップを植えようかな?

 

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黒いポピー

2023年03月28日 05時22分30秒 | 

晴、10度、80%

 「黒ポピー」の種を蒔いたのは2年前です。30粒ほど蒔いたでしょうか。発芽したのは4本、翌年の春に咲くこともあるそうですが、この4株は花を咲かせませんでした。2年目の春がやって来ました。株は3株に減っています。切り花で売られているポピーよりはるかに小さな株です。いく種類もあるポピー、花が咲く時期も違います。年が明けてから「黒ポピー」の鉢を私の目に付くところに移動させました。

 葉っぱの中央に丸い花芽が出たのはふた月ほど前でした。花茎を伸ばしながら、花芽も膨らみました。一向に咲きません。「本当に黒い花かしら?」緑の花芽を見つめます。一昨日、一日外出、帰国していた主人とやっとデッキでお茶を。見ると風に揺れている黒い花が見えました。私、大歓声、主人何の事かわかりません。帰国中の主人に見て欲しかった花の一つです。私の興奮に主人も珍しい花だとわかってくれたようです。

 小さな小さなポピーです。黒い花びらは柔らかく薄く、花芯は緑色の雄しべがそっと雌しべを包んでいます。細い花茎はいかにも華奢な花に似つかわしくカーブがあります。 

 昨日、香港に戻る主人を送りました。家に戻って、一息。「黒ポピー」が散っていました。まるで主人に見てもらうために咲いたかのような「黒ポピー」です。まだ数個花芽がついています。「黒ポピー」を見る私も緊張がほぐれました。「まだ咲くもんね。」

 種蒔き、発芽、開花。巡る時間が大きな楽しみを連れて来てくれます。じっと開花を待つ時間が貴重に思えます。昨日友人から珍しい種が送られて来ました。「すぐに蒔いてください。忘れた頃に芽が出ます。」今日一番はじめの仕事は「種蒔き」です。

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義母の喜ぶ顔

2023年03月27日 05時22分48秒 | 義母とのこと

晴、10度、90%

 主人の今回の帰国は大事な要件を抱えていました。帰国後すぐに義母に会いに行く時間が取れず、昨日になりました。しかも予定の合間を縫っての面会でした。ひと月の骨折での入院中、私が経過報告をしていても心配していたことと思います。そして、義母も主人に会いたかったはずです。

 予約を入れずに訪ねました。急に息子の訪問を知らされた義母です。表情が乏しくなりましたが、笑う、喜びで泣くことははっきりとしています。時間がたくさん取れないのでドライバーの私も今回は主人と一緒に義母の部屋を訪れました。

 もう難しい話はわかりません。「何か食べたいものは?」「バナナとみかん。」そんな受け答えですが、主人が幾度も手を握り、子供を扱うように額に自分の額を重ねたり、義母は子供に返ったようにそれを嬉しく受け止めていました。実の親子の言葉がなくても通じる暖かなものが部屋を満たします。東京の息子、孫もテレビ電話で義母と話す時間を作ってくれました。

 義母に実家から写真をプリントされた古い皿を持って行きました。それを受け取った時の顔が見出し写真です。主人の一家4人、義父母、義姉、主人の古い旅行写真です。主人はまだ小学生でしょうか。喜びと驚きの義母の表情です。部屋に飾り置いて来ました。

 短い時間でした。帰りの車の中で主人、私は言葉もなく涙を流しました。いい時間でした。義母が家族を身近に感じてくれたと思います。主人も義母の元気さに安心してくれたと思います。所用も済み、今日また香港に戻ります。主人の胸中の想いを義母は受け止めてくれました。いい時間でした。

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上賀茂神社「フタバアオイ」

2023年03月26日 05時29分36秒 | 

雨、11度、92%

 上賀茂神社の「フタバアオイ」をお預かりしてふた春目が回って来ました。「フタバアオイ」の葉の形、色の美しさに育ててみたいと漏らしたことがきっかけでした。友人が上賀茂神社が一般人に苗を貸し出して、育てた苗を返納するというプロジェクトを紹介してくれました。送られて来た2年前は、幼い苗でした。

 初めの年は恐る恐る、用心深く見守りました。冬に葉は全くなくなります。死んだのかと危惧していると翌春にはきれいな葉を広げました。美しいと見惚れる気持ちと安堵の気持ちが入り乱れます。そしてこんもりと広がった葉を持ち上げてびっくりしました。葉の下には桃色の花が咲いていたのです。 色も形も独特、決して葉陰から出ずに秋には種となりました。葉が芽吹いて、花が咲くまでひと月とかからなかったことも驚きでした。

 今年は余裕で「フタバアオイ」をみています。葉が広がりました。「そろそろかな」

持ち上げた葉の下には可愛い丸い桃色の花を見つけました。こんな花があること、植物の生き様は様々です。昨日は帰国中の主人にお披露目しました。葉を上げたとき、主人の表情が変わったのは言うでもありません。

 五月のお祭りに返納してくださいとお手紙が来る時期です。別れの時期が来ています。増えた株は残しても良いと聞いていますが、とこで株が分かれているのかよくわかりません。美しい葉と不思議な花、楽しい2年間でした。

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ムスカリ

2023年03月25日 05時25分02秒 | 

雨、12度、88%

 夏中、実を沢山つける「イチジク」は冬になると葉を全部落とします。表の道に面した庭に植えています。この裸木を見ると寂しく思います。そこで、昨年の秋に「イチジク」に根元に「ムスカリ」の球根を植えました。

 「ムスカリ」も好きな花の一つです。大きな花弁こそありませんが群生していると景観を作ります。ブルー一色にするか濃い紫、白も足すか、球根を買うときに迷いました。数多く植えたいので、ミックスの球根を選びました。大袋に入ってお安いのです。

 球根は植えると間違いなく芽出し、開花するもが多くあります。「ムスカリ」もその一つです。しかも、植えっぱなしで来年も咲きます。管理が非常に簡単です。地面から芽が顔を出したのは一月でした。でも植えた数よりはるかに少なく、球根が溶けたのかと心配していました。気温が上がり始めると、芽の数も増え、葉っぱが出て来ました。「心配かけるわね。」

 ブルーの花は咲き揃いました。同じ植物でも開花時期が色によって若干違います。ブルーの次は紫、白はいまだに蕾です。色によって葉の大きさも違います。一つの植物をじっと見てるとそんなことを教えてくれます。寂しかった「イチジク」の木の根元、青く染まって賑やかです。昨夕、所用で香港から帰宅した主人が、車から降りるなり目敏く「ムスカリ」を見つけました。「綺麗だね。」

 足元ばかり見て過ごした、ふた月、目の前の「イチジク」の枝にも芽吹きが始まっています。 花の咲かない「イチジク」、ご覧のように芽吹きの横にすでに実が形成されています。私はニンマリと夏のおやつ「イチジク」を思い浮かべました。

 植えっぱなしで分球してくれたら、来春の「ムスカリ」は見応えが出るはずです。だから、庭仕事は面白い。

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パグの絵の小さなカップ

2023年03月24日 05時08分57秒 | 頂き物

曇、15度、94%

 本棚の中に小さなカップが飾ってあります。小さすぎて飾るしかありません。パグの絵が描かれていて、持ち手は金色、小さいながら主張のあるカップです。

 10数年前、まだ香港にいた私の元に送られてきました。送り主は一時期おつきあいのあった日本人女性からでした。彼女はどこに行くとも言わずに香港を去りました。荷物の消印はドイツ、ところが彼女の住所は書かれていませんでした。「モモさんを思い出したので。」と書かれた手紙が入っていました。メールも繋がりません。しばらくしたら彼女から手紙が届きました。「男の子を出産しました。」今度も住所はなくドイツの消印でした。探す当てがありません。

 モモが我が家にやって来た頃、幾度か遊びにいらっしゃいました。どんな繋がりでお付き合いが始まったのかも記憶が定かではありません。当時30歳を越していたかと思います。私が声を上げて喜ぶようなものをいつも持って来てくださいました。年の離れた妹のように思っていたら、香港からいなくなってしまいました。不思議とモモが懐きました。

 ドイツの「クーンケラミック」が作っているパグのこのカップ、もちろん香港からの引っ越しの荷物に入れました。時折出して来て手に取ります。そう言われてみるとモモに似ているかもしれません。彼女がドイツの店先で手にとってモモを、私を思い出してくれて送ってくれたカップです。今どこに住んでいるのかしら?息子さんは大きくなっただろうなあ、と思いながらまた本棚に戻します。

 風のような雰囲気をまとった人でした。風だからさっと消えてしまったのでしょう。いつか会いたいなあと思います。こんな私の思いは、世界のどこにいるかわからない彼女の胸にきっと届くと信じています。小さなパグの絵のカップは仄かな温もりを私の手のひらに残します。

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「フリチラリア ベルシカ」 瓔珞百合

2023年03月23日 05時05分45秒 | 

雨、19度、92%

 バイモ属のフリチラリア は数たくさんの品種があります。下向きに咲くベル状の花、一輪咲くのもあれば、数たくさん花をつける品種もあります。花数が多いものはインドの首飾り「瓔珞」に似ていることから「瓔珞百合」とも呼ばれます。洋名は「フリチラリア 」です。

 球根を植え付けて育てます。球根管理が難しく、寒さ、暑さに弱く、大きな球根は驚く程のお値段でした。昨年、は黄色の「瓔珞百合」が小さく咲きました。掘り上げて保管しましたが、発芽しませんでした。新たに買い植えた2球から芽がで始めたのは12月でした。芽が寒さに当たるのを心配しましたが、4本の茎に花が咲きました。

 上手に咲かせる方はもっと花付きがいいはずです。私の「瓔珞百合」はまばらです。紫色の花弁のこの花は「ベルシカ」と名前を持ちます。バイモ系の花は匂いがありません。下から覗くと、 花芯の黄色が紫の花弁に映えます。昨年と違い50センチほどにまで成長しました。

 「ターシャチューダの庭」の本を主人が日本からの土産で香港の持ち帰ってくれたのは、20年ほど前です。その本の中、背の高い、オレンジや黄色の豪華な花が「瓔珞百合」でした。その前から憧れていた虫のような花「フリチラリア  メレアグリス」と同じバイモ属だと知った時は驚きました。もちろん帰国後すぐに植えたものの花を見たのは昨年が初めて、この花の難しさを知りました。

 育ててみたかった花、育ててみたかった木、庭にはそんなものがいっぱいです。雨が降り出す前の庭を回ります。今から新芽を吹くツタの仲間「パッションフラワー 」や「クレマチス」のツタの整理、もう終わりかと思っていたら返り咲きの花芽がついた「クリスマスローズ」の葉の始末、大事に育てていた大きな「マーガレット」が続く雨で蒸れから腐れ始めた処置、半袖一枚で昨日は庭仕事で一日過ぎました。

 日が落ちてライトアップされた庭を見ながら、庭も私の「宝箱」だわと湿り気を感じる空気を大きく吸い込みました。庭からの花便り、まだまだ続きます。

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桜色のきんとん

2023年03月22日 05時15分35秒 | おやつ

曇、14度、88%

 昨日のお彼岸の中日、「ぼたもち」にしようかな?「桜餅」もいいいなあ。って考えていて、作ったのは「ピンクのきんとん」しかもきんとん篩をかけたきんとんでなく、モンブランの口金で絞りました。「桜色のきんとん」、モンブラン風です。

 「白あん」を薄紅色に染めました。ポツポツのきんとんに作ろうと思ったのですが、モンブランのように絞り出しました。餡の色染めは薄くなったり濃くなったり、難しい作業です。思いの外に優しい桜色に染まりました。

 家に近い桜並木はまだ一分咲きほどです。あと一週間もすれば川沿いは薄紅色に染まります。亡くなったモモが初めて見た日本の桜です。どんな思いで川沿いの桜を見上げたのでしょう。花好きのモモは私がすくった桜の花びらを匂いました。

 春彼岸、「ぼたもち」か「桜餅」か悩みます。毎年のことです。「桜色のきんとん」は私にしては珍しく漉し餡にしました。きんとんの桜色にはほんの少し「桜葉のパウダー」を忍ばせています。「桜餅」が香ります。

 一日雨降りのお彼岸の中日、桜へ、モモへ思いを馳せました。

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