曇、9度、58%
義母が自分で救急車を呼び再入院をして2日後にやっと私が病院を訪れることができました。病室に入ると前の晩からお腹の具合が悪く夜中には幾度も看護婦さんを呼んだと言います。その翌日、ナースセンターで訪門者名簿に記入をしていると看護婦さんに声をかけられました。義母のお腹具合が悪いのは家から持ち込んだ賞味期限が切れたものや古くなったものを食べたのが原因で、病室の冷蔵庫の食べ物は処分しました、とおっしゃいます。廊下ですれ違った看護婦さんにも同じことを言われます。病室にいるとやって来た看護士さんがまた同じことを私に告げます。
実は主人の実家の冷蔵庫はもうずいぶん以前から、肉や魚の腐ったような匂いがしていました。牛乳が悪くなっていたことも屡々でした。義母は物があってもまた気前よく食料品を買い込んで冷蔵庫に入れていました。この10年、主人が実家に帰るとまず一番にすることは、この冷蔵庫の悪くなった食料品を捨てることでした。私は嫁の立場上それを出来ずにいました。そして主人は「お母さん、こんなに古くなったものを食べてるといつか食当たりを起こすよ。」ときつくたしなめていました。まさかその言葉通りにしかも病院で食当たりを起こすとは。
家から冷蔵庫のものを持ち込んだのは義姉です。義母がお腹が空くのでと頼んだようです。確かに病院食では量が少ないと思います。すぐに家にあったクッキーを義母の元に届けました。これなら傷みがすぐにはきません。お腹が空いた時にひとつまみできます。お腹調子は5日ほどで治りました。病院側は3度の食事が原因と言われることを恐れたのでしょうが、賞味期限が切れた品やゆで卵までが腐っていた冷蔵庫の状態を思い出します。
昨日は病室に入るや、「退院後は姥捨山に私を入れるつもり?」と聞きます。「退院はまだ先のことだからその時先生よ考えようね。」と受け流しておきました。今日で入院して2週間が経ちます。ベットの上での安静期間が終わる予定です。腰の骨2本の骨折、動かさなかったので痛まなくなってきました。動けない、お腹まで壊すと一番辛いのは義母本人です。順調に行けば明日からリハビリが始まります。さあ、退院後のことを真剣に考える時期が近付きました。難しいことが山積みでスタートする4月になりそうです。