ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

オフロードドライビング Navajo Monument Valley

2018年05月31日 | ASAP and AFAN

 アリゾナ州のフェニックスのスカイハーバーエアポートでレンタカーを借りた。今回は未舗装の道を走る計画もあったので四輪駆動車のSUVを予約していたのだが、手続きを済ませてクルマに乗り込んでみると四駆の機能を持ち合わせていないFF駆動車であった。直に苦情を申し出て車を交換する事は出来たが、四駆じゃない方が面白いかも知れない、という気持ちが沸いてきた。今回借りたレンタカーはNISSAN ROGUE 、FF駆動のクロスオーバーである。

 アリゾナ州の最北部、ユタ州との州境にある Monumenet Valley Navajo Tribal Park を訪れました。ここはナバホ国の聖地でもあります。500億年という途方も無い時間を掛けて削られた大地に自然の岩の彫刻が浮かび上がっています。

 

 公園内には全長17マイル(周回13マイル)の未舗装な道があり自己責任で走行する事が許可されています。コースはオフロードのダートコースですが良く整備されており走りやすいです。しかし、日本の殆んどの観光案内書の解説ではこのコースをレンタカーで走る事を薦めてはいません。それは砂地の道で往々にスリップやスタックが起こるリスクが有るからであるからです。

 

 オフロードを走る前に大切な事があります。それは自分が駆るクルマを知るという事です。アプローチアングルは20度位でしょうか、タイヤの空気圧は落しません。モノコックボディで車体の前後にはフックポイントは有りません。

 

 ツアーバスが砂埃を立てて走って行きます。このコースは自身のクルマで走るか、ツアーバスで走るかのどちらかです。ATV やオートバイは進入が禁止されています。

 

 僕はこの道をレンタカーで走る事を薦めます。なぜならはこのオフロードは観光客が正々堂々とためらう事無くオフロードを走る機会を提供している数少ない場所の一つであるからだ。更に全体を廻るのに2時間程かかるが太古から座する巨石に静かな場所で自身をスキャンされる様な特別な感覚を感じる唯一無二の場所でもある。この場所を守り提供してくれているナバホの人々に感謝。

 

 このコースをドライブする機会を得る人に2つのアドバイスをします。このアドバイスをしっかりと守る事はこのコースを走るための救命胴衣である。クルマは4x4或いはFF, FR どれでも大丈夫です。

 

 アドバイスその1、運転をしながら常に As slow as possible and as first as necessary, というマントラを唱え続ける事。

  

コースの途中にある John Fprd's Point、

 

対向車とすれ違う時は瞬時に窓を閉めます。

 

 アドバイスその2、As slow as possible and as first as necessary を実行する事です。コースの最初にある坂の途中とトーテムポールからの帰り道の2箇所には深い砂地が有ります。赤砂は非常に細かく粉の様な感じです。観ているとこの2箇所で多くのクルマがスタックしていました。原因は砂地を抜ける時にはアクセルを緩めないで走り抜ける As first as necessary という知識が無いからです。現在のクルマの前後にはフックポイントが有りませんのでスタックしたら誰かに押してもらう事になります。砂地の道はある程度勢いを付けて走りきる事がコツです。最初の出だしでスタックすると自信を喪失してしまいます。そういったクルマは見ていると引き返して行きます。

 

 モニュメントバレーの景色が懐かしいと感じるのは依然ここを訪れたことがあるからではありません。自分がこの世に生まれる前にこの様な景色を眺めていたのではないかと妄想するからです。

 

 太陽が巨石の向こうに沈んでゆきます。

 

クルマには砂埃が蓄積されます。

 

 景色をずっと眺めていたら日が暮れてしまい辺りは闇に包まれました。今夜はこれから3時間以上運転して Fragstaff の街に向かいます。このオフロードコースはThe Valley Drive と呼ばれています。オフローダー達にとっては初心者コースですが、期待を裏切る事の無いアイコン的なドライブコースです。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オフロードドライビング Land Rover Driving Experience

2018年05月29日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 生けるレジェンドと呼ばれている Tom Collins 氏は嘗てキャメルトロフィーでランドローバーを駆ってジャングルを駆けた男である。彼の経験とオフロードドライビングテクニックは消滅する事無く現在のLand Rover Experience の中に生きており、彼の指導の下に多くのオフロードエクスパート達が育っている。

 

 ランドローバーを運転するために登録を済ませ待合所で待っていると Jayson という背の高い青年が僕の名前を呼んだ。挨拶を交わし駐車場に向かって歩く途中に、どのランドローバーを運転したいのか?と聞くので、ディフェンダーだと答えると、それはダメだと...ならば、The Empty Quater (Range Rover Sports) を指名した。

 

 シートに座ってポジションを設定するとタッチパネルに写る情報の説明をしてくれた。レンジローバースポーツはハイテクな機能を満載している。車体はタイヤも含めて今回のオフロードコース様に仕様を変更している事は無くショールームにディスプレィされているノーマル仕様との事。ステアリングを握って " As slow as possible and as speed as necessary " と、マントラを唱えると、" As first as necessary " だろっ!と間違いを指摘されて互いに笑った。ディスプレイの使用に繭を潜めていると、『 これらの表示はあくまでもReference(参照)に過ぎない! 』と言うではないか、見なくてもいいという事だ。電子機能の威力を見せ付けられるのかと思ったら全然違った。ステアリングの握り方も地面からのキックバックに備えて親指を立ててハンドルをかぶせる様に握る事、ハンドルを廻す時は手をクロスさせないなどのオフロードドライブの基本を教授してくれた。指導員だけあって基本に忠実であるのが嬉しい。

 

 キャンパーの効いたショートヒルではギアを2速に落そうと思って Jayson 君に聞いたら、ドライブで好いとの事。レンジローバーは路面の状況を読んで制御が働く機能を持っている。WRANGLER BRUTE が足回りをアップグレードする事によって得た機能をレンジローバーはコンピューター制御によってあらゆる路面に対応するのである。ショートヒルの正しい越え方も教えてくれた。本来ならばヒルの手前でクルマを停めて安全の為に歩いて先の状況を確認する事が大切。ヒルの頂点でスピードを落しクルマのフロントウィンドウに前方の道を含む視界が全て入った所で一度停まる事。一息置いて安全が確認された後にブレーキから足を離して下る。

 

 ランドローバー社の素晴らしい所は車の機能もそうだが、それ以上にオフロードドライビングに対する取り組み姿勢であろう。インストラクター達は車の機能を自慢するセールスマンではなく、オフロードドライブを安全に行う為のアドバイザーである。彼らは丁寧に、そして熱心にアドバイスをくれた。今後の運転に反映さたい。

 

 ランドローバーの売りは車だけではない。それは、EXPERIENCE (経験)もそうである。実際にこの経験が付加価値を生んでいる。実はこのレンジローバーオフロード走行体験はレンジローバーのクルマの紹介と共にエクスパート達と実際にランドローバーを駆ってオフロードを走る機会を提供する(有料)の紹介でもある。

 

 ディフェンダーを駆ってのツアーも提供しています。ちなみに関係者の話では2020年にディフェンダーが復活する予定との事です。ランドローバーはレンジローバーとオフロードドライビングテクニックはセットであると示しています。オフロードドライバーを育成する事を重視しているランドローバーの姿勢には好感を感じた機会であった。今はニューヨークの街でレンジローバーを見かけると、勿体ないなあぁ!と感じる様になってしまった。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オフロードドライビング AEV BRUTE

2018年05月28日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 

 AEV (American Expedition Vehicles) の手によって Jeep Wrangler Unlimited のホイールベースを139インチに延長しピックアップトラックに造り変えたのが AEV BRUTE である。2011年に製造が始まった時には Jeep Wrangler も近い将来にラングラーのピックアップをラインアックするであろうと予測され話題を集めた。現在ジープラングラーは新しくなり JL となったがピックアップをラインアップしてはいない。

 

 ピックアップジープに乗りたいとする夢を実現したのが BRUTE であった。オーダーメードという事もあり値段は1千万円を越える高級車である事から憧れのジープでもある。

 

 大会スポンサーのBF Goodrich Tire はこの BRUTE に自社のマッドタレーンタイヤを履かせて荒地のオフロードコースを走行する機会を提供していた。BRUTE の運転席に座りステアリングを握る事が出来たのは予想外で嬉しい機会であった。コクピットはJKと同じです。ギアを低の4x4に入れて会場に人工的に造られたキャンパー、ヒル、モーグル、ロックのコースをゆっくりと走る。助手席に座っているジェシカという女性インストラクターに斜度の高いヒルやキャンパーでの走行途中にタイヤの食い付きの意見と感想を求められた。正直、BRUTE のクローラーは荒地では快適で足元に対する不安は無く車体の限界というものを設定コースでは全く感じられなかった。それがサスペンションの設定によるものかタイヤのグリップによるものなのかは断定出来ないが、オフロードでの走破性はロックも含めてかなり高い。人がテクニックでカバーするべき部分を車体がカバーするのでストレスを感じる事は無い。BF Goodrich タイヤを履いた BRUTE はオフロードで恐ろしく快適であった。I can not believe, this vehicle so comfortable! (信じられない程に快適だ!)がスタッフに対しての僕の感嘆であった。これは普段ランドクルーザー60を足にしている事が基準に有るからかも知れない。ホイールベースの長いクローラーはロックを含めたオフロードでの快適仕様車そのものであった。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Flagstaff, AZ

2018年05月27日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 

 砂漠の街 Phoenix からレンタカーを借りて北の Flagstaff の街に向かいます。Flagstaff は標高の高い場所なので今期の気温はニューヨークと殆んど変わらない。グランドキャニオンを始めとする多数の国立公園の玄関口でもあり宿泊のベースキャンプ的な街でもある。エクスポに合わせて多数のオーバーランダー達がこの街に集結する機会なので Flagstaff の街には何時も以上にオフロードビークルを目にする事が出来る。途中のフリーウェイで、街中で、ホテルの駐車場で明らかにエクスポに足を運ぶのであろうビークルの一部を紹介する。

 

 

VW ウエストファリァー キャンパー

 

トラッシャルーバックが風になびいています。

 

Toyota TRD 4Runner

オプションペイント(ディケール)でしょうか?

 

 根強い人気の3代目 4Runner

 

 ACERA4x4大型 カミオン

 

Four Wheel 社のポップアップキャンパーです。

 

Mercedes Frightliner

 

 

Jeep Wrangler JK Moab

 

ピックアップトラックとメタルゲージトレーラー

 

Landcruiser 100 とキャンピングトレーラー

 

Motel 6, 街で一番安いホテルを事前に押さえていました。それでもこの週末は一泊100ドルを越えます。

 

 ホテルは満室です。

 

Landcruiser 80

 

BMW R GS

 

Toyota Tacoma

 

5代目4Runner

 

Jeep Wrangler TJ

 

KTM

 

Toyota Landcruiser 200

 

BMW GS

アドベンチャーバイクは圧倒的に BMW が多いです。

 

Mercedes G

 

 会場の Fort Tuthill County Park は我々が泊まったホテルから10分程の場所と言う事もあり沢山の参加者が宿を取っていた。また近くには複数のレストランも隣接しており会場で目にする車両を沢山見かけた。僕自身もフォーマルな服装(アフリカ探検隊の様な格好)に身を包んでいたのでその筋の人々は必ず挨拶を交わす。イベントの期間はフラッグスタッフの街そのものがオーバーランダーヴィークル愛好家にとって実に刺激的で楽しい時間と空間なのである。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーバーランド ジャーナル

2018年05月24日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 オーバーランドジャーナルのブースで編集長の Scott Brady 氏に挨拶をした。Brady氏の椅子の隣には愛機である最新のTriumph のアドベンチャーバイク Tiger 1200 が置かれており、その存在そのものが彼を語っている。暫く雑談をした後に帰りの飛行機の中で読んでくれと言って最新の 2018年夏のOverland Journal を手渡してくれた。

 

 オーバーランドジャーナルは時代と共に少しずつ変化を継続している。以前は BMW がバイクのスポンサー(広告)で有ったが最近はTriumph に変ったりと誌内の多数の広告等がその時代のトレンドを象徴している様に感じる。オーバーランドジャーナルの特徴は当初から紙面の写真を重要視している事にある。写真を撮って観ると感じるのが写真とは撮影者の情緒の表現なのである。よって、そこに写り込むクルマやバイクに拘るのは意味がある事で、クルマやバイク等で大自然を満喫する事は自分自身を表現する手段となり、自身の中にある内性の世界を可視へと引き出す媒介となるのである。性能の好いクルマは沢山ある。しかし、オーバーランダー達はそこに基準を置く事は無い。自分を表現するのに相応しいクルマやバイクで自然を満喫する事を追求している。そういった写真が共振しその情緒を伝える。オーバーランドジャーナルが登載する写真を大切にしていると言う事は性能の良い高価なカメラで良い景色を撮影する技術的な事以上にオーバーランダー達の内面が大切な要素となっている。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Overland Expo West 2018

2018年05月21日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 2009年から始まった Overland Expo West は今年2018年で10回目を迎えました。3日間を通じてアリゾナ州のフラッグスタッフの郊外にある Fort Tuthill County Park の森の中に約350の Exhibitors がブースを構え、主催者側のクラスは150に及びます。更にExhibitor のインストラクション&デモンストレーションは約100に及びます。(2013年度は85のクラスと180の Exhibitor でした。)会場の中心に設けられた映画館では一日中フィルムが上映されました。アメリカ中からエクスペデッションビークルが終結し公園の森はキャンパーで埋まります。4x4のインストラクター、アドベンチャーバイクの署名人が集い敷居無しの出会いの機会が持てます。写真は主催者のHanson 夫婦の73年型ランドクルーザーFJ40です。(この40は後程紹する予定です)この10年間にこのイベントは急成長しました。10年、10と言うのは再び1に帰る帰一数と言われます。オーバーランドエクスポとほぼ一緒に始まったオーバーランドの概念も竹の節目を迎えた事になります。今回はこのイベントに参加して大変好い機会を沢山持つ事が出来ました。時間は掛かりますが今後徐々に出来る範囲で紹介して行きたいと思っています。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖地巡礼 

2018年05月19日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 ニューヨークから飛行機で5時間、今週はアリゾナ州に滞在しています。今回は3つのテーマを持って訪れています。最初のテーマは聖地巡礼です。セドナやモニュメントバレー等の畏怖を感じる大自然に触れる事によって自然の中に潜むアメリカの守護神の懐に感謝の気持ちのケルンを残して置きたいと思っています。二つ目がアメリカのインディアンについて彼らの伝統的な思考を今後の我が人生に取り組みたいと思っているので、心理的に更に近くなるのにナバホやホピの町を訪れるのが好いかと思いました。その為に今年の冬から春にかけてネイティブと呼ばれるアメリカインディアンの歴史や習慣の本を読み漁って準備して来ました。最後はOverland Expo West 2018 への参加です。その内容はカテゴリーを追加して自身の所感と交えて少しずつ文章に落として行きたいと思っています。今回はアマチュアですがカメラマンが同行していますので少しましな写真が掲示出来るのではないかと思っています。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Overland-ing に対する理解

2018年05月15日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 

What is overlanding? Isn't it just a fancy word for something I already do... camping?

オーバーランデングって何、

俺、もうクルマを使ってキャンピングしているのだけど、その事に対する洒落た表現の事なの?

Overlanding is a way to describe exploring by your own self-contained means, usually by vehicle (often with four-wheel-drive capability) or adventure motorcycle. It's long been a traditional way to describe safaris in Africa or exploring in Australia. Brits head "overland" to Africa and Asia and across the Continent. 

 オーバーランディングを説明すると、アフリカのサファリやオーストラリア等の大陸を自らが四輪駆動車やアドベンチャーモーターサイクルを駆って横断する(越えて行く、Overland)という行為です。

We use the term to differentiate the activity from other four-wheel-drive activities such as rock-crawling or rallying. For overlanders, the journey is as important as the destination or the activities that we do when we get to our destination (if there even is a specific destination): hiking, nature watching, kayaking, mountain biking, and so on.

 オーバーランデングは四輪駆動車を活用するがロッククローイングやラリー等のアクティビティとは区別しています。オーバーランデングは旅の目的地への到着のみならずその行程の過程をも重要視しているからです。また、四輪駆動車は様々なアウトドアーアクティビティの目的の為の手段となります

For overlanders, camping is really a highlight as well—we enjoy innovations such as roof-top tents, 12-volt fridges, and high-quality awnings, ground tents, kitchen kits, and equipment such as compressors, winches, and other recovery gear.

 オーバーランダーにとって様々なキャンプグッズを活用したキャンプはハイライトであり楽しみです。またウィンチ等のリカバリーギアを装備したり活用する楽しみもあります。

 上記の文章は今年2018年の Overland Expo West の質疑応答のサイトの中にある解説で Overland (Overlanding は進行形の表現)に対する解説であり、オーバーランドとは何か?という問いに対しての応答である。ランドローバーを駆って英国のケンブリッジとオックスフォード大学の学生らがロンドンからシンガポールまでの遠征旅行を行ったのが四駆自動車を駆っての最初の遠征旅行と呼ばれている。それから半世紀が過ぎてアメリカのアリゾナ州で最初の Overland Expo が開催されたのが2009年の四月の終わり、そして今日に至っている。こうして観ると Overlander 或いは Overlanding の定義は随分と緩和されて現在の需要に対応出来る形になりつつある感がある。以下の文章は異なるソースからのOverlanding についての記述。

 Overlanding is all about vehicle based self-reliant adventure travel, where the journey is the primary goal. It many times involves crossing international boarders and traveling to remote destinations for extended periods of time, but doesn't requre either of these things. The key to overland travel is to take the vehicle you have and enjoy taking it down the road, or lack there of, less traveled.

TREAD May/June 2018 Overland Essentials より、

 オーバーランデングというのは自動車を駆って自身を信頼して行う冒険旅行の事。その冒険旅行においては複数の国境を越えたり遠隔地を何日も掛けて横断したりするが、それが全てではない。オーバーランド旅行とは貴方が今使用しているクルマを駆って、時には道を外れ人気の無い場所を訪れる事を楽しむ行為。

 OVERLANDING とは進行形の表現であり説明する人によってそれを形容する姿勢が異なる。僕自身は現在のオーバーランデングを四駆を使った大人の遊びだと捕らえている。少年時代に作った秘密基地や探検ごっこ等を大人に成ってからも刺激的に楽しむ為にオーバーランドという冒険的なテーマが定められた。その基本的理解はピラミッドの頂点に置かれてはいる。しかし、その裾野は広く広がっておりまるで富士山の様相である。人によって富士山の何処を見るのかによって意見も異なってくるものである。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Hand made in Los Angeles

2018年05月13日 | LANDCRUISER

TLC Landcruiser FJ 142

 1990年型のFJ62の外装と内装、1997年型のFZJ80のシャーシーと足回り、エンジンはGM Vortec 6L. V8 425HP、アウトフィッターの前後バンパー、サスペンション、ホィール等はオーストラリアより、更に内装はICON オリジナル。以前ここでは Landcruiser FJ142 として紹介したカリフォルニアの TLC が手掛けた FJ142 。もはやこれ以上手を加える必要が無い程に好く仕上がっている。アメリカのフリーウェイは巡航スピード75マイル(120/KMH)の表示も多くオリジナルのFJ60ではパワー不足を感じる。このFJ142はアメリカのフリーウェイを含めた事情に適応する事が出来るアメリカンなランドクルーザーであり、ノーマルなFJ60では走れないフリーウェイ左端の追い越しレーンを快適に飛ばす事が出来る。ハンドメイドという事もあり値段の表示は無いが、おそらく現行の LC200 を上回ると考えられる。しかし、ランドクルーザーという車を目の前にして、こいつを駆って山や砂漠の荒野へ出かけようとする気概が湧かない様ではダメだがこのFJ142はそれを充分に満たしている。モディフィケーションやレストレーションの参考にもなる一台である。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GM キャデラックとアメリカの街

2018年05月12日 | VINTAGE CARS

 ニューヨークの中心ブロードウェイ通りの昼下がり、車を駐車してドアを開けようとすると後ろから眩しい60年代のキャデラック.エルドラド.コンバーチブルが通り過ぎて目の前の信号で停止した。大人四人が余裕でシートに体を沈めて5月の陽気と風を楽しんでいる様子。目の前の交差点を渡る人々の視線がキャデラックに向けられ、中には足を止めて指差している人もいる。このエルドラドはアメリカが豊潤であった時代を象徴する車で現在のキャデラックとは異なる存在感がある。

 

 テネシー州のナッシュビルのダウンタウンで見かけた使い込まれた80年代のキャデラック.ブロアム。難しい事は何も無くただ街の風景と雰囲気に合っている、この街はアメリカンカントリーミュージック中心地である。30年前のブロアムはアメリカというステータスを保持し感じさせてくれる存在。

 

 昨日、金曜日の午後ニューヨークマンハッタンは大渋滞であった。金曜日の夕方に街が混雑するのは毎週の事だが昨日は違った。渋滞の先には映画の撮影が行われており1970年代の街の光景を再現させるために一部のストリートの横には60年代から70年代にかけてのアメ車がずらりと並んでいた。街は現在であるがそこに並ぶ車が変わると景色そのものが変わってしまう面白さがある。乗って時代を感じる楽しみ、街で観て時代を感じる楽しみ、現在のクルマは持ち合わせていない数値では表現不可能な存在感。旧車を保持するという事は間接的に歴史を保存するという貢献事なのである。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーフ ベンチレーション

2018年05月09日 | 日記

 GMの商用貨物トラックの上部にあるベンチレーション(ventilation)の通気口。GMのトラックは日本のいすゞが提供しているので気を付けて観ると街を走るいすゞトラックの一部にもこの通気口が装備されている。僕の記憶ではルーフに通気口、風通しが装備されているのはランドローバーシリーズのトロピカルルーフと呼ばれるベンチレーションであったが、このルーフベンチレーションという機能が現在の実用車に装備され活用されている事を嬉しく思った。

 

 この通気口は室内のダイアルを回転させる事によって開閉出来る。実際に通気口を開けて左右の窓を開けて走ると5月の涼しい風が空気に混ざった花粉と共に舞い込み気持ちの良さを感じる。室内の空調は電気を使ったエアコンのみに主観が置かれる近年であるが、ルーフからの換気と風通しをマニュアルで捉える発想は死滅してはいなかったのである。オーストラリアを走るランドクルーザーにはシュノーケルと呼ばれるエンジンに空気を送る吸口がフロントウインドウの横にあり車体上部の高い位置を流れる空気を取り込む事が出来様になっているが、それは車体上部を流れる空気の方がより綺麗であるからである。車外の空気の流れや空気抵抗を考慮するデザインは深く考慮され続けているが、車内の空気の流れを考慮した涼性的な思考には趣が置かれていない現実である。ルーフの素材やペイントも含めて、エアコンに頼らないで走行風を活用する涼性は機能美の追求である事を意識しておきたい。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウッディパーツ

2018年05月04日 | LANDCRUISER

 我がブルーのロクマルと同じ年に生産された1985年製のランドクルーザーFJ60が地元で売りに (For sale) 出てきた。走行距離は12万8千マイル、我がロクマルとは異なって内外共に美しく保たれている。

 

 目に留まったのは木製のクロスバー。以前カリフォルニアのTLCによってレストレーションを施したFJ55に木製のクロスバーが使用されていたがFJ60に装着されているのを見るのは初めてである。現在使用してはいないが僕の手元にあるクロスバーは金属製で重く装置するのに抵抗があるが木製ならば軽いはずである。手作り感もあってなかなかいい。

 

参考までに、これがTLC のオリジナルと思われるFJ55に装着された木製クロスバーです。

 

 フロントシートはアメリカには無いベンチシートで前列3人掛けです。ハンドブレーキが使い難い感はありますが実際にはどうなんでしようか?素朴な自作の木製コーヒーカップホールダーが渋い。ロクマルのシガレットケースはこうやって活用するのであるという一つの見本です。車のアクセサリーパーツに DIY で木材を使用する事に躊躇しなければルーフや室内、そしてカーゴエリアにおいて多様の応用が出来る事を示唆しています。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

買い物荷物と一緒に風を感じて走る

2018年05月01日 | ランクル ドライブ

 2週間に一度の頻度で会員制の大型量販店に生活用品の買出しに出かける。重量が嵩む飲料水やその他の飲み物、容積が嵩張る各種の紙類等をショッピングカートからランドクルーザー60のカーゴスペースに積み込む。リアゲートを開いて重い水のパッケージを ドサッ!と開いたゲートの上に乗せると グッ!と車体が下がる。ランドクルーザー60のカーゴは広い、故に荷物を上手にローディングするには移動中のカーブやブレーキで中の荷物が動きまわらない様に考慮しながら積み込む必要がある。

 

 荷物を満載したトラックは狩に出た猟師が獲物を得て帰路に向かう感覚である。ランドクルーザー60はカーゴバンであるがピックアップトラックの要素も持ち得ている。この広い実用的なカーゴスペースこそがロクマルの魅力である。こうして今まで、そして今もロクマルを駆って多くの荷物を運んでいる。ランドクルーザー60は広いカーゴスペースを空にして走っても、荷物を満載にして走っても楽しい。暖かい季節になって来たので窓を開けて後ろの荷物と一緒に風を感じて走っている。

                                                                                          

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする