ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

かあさんはランクルFJ62にぞっこん!

2020年11月26日 | LANDCRUISER

 先月の日記 icon FJ62 で紹介した JACK CARR 氏のFJ62の紹介ビデオである。JACK CARR 氏(親しみを込めて、かあさん、と呼ぶ事にする)について彼の存在位置をまとめると、先ずは20年間に及んで軍の特殊部隊に属し国家に忠誠を示し、中東等では前線での隊を率いるリーダーを勤めた男である。その経歴から人々は彼の事をヒーローと呼ぶ。退役後はコロラド州のロッキーマウンテンの山に囲まれたアイランド(陸の島)と呼ばれる場所に身を潜めて自身の軍隊での経験を元にフィクション小説を書き上げた。SAVAGE SON 、TRUE BELIVER 、DEVIL'S HAND 等の作品はニューヨークタイムズのベストセラーとなっている。ベストセラー作家という認定によって、かあさんは鮮烈な脚光を浴びる存在となった。彼はまたアウトドアスポーツを得意とする。中でも射撃においては生きるレジェンド的な存在であり、銃を手にするアメリカ人達からは尊敬の眼差しを浴びている。

  彼が現在その様な存在位置にあるという事は、かあさんには大きな使命があるからだと僕は感じている。その使命とは銃を手にするアメリカ人の心の有り方に道を示す事である。それはちょうど日本の侍精神や武士道の心得に近い感覚である。銃を手にする者には高貴な精神性が求められるのである。狩猟目的で動物を撃つというアクション一つ一つが疎かであってはいけないのである。アメリカにおいて、或いはアフリカのサバンナで現在もレジャーの一環としてハンティングは行われている。楽しみながらとか、笑いながら動物を殺生するという行為は受け入れ難いアクティビティなのだ。しかし、今日はアメリカはサンクスギビング(感謝祭)で、太った七面鳥を丸焼きにして食した自分もいるのだ。客観的に理解すると動物を殺す者も、殺した動物の肉を金の代価を払って手に入れて口にするのも同じではないだろうか。その様な理解から、かあさんが伝える銃を持つ者達への精神性は銃を持たない者達においても必要であり無視出来ないのである。特殊部隊の前線では敵との死闘であり仲間も失う。誰よりも命に対して鋭敏な感覚を持ち得ている。時代は我々に精神的に一歩前進する様にとの意図で、かあさんの存在を示しているのかも知れない。

 その、かあさんの今の愛車がランドクルーザー iconFJ62って凄くない? もともと彼はランクルやハイラックス或いはディフェンダーが好きな男である。レストレーションを施した30年以上前の車である。エンジンがオリジナルではなくてコルベットのGM6.2LS3だという事がアメリカ人にとっては緩衝材料となっている。アメリカのヒーローであるかあさんがランクルFJ62にぞっこんだという事実は、ロクマル愛好家にとっては肩を押されるどころか蹴りを入れられる程の衝撃なのである。

 

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2021 FORD BRONCO

2020年11月12日 | NEW CARS

 

 2021年型の新型フォードブロンコの先行予約が好調であるとの事。1965年に誕生した初代のアーリーブロンコをスキャンしたデザインをベースとして現在のテイストでのブロンコ復活である。フォードブロンコのホームページを観るとグレードもカラーも豊富で遊び心を感じさせられる。2ドアと4ドアが存在するが共にオープンルーフ、更にドアを取り外しての使用も考慮している事からジープラングラーとのライバルを意識している様である。初代ブロンコ以降は車体が大型となりビッグパワーを誇るワイルドな方向性を維持して来たが、この新型ブロンコは初心に戻った感がある。エンジンは2.7Lの6シリンダー310馬力と2.3Lの4シリンダー270馬力が用意され、ミッションには10速のオートマチック、2.3Lにおいては7速のマニュアルの選択もある。ジープラングラーの市場での成功を横目に長く機会を伺ってきたフォードの四駆市場への挑戦である。発売にこぎ付ける姿勢はとても慎重であった。幾つかのプロトタイプの披露が有ったが最終的に、やっぱ初代のアーリーブロンコがいい、これでいこう、となったのだ。ラダーフレームにショートホィールベース、アドベンチャーを意識した新型フォードブロンコの存在はアメリカの景色を変える存在になると見ている。

 

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ランクルライフ

2020年11月11日 | ロクマル日記

 次期アメリカ大統領選挙の開票結果は未だに正式には発表されてはいない。20年前のWブッシュとゴアの開票時も揉めて一月程時間を要したのを覚えている。今回の選挙の直前には仕事でワシントンDCを訪れ、選挙後はニューヨークで街の秋の空気を感じているが総じて至って静かであり、嵐の前の静けさを感じている。潮の流れは水面下で大きく動き続けている様子である。アメリカ大統領選挙の結果は世界の力関係(覇権)を左右するだけに緊張感がある。上空を鴨の隊列が大きなV字を描いて南下して行く。あの群れはきっと体勢を維持してワシントンDCに向かって飛んでゆくのだろう。

 路上に停めている我がランクルにも容赦なく落ち葉が積もり、季節は秋から冬に移行する。ランクル達は僕の元に来てからこれで15回目の冬を迎える事になる。季節に関係なく古いランクルに乗る度に常にハラハラドキドキする。古いランクルには隠され見えていない問題を抱えていたりするので、何時何処で止まって動かなくなるリスクを常に抱え持っている。だからこそ、機械の調子やリズム、匂い、そして音には神経を尖らさざるをえない。よって、緊張感無くしては駆る事が出来ないのが古いランドクルーザーなのである。そんな古いランクルに乗る様な緊張感を持って時世を見つめて生活したいと思っている。古いランドクルーザーを生活に使用する、ランクルライフとは? 僕にとってはこんな気持ちの姿勢を維持するという事なのだと感じている。

 

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自由を体感するオープンリアドアウィンドウ

2020年11月06日 | 4RUNNER

 25年前の中古車を購入するという事はチャレンジである。1995年型の4ランナーはそもそも消耗や故障の課題を抱えた状態だったので入手時というのはマイナスからのスタートとなる。2週間程メカニックに預けて可能な限り修理と整備を行ってもらった。当初想定してた修理費は軽くオーバーし、修理と整備には当初の予想の3倍程の値段が掛かった。しかし、それでも入手困難なパーツもあり修理の一部を妥協せざるを得ない結果なので、気分的にはやはりマイナスからの使用スタートである。

 1995年型を選んだのは意味(下心)があった。それは僕が暮らすニュージャージー州の自動車に対する法律に1995年までに生産された個人使用の車両は定期的な車両点検(ビークルインスペクション)が免除されるのである。これはクラッシックカーと呼ばれる様な古い車をある程度長期に渡って維持するには非常に有り難い体制なのである。但し、保険代はクラッシックカーとして登録し、限定した年間走行距離に妥協しサインしなければ、他州と比べて、或いは近年の車と比べて保険代は高めなので企み(下心)は見事に外れてしまった。

 ここ数日間はインデアンサマーなのか?11月だというのに日中の気温が20度近くになる暖かい日が続いている。修理から上がった4ランナーの4枚のドアの窓を開けて、更にバックドアのウィンドウを全開にして走ると寒い程に風が流れる。このバックドアのウィンドウが下がるというのが4ランナーの醍醐味なのである。期待外れのインデアンサマーの到来は修理上がりの4ランナーの窓を開けて駆る為に神が計った祝いなのかも知れない。バックドアのウィンドウを下まで下げて、ちょっとうるさいマフラーと年季が篭った錆の浮いたボディーの4ランナーには自由(フリーダム)という表現を体感するのにちょうどいい感がある。これから寒い冬がやってくるが、やはりリアウィンドウの窓は全開にして走りたいと思っている。

 

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6 Edition Four x Four Driving

2020年11月02日 | OVERLANDERS

 英国で発売されている TOM SHEPPARD の最新版 6TH DEITION. FOUR- BY- FOUR DRIVING を入手した。これは驚異的な本であると断言する。その理由は3つある。一つ目は、1999年にエディション1が出版されたこの著書は、それから休む事無く改定版が継続し常に最新の情報と知識を組み入れ続けている。エディション5の改訂版は昨年の2019であった。それから僅か一年後にエディション6の誕生である。常に貪欲にアップディトされる生きた本である事の証明。そして二つ目が、この本の土台となっているのが1994年に英国で出版されたLAND ROVER EXPERIENCE というオフロードドライビングの解説書で LAND ROVER 社の出版書であるが、その著者を務めたのが TOM SHEPPARD であったという事。つまり、ランドローバーオフロードドライビングテクニックは彼の解説だと言っても過言ではない。そして三つ目が、書籍の持つグローバル性である。四駆の運転技術の解説書ではあるが四駆を駆って世界のリモートエリアを走破するという思想が根底に存在している。同じ英語で出版されているアメリカの四駆解説書と比べてみても、アメリカはローカル指向に留まるが、ブリティシュはアフリカ、ユーラシア、オセアニアとグローバル指向の意が強いと感じている。

 表紙には新型ディフェンダーが載り、内容も新型ディフェンダーの写真が多く使用されているのはランドローバーの血筋が生きている証拠であろう。この本をランダムに開く度に自身のあり方を問われる気がする。オフロードドライビングにおいては過去に縛られない温故知新、日進月歩の変化に対する消化姿勢をも見せている。しかし、ディフェンダーの性能がどれ程進化し、それを駆ったとしてもオフロードドライブの基礎知識はしっかりと学んで理解して置く為の意を汲んだ解説書でもある。

 

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