ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

鋭い光を取り戻す

2018年07月27日 | ロクマル日記

 

 激しい雨が降る先週の夜。ふと、バックミラーを見るとそこに見えるはずの赤いテールサイドランプの光が見えない。雨の中クルマを停めて後ろに廻ってみるとテールランプが不灯であった。その場で原因を探る余裕はなかったが、幸いハザードランプは点滅するのでそのまま家路を急いだ。後日原因を突き止める為にカーゴ内のパネルを外しランプのパネルを外してみるとコードの劣化による接触不良であった。更に別の日の夜中にテールランプを道の横のサインのポールに擦り見事に割れた。これらの出来事からランプに対するアテンションを持てという警告だと捉えた。30年以上前に生産されたランクル60の外装照明部品は容易に見つける事が出来る。オリジナルではなくてアフターマーケットではあるが新品部品の供給が続いている事が奇跡のようでもある。部品を生産している台湾に感謝の気持ちを抱いている。

 

 

 路肩の標識に触れて割れたテールライト。ブルーのマスキングテープはロクマルのボディの色と同じで殆んど目立つ事は無く活用的である。クルマには常にマスキングテープを持参している。

 

 フロントのサイドランプのソケットは劣化が激しく浸透しておりソケットは冷蔵庫から出てきたブラックチョコレート状態。事のついでにこの左右のランプも交換してしまおう。サイドランプ、テールランプの交換は外側からのプラスドライバー一本だけの作業で出来てしまう。この作業の容易性はこの時代のクルマの持つ魅力である。

 

左右共にシャープな光が回復しました。

 

 配線の接続と調整はプロの手を借りました。鋭い光は回復し夜の安全性と安心感を得られました。最近のクルマは昼間でもLEDランプが点灯する種が多いですが、その中に混じってロクマルもライトを点灯して走る事があります。夏の木陰のパークウェイを全ての窓を全開してライトを点灯して走るのは実に爽快である。

 

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大地に意思(石)有り

2018年07月21日 | FIELD NOTE

 古来人間は空を眺め浮かぶ雲に何を思ったであろうか? 現在の空と古代の空は多少汚染度は異なるとは言え似たようなものであったであろう。しかし、同じ空という空間を眺めても地上に刺激が溢れている現在と古代では同じ空間を眺めていても捉え方は異なる。古代の人々も現代の我々が時々空に浮かぶ雲を眺めてやるように、動物や人の顔をそこに当てはめて観ていたののではないだろうか。そしてそれは、想像力を磨くと同時に秘かな楽しみではなかっただろうかと思う。そんな古代の人々の事を想いながらセドナの森を散策すると、この地上には意志が沢山ある事に気が付く。その意志を一番強く感じる対象は人の顔である。

 

 多くの人々が通り過ぎる駐車場の隅にあるこの石が巨人の頭に見えてしまうのは自分だけであろうか?観る対象が刺激となり自身の閉じられた目が開き妄想的な感覚が刺激を受けるのである。

 

 踏みつけられる石にも意志があるのであろう。

 

宇宙は広し、こんな顔した人類もいるか?も。

 

タイムマシーンで古代に行った、のびた君の化石らしい。

 

宇宙に存在する人種とはバラエティに営んでいます。

 

笑っているのか怒っているのか?或いは寝ているのか、不思議な横顔。

 

 自然の声を聞くとはこんな冗談みたいな視点から始めるのがいいのではないだろうか? 自然の中に出かけるという事は規律がきちんと整った幾何学的な形の世界から脱線して自然界の別次元にも身を置く事である。空に浮かぶ雲や道上の石は観る人の意志によって様々に観える。多くの人は大人になるとこういった単純なものの見方を封印してしまう。その封印を解く様に勤めて行くと人は岩や植物、更に空に浮かぶ雲と話が出来る様になるのである。

 

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シンプル イズ ティスト

2018年07月16日 | OVERLAND CAFE

 知り合いのトルコ人4人からターキッシュピクニックに加わる様に強く勧められて彼らと昼食を共にした。彼らはテーブルの上にきちんと大きな紙を敷いて持参した食べ物の入ったタッパーをその上に乗せて開けた。タッパーの中から出てきた彼等のメニューはターキッシュブレッド、ターキッシュチーズ、ターキッシュオリーブ。そしてマスカットの塊りの山と食べ易く程好い大きさに切られた真っ赤な西瓜であった。彼ら曰く食材は全てトルコ人が経営する店で購入した物で自国のランチをここで再現しているのだと。彼等の一人がパンに手を伸ばしチーズを潰してパンに強く押し込んだ、トルコのチーズはウェットでバターの様な感覚がある。そして、食べてみろ!と僕に渡してきた。別の一人が黒いオリーブを指で掴んで同じ様に渡してくる。内心、手を洗ったんかい?という警戒もあったが、ここは彼等の恩意に従おうと思い有り難く全てを頂戴した。西瓜も手で掴んで渡してくる。日本人の感覚だと果物は食後という共通の理解があるが彼らはパンとチーズとオリーブと共に西瓜と葡萄を食べる。とても満たされた昼食であった。食事をしながらの彼らとの会話も楽しかったが、このシンプルな食事がとても美味しく胃袋も気分も満足させられたのは何故だろうか?と考えさせられた。

 

 エクスポの会場で注文した一枚のペパロニピザ、このピザをオーダーしてから焼き上がって名前を呼ばれるまでに掛かった時間は50分であった。イングレディエントもレシピも特別な物ではなく普通のピザであるが何故かとても美味しかった。誰と、何処で、何をどう食べるのか、その状況は常に異なっている。舌に対して美味しい物を食べた感覚の記憶は薄らいでゆくが、シンプルで質素でも何故かおいしかったという記憶が長く残る食事の機会というのがある。そして、その様な小さな感動は時々にして誰にでも廻ってくる様に仕組まれている。それは、人に生きていて良かったという感覚を時々自覚させる為の神の計らいではないかという結論である。

 

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グラスは地球を駆け巡る

2018年07月15日 | 日記

 そう語ったのは作家の開高健氏であった。今年になってからガラスのウイスキーグラスを一つ探している。ショットに適した大きさで、大き過ぎず小さ過ぎず程好い大きさで、懲り過ぎのデザインではなくて、手に馴染み、色と香を楽しむ事が出来る、そんなグラスだ。ネットで調べたり御店に寄って実物を観たりした。機会を設けてアンティークショップも覗いた。自分ではその探しているグラスが具体的にどういったグラスなのかさえ他人には上手く伝える事が出来ないでいる。ある店で観た透明なグラスが候補にはあるので、今後それで妥協するか、探し続けるかではある。僕は両方を選択するつもりではいる。ウイスキーは何時も飲む訳ではない。多くて月に数回である。しかし、その時は至福を感じる時間である故に、その為の一つのグラスを探す時間も楽しんでいる。お気に入りの好いグラスを手にしたらそのグラスをカバンの底に押し込んであっちこっちに出かけたい。手にするシングルモルトは変動的であるが一つのお気に入りのグラスは固定的な存在(小さな友)なのである。

 

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フィールド バイク

2018年07月13日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 普段に自転車に乗っていると自転車そのものと、その自転車に乗っているオーナーの意向が、その自転車の有様によって理解出来る。エクスポの会場とその周辺において沢山の自転車を目にした。ここに集う自転車は大きく2種類の目的を持っている。一つは野外キャンプの付属としての目的。広いキャンプ地では歩くと時間が掛かるが自転車を活用する事によって移動の効率を良くしようとする目的。そしてもう一つは、フィールドに出かけるのはそこで自転車を楽しむ為だとする自転車が主体の有り方である。そして共通しているのは、どちらも共に自転車を車に乗せるなり取り付けるなりして運んで来たという事である。殆んどの自転車はマウンテンバイクである。数多くある自転車であるが、街で見かけるマウンテンバイク風の自転車(安い自転車)を一台も見かける事は無かった事からこういったイベントに集う人々の自転車に対する意識を知る事が出来た。

 

 

 

 これらの写真を観ると多くの人々がフィールドに自転車を持ち込んでいる事が伺える。これは実際に四駆で走行可能なフィールドは限定的であるが自転車であるならば選択の余地が多く、多数の地方の自然公園を持つ自治体等が自転車を誘致している事からも分かる。車に自転車を搭載して裾野まで出かけ、実際に自転車を駆ってオフロードを走りに出かけるスタイルは定着しつつある。また自転車を運ぶために車に装着するキャリアー等も発展し普及し続けている。四駆と自転車、自転車を服する事でアウトドアでの行動範囲が確実に広がる事は疑いの余地が無い。

 

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ボストンは自転車の街

2018年07月09日 | 日記

 ボストンでの仕事を終えてニューヨークに帰って来ました。ボストンという街はアメリカの中でも先進的な地域であり、そこに住む人々は自身の街に強い誇りを持って生活している事を感じました。そして、ボストンで観た現実の一つがその自転車の多さです。学生都市ケンブリッジ等の街は自転車で溢れていました。多くはツーキニストです。自転車の数も種類も豊富です。アメリカの他の都市ではあまり見かける事が無い光景がここにはありました。買い物のグロッサリーを満載した荷台だとか、子供の送り迎えを自転車でやっているとかです。朝は自転車が切れる事無く路上に平行した自転車道を列になって飛ばして行きます。アメリカの先端の学問と環境、そして知識人が集うこの街は自転車の街であったのです。そうなったのは経済性や便利性は勿論だが、街の自転車に対する理解が積極的であると思われる。未来の街とはエコカーよりも自転車が発展するという前兆を感じた機会であった。

 

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考察、トロピカルルーフ

2018年07月01日 | OVERLAND VEHICLE

 バーモント州のナンバープレートを付けたランドローバーのシリーズⅢ?(正確には分からない)右ハンドルを考慮すると英国か英国の影響圏で使用されていた車体である。

 

 

 注目したのはこのルーフです。屋根の板が2重になっています、この機能をトロピカルルーフと呼びます。灼熱の太陽の下で走行風をルーフの隙間に巻き込み車体上部の熱を後方に逃がすという仕組みになっています。車体内部のルーフには頭上から車内へ風を誘うベンチレーションがあります。

 

 トロピカルルーフはボディと同じアルミ製で車体にしっかりとした形で固定されており、走行風の圧力に十分耐える事が出来る。頭上のルーフラックはクリップ式では無くて完全にボルト閉めで取り付けられている。

 

 フロントウィンドウの下にもベンチレーションが存在します。

 

 最近の事情は知らないが、基本、サハラ砂漠等を走る四駆は燃料をセーブする為にクーラーは使用しません。砂漠の様に外気が熱いと室内の温度をクーラーによって涼しく維持するにはクーラーを常時最強で稼働させ続ける必要があります。しかし、40度近い砂漠の乾燥した灼熱の空気風に当り続けると息苦しくなるのは事実です。ですから灼熱の砂漠での自動車の旅は昼間の暑い時間帯は木陰で休息し、なるべく涼しい時間に移動します。トロピカルルーフ、ベンチレーション等、三角窓、最近は姿を消してしまいました。全てはクーラーの普及によるものです。同時に四駆は機能美を失ってしまった様に思われます。

 7月が始まり暑い季節となりました。ランドクルーザーを走らせながら走行によって発生する風、この風をいかに活すか?それらを考察すると、その課題には面白さがある事を感じる。嘗てランドローバーの設計者達はこの課題に熱く取り組んだのであろう。自動車のメーカーが放棄し封印された感のある走行風を使って涼しく走るという機能や構想は旧式な古い機能だと理解されるが、それは自転車が古い乗り物で、自動車が新しい乗り物であるという理解に近い。四駆においてはマニュアル的な思考こそが四駆に求められている機能であると僕は感じている。ディフェンダーやシリーズが現在も人気を維持しているのはこの部分を秘め持っているからである。

 

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