ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

夏の室内

2019年06月28日 | ロクマル日記

 建築から自動車製造など広範囲に関わる塗料会社の駐在員の方とお話する機会があった。単刀直入に夏における自動車のボディーカラーと室内温度の関係についての意見を伺った。夏の日の晴れた条件の下で白い車と黒い車、やはり白い車の方が涼しいのでしょうか? この質問に対して。気持ちの上では白い方が涼しく感じるが、実際にはそれ程変わらないとおっしゃった。期待していた答えと異なっていたので、逆に驚いた。中近東などでは車体の色は白やベージュが好まれるが、それは心理的な要素の方が大きい、との事であった。夏の日の自動車の室内の温度を車のボディカラーから考慮する時に、車体の色が室内の温度に影響する要素だという概念は現在の車には当てはまらないらしい。

 クーラーの使用を避ける砂漠地帯でのロングドライブなどではやはりボディカラーと窓の面積は影響するであろう。しかし、現在ではその様な状況を想定する人は殆んどいないのかも知れない。夏にクーラーを使用しないでいかに涼しく走るか、という知恵や考察は封印された課題なのであろう。我がロクマルはクーラーの使用を避けているのでこの課題に対峙せねばならない。車体の色は勿論、室内への空気の取り込みと流れ、シートの素材、ルーフの構造、昼間は運転しない、早朝移動などという行動計画等、考慮する課題は尽きない。それらを実践するしないは別として思考を巡らす事は悪くない。暑い、即クーラーでは思考が抹殺されてしまう。好いクルマとは思考が継続的に啓発される対象なのである。

 先週、知人の黒い屋根の広い大型ダッジバンに搭乗した。クーラーは全開であったが暑さを感じたが、これは車体の色からくる気分の問題だったのであろうか。

 

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Anthony Bourdain

2019年06月24日 | OVERLAND CAFE

 この6月は Anthony Bourdain (トニー)がこの世を去ってから一周年である。普段はテレビを殆んど見る事はないが、旅先でのホテルのCNN放送で彼が登場している番組に出会えた時はラッキーな気持ちになる。アメリカには数多くの料理番組があるが彼の番組は食を通じて捕らえがたい知らない世界の人々や生活、そこに生きる多角な人間の文化や有様を上手く引き出して紹介してくれていた。また、彼の気さくな振る舞いと情深い笑顔は彼がしてきた苦労の実体であった。彼が亡くなってから生前に彼が書いた本がよく売れたと聞く、そのドサクサにまぎれて昨年手に入れたのがこの写真の Kitchen Confidential でレストランの調理場の実体を自らの経験を基に書き記している。彼は東京を愛した。そして、沢山の言葉と動画を残した。

 そういった中で彼は面白い視点を伝えている。世界で最も美味しい料理が食べるのは...シェフ(調理人)であるという事。高級レストランで高い金を出して食べる料理が美味しい料理だと認識される価値観の世の中にあって、金持ちが美味しい料理を食べれるのではなくて、シェフこそが旨い料理を食する事が出来る存在であると伝えている。

 食は人生を楽しむ為の一つの要である。旨いものを食べる為に、レストランを廻ったり食材に金を掛ける事もする。しかし、トニーはシェフこそが一番旨いものを食べる事が出来るんだ、と言っている。僕は世の中の旨い物を食する為に、家庭のシェフになる事が近道だという示唆を勝手に理解している。

 

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面白さ > 快適

2019年06月21日 | ロクマル日記

 ランドクルーザーFJ60は旧車故に長距離の運転はきついんじゃないの? と、聞かれる事がある。現在の快適な車に慣れた人から見ると、リジッドサスペンション、マニュアルトランスミッション、エンジン音、風切り音、そして臭いや空調システムなどがネガティブな要素に感じられるのであろう。

 突っ込んで説明すると、ランドクルーザーFJ60は長時間ストップアンドゴーの続く街中や渋滞をのろのろ運転する時はきついです。また、フリーウェイを長時間75マイル(時速120キロ)で走るのもきついです。更に、夜間の運転もきついと感じる事が有ります。しかし、信号の無い郊外のワインディングロードや地平線の続く砂漠を風を受けて長時間走る事は気持ちの良さ、面白さが充実感となり最高の時間を提供してくれます。ですからランドクルーザーFJ60は長時間の街での運転は疲れるが、大自然の中での運転は水を得た魚の様に何時間運転しても疲れないという事です。ただ、機械の調子が悪い時は例外です。

 ランドクルーザーFJ60の運転から暫く離れて観るとその良さを強く感じる。良さというのは運転する時の面白さの事である。

 

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やはりテキサスはピックアップトラック天国であった

2019年06月19日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 ニューヨークに帰って来て、空港から自宅へ向かう路上の景色を眺めながら、やはりテキサスはピックアップトラック天国であったと実感する。テキサスの路上はピックアップトラックの比率が高い。制限速度75マイル(120K/H)のハイウェイやフリーウェイを85マイルのスピードで巡航し、郊外に出ると広大な牧場地帯と共に地平線が展開する。牧場地帯では未舗装なプライベートロードが存在しそこではオフロード走行の機能が求められる。広大な土地で、スピード、耐久性、実用性、安全性、それでいて快適なパワーを持っているのがピックアップトラックである。

 

 シェビーシルバラードのテキサス エディション、フォードのキングランチ、トヨタタンドラの1794エディション等はテキサスでの仕様を意識したネーミングである事から、テキサスではピックアップトラックを乗用に活用する人が多い。トヨタにはタコマとタンドラの二種類のピックアップのラインアップが存在するがテキサスでは大型のタンドラの方が多く見受けられた。ちなみにタンドラはテキサス産である。

 

 テキサスの郊外ではこの様にフロントプロテクターを装着したトラックが多い。これはオーストラリアのカンガルーバンパーと同じで路上に飛び出してくる野生動物から身を守る為である。時速120キロで走行中に路上に飛び出してきた動物に追突すると 乗用車は破壊されます。そういった事態を想定してピックアップトラックとプロテクターが選ばれている。

 

 ニッサン タイタン、他州ではあまり見かけないがテキサスでは沢山目撃した。この最新型タイタンは Cummins製のディーゼルエンジンを搭載している。トラックはトレーラーを牽引するという用途も問われる存在である。ピックアックトラックは本来実用的な車でありその実用性が問れ続ける。昔のカーボーイ達は馬に乗っていた、現在のカーボーイ達は大型ピックアップトラックを活用している。つまりテキサスにおいてはピックアップトラックは現在の馬なのである。

 

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Illusion

2019年06月13日 | 日記

 テキサス、オースチンのあるレストランの入り口の壁に掛かっていた一枚の絵。レストランを出る時に暫く立ち止まって眺めた。怖い!と思った。絵の中の顔ではなくてアーティストの持つ才能に対してである。結構有名な絵であるらしいが、初めて観た。

 

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Lone Star Beer

2019年06月12日 | 日記

 今週も仕事でテキサスのヒューストンに滞在しています。毎日30度を越す暑さで真夏日が続いています。ヒューストンには長く暑い夏が停滞しこれからピークを極めてゆきます。この街の広さは街を縦横に走るフリーウェイを走ると分る、と言いたい所であるが、数週間の滞在中に車で走り廻る程度ではその広さを齧る事しか出来ないと感じている。大型ピックアップトラックの比率が多いが、土地が広大で走行スピードが高く、それでいて快適でストレスが少ない大型ピックアップの需用があるのはうなずける、しかし、燃料の値段は他州と比べて多少安いという程度で庶民にとってはかなりの負担になっているのではないかと思っている。皆、トラックを維持するる為に働いてるんじゃないの?なんてマジで思ったりもします。昨夜のテキサスビールのアルコールもすっかり抜けて、今日はこれから7時間程フリーウェイを飛ばしてデルリオリバーが流れるメキシコの国境の町まで出掛けてきます。

 

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Route 77

2019年06月04日 | 日記

 アメリカの地図を広げてみると、その中央を縦(南北)に走る Route77 がある。全長1305マイル、北は Sioux City, Iowa から、南の端はテキサス州のメキシコ湾の最南端近くのメキシコ国境まで続いている。僕が通り過ぎた町はテキサス州の中央に近い Giddings という小さな町。その町は1970から1980年に掛けはモダンな田舎町であったのではないかと思われた。現在、町中を行き来するピックアップトラックは近代的になったが町の面影は1980年代から時間が止まっている様な町の佇まいである。ちょっと古い良きアメリカを感じさせる舞台が整っている。ハーレーダビソンが音を立てて通り過ぎてゆく町のダイナー(食堂)で大きなマグカップにアメリカンコーヒーと呼ばれる薄目のコーヒーをたっぷり注いでもらう時、そこにアメリカを感じる。テキサスの小さな Route 77 の町々は近代化に送れているのではなくて、ちょっと古きアメリカを良しとする価値観を保守している様に感じた。それは誰もが小さな町々を訪れる時に感じる、ある時代の良さ、アメリカらしさを感じる事が出来る、そういう仕掛けが普通にそこにある。アメリカの中央線はそんな地域の連続である。

 

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