ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

ロクマル通勤

2019年01月31日 | ロクマル日記

 最近の朝の挨拶は Good morning! に続いて『おまえのクルマ大丈夫だったか?』で一日が始まる。朝の6時半、外の気温は氷点下20℃近くまで下がっているが、幸い風は無い。ドアが凍ってしまって鍵が開かないので鍵をしないでおいていた後ろのハッチを開けてランクルに潜り込みエンジンを始動した。そこから10分程車を暖める為の暖機を行うが室内の気温の上昇は実感出来ない。路上には凍結防止剤が撒かれており雪が積もっているかの様に真っ白である。30分程走って職場に着くと仕事仲間が車から同時に降りてきて『まだ動いてるのか!』とロクマルを見て言ってくる。事務所に入ると別人が同じ様な意図を持って『よく来れたな!』と挨拶を交わしてくる。他人は旧車に乗る自分に対して一皮違う目で見ているのだと感じる。それは、車が始動しなかったり途中で止まってしまう事で僕がパンチを食らう事を期待する気持ちもあるのであろうが、それを見事に裏切り続けるのが真冬のランドクルーザー60での出勤なのである。昨年の暮れに有ったようにランクルは出勤や帰宅の途中に故障で止まる事もあるであろうがそれは覚悟の上である。僕を取り巻く仕事仲間やメカニック達はロクマルに乗り続ける僕に対して話題を期待している。その話題とは極寒の中でもちゃんとロクマルが動いているという事それ自体が話題なのである。

                                                                                                                

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2020 Toyota Landcruiser Heritage Edition

2019年01月28日 | LANDCRUISER

 この一月にランドクルーザーの歴史60年プラスと称して2020年型の Toyota Landcruiser 200 に Heritage Edition なるモデルが紹介されました。写真で観る限り外観の大きな特徴は後ろのサイド上部のビンテージロゴ、そして足元のホィールです。内装にも違いを持たせている様です。特にビンテージロゴは初期の40系のもので渋いなって思います。トヨタのこの企画は市場に溢れる高級SUVの中で他のSUVとの違いを明確に示したい意図を感じます。ヴィンテージロゴには言霊ではなくてロゴ魂が有るようです。この写真を観て現在も古いランドクルーザーの人気が落ちないのは、実はロゴが影響しているのではないかとも思いました。

 

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サバイバルの要

2019年01月27日 | FIELD NOTE

 2014年の8月、ロシアのシベリアの森林地帯において3歳の女の子が両親と離れてしまい行方不明となる事件が起こった。捜索が続いて1週間が過ぎると生存に対して希望が持てなくなるものだ。ところが、奇跡が起こった。行方不明になってから11日目に少女は無事に保護されたのである。少女は森の中を彷徨った。小川の水を飲み野苺を食した。シベリアの夏の夜は摂氏5℃辺りまで気温が下がるが草を集めてベットとした。3歳の女の子が森の中で11日間サバイブした事は地元では大きなニュースとなった。そして、この奇跡は世界中のアウトドアマンズ達にサバイバル(生存)に対する重要事を提示するニュースとなったのである。

 

 Outdoor x4 のissue#:27 では Triangle of Survival と題してこのロシアの少女の話が紹介されている。なぜ、3歳の少女が森の中で生存出来たのであろうか? 幼い少女にはサバイブの知識も経験もない、ましてサバイバルのキットも道具も持ち合わせていなかった。専門家の説明によると Children don't know how to give up. 幼い少女には”あきらめる”という概念が存在しなかった事が生存に繋がったと言われている。残念ながら我々大人は大脳が発展したせいかどうかは分からないが厳しい状況の中では”あきらめる”という選択を自らに下す可能性もある、それは死を意味する選択である。

 我々大人にとってサバイバルに対する知識は大切な要素として知っておく必要がある。それは3つの要素で構成される(Triangle of Survival)。その最初の要素が1、 Will to Live (生きようとする意志)、そして 2、Skills and Knowledge (知識と訓練や経験で得た能力)、最後が 3、Equipment (道具)である。我々はサバイバルという響きから2と3をイメージする傾向にあるが、それらは1が強く有っての事である。ロシアの少女は我々にサバイブにおいて1が最も重要な要であるという事を事件を通じて教えてくれたのである。

 

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冬の北国より

2019年01月26日 | 日記

 この真冬にニューヨークの街から車で北西に9時間程走って北国カナダとの国境に隣接したナイアガラの滝のある Buffalo の街の周辺を仕事で廻って来ました。高い山が存在しない平原地帯は冬の北風が容赦なく吹き抜けます。積もったパウダースノウは風で舞い上げられて何度も何度も積もる場所を変えてゆきます。雪が上から降ってくるのではなくて横から或いは下から吹き付けてくる、この地方の冬は長く厳しく、春を迎えるのに長い時間を要します。今日、ニューヨークに帰ってきました。寒い地方に暫く出かけて帰ってくると冬のニューヨークが暖かく感じます。寒い季節にはより寒い場所に出かけて帰って来るというのが寒さを克服する為の秘密の行動学なのであろうか?

 

 長い時間暖房の良く効いた車内で過ごす事に慣れてしまうとあまり暖かくないランクル60の室内は試練でしかありません。冬におけるランクル60の運転は住宅に例えると伝統的な日本の木造建築の様な感覚です。それに対して現在の多くの車は暖房の性能が良い、それはちょうどニューヨークの分厚いレンガ造りの家の中で強力な暖房を効かせて冬を過ごす事に似ている。フロリダではクーラーの強さと冷え具合のスピードが車選びのポイントの一つであるがアメリカの北国の冬では4WDの機能に平行して暖房の機能が求められるのは自然な事なのであろう。アメリカの寒い地方において車の存在はシェルターでもあるからだ。

 

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2020 LANDROVER DEFENDER

2019年01月22日 | NEW CARS

 

 2020年型のランドローバーディフェンダーがカモフラージュされて紹介されている。紹介されているのはオフロードにおける走破性能であるが、オフロードを愛するオーバーランダー達にとっては懐疑的な様子である。Expedition Potal のコメント欄にはストレートな失望の声が溢れている。特に今までディフェンダーに乗って来た人、ディフェンダー系を愛してきた人、実際にオーストラリアやアフリカの荒野を走って来た人々にとって、過酷なオフロードビークルが装備する電子制御に信頼性や安全性を依存する今日のランドローバーの姿勢には深い失望感を隠す事が出来ない様子である。新しいディフェンダーのスペックはまだ公表されてはいないと思うのだが、彼らは足元を見てこれがどういう構造でどういう機能を持ち得ているかを嗅ぎ付けているようである。デスカバリーⅡの新型か?、Mam's Car (子供の学校の送り迎えなどに使用するSUV)、ディフェンダーという名称を使って欲しくない。などの意見である。大衆受けを狙った社の方針かも知れないが、本格的なオフロードビークルを期待していたランドローバーのファン達は今後益々往来のディフェンダーを求める傾向になる様子。英国で発売されている2つのランドローバーの月刊誌、LRインターナショルとLRマンスリーはランドローバーの生産が終了してから今日に至ってもなおその中心はディフェンダー90と110である。この傾向は今後も続く事になりそうである。

 

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寒波到来

2019年01月21日 | ロクマル日記

 冒険家の三浦雄一朗氏が南米の最高峰アコンカグアの登頂を断念された。ドクターストップではあるが非常に勇気のある決断であると思った。標高6千メートルの薄い酸素の中で最終アタックは更にそこから1千メートル近い標高差の縦走であるが、それがどれ程体力を要するものなのかは想像を絶する。今回の三浦氏の功績は年齢を重ねても挑戦する姿勢を示し続けた事に意味があり、年齢と挑戦という実績は馬の目の前にぶらさげられた人参の様に日本人の高齢の価値観に影響を与える事になるであろうと感じている。

 

 ニューヨークでは今厳しい寒波が停滞している。日中の最高気温は氷点下10℃、朝晩は氷点下15℃以下に下がる。湿気が凍て付いたランドクルーザーのドアの鍵は容易には回らず、ドアノブを引いてもドアはスムーズに開かない。強く引くとバキッという音と共に壊れるかの様にドアは開いた。そんな寒波の中でもチョークを引いてアクセルを数回ポンピングしてイグニッションを回すとバッテリーが目覚め2Fエンジンは力強く目覚める。10分近く暖機を行ってからおそるおそる走り始める。この寒波はもう暫く停滞しそうだ。今日はまた風が特に強かった。寒波の中で古いランドクルーザーを駆って出かける事は冒険に出かける様な気分である、老機はまだ健全である。

 

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透明性は企業の長期的繁栄の要

2019年01月17日 | 日記

写真はルート55から見た日産自動車ミシシシッピー州 キャントン工場

 ゴーン氏の報道を耳にする度にミシシッピーやテネシー州における日産自動車の駐在員とその家族の事が思い出される。なぜならそこが唯一近年における僕と日産自動車の接点であるからだ。日産の再建に貢献したゴーン氏の書籍の内容や有り方から学ぼうとする姿勢を構え続けていた僕にとっては、企業経営におけるリーダーシップの有り方というものを表と裏から観る事の必要性が教訓となっている。ゴーン氏がNRP (ニッサン リバイバル プラン)を表明した時、透明性は21世紀の企業が直面する最も大切な問題です。動機や状況を隠匿せず全てを明るみに出した時、企業は信頼を得る事が出来ると確信している。更に、問題に直面した時に彼が強調していたのは、解決策は社内にあり、それを発見出来るのは長年勤務した経験から日産を知り抜いたベテラン社員であるという事を確信している。これらはゴーン氏の言葉であり日産復活の分母的意識として今日も活きているはずである。企業が長期的に成功を収める為に不可欠な要素が透明性の維持だとしたらゴーン氏が去った日産においても日産リバイバルは現在も進行中なのである。

 

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赤い惑星と肥沃な三角地帯とランドクルーザーとの関係

2019年01月15日 | ロクマル日記

 我々の地球に最も近い赤い惑星(火星)、近い将来人類が火星の土を踏む計画はアメリカを中心に確実に進行している。人類は故郷である火星に還るのである。と言ったら不可解に思われるかも知れないので一つの説としておく。嘗て西部の砂漠のフォーコーナーズで深広の星空を時間を忘れて眺めていた時に美しいとか神秘的なと言う形容を超えて “懐かしい” という感情に襲われて涙が溢れてきた。大の字に寝転がって星空を観ていると肉体の感覚を忘れて魂が星空の宇宙に解けてしまうかの様であった。アラビア語で火星を意味する言葉はカイロである。カイロはエジプトのナイル川の東に位置する街である。そのナイル川の西側には3つのキザのピラミッドが存在する。このピラミッドの位置関係と存在目的は現在もまだ不明のままである。グラハム.ハンコック氏によれは1万2千年以上の太古の先代文明の遺産であるらしい。ドイツの天文学者は火星に並ぶ3つの大きな山の位置関係と3つのピラミッドの配列が同じである事を発表している。人類の起源の追跡は今後宇宙空間に向き火星の探索が手掛かりとなりそうである。

 

  古代の日本では亀の甲羅を炙ってそこに走る亀裂をみて未来の事を占った。ランドクルーザー60のダッシュボードに現れた亀裂はエジプトのナイル川を示している様である。そこはカイロの街がありピラミッドが存在する地。火星に縁のある土地。別にダッシュボード占いをしている訳ではないが、この亀裂が目に入る度にナイル河を感じる。亀裂に意味なんてあるのだろうか?などと軽く考えていたが最近その結論を得るに至った。ダッシュボードの亀裂は火星を表示しているのだ。時々火星(故郷?)の事を思ってくだされ、というどこぞからの示しだと勝手に理解している。

 

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冬のバイクライド

2019年01月14日 | 日記

 

 日中の最高気温は2℃、快晴である。暖かい室内でこれから自転車トレーニングに出かけるかどうか少し迷った。走り始めて直ぐに厳しい寒さに後悔して引き返して帰ってくるか、或いは天候が良いのに出かけなくて夜になって後悔するかである。が、同時に体は既に出かける支度を整えつつあった。ピンクのジャージに身を包み、ウインドウブレィカーを丸めて携帯電話と共にポケットに差し込む、パンク修理キットに水、そして20ドル札一枚にバナナ一本である。すっかりと葉を落した広葉樹の茂る信号の無い森林地帯の道ををひたすら走る。路上の水は凍て付いたまま、崖を流れる滝は白い氷となって輝いている。息を弾ませながら僕は自転車を楽しんでいるのではなくて人生を楽しんでいるんだと感じていた。冬に自転車に乗る事によって、あれ程苦手で嫌いだったニューヨークの厳しい冬が楽しめる様になった事は僕にとっては大きな成長事である。自転車によるトレーニングの成果とは体力の維持と向上だけではなくてこの土地そのものを愛する事が出来る様になった事が一番大きな成果なのかも知れない。

 

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Cruiser Solutions Video Record

2019年01月13日 | LANDCRUISER

 以前ここに修理やレストレーションにおいて、最初にデジタルカメラで各所の写真を撮っておいてそれを観ながら計画や必要パーツを揃えて行くのが良いという手始めのプロセスを書いた事がある。それに追加する形で Cruiser Solution が修理やレストレーションにおける記録を紹介し続けている動画を参考にするのが良い。極寒が続くこの季節に書斎に篭ってネットサーフィンをするならばレストレーションの過程を観て刺激を受け知識を学ぶ事が出来る。アメリカ北東部のニューイングランド地方は厳しい冬が長く続く土地である。そこに依頼されるランドクルーザーの多くは錆の侵食に犯されている。彼らの成長はランドクルーザーの錆と共にあると言っても過言ではない。

 

 Cruiser Solutions のオーナーであるテッド氏、全ての動画は彼の記録である。彼が残した1997年の40アニバーサリーのFZJ80を観てランクル80における錆の要所がフロントウィンドウの下、タイヤハウス内にある座席のシートベルトの接点、後部タイヤハウスのフロント下等に有り降雪地域で使用され続けている80系の多くが同じ影響を受けている。それらの錆は自身の80を見て知ってはいたが専門的な作業に携わるテッド氏の解説で納得がゆき更に修理の過程も知る事が出来る。動画を見ていると錆が侵食したランドクルーザーの多くは再生可能であるという事だ。乗っているクルマが古くなると多くの人は買い替えやリースを当然の様に考えるがランドクルーザーにおいては直して使うという大きな選択が得られるという事である。他人のランドクルーザーの修復過程を観て自身の課題を重ねてみる。動画では淡々と作業をこなしているがこれは彼らがレストレーションにおいて多くの経験を重ねてきた結果であろう。ただ、一つ動画に注意しなければならない事がある。それは自身の古いランドクルーザーに少なくない金を注ぎ込もうとする誘惑に駆られる事である。

 

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Generation 世代の違いという言い訳

2019年01月11日 | LONGISLAND EXPRESS

 

 ニューヨークの街の東側に位置するロングアイランドからの帰り道に白い大型SUVにトーイングされた大型クーペを目撃した。1930年代の後半から40年にかけてのデザインではあるが何処の国の何の車なのかさっぱり分からない。コレクターカー誌のHemmings Motor News を一枚一枚めくってヒントや手掛かりを探してみるが該当する車はまだ見つかっていない。かつて存在したこの車のブランドはもはや存在してはいないのであろう。

 

 この写真を自分よりも車をよく知っているであろうと思われるボディショップやメカニック、トーイングの運転手、そして車に詳しいとする知人等に見せて意見を求めてみた。誰も知らないし分からない。が結果である。そして、その分からない理由の中にGENERATION (世代)が異なる事を理由とする言い訳が2回あった。自分、そして自分のおやじ(親が乗っていた車の世代)までは何とか分かるがそれを越えると分からない。同時に関心も希薄となる様子である。1940年代のこの未知なクーペはおそらくレストレーション目的で運ばれているのであろう。これからどの様な運命となる車なのかは分からないが、このトレーラーには夢が乗っている様に思えた。

 

 

 

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ヒューズ一本135ドル

2019年01月05日 | ロクマル日記

 今朝、電気系の問題を起こしたランドクルーザー60が修理を終えて帰って来た。メカニックに詳細を確認するとヒューズが一本切れていただけだったとの事。ヒューズボックスの中は開けて確認済みだったので疑問に思って詳細を聞くとバッテリーに後付けしたヒューズの事であった。確定は出来ないが、BMWにケーブルを繋いだ時に瞬時に大きな負荷が掛かった事が故障の発生を招いた様子。今回の故障は細事に有る。ヒューズという物質的に小さな部品。そして、ヒューズを疑った時にヒューズボックスの中は確認したがボンネットの下のバッテリーにもヒューズを繋いでいた事を100%忘れていた事にもある。修理費用は$135(14600円)であった。ヒューズの値段は$1.25で後はトーイング代と作業代である。ヒューズ一本に135ドルは高く悔しい思いが残るが授業代として消化するしかない。クルマの故障に対する対応知識とは経験を通じて少しづつ蓄積されてゆくものであるからだ。メカニックからスペアーのヒューズを購入して今後の為に携帯する事にした。今年の初めのこの故障の出来事はこの瞬間から笑い話へと昇華された。

 

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クルマの故障が感染する事もある

2019年01月04日 | ロクマル日記

 早朝にニューヨークの郊外の静かなハイウェイをランドクルーザー60で流していると路肩に停まっているBMWが目に入った。こんな早朝にこんな場所で故障か?気の毒だな。と思って通り過ぎた所で突然減速してランドクルーザーを止めた。BMWの運転席に座っていたのは自分がよく知っている男であったからだ。ランドクルーザーをバックさせてクルマから降り朝の挨拶を交わした。走行中に突然コーションランプが点灯してエンジンが止まってしまったらしい。なんとか路肩に寄せたが原因が不明でややパニック状態であった。何か前兆はなかったか?と聞くと、一週間程前にエンジンが掛からなくてケーブルを繋いだら動いたとの事。おそらく電気系の故障ではないかとは思った。ランドクルーザーをUターンさせて近付きボンネットを開けてケーブルを繋いだ。結果的にスターターは回るがBMWのエンジンは始動しなかった。彼はトーイングを呼ぶ事にして Good Luck! と言って別れた。後で分かった事だが故障の原因はオルタネーター(発電機)であった様である。それならば電圧計を見れば分かった事だったのかも知れない。僕はコロラドロッキー山脈越えで経験したオルタネーターの故障を思い出した。その日の夜中に仕事を終えてランドクルーザーに乗り込んだ。チョークを引いてイグニッションを回すとエンジンは始動した。しかし、何かが変だと感じた。それは風邪の初期の症状の様である。チョークを戻すとエンジンが止まった。全てのランプが点灯しない、ラジオも点かない。ワイパーだけは元気に動いた。心当たりは今朝ボンネットを開いてケーブルをBMWに繋げた事である。感染症、病気(故障)が遷ったのであろうか、それともこの症状は偶然なのだろうか? ランドクルーザーはメカニックの所に運ばれた。おそらくヒューズではないかとは思うが解明をプロに任せる事にした。いずれにせよ、容易にケーブルを繋ぐと病気(故障)も感染する可能性が有るという事を知る機会となった。

 

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新年の教訓は細事こそより気を配る事

2019年01月03日 | ロクマル日記

 ランドクルーザー60の鍵を購入する為にスペアキーを持ってホームセンターを訪れた。店員に声を掛けて依頼すると鍵の製作場所に案内してくれた。そこには大型電子レンジ程の大きさの鍵のコピーマシン(自動製作機)が設置されていた。初めての機械なので鍵のコピーを店員に頼んでみた。1985年のトヨタを選択し指定された原鍵と手持ちの鍵を所定の場所に差し込んで目の前のタッチスクリーンに提示される選択を数回指で触れるだけでマシーンが動き出し短時間で合鍵を削り出した。会計を済ませると$2.65(約300円)であった。この手軽さはセキュリティの低さではあるが便利であり経済的である。

 

 ランクルに戻って新しい鍵を試してみると、鍵は見事に使えませんでした。ドアもイグニッションも鍵が入らない。自宅に戻って表面を擦って引っかかりを無くする等の努力をしてみたがダメでした。外的には溝の位置も鍵の茎の部分の幅が違います。結局安い簡単だと喜んでいたのは店を出て駐車場に停めたランドクルーザーに向かって歩いているほんの僅かな時間の事でした。鍵の製作が容易に出来るとなめていた自分にとっては良い教訓です。安さ故に苦情を言って返品に行くのも馬鹿馬鹿しく時間が勿体無いと感じます。また、安いゆえに諦めるのも容易ではある。結果結局、銭失いです。小さな物であるから、安いものであるから、あまり関心を置かない。これはダメな姿勢なのだという事をこの年初に教示される出来事であった。来週にはしっかりした鍵屋に行こうと思っている。

 

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旧型ランドクルーザーは消費型社会の異端児

2019年01月01日 | ロクマル日記

2019年、明けましておめでとう御座います。

 使用している3台のランドクルーザーは一番新しいのが22年落ちの80で走行距離は20万マイル(32万キロ)である。何時も乗っている青い60は走行距離が31万マイル(50万キロ)を既に越えているが実用車である。新型のランドクルーザーや他社の4X4に対する渇望心は車の故障時にちょろちょろと頭をかすめる事はあるが通常時は全く沸かない。僕は新車販売を促進する自動車メーカーの敵であろう。多くの人々にとって車は実用品であり消耗品であり、同時にステイタスでもあるのでこのニューヨーク周辺では30年以上の昔の車を通勤に使っている人を目撃する事は無い。時々旧車は走っているが多くの場合ウィークエンドカーである。そういった現状を観て僕の周りの人々はあいつは車に拘りを持つ男だと思われているらしい。しかし、僕自身の自覚心にはそんな拘りは無い。そこに有るのは拘りではではなくて価値観の違いなのである。それは消費文化から一歩距離を置く事によって得られる居心地の良さである。その居心地の良さに甘え続けているだけなのである。早朝、そして夜中、生活の足となっているランドクルーザーを駆る時に旧車に乗っているという自覚は無い。アフリカや南米、そして中東等で生活の為に活用されるランドクルーザーのオーナー達もきっと同じ様な感覚で今日もランドクルーザーを駆っているんじゃないかと思う。

 

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