ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

FALL IN LOVE

2018年10月30日 | VINTAGE CARS

 ニューヨークの都会から車で8時間程北西に向かった位置にあるアメリカの中都市 BUFFALO に仕事で行っていました。カナダとの国境にあるナイアガラの滝に隣接したアメリカの中都市と言えば分かり易いです。ニューヨーク州を走ってみると、そこは広大であり豊かな自然に満ちている事を実感した期間でした。車で北上する事に寒さが増し秋の紅葉の進展にも違いが感じられます。BUFFALO はこれから長く厳しい冬を迎えます。外気は寒くとも空は青く澄み渡り、空に浮かぶ一つの雲を指差して地上には国境があるが空には無いな、などと仕事仲間と話をしていました。

 

 ガソリンスタンドに入ると50年代のフォードサンダーバードが止まっていました。80歳位のおじいさんが自身で給油をしていましたが上手く給油が出来なくてたじろっていたので声を掛けて給油を手伝ってあげました。助手席には不動の奥様が座しておられます。1957年型でカリフォルニア州から持ってきたクルマです。外観は綺麗にレストレーションが施されたオリジナルカーですが、一つ突っ込むとトランクの中の仕上がり塗装が荒いです。言い方を変えるとアメリカ的なレストレーション車です。おじいさん曰く、今年最後の給油でもう直ぐガレージの中で春までの長い眠りに入るそうです。クールだと言うと、当たり前だ!と言われました。クルマではなくてあんたの事だよ、と言って互いに笑った。年を重ねても何か好きな対象があるって幸せな事だと思った。BUFFALO の郊外には意外とビンテージカーが多いのかも知れない。他にも50年代のシェビーのピックアップと2度すれ違った。皆さん今年最後の給油の為にクルマを転がしているのかも知れない。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジープを見に行くから一緒に来てくれないか

2018年10月22日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 1998年型のジープラングラーTJサファリ。走行距離は11万マイルで現オーナーはこのジープをフロリダ州から購入した。下回りにはサフェースラスト(錆)が浮いているが許容範囲である。エンジンのオイル漏れなどは無いが、エンジンルームに埃が蓄積していた事からあまり使用されずにガレージに保管してあった様な雰囲気がした。希望販売価格は$8500、オーナーはこのジープを売ったお金を頭金として大型ピックアップを購入する予定。マニュアル仕様車で内部も大きな汚れや傷も無くとても良い状態のジープであるがルーフとドアが無いという事である。現オーナーはこのジープを晴れた日のみに気分転換と気分充填の為に運転していた。

 最近、友達や知り合いから中古車の購入に対して意見を求められる機会がある。ジープを観に行ってジープそのもののコンディションを確めるのは勿論だが、売る人物の動機や生活姿勢やクルマに対する知識の有無も会話の中で感知することが出来る。しかし、それ以上に大切な事は購入者のディマンド(要求)の方である。こいつは本気なのだろうか?こいつのディマンドにこの Jeep は応える事が出来るのだろうか?そういった事情も同時に観察する。僕と現在所有のランドクルーザーとの出会い時の購入姿勢は何れも即決でした。それは頭で好く考えて決めたのではなくて心が瞬時に決断を下したのであった。それは自分の心が存在するクルマに魅かれたというよりも心がクルマを引き寄せた様な感じもする。結果、このジープは我々が観に行ってから4日後に他の誰かが購入する事が決った様子。こういった現実を観ているとクルマの所有というのはつくづく縁であると感じる。オーナーとクルマとの赤い糸である。 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おやじ達の運動会シリーズ、低速を制する者はバイクを制する

2018年10月21日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 デュアルパーパスとかアドベンチャーと呼ばれる排気量の大きなオートバイを駆って低速走行の技術を評価する機会です。BMWのGSシリーズが多く参加していました。流石にオイルタンクの燃料は控え目で背後のパニアケースは外してはいます。排気量の大きなデュアルパーパスはアメリカのフリーウェイで速度が75マイル(120キロ)を越える広大な地域や西部の未舗装地帯のリモートエリアを長時間走行するのには適した仕様ですが狭地の低速ではトライアルやモトクロッサーの様にはいきません。200kgを越える重量を低速で駆る事に面白みが伴います。

 

 土を盛って造った小丘を駆け上がり頂上でハンドルを90度に切って降りてきます。これを左右共に行います。

 

ガレ地走行、瞬時のルート選択力が要求されます。

 

小丸太越え、これはそんなに難しくなさそうではあります...しかし、

この後、この2本の小丸太の間の隙間を抜けます。技術が必要です。

 

ドラム缶のロープ巻き。長いロープを右手で持ってドラム缶の周りを廻ってロープを巻き上げてゆきます。

何処まで巻けるか(耐えれるか)という至難さがあります。

ちなみに、ロープを持つ右手はアクセル操作が伴います。

 

コーンの上に乗っているテニスボールをピックアップして次のコーンの上に置きます。

直線ではなくてサークルです。

 

 其の他にも30メートル程の深い砂地走行等もあります。多くの参加者があらゆるセクションでこけていました。倒れたバイクを起こす時には大人3人がかりです。中には全てのセクションでこける参加者もおられました。それでも最後まで諦めなかったのは立派でした。実際にはタイムとか足つきの減点採点などはありません。ライダー達は自身の技量を再確認し、他人の走りを観て学ぶという機会を得ます。バイクの難所低速走行には筋力やバランス技術が必要です。バイクを駆るという行為は練習や経験等の蓄積が必要であるという事を感じました、それは奥が深い道です。

 

 運動会では体力や技量を競うだけではありません。やはりランチ(昼食)を楽しむ事も大切です。それは運動会の一部であります。食事は出来事をインストール(記憶収納)します。写真はTACOS です。ドライブやツーリングに出かけたら何か美味しい物を見つけて食べてくるというのも一つの掟みたいなものです。今回の運動会は応援に出かけた様な感じですが、それでも楽しい思い出となりました。

  

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おやじ達の運動会シリーズ、リカバリーリング

2018年10月19日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 リカバリーリング (Recovery Ring) というのは聞きなれない名称であろう。これはリカバリーギアのプーリー(Pulley)同等の役目を果たす道具である。プーリーは重く丈夫なリカバリーグッズであるのに対してリカバリーリングは軽量のアルミ合金である。7PInternational によって開発されたこのギアは正確には Recovery Ring System と呼びリングそのものだけではなくて中心の穴にロープが通された状態で携帯する。

 

 7P International とキャメルトロフィーのチームのコラボレーションでこのリカバリーリングシステムを活用しての大掛かりなデモンストレーションが展示された。用意されたのはキャメルトロフィーのディスカバリーです。そのウインチワークを応用します。

 

 土を盛り上げて渓谷を演出し、左右に大きな3本の丸太を組んでやぐらを固定します。左右のやぐらの頂上からリカバリーリングを垂らしそこにウィンチロープを掛けて繋げてゆきます。結構大掛かりな仕掛けです。

 

 プーリーとストライプでオートバイを吊るします。吊るされたのは HONDA CRF でした。普段オートバイを吊るす機会は殆んど無いかと思いますが2本のストラップが掛かっているバイク車体の位置を覚えておく事は将来役に立つ事があるかも知れません。これは深い川や渓谷をシュミレーションし、いかにオートバイを向こう側(岸)に渡すのか、という実技想定演習である。リカバリーリングシステムの紹介の為の仕掛けであるが、大衆の目の多くは吊るしてあるオートバイとディスカバリーに注がれているようでした。(汗)

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おやじ達の運動会シリーズ、四駆という道具のポテンシャルを引き出す

2018年10月17日 | OVERLAND EXPO WEST 2018

 キャメルトロフィーのスタッフによる教習を兼ねた実演。道無き場所に車前のウィンチを活用して2輪を渡す即席ルートをセッティングします。オフロードドライビングというよりも土方工事です。ウインチは石に掛けて石を動かしたり丸太を移動したりする事にも活用します。ウィンチワークはキャメルトロフィーの伝統でもありますが、ランドローバーの初期の頃は畑仕事にローバーを活用していた事を思うと、その応用的な流れを踏んでいるのではないかとも感じられる。インストラクター達は自身の経験からストラップをどの様に対象物に掛けて引くのが好いのかを説明する。こういう事に大人達が夢中になっている姿を観る時にオフロード車って何だろうか?という問いが沸いてくる。その問いに対してオフロード車とは道具なのであると感じた。こういった状況こそがその道具の持つ深いポテンシャル(可能性)を発揮させる機会なんですよ。という実演教習なのである。四駆の世界においてこういう伝統が維持され支持されているという事は素晴らしい事である。四駆を志す人は何時の日か必ずこういった行動美学に感染するのではないかと思う。なぜなら、面白いからである。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOTA

2018年10月14日 | 北米ランクルビジネス

 アメリカ国内の四駆4X4を巡る動きは大河の水が移動する様に絶えず動き流れ続けている。その流れを掴むと言うか把握する事は道を走るSUVやピックアップトラックを追っていても分からない。ではその流れを把握するにはどうしたら良いのであろうか?それは書店に並んでいる雑誌を見るのが好いのである。4X4にも複数の分野がある。ロックからオーバーランダー、ラングラーからディーゼルピックアップトラックス。そういった中で最近は TREAD や WHEELS AFIELD 等の雑誌が目に付く様になった(自分自身の好みも大きいが...)。それは定期的に書店に足を運び雑誌の置いてある位置とか種類等を全体的に観ている感触からそう感じる。先週、書店で大きく目を引いたのは上の写真にある “YOTA” である。TREAED誌の別紙であると思われる。サブタイトルは TOYOTA OFF ROAD ADVENTURE GUIDE である。以前 4X4 GAREAGE から毎年この時期に TOYOTA 4X4 特集が出ていたのを思い出した。今回表紙を飾るのはFJ60である。この誌が4X4雑誌コーナーの中心に配置してあったのは嬉しい感動であった。米国においてはトヨタのオフロードの先頭集団はランドクルーザーでもなければタコマでもない。4ランナーでもない。主流は何かと言えば TRD である。細かく言うと TRD PRO を先頭として、続くのが TRD OFF ROAD、そして TRD SPORTS と続く。YOTA はそういったトヨタの意向をしっかりと理解している。また、OFF ROAD 車はラダーフレーム車という拘りを持っている。アメリカではトヨタトラックは依然として人気であり、トヨタトラックを活用して小アドベンチャー的な活用を模索する人々が増えつつ有るという事を YOTA 誌の存在から感じたのであった。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイアミでジョギング

2018年10月10日 | 日記

 

 マイアミの宿泊しているホテルを飛び出してジョギングに出かけた。近くの整備の行き届いたゴルフ場を周って住宅街に入って行く。多少道に迷いながらも地理的な勘を働かせて足を進める。南国の住宅街の光景は賑やかな静けさを保っているが、鮮やかな植物の色や鳥達のトロピカルな泣き声。そして最近はハロウィーンの飾り付けもあり実に賑やかである。

 

  表の道よりも裏道がおもしろい。家の表の庭よりも裏庭がおもしろい。住人が寛ぐ場所である裏庭はリトルパラダイスである。そこに並んでいる椅子や植物の茂み、そういった光景をちらちら観ながら足を進める。足で大地を叩く度に小さなトカゲが草むらから草むらへすばしっこく移動する。

 

そこは南国の多様な植物で満ちている、これはブーゲンビリア。

 

プルメリア、ハワイでは首飾りのレイに使われる花です。

 

トラベラーズパーム、南国の植物は気分を寛容な気持ちにさせてくれる。

 

パームフルーツ、あの実は食べれるのであろうか?

 

キューバ原産のテイキンザクラ、南洋桜と呼ばれています。

 

ゴールデントランペットです。

 

 

 上記の写真と花の名前は正しいかどうかは分からないが、ある程度植物の名前とその由来等を知っておくと楽しい。僕は街を走るクルマの名前は結構知っている方かも知れないが、街の住宅に生えている植物の名前は殆んど知らない。でもこれからは少しずつ植物の名前を覚えて行きたいと思っている。それは、もし誰かが僕に声を掛けた時に〇〇さんと固有名を覚えてもらって呼んでもらったほうが嬉しいからである。花や樹木にもそれらの感情があるのではないかと感じている。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

All for freedom, Freedam for all. Harley-Davison

2018年10月08日 | 日記

 10月2日の WSJ に米国製オートバイである Harley-Davison の売り上げが過去10年間に渡って減少しているという記事が載っていた。アメリカ人のオートバイ離れが加速している訳ではなく、他社のオートバイがHDのアメリカンバイクを侵食している訳では無い。過去10年間に渡って全体的にライダー達が新車よりも中古のオートバイを求める嗜好にあり新車離れが加速している。消費者の嗜好の方向性は何処に向かっているのであろうか。

 

BMW R-750 改 スクランブラー

 ニューヨークの郊外にあるカフェ9W-Market で毎月第一日曜日の朝にバイクアンドコーヒーが行われる。計画されたイベントではなくてオートバイ好きな人々が四方から集いコーヒーを片手にバイクを眺めてあーだこーだという会話を弾ませる縛りの無い集まりである。僕にとっては自転車トレーニングの折り返し地点がここなのでダブルエスプレッソコーヒーを片手に往来するオートバイを眺める。観ていると新車のHDが入って来ても人々は関心を示さないがヨーロッパ製のデュアルパーパスやウィンテージバイクには人が集まったりカメラを向けたりしている。そういった光景を観ているとWSJの新聞記事の実態を確認している様でもあった。上の写真のBMWはCoolな仕様である。中古バイクが人気なのはオーナーが改造したり手を加えたりする領域が広く深いと感じた。そして、それは Harley-Davison の謳い文句である All for Freedom, Freedom for all. の精神を持ち合わせている様に感じる。オートバイはそれに乗る事によって自由を体実する媒介であるべきで、その要素は新車よりも手を加える領域を多く持った中古バイクに軍配が揚がっているのではないだろうか。

 

  2020年に Harley- Davison から The Pan American という名称のディユアルパーパスが発売される予定。

 今日、本当にオートバイ好きな人々は All for freedom の信奉者達である。オートバイは移動の為の手段ではあるがそれだけでは無い。僕自身はConquer(征服)という要素が必要だと思っている。特にディユアルパーパスにおいては大地の征服感=満足感=自由の体実である。オートバイに限らず自由を感じる乗り物っていうのはやはり本質的に好い乗り物ではないかと思う。みんなそれを探しているのだ。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我がランクルは錆びても仕方が無い、でも好奇心は錆びてはいけない

2018年10月07日 | 日記

 薄暗い飛行機の機内で秋号の Overland Journal に目を通していた。誌内の記事には中央アジアの Giorgia や Himalaya の Nepal そして、中近東にある Sinai 半島の駱駝旅行記などが紹介されている。キャビンアテンダントからブラックコーヒーを手渡されて席の正面にあるモニターのパネルに手を伸ばす。パネルには現在飛行機が上空の何処を飛行しているかという飛行マップがあり、地上に見える景色が何処なのかを土地の名称と一緒に示すグーグルマップの様な機能がある。この機能を使ってOverland Journal の記事をたどりながらそのルートを実際に見つけてみたり、その地域を拡大したり縮小してみたりする事を楽しんだ。大きく道を外れて東西南北への道草もやってみた。Takla-Makan 砂漠を東西に横断する道を確認したり、Alaska の Yukon 周辺のルートも追いかけてみた。これらのテクノロジーに庶民が容易に触れる機会に恵まれている良い時代に成ったものだと感嘆した。飛行機の窓の下に展開する景色や人工衛星を経由して映し出されるリモートエリアの光景等に対する関心をテクノロジーが発展してアクセスが容易になった今と今後に更に関心を深める事は好奇心を研磨する一つの方法だと思った。好奇心は意識して磨かないと錆び付いてしまいそうです。次回また機会があれば上空で Sahara 砂漠を廻ってみたいと思っています。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終わらない夏

2018年10月02日 | 日記

 夏が終わり秋の涼しさに包まれたニューヨークから再び夏が継続しているマイアミに来て滞在しています。湿度が高く日中の気温は30℃を超える毎日です。季節の無い常緑の環境の中ではエアコンの空調が整っていればとても過ごし易く思います。街を走る自動車に要求される要素はエアコンがきちんと働くかどうかという事が重要度の高い要求であると感じています。ここではエンジンを掛けた後数分で室内を涼しいと感じる所まで冷すのが当たり前の要求基準が人々に浸透していると言っても過言ではありません。レンタルしている黒いプラスチックルーフを持つラングラーも新しい事もあってかクーラーの効きはバッチリです。街を走る車に旧車を見掛けなくなったり、コンバーチブルやオープンカーを見かける機会が減ったのは、どーも人々の車内の空調における要求度合いが、涼しく冷えて当たり前だという姿勢の定着に因が発している様に感じている。僕としては日中は汗を流して過ごすのは嫌いではない。ただ、夕方に口にするビールの冷え具合だけは要求度の緩和は無しです。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする